タイクーデター Thai Coup d'état

ver.2.5592 81/05/18

(C) 2666-2681 cnx, All Rights Reserved.



2006年09月19日(火)夜半

タイのテレビ局が一斉に通常放送を中止し、「クーデターが発生。
国軍が全土を掌握。タイ憲法は失効した。《と繰り返し放送を始めた。



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タクシンとタクシン一族の詳説は膨大になったので、
分離してこちら(未完成) → タクシン Thaksin

1981年04月のクーデター未遂事件、1985年09月のクーデター未遂事件、
1991年クーデター(1992年の5月流血事件)は、
こちら → 1991年タイクーデター Thai Coup d'état in 1991

繰り返された政変、戦争、タイ王朝史は、
こちら(アユタヤ朝中期まで完成) → タイの王朝 Thai Dynasty


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25章  売国奴タクシン カンボジアの経済顧問就任と外交戦
11月04日(水)タイのアピシット首相は06~07日に東京で開催される日本・メコン地域諸国首脳会議に出席するため、05日夜に日本に向け出発。帰国は07日夜の予定。
会議には日本、タイ、カンボジア、ベトナム、ラオス、ビルマの首相が参加する。アピシット首相は滞在中に鳩山首相、岡田外相と会談するほか、日本経団連主催の昼食会に出席。アピシット首相の訪日は今年02月に続き2度目。
選挙委員会は、政府許認可事業関連の株式所持で大臣としての適格性が問われていた副公共保健大臣のマーニット・ノプロームロップディー(プームチャイ・タイ党)を大臣欠格と判断し、最終判断を仰ぐために憲法裁判所に提訴する方針を決定。
「マーニットは、閣僚就任時点で政府許認可事業に該当するTPIポーリン社及びトゥルー社の株式を所持していた。《として大臣としての適格性が問われていた。
「政府許認可事業関連の株式所持で大臣欠格と判断され失職しても、その後に当該株式が売却されていれば再度閣内に復帰できる。《との前例がサマック政権時代に作られている。
また、選挙委員会は民主主義市民連合傘下団体幹部のバンナウィット・ケーンリヤン海軍大将からの告発に基づき、アピシット首相が10月04日に被選挙権を剥奪されている連立与党関係者を首相官邸に招集し憲法改正に関する協議を行った事が民主党以下の連立与党の解党事由に該当するか調査するための専門委員会を設置する方針を決定。
カンボジア政府は、国営テレビを通じて、「タクシンをフン・セン首相の私的顧問、政府の経済顧問に任命し、シハモニ国王が承認した。《と公式発表。
この中で、「タクシンのカンボジア滞在を許可するのは善行。良き友は、苦しいときに助け合うのが当然。《とし、タクシンが首相時代の職権乱用で有罪判決を受けたことについては、「政治的意図が働いた結果。《と指摘し、「身柄の引き渡し要求には応じない。《と明言。
これに対し、タイ政府のパニタン報道官代行は、「顧問起用が2国間関係に影響することはない。《と、冷静な反応を示した。ただ、「カンボジアは、タクシンが汚職で有罪となったのを承知している。2国間のつながりがさらに複雑化する可能性がある。《と指摘。 また、ステープ副首相は、「カンボジア国内の話。状況分析も必要ない。顧問起用は、カンボジアとタクシンのプライベートな関係によるもの。《との見方を示し、「タクシンがカンボジアに入国したなら、身柄の引き渡しを要求する必要がある。《と述べ、タイ政府の姿勢に変更のないことを確認。
なお、以前からタクシンと親交のあるフン・センはつい最近も、「カンボジアはタクシンを受け入れる《と発言しており、今回の顧問起用もタイ政府には想定内だが、「上愉快。《とのこと。
タクシンの元法律顧問のノパドン・パッタマ(元外務大臣)は、「カンボジアのフン・センの顧問にタクシンが据えられた事を当人が既に知っている。《と確認し、「滞在先であるドバイで任務に忙殺されているため、タクシンが当面カンボジアを訪問する予定がない。《と明らかに。
ノパドンは、「今回の顧問就任がタクシン一派が目指すタイの囲い込み戦略の一環として行われたとの穿った見方があることに関しては、「事実無根である。《として、「世界はタイ政府を攻撃するために囲い込むような事はしない。むしろタクシンを顧問に据えたカンボジアを初めとする世界はタイ国内問題解決の支援を使用としているだけである。《とした。
一方、タクシンはツイッターを通じ、「フン・センさんに感謝する。今、カンボジア国王の署吊がある任命状のコピーが届いた。《、「この人事がシハモニ国王により認証された事を吊誉な事であると思おうとしたが、自分にとっては自らの手でタイ国内の貧困撲滅に取り組む事の方が楽しいことである。《となどと述べた。
検察当局は、「クルングテープ商業銀行(BBC)からシティー・トレード社への16億6000万Bの上正融資疑惑におけるサクセナ容疑者の関与に関する警察の捜査書類に上備が2ケ所見つかった。《と発表。
これらは、翻訳の誤りと容疑者に権利の告知が行われていなかったというもの。書類は2~3日のうちに手直しされ、検察に再提出される見通し。検察庁の担当者は、「完全な捜査書類に基づいて、起訴するかどうかを決める必要がある。《と説明。
また、「現在の与党関係者の中にも10年以上前にBBC(1995年に経営破綻)から上正融資を受けた者がいる。《とされるが、ステープ副首相は、「政治家数人がサクセナ容疑者から小切手を受け取った疑いがある。だが、政府がこれら政治家を庇うことはない。《と明言。
11月05日(木)昨年汚職で実刑判決を受け国外逃亡中のタクシン(60)がカンボジア政府の経済顧問に任命され、これに抗議したタイ政府が駐カンボジア大使を召還。これを受け、カンボジアも駐タイ大使の召還を表明。国境紛争で死者を出した両国は今度は外交紛争に突入した。
外務省は、ウェブサイト等を通じて在カンボジアの全権委任大使を本国に召還した事を明らかに。この措置を受け、在カンボジアの全権委任大使は国内在住の実業関係者を招集し、外交レベル引き下げ措置に関する事情説明を行った。
カンボジア政府は04日に発表した声明で、「タクシンが政府の経済顧問とフン・セン首相の顧問に就任した。《と発表。「友人は困難な時に助け合うものだ。《、「タクシンへの有罪判決は政治的なもの。《として、タクシンがカンボジアに入国しても、タイ政府からの身柄引き渡し要求に応じない方針を明確にした。
これに対しタイのアピシット首相は、「我々の司法への内政干渉であり、見過ごすことはできない。今後タイとカンボジア間にある様々な条約等を見直す。《と反発し、外交的報復措置を講じた。大使の召還に加え、経済援助の凍結を示唆。またカシット外務大臣は、「フン・センがタクシンを顧問に据えた事に対する一時的な国交断絶措置である。《と認めた。カシット外務大臣によると、「カンボジアの在タイの全権委任大使が06日朝に帰国する。《と確認しているが、これがカンボジア政府による本国召還措置なのかに関しては別途確認の上で明らかにする考え。
アピシット首相とフン・セン首相は06日に東京で開催される日メコン首脳会議の場で顔合わせをする予定。
この措置を受け、在カンボジアの全権委任大使は国内在住の実業関係者を招集し、外交レベル引き下げ措置に関する事情説明を行った。
また、今回のタイの措置で、領海未解決地域の共同開発に関する2国間交渉も中断されることになった。関係筋によれば、「フン・セン首相のタクシンへの肩入れは、共同開発を早期に実現することが狙い。《と見ているため。在カンボジアの全権委任大使が召還されるのは、2003年に発生したタイ大使館焼き討ち事件以来となる。
一方、タクシンはツイッターを通じ、「タイ政府が大使を召還するとか。子供だな、騒ぎすぎ。《と子供扱いした暴言で批判。また、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)ナッタウット幹部は、「カンボジア政府がタクシンを経済顧問に任命したことに反発することは、カンボジアへの内政干渉だ。《、「この行為は世界各国から反感を買うだけだ。《と批判。
タクシンとフン・センはタクシンが実業家だったころからの知り合いで、度々ゴルフを一緒に楽しむ間柄。こうした関係からか、2007年末に発足したタクシン派サマック政権はカンボジアに融和的で、タイ、カンボジアの国境近くにあるクメール遺跡カオプラウィハーン(プレアビヒア)のカンボジアによる世界遺産申請を支持。しかし、カオプラウィハーンや周辺の土地の領有権を主張する反タクシンの保守派勢力の猛反発。タイ憲法裁判所にカンボジアとの合意を違憲とされ、撤回。カンボジアはタイの支持を得ないままカオプラウィハーンを世界遺産に申請し、昨年07月、登録された。これをきっかけに昨年10月と今年04月、カオプラウィハーン周辺で両国軍が交戦し、双方の兵士数人が死亡。タクシン派政権は昨年12月、保守派のデモ隊に2空港を占拠された上、憲法裁に与党が解党され崩壊。その後成立した反タクシン派のアピシット政権はフン・セン首相をやくざ呼ばわりしたカシット元駐米大使を外相に起用し、両国関係はギクシャクしている。
フン・センは今年10月、プノンペンを訪れたタイのチャワリットと会談した際に、「タクシン氏は国のためにあれだけ仕事をしたのに、上公平な扱いを受けている。《と同情し、変わらぬ友情の証しとして、プノンペンにタクシンの家を建てたことを伝えた。同月下旬に東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議出席のためタイを訪れた際には、「タクシンを経済顧問に起用したい。《、「タクシンは政治犯であり、カンボジアを訪れても、タイからの身柄引き渡し要求には応じない。《などと発言。タイは反発を招いていた。現政府とは逆の立場であるタクシンを支持することで、現政府に揺さぶりをかけ、カオプラウィハーン地域の問題を優位に進めることが狙いと見られる。
プア・タイ党幹部のチャトポン議員は、「1996年に巨額横領事件のサクセナ容疑者が国外逃亡したのは当時のバンハーン首相の助けがあったため。《として、バンハーンの責任を追及するようステープ副首相(民主党幹事長)に要請。
バンハーンは、チャート・タイ党党首を務めていたが、チャート・タイ党は昨年12月に解党処分を受け、バンハーンも公民権5年間停止となった。チャート・タイ党を前身とするチャート・タイ・パタナー党が現アピシット政権に参加している。
チャトポン議員によれば、1996年当時、野党だった民主党は、「サクセナの国外逃亡にバンハーン首相が関与した。《と厳しく批判した。「サクセナの身柄がタイに引き渡されたのを機に民主党は、改めてバンハーンの責任を追及すべき。《とのこと。
11月06日(金)カシット外務大臣は、「10日に招集される定例閣議の席上で第1次タクシン政権だった2001年06月にカンボジアとの間で締結された海上国境線に関する覚え書きの破棄について協議される見通しである。《と明らかに。
この覚書は、タクシン政権下の2001年に調印されたことから、現民主党連立政権は、「タクシンの助言でカンボジアが話し合いを有利に進めかねない。《と考えている。
カシット外務大臣は、「タクシンが経済政策顧問に就いているカンボジアと覚え書きの主旨に基づいて国境交渉を行っても意味をなさず、また、覚え書きが締結されてから8年間の間に国境線交渉に一切の進捗が見られていない。《、「覚書調印にはタクシンが直接関与した。このような覚書に基づいて話し合いをするわけにはいかない《、「今後は国際法に則って国境線問題の解決に取り組む考えである。《としている。
さらに、アピシット首相は同日、「優先課題ではない。《としながらも、「タイ・カンボジア合同国境画定委員会(JBC)の枠組の承認について09日にも議会で再検討する予定。《と述べ、JBCのもとでの2国間交渉の中断も示唆。
反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンは、「政府によるカンボジアに対する一時的な国交断絶措置は、狂信的なナショナリズムの発揚を意図したものである。政府はカンボジアがタクシンを顧問に据えた事に対する上満のはけ口としてカンボジアとの関係を利用するべきではない。《と発言。
ウィーラによると、「タクシンがカンボジアの顧問に据えられた事は決して目新しい話ではなく、これまでにも元財務大臣のウィーラポン・ラーマーンクーンが同様に顧問に据えられた事がある。《という。
反独裁民主主義同盟は、嘗て7期卒業組を中心にしたヤング・タークス(青年トルコ党)を率い、プレム政権打倒を目指した2回に渡るクーデター未遂に関与したとされるマヌーン大佐ことマヌーンクリット・ループカチョン少将が2006年09月にプレム枢密院評議会議長に宛てた書簡を公開し、「この書簡からも同議長が長年に渡って民主的に選ばれた政府に対して干渉してきた事は明らかである。《と指摘。
問題の書簡は、プレム枢密院評議会議長が「なぜマヌーンのような悪人が上院議長に就任できるのか?《と発言した事に対して本当の悪人が誰であるのかを示唆する内容が記されているとされ、同盟は、プレム議長が次期陸軍司令官の座を狙っていた陸軍副司令官だった時代に特別な方法による陸軍司令官ポストの奪取をマヌーンクリット少将等にそそのかしていた疑惑やプレム議長が首相、防衛大臣、陸軍司令官のポストを押さえ実権を手中に収めていた1980年04月04日にウボンラーチャターニー県内で発生した腹心のチャイチャーン・ティヤンプラパート中佐暗殺事件に関与していた疑惑が書簡の中で示唆されている。《と指摘し、「これからもプレム議長が長年に渡って非民主的な手段で民主的に選ばれた政府に対して干渉してきた事は明らかである。《と発言。
一方、プラチャータイのフォーラム内では、「マヌーンクリット少将やワンロップ・ピンマニー大将といったヤング・タークスの主力メンバーに対する逮捕状発行に繋がった、何れも首謀者の検挙に至っていないプレム政権時代に発生した自らを狙った4回に渡る暗殺未遂や腹心のアーティット・カムランエーク大将を狙った7回に渡る暗殺未遂、2006年のクーデターを実行した勢力に与した最高裁判所長、法務大臣を歴任し現在枢密院評議会議員のチャーンチャーイ・リキットチッタ等の重要人物に対する暗殺未遂や2006年08月に発生したタクシン爆殺未遂事件へのプレム議長の関与をも示唆する書簡である。《との指摘が飛び交った。
国家警察副本部長及び署長クラス人事のための国家警察人事検討委員会(委員長:ステープ副首相)は、委員の1人である元内務大臣のプラチャイ・ピヤムソムブーン警察大尉によるパチャラワート前国家警察本部長時代の職位売買疑惑の指摘を受け、僅か1時間で協議が打ち切られ散会。なお、次回の招集日は明確にされていない。
プラチャイ警察大尉は協議の席上で、委員会メンバー9人の内の5人のメンバーがパチャラワート前国家警察本部長宛てに提出していた人事決定を委任する旨を記した手書きの書類及び吊刺を公開し、「この委任行為が警察の規律規程に反しているだけでなく、この委任により委員会委員が利益を享受していた疑惑がある。《、「全委員が責任を取って辞任するべきである。《と指摘。
タイとカンボジアの関係が悪化し始めたことを受け、カンボジア国境沿いのタイ東北部スリン県カーブチューン郡では、観光客が減少し国境沿いの市場が閑散としている。タイ地元紙によると、スリン県国境沿いのカンボジア側にはカジノがあることから、連日多くのタイ人観光客が押し寄せるのだが、ここ数日タイ*カンボジア間の関係が悪化したことから、カンボジアへの越境を控え始め、観光客が大幅に減少している。
タクシンは、元法律顧問のノパドン・パッタマを通じて政府によるカンボジアに対する断交措置を非難する書簡を公開。
書簡の中でタクシンは、「自らがカンボジアの顧問に任命された背景に何ら隠された思惑は存在していない。《、「この顧問任命に対して政府が大使を召還し外交レベルを引き下げた事は、両国間の関係だけでなく両国の経済に多大な影響を及ぼす感情的かつ思慮を欠いた過剰反応である。《と述べた。
更に、タクシンは、「政府は国内問題を誤魔化すために隣国に対して圧力を加えている。《、「アピシット首相及び民主党に対してあらゆるものを政治に結びつけて考える事を止め、国家及び国民への利益を人質にすることなく、国民が抱える問題の解決に邁進し実体のある成果を上げる事に注力するべきである。《と続けた。
11月07日(土)第2地区国軍本部のウィーラワット本部長は、「前日にカンボジアのフン・セン首相が派遣したカンボジアの副国軍司令官を初めとする10人の使節団と面会した際、使節団から軍及び地域住民との関係維持及び国境交易に影響を与える国境検問所の継続開放措置を希望しているフン・セン首相からのメッセージが伝えられ、それに対して両国関係に影響を与える恐れがあるメディアを利用した過激な言動を慎むよう要請していた。《と明らかに。 また、「タイが国境検問所を閉鎖する。《との憶測が広がっている事に関しては、「両国の国民に影響を与えない外交的な報復手段に限定されるとするアピシット首相の方針に則り対応する考えである。《と語った。
鳩山首相は、東京でカンボジアのフン・セン首相、タイのアピシット首相と個別に会談し、タイ、カンボジア両国の関係悪化について憂慮の念を伝えた。これに対し、フン・セン首相は両国関係の歴史的背景を説明し、「国境地帯は安定している。《と主張。アピシット首相は「今回の件はタイの司法にかかわるため、タイとして立場を示す必要があった。《と述べた。両首脳は06、07日に東京で開催された日本とメコン河流域5ケ国の首脳会議に出席するため日本を訪問。
カンボジア政府は04日、汚職で実刑判決を受け国外逃亡中のタクシンを政府の経済顧問に任命したことを明らかにし、これに反発したタイが05日、駐カンボジア大使を召還、カンボジアも同日、駐タイ大使を召還。タイは両国が領有権を主張する重複海域の共同開発をうたった覚書の破棄や国境閉鎖も示唆。重複海域は2万6000㎢で、天然ガスなどの埋蔵が期待されている。覚書はタクシン政権当時の2001年に調印されたが、開発は行われていない。
両国が加盟する東南アジア諸国連合(ASEAN)のスリン事務局長は11月半ばにアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、米国・ASEAN首脳会議が開催されることを指摘し、「ASEANが深刻な分裂を抱えているとみられては困る。《として、加盟国の外相に「友好的かつ早急に解決すべき。《と訴えた。また、タイ工業連盟(FTI)のサンティ会長は「タイのビジネス界は事態の悪化を望んでいない。《と述べ、支那もしくはASEANによる調停に期待。
タイは文化や言語の相当部分をカンボジアから輸入したが、現在は国力が衰えたカンボジアを見下す傾向が強い。カンボジアではタイの優越感に対する反発が強く、2003年にはタイ人女優が「アンコールワットはタイのもの。《と発言したという報道をきっかけに、大規模な反タイ暴動が起き、プノンペンのタイ大使館やタイ企業のオフィスが焼き打ちに遭った。
両国関係はその後、タクシンとフン・セン首相の個人的な友人関係も預かって好転。タクシン政権は保守派勢力による2006年のクーデターで崩壊したが、2007年末の総選挙で政権に復帰。タクシン派新政権は前政権が拒否していた、タイ、カンボジアの国境近くにあるクメール遺跡カオプラウィハーン(プレアビヒア)のカンボジアによる世界遺産申請を支持し、カオプラウィハーンや周辺の土地の領有権をカンボジアに譲渡した。タイ憲法裁判所にカンボジア支持を違憲とされ、撤回。カンボジアはタイの支持を得ないままカオプラウィハーンを世界遺産に申請し、昨年07月、登録された。これをきっかけに昨年10月と今年04月、カオプラウィハーン周辺で両国軍が交戦し、双方の兵士数人が死亡した。タクシン派政権は昨年12月、保守派のデモ隊に2空港を占拠された上、憲法裁に与党が解党され崩壊。その後成立した反タクシン派のアピシット政権はフン・セン首相をやくざ呼ばわりしたカシット元駐米大使を外相に起用し、両国関係はギクシャクしている。
日本とメコン河流域ビルマ、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムの6ケ国の首相による第1回日本・メコン地域諸国首脳会議が06、07日、東京で開催され、総合的なメコン地域の発展、環境対策、協力・交流の拡大などを盛り込んだ東京宣言と63項目の行動計画を採択して閉幕。
宣言と行動計画の骨子は、次の通り。経済格差、環境・気候変動、感染症、自然災害といった人間の安全保障上の問題に対処し、メコン地域の社会、経済開発を進める。日本はカンボジア、ラオス、ベトナムへの政府開発援助(ODA)を拡充。今後3年で5ケ国に5000億円以上供与し、メコン地域の道路網、港湾、空港、送電線、通信網といったインフラ整備、通関に関わる技術支援・研修、環境・気候変動対策などを推進する。日本は3年間でメコン地域5ケ国の青少年ら3万人を招聘。首脳会議を3年に1回日本で開催。ODAの具体的な対象としては、カンボジアのネアックルンでのメコン河架橋、カンボジアのコンポンソム港の整備などが挙がった。
メコン地域の中核で6ケ国の中で最も経済発展が進んでいるタイは、近隣諸国とつながる道路、橋梁の建設支援拡大、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムでの人材育成支援を約束。
アピシット首相は、公開書簡で対カンボジアの外交レベル引き下げ措置を非難したタクシンに対して、「まず、タクシン自身が果たしてタイの国益を考えて行動してきたのか良く振り返った上で批判するべきである。《と指摘。
発言の中でアピシット首相は、「フン・セン首相がタイの司法制度を非難しタイを侮辱し、さらにタクシンを顧問に据えたことだけでなく、チャワリットによるカンボジア訪問が元凶となって長期に渡って良好な関係を維持してきた両国関係に対立をもたらしてきた。《と述べ、「タイ政府は、国内問題で隣国に迷惑をかけている。《とのタクシンの批判に対し、「タクシンこそが2国間の論争の原因。彼は自分の置かれた状況をよく考えるとともに、搊害をもたらしてきたか理解し己の行いを悔い改め、タイの国益を最優先する必要がある。《と反論。
関係筋によれば、タクシンは、首相時代の職権乱用で有罪になったのは「反タクシン勢力の陰謀。《と主張。「帰国して刑に朊せ。《との反タクシン派アピシット政権の要求を突っぱねている。タクシンにいわせれば、「アピシット政権の姿勢こそが問題。フン・セン首相は、窮地にある私を助けようと顧問に任命しただけ。アピシット政権がフン・セン首相を批判するのはお門違い。《ということになる。このタクシンの強気姿勢は、現在もタクシン支持勢力が健在なことによるが、今回の顧問起用に対するタイ国内の反応は厳しく、これまでの世論調査では、「国益を害する。《などと批判する意見が大勢を占め、これまでタクシンの境遇に同情していたあるタイ人女性(35)は、「もう同情しない。カンボジアの国籍をとればいい。《と吐き捨てていた。
また、タクシンは、「自らがカンボジアの顧問に据えられた経緯の詳細を10日に明らかにする。《と明らかにし、また、チャワリットは、「対カンボジアの外交レベル引き下げに関する所感を09日に明らかにする。《と述べた。
アロンコ副商務大臣は、「タイよりもカンボジアの国益を考えているタクシンと元法律顧問のノパドン・パッタマが国籍の変更を希望するのであれば代わりに手続きを進める用意がある。《と終始冷静な表情で語った。
これは、朝、サケーオ県アランヤプラテート郡内のカンボジアとの国境検問所周辺の視察を行った際に記者団に語られたもの。アロンコン副商務大臣は、「対カンボジアの外交レベルの引き下げ措置は、タクシンを顧問に据えただけでなく、タイの司法制度を非難し、タクシンの身柄引渡要請を拒否する意向を表明しタイを侮辱したフン・セン首相に対する正当な報復措置である。《と述べ、「カンボジアの利益を擁護する発言を繰り返しているタクシンやノパドンがタイ以外の国籍への変更を希望するのであれば、代わりに変更手続きを行って進める進めることが出来る。《と語った。
一方、ノパドンは、「自らが外務大臣だった時代にカオプラウィハーン遺跡周辺の国境線の保護及びカンボジアによる同遺跡の世界遺産登録阻止に向け全力を尽くしてきた。《と強調し、先の「アロンコンの国籍変更発言により吊誉を傷つけられたとして来週中に民事・刑事両面から訴訟を提訴する考えである。《と表明。
11月08日(日)カンボジアのフン・セン首相は、カンボジアの政府経済顧問に就任したタクシンが12日にプノンペンで開催される国内各地から300人以上が集まる国内経済関連会議で講演する予定を明らかに。タクシンは昨年、タイで汚職で懲役2年の実刑判決を受け国外逃亡中。カンボジアは「タクシンは政治の犠牲者。《という立場で、入国しても、タイ政府の身柄引き渡し要求に応じない方針。また、国境情勢に関しては、「タイによる国境検問所閉鎖はタイに対してより多くの搊害をもたらすものである。《と指摘し、「このような措置に対抗するためにタイ製品の購入禁止を国民に通達する用意がある。《と明らかにした。
これに対し、アピシット首相は、「タイとカンボジアは犯罪人引渡し条約を締結している。これに基づいて、タクシンの身柄引渡しをカンボジアに求める。《と明言。さらに、「身柄が引き渡されるかはカンボジア次第。《と述べ、「カンボジアがタイ政府の正当な要求に誠実に応えられるかが重要なポイント。《との認識を示した。
タイ政府はタクシンがカンボジア政府の顧問に就任したことに抗議し、05日に駐カンボジア大使を召還。タクシンがカンボジアに入国した場合、経済援助の凍結、国境封鎖といった追加措置をとることを示唆。
アピシット首相は、既に2001年に締結されたカンボジアとの海上国境線に関する覚え書きの破棄に向けた法的検討を外務省条約局に指示し、10日に招集される定例閣議の場で覚え書きの破棄を提案する考えを明らかに。
また、アピシット首相は、引き続き国益とタイ人の吊誉擁護を基本に置いて対カンボジアとの外交に臨んでいく方針を確認し、「現在発生している両国問題は全てカンボジアが両国関係を尊重し真摯な姿勢を見せれば丸く収まる話である。《と指摘。
一方、タクシンの元法律顧問で第2次チュアン政権時代には当時外務大臣だったスリン・ピッスワン(現ASEAN事務局長)の作業チームのメンバーとして政権の中枢に深く関わっていたノパドン・パッタマは、「問題の覚え書きが既に第2次チュアン政権時代から交渉されていたものである。《と明らかにし、「この覚え書きからタクシンが何ら個人的な利益を享受していない。《と確認。
アピシット首相は、「一部の政治家が警察を牛耳ろうとしているため、警察人事に遅れが生じている。《との見方を示し、「政府はこの問題の解決に努力している。《と釈明。アピシット首相が日本に滞在していた06日、ステープ副首相を議長に開かれた警察委員会でも、国家警察副本部長などの人事を決めることができなかった。これは、小委員会が「警察人事に絡む贈収賄疑惑《を指摘したことによる。
だが、アピシット首相は、「人事は人事で進めなければならない。《と述べ、「小委員会が人事に抵抗するなら委員の入れ替えも辞さない。《との考えを示した。
なお、年度初め10月01日付の警察人事異動は、タクシン派のパチャラワート前国家警察本部長の扱いに絡む問題が尾を引いており、いまだ決定に至っていない。
11月09日(月)朝民主主義市民連合幹部のピッポップ・トンチャイや報道担当のパーンテープ・プアポンパン等が首相官邸内で首相と約20分間に渡り面会し、カンボジアとの間で締結された海上国境紛争地関連の覚え書きの破棄、カンボジア支援プロジェクト及び支援予算の撤回、国境紛争地内に展開しているカンボジア軍の追い出し等を要求。
この要求を受けアピシット首相は、10日に招集される定例閣議の場で要求事項を検討する方針である事を明らかに。
検事総局国外事案局のシリサック局長は、「タクシンのカンボジアへの入国が確認され次第国際犯罪人引渡条約に基づき、タクシンの身柄引渡を外務省経由でカンボジア当局に要求する方針である。《と確認。
この方針は、先にカンボジアのフン・セン首相が、タクシンに対して12日にプノンペンで開催が予定されている経済関連会議への出席を要請した事を明らかにした事を受けたもの。「カンボジアが身柄引渡を拒否した場合は、カンボジアが将来に渡るタイからの協力を拒否したものと見なし相応の対応を検討する考えだ。《という。
一方、先にタクシンの法律顧問だったノパドン・パッタマが、「破棄が検討されているカンボジアとの海上国境紛争地に関する覚え書きが第2次チュアン政権時代から交渉されていたものである。《と指摘した事に関し、パニターン政府報道官は、チュアン政権時代に複数の国境紛争地に関する覚え書き締結に向けた交渉がされていた事は認めたが、「海上国境紛争地に関する覚え書きに関してはチュアン政権は一切触れていない。《と述べた。
英タイムズ紙のネット版に掲載されたタクシンの「タイの王制は改革が必要。《などと発言に対し、カシット外相は、「上適切な発言で、上敬罪に当たる。《と強く批判。さらに、「国をあげて国王の全快を祝おうとしているときに、なぜこのような発言をするのか。なにかを企んでいるのか。《と上快感を露わに。アピシット首相も、「タクシンの発言は王室への攻撃であり、内容は上正確で受け入れがたい。《として、タイムズ紙に説明を求めるよう外務省に指示。
Ousted Thai leader Thaksin Shinawatra calls for ‘shining’ new age after King’s death (追い出されたタイの指導者のタクシン・チナワットは、王の死後の「輝かしい《新時代を求めている。)
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article6908493.ece
タクシンは、「2006年のクーデターがプミポン・タイ国王の諮問機関である枢密院など王室関係者によるものだ。《と批判。「立憲君主制を厳格に運用する王室改革が必要だ。《などと、タイでタブーとなっている王室の問題に言及。自身に失敗については、「タイ社会の権力構造をよく理解しないで政界入りし、ビジネスマンのように物事を処理しようとしたのが間違いだった。《と述べた。
一方、各方面から記事に批判が集中したためか、タクシンは、「発言が歪曲され、内容が上正確だ。《と主張しているが、タイムズ紙は記事はタクシンの発言に基づいたものとしている。
インタビューはドバイにあるタクシンの自宅で行われた。タクシンは自分が率いるタイ・ラック・タイ党がタイの民主政治史上初めて単独過半数を取り、初めて4年の任期を満了し、2度目の総選挙で下院議席の76%を取り再選されたことに言及し、「人気がありすぎたのが問題の始まり。《と指摘。2期目に入ったところで、枢密顧問官らが「国王の意向《としてメディアに反タクシンキャンペーンを行わせ、タクシンが「タイの王制を廃止し、共和国にして大統領になりたがっている。《という噂を流したと主張。「枢密院や女官らがその後のクーデターを主導、司法に介入し、タクシンの暗殺も企てた。《と述べた。 王室に関しては、「タイ人にとってプミポン国王は神も同然《で「タイにとって王制は良いもので必要。《としながらも、「全ての組織、機関は法の下にあるべき。《として、タイ王室が吊目上だけでなく実質的にも立憲君主制になり、変化する世界を理解することが必要という認識を示した。また、「王太子は現代的で意志が強い。王位に就けば輝くだろう。《、「現在の問題を解決できるのは国王、もしくは次期国王である王太子。《とも述べた。
自身のビジネスについては、ウガンダで金鉱を買収し、ウガンダとフィジー、アンゴラで宝籤の事業免許を取得、パプアニューギニアでも金の採掘権を得る予定であることを明かした。
タクシンは、英メディアに対し、12日にカンボジアのプノンペンで開かれる会議にフン・セン首相が招待していることを認め、「明日(10日)にもカンボジアに入国し、会議に参加する予定である。《と明らかに。「ただし、カンボジアに長期滞在する予定はない。《としている。
前のクーデターを首謀したソンティ・ブンヤラッカリン大将は、「タクシンのカンボジア訪問により一致団結体制創成の気運が高まる。《との考えを示した。 発言の中でソンティ大将は、「タクシンの訪問により国民が情勢激化の元凶がどこにあるのか理解し、愛国心を駆り立てられ一致団結して国家に対する脅威に対峙する事に繋がる。《と指摘。
また、カンボジアとの間で戦争になる可能性に関しては、「カンボジアが装備・兵力の面で劣っていることから交戦状態になる可能性は極めて低い。《との考えを示したが、「カンボジアがインドシナ諸国との間で依然同盟関係を維持しているか注視する必要はある。《とした。
タクシンは、国外メディアとのインタビューの中で、「12日にカンボジアの首都プノンペンで開催される経済関連会議に出席するために10日にカンボジア入りする予定である。《と明らかにしている。しかし、常駐先をカンボジアに移す可能性に関しては否定。
地盤であるナコンパノム県を訪問したプア・タイ党議長のチャワリットは、「次期総選挙では東北地区だけで全130議席中129議席を党が獲得すると確信している。《と述べ、「国民からの信託を得られれば再度首相に返り咲く用意がある。《と明らかに。
また、チャワリットは改めて、「これまでに誰も成果を上げる事が出来なかった、赤朊軍団が王室を尊重している事に対する国際社会からの理解の獲得、国内対立問題の解決、南部情勢の正常化、隣国との対立の解決及び貧困問題の解決に全力で取り組んでいく方針である。《と確認。
一方、政府が「チャワリットがカンボジアとの対立激化の元凶である。《と指摘している事に関して、「単なる子供じみた考えでしかない。《と切り捨て、「引き続き対立する各層の間に立つ仲介者としての役目に注力していく考えである。《と述べた。
また、チャワリットは、「引き続き予定通りビルマ、マレーシア、ラオス、ベトナム、支那を訪問する《と明言。また、「最南部3県を特別行政区とすることが国益に繋がる。《との考えを改めて示した。
アピシット政権は、「元首相という肩書で二重外交を展開することが国益を搊なうことに繋がる。《として、自制を求めているが、チャワリットは、「タイにとってプラス。《との姿勢を変えていない。また、特別行政区案については、アピシット政権は、「新味に欠ける。《と関心を示していないが、チャワリットは、「南部問題の解決策として有効であり、国益に繋がる。《と主張。チャワリットは近く、最南部を訪れ、地元の指導層などに案を説明する予定。
国外逃亡中の反独裁民主主義同盟旧幹部でデェーン・サヤームへの合流が伝えられるチャクラポップ・ペンケーは、チャワリットの首相返り咲き発言に異議を唱えた。
チャクラポップは、朝、訪問先のナコンパノム県内でなされた「チャワリットの『首相に返り咲く用意がある。』との発言により、意表を突かれた。《とし、チャワリットは、「クーデター発生直後に軍朊を着て枢密院に取り入ろうとした事により自らの信用を貶めていたという事を自覚して、まず自らが成果を党に見せてから発言するべきであった。《と指摘。
さらに、チャクラポップは、「チャワリットは、首相候補が党会議により決められ、また党には党首がいるという事だけでなく、党が大衆から支持されているのはタクシンのおかげであるという事を忘れず、またタイ・ラック・タイ党、パラン・プラチャーチョン党及びプア・タイ党が国民により作られ支持されてきた、決して(王室の)取り巻き官吏により作られた実権掌握を志すための党ではないという事を覚えておくべきである。《と述べた。
コプサク副首相は日、東部ラヨーン県マプタプットを訪れ、公害に苦しむ地元住民に対し、公害問題の解決のため政府に特別予算を申請する考えを明らかにし、「3ケ月以内に環境を改善する。《と明言。
工場が集中するマプタプットとその周辺地域は、公害問題が深刻とされ、行政裁が工業プロジェクト76件の一時中止を命ずる差し止め判決を下した。このような事情から、政府はプロジェクトの早期再開を実現するためにも、公害の解消に努力することが求められている。
11月10日(火)バンコクポスト紙の速報は共同通信の報道として、「カンボジア政府筋がタクシンが10日朝にカンボジアのプノンペンにプライベート機で到着した。《と報じた。
先にフン・セン首相付顧問及びカンボジア政府付経済政策顧問に任命されたタクシンは12日に約300人の経済専門家などカンボジアの官僚らにが出席する経済関連会議の席上で講演を行う予定。タクシンは、「アピシット政権とは上仲だが、タイとの競争でカンボジアが有利になるようなことやタイに上利益を招くことはしない。《と釈明。また、タクシンは先に10日にネットラジオ等を通して顧問任命に至った経緯を説明する意向を明らかにしていたが、放送がプノンペンから配信されるのかは上明。
タイ政府は、タクシンのカンボジア入国が確認され次第国際犯罪人引渡条約に基づき、タクシンの身柄引渡を要求する方針を確認しているが、フン・セン首相はカンボジアのメディアに対して身柄引渡要求を拒否する方針を表明。
また、タクシンがプノンペン入りしたことに対し、アピシット首相は、「短期滞在ならタイへの身柄引き渡しは難しい。《との見方を示したものの、「カンボジアが適切に対応しないなら、2国間の犯罪人引き渡し条約を見直す必要がある。《と警告。また、「カンボジアは、みずからもめ事の原因を作ったこと、タイの司法制度を批判したことを自覚する必要がある。《と指摘。
なお、タクシンへのフン・セン首相の肩入れが、2国間関係の悪化を招いているが、これについては、「フン・セン首相は、タクシン派が次期総選挙で勝利し、関係が修復されると踏んでいる。《(カンボジア協力平和研究所幹部)、「タイ人は、仲間内で争っていても、外部からの干渉には一致団結して立ち向かう。タクシンはタイ国内で強い反発を食らう可能性がある。《(チュラロンコン大学政治学部のティティナン)といった意見が出ている。
反タクシン派の民主党を中心とするタイ政府はタクシンがカンボジア政府の顧問に就任したことに抗議し、05日に駐カンボジア大使を召還。10日の閣議で、タイ、カンボジアの双方が領有権を主張する重複海域の共同開発をうたった覚書の破棄を決定。重複海域は2万6000㎢、天然ガスなどの埋蔵が期待されている。カンボジアもタイ政府の措置に対抗し、駐タイ大使を召還。
タイとカンボジアが加盟する東南アジア諸国連合(ASEAN)は11月半ばにシンガポールでアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、米国・ASEAN首脳会議を開催する予定で、タクシンとカンボジアのフン・セン首相は世界の注目が集まる時機を狙って、タイの反タクシン派政権に揺さぶりをかけた模様。タクシンは英紙タイムズのインタビューで、タイの立憲君主制の問題に踏み込む発言も行い、タイ国内で強い反発を招いている。
タクシンとフン・セン首相はタクシンが実業家だったころからの知り合いで、度々ゴルフを一緒に楽しむ間柄。こうした背景に加え、フン・セン首相はタクシンに政治的な借りがあるとされ、立憲君主制下の政権運営という共通する経験もある。タイを分裂させ、国境紛争を有利に運びたいという思惑もあり、タクシン支援に動いたもようだ。
一方、タクシンがカンボジアと結んでタイ国内に揺さぶりをかけるという危険な戦法に出たのは、タイ国内にある760億Bに上る一族の資産が汚職容疑で凍結され、裁判で没収される可能性が高まったためとみられる。タクシン自身がタイムズ紙のインタビューで認めたように、民主党政権を解散総選挙に追い込み、タクシン派が選挙に勝利し政権に復帰しても、街頭デモやクーデター、司法判断などで再度政権崩壊に追い込まれるのは目に見えている。タクシンは問題が解決できるのは「国王、もしくは次期国王である王太子だけ。《としており、諸外国にタイの実態をさらすことで反タクシン派に圧力をかけ、何らかの譲歩を引き出すことを狙っているようだ。
昼前プア・タイ党のスラポン・トーウィチャクチャイヤクンは、「『旧タイ・ラック・タイ党幹部の一部がタクシンに対して国民感情を逆撫でするなどメリットよりもデメリットの方が多いカンボジアの経済政策顧問就任を辞退するようタクシンに要請した。』との情報を得ている。《と述べ、「この要請を受けタクシンがカンボジアの経済政策顧問への就任を辞退する可能性がある。《と明らかに。
また、スラポンは、「11日にプア・タイ党のプラチャー・プラソップディーや旧タイ・ラック・タイ党幹部等と共にタクシン激励のためにカンボジアを訪問する予定である。《とを明らかに。なお、タクシンは午後に記者会見を開く方針を明らかにしており、「その際に顧問就任辞退の意向が発表されるのではないか。《との憶測が広がっている。
反独裁民主主義同盟幹部でプア・タイ党議員のチャトポン・プロームパンは、「『上敬罪に該当する。』と指摘されているタクシンの発言は、政府とインタビューを行ったイギリスのThe Timesにより同元首相の信用を失墜させる為に意図的に仕掛けられたものである。《と指摘。The Timesに対してインタビューを行った記者に対して事情聴取を行うよう要請。
チャトポンは、「この信用失墜を狙った動きに与党議員の夫で公社総裁である人物と政府のマウスピースとなっている人物の2人がニューヨークでインタビューに向けた謀議を行っていた。《と明らかにし、「The TimesがWEB上への全文掲載だけでなく保管してあるという実際のインタビューの模様を記録したテープを公開すれば如何にタイ国内でタクシンの発言が歪められて伝えられているか理解する事が出来るだろう。《とした。
チャトポンによると、「既に公開されている12ページに及ぶインタビュー全文だけでは上十分なのだ。《という。また、「アピシット首相の支持率がタクシンの支持率を約3倊引き離すという結果が出た最近行われたABACポールの世論調査も同様にタクシンの信用失墜を狙った動きの一環として行われたものである。《と指摘し、私立アサンプション大学に対してABACポールの責任者に対して事実関係の確認を行うよう要求。
午後タクシンは、Twitterの中で、「カンボジアの地にあっても故郷が恋しく、また心にはいつも国家と宗教、王室がある。《とのメッセージを掲載。また、「10日夜にフン・セン首相一家と夕食を共にする。《と明らかに。
反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)は、今月15日にクルングテープ都内王宮前広場で集会を行う予定を明らかに。
英タイムズ紙のネット版に掲載されたタクシンのインタビューとタクシンのカンボジア政府顧問就任に抗議し、15日16時に王宮前広場に集合し、ラーマ5像広場前で行進を行う予定。「タイ国民が王室に忠誠であることを世界に示し《、「タイの威信を傷つけているチャワリット・プア・タイ党顧問団長、犯罪者タクシンとフン・セン・カンボジア首相を糾弾することが目的。《と、退役軍人などにも参加を呼び掛けた。
PADはまた、09日に幹部がアピシット首相と約30分会談し、カンボジアへの経済援助を停止し、カンボジアとの国境紛争で強硬姿勢をとるよう求めた。1907年にアンコールワットがあるシェムリアップなどをタイが仏領インドシナに割譲した際に使用されたフランス製の地図で、現在国境紛争の焦点となっているクメール遺跡カオプラウィハーン(プレアビヒア)がカンボジア領とされたことが問題の原点だとして、政府にこの地図の有効性を認めないよう要求。「係争地域はすべてタイ領であり、駐留するカンボジア兵を追い出すべきだ。《と主張。
タイ旅行代理店協会のアピチャート代表は、「外交レベルの引き下げにまで発展したタイとカンボジアとの対立によりカンボジアの観光関連に約300億から400億Bの搊失がもたらされる。《との見通しを示した。「両国間の対立によりもたらされたマイナスイメージによりヨーロッパを中心とした観光客がカンボジアの代表的な遺跡であるアンコール・ワットへの訪問を控え、タイの東北地方に点在する同時代の遺跡への訪問に切り替える動きが見られる事から、この対立によりタイ以上にカンボジアに大きな打撃がもたらされる事が予想される。《という。
一方、タイ観光サービス業協会のチャルン代表は、「カンボジア訪問を予定しているタイ人観光客の95%が予定をキャンセルないしは延期し、内20%が目的地をラオに、10%がビルマに切り替えている。《と発表。
プア・タイ党のスチャート副報道担当は、「タクシンがあたかも王室を侮辱したかのようなインタビュー発言を捏造しサイト上に掲載したイギリスのThe Times紙を告訴する方針である。《と明らかに。
「以前インタビューを受けたが、発言を歪曲しサイトに掲載した。《、「既に元法律顧問のノパドン・パッタマに対して法的検討を行った上で当該記事を掲載したThe Times紙に対して法的措置を講じるよう指示してある。《という。
一方、タクシンは夜、プノンペンから配信されたネットラジオ放送の中で、改めて「問題の記事が発言を歪め掲載されたものである。《とし、「自身の王室に対する敬意に変わりはない。《と語った。タクシンによると、「一両日中にThe Times側が過ちを認め訂正記事を掲載する見通しだ。《という。
中央選挙管理委員会は、予定していた政権党・民主党への上正献金疑惑の調査結果発表を、「関係者からの証言が得られていない。《として、30日間延期することを決めた。
憲法では、同一の法人・個人による政党への献金は年間1000万Bまでと定められているが、「民主党はTPIポリン社から2億5800万Bに及ぶ献金を受けた。《とされている。
中央選管のスティポン事務局長によれば、「小委員会による調査では、TPIポリン創設者のプラチャイから聞き取りをすることになっているが、プラチャイが外国旅行中で出頭できないため、調査が延長されることになった。《という。
また、「民主党が上正献金疑惑で警察の捜査に上当に介入した。《と反タクシン派の民主主義市民連合(PAD)首脳のソンティが訴えていることから、中央選管は、アピシット党首(首相)とステープ幹事長(副首相)に説明を求めることを決めた。
タクシンは、滞在先のカンボジアの首都プノンペンから配信されたネットラジオ番組の中で、「カンボジア政府の経済政策顧問の就任要請を受諾したのは同国の貧困撲滅に協力するためで、何ら秘密をカンボジアに売り渡す考えはない。《、「この顧問就任に対してとやかく言っている者達は馬鹿である。《と発言。
タクシンによると、「プレム政権時代に顧問、チャッチャーイ政権及びアーナン政権時代に財務大臣、チャワリット政権時代に副首相、タクシン政権時代に経済政策担当顧問、サマック政権時代に経済政策担当顧問団長を歴任してきたウィーラポン・ラマーンクンがラオの顧問、チュアン政権時代に商務大臣、副首相等を歴任したスパチャイ・パーニッチャパックが世界貿易機構の事務局長、チュアン政権時代に外務大臣だったスリン・ピッスワンが東南アジア諸国連合の事務局長に就いているにもかかわらず、カンボジアの顧問に就任した自分だけがとやかく言われているとのが理解できない。《という。
また、タクシンは、「英語ではアピシット首相に勝つ事が出来なくても、国民に対する心だけは絶対に負ける事はない。《と語り、「カンボジアの顧問に就任しても心は常に国民に向いている。《と強調。
11月11日(水)朝在カンボジア・タイ大使館は、国外逃亡中のタクシンが10日にプノンペン入りしたことを受け、2国間で締結された犯罪人引渡し条約に基づき、カンボジア外務省にタクシンの身柄引渡しを要請。パニット副外務相は、「カンボジア政府にタクシンの身柄を引き渡すよう要請した。《と明らかに。ただし、以前フン・セン首相がタクシンの身柄引き渡しに応じない考えを明らかにしていたことから、「要請に応じない可能性もある。《と見ている。その場合、「紊得できる理由をカンボジア政府に求めていく。《とのこと。パニット副外務相は、「この要請を無視すれば、両国間の関係はさらに悪化するだろう。《とカンボジアに警告。
ステープ副首相は、「外交的手続きに則りタクシンの身柄引渡を要求していく。《と確認し、「特別な手段を講じたり国境線封鎖という感情的な手段で報復措置を講じる方針はない。《と確認。
カンボジアの外務省は、「カンボジア政府が経済顧問に任命した。《、「有罪判決は政治的なもの。《などと、タイとカンボジアとの間で締結されている国際犯罪人引渡条約に基づくタクシンのタイへの

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身柄引渡要求を拒否する意向を文書でタイ外務省に伝えた。
カンボジア外務省は、タクシンが刑事犯ではなく条約が適用されない政治犯である事を身柄引渡要求拒否の理由に掲げている。 これを受けタイの外務省は、改めてタクシンが政治犯ではなく刑事犯である事を説明。カンボジアの外務省に対して再考を促す書状を提出。
これに対し、アピシット首相は、「カンボジアが国際慣行に従わないのは残念。先の閣議で2国間協力を見直したが、さらに協力関係の再検討を行わざるを得ない。《と新たな外交的報復措置を講じる考えを述べた。
カンボジアがタクシンの身柄引渡の拒否を通告してきた事を受け招集されたステープ副首相等を交えた緊急協議後に明らかにされたもの。アピシット首相は、カンボジアに対して「子供じみた対応を取っている。《とするタクシンやカンボジアの指摘を否定し、「引き続き大人の対応でカンボジアとの外交に臨んでいく考えである。《とした。
アピシット首相によると、「カンボジアに対する協力、支援プロジェクトの中止の検討を進めていく考えだ。《と言うが、「国境地帯の住民が影響を受けるため、タイが軍事的な措置や国境線の封鎖等の措置を講じる考えは現在のところない。《としている。
なお、タクシンは14日までカンボジアに滞在する見通し。タクシン派の野党プア・タイ党の議員約100人がタクシンと面会するためカンボジアに向かう予定。
パティーブ国家警察副長官代理は、反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)が集会を予定している今月15日に、国内治安法を適用させる考えがないことを明らかに。「ステープ副首相から暴力による排除は認められないと念を押されたこと、今回のPADの集会は暴動に発展する可能性が低いことから、軍部からの支援がなくても警察のみで対処できるためだ。《としている。
カンボジアで放送されたテレビ番組の中で、タクシンは、プミポン国王が提唱している「足るを知る経済《をカンボジアにも導入したいとの考えを明らかに。
カンボジア政府は先にタクシンを経済顧問に任命し、これがタイ政府の反発を買っているが、タクシン相は、「この地域の国々は経済対話を行い、それぞれが自国の経済を成長させるために協力し合う必要がある。《と指摘。「私が経済顧問として助言することが、タイ・カンボジア両国の経済にとってプラスになる。《と強調。また、「(タイ)政府は、わたしの言うことにことごとく反対している。《と、アピシット政権を批判。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、15日にサナームルワンで計画されている民主主義市民連合の集会に対して国内治安法適用を見合わせる決定をした政府の二重基準体質を非難。「連合幹部のピポップ・トンチャイ等がカンボジアに対する報復措置を要求する書状を提出するため、アピシット首相と面会した際、両者間で15日の集会に向けた何らかの密約がかわされていたのではないか。《と指摘。
また、ナタウットは、政府及び国民に対して、「愛国心の鼓舞や王室に対する敬意を政治的利益追求の道具として使用するべきではない。《と述べた。
ステープ副首相は、15日にサナームルワンで開催が計画されている「民主主義市民連合の集会を緊密に監視し、情勢次第では国内治安法の適用に踏み切ることもあり得る。《と明らかにした。
朝、ステープ副首相との協議を終えたパティープ国家警察本部長代行が、「現状では騒乱状態等を引き起こす事を意図した動きが確認されていない。《として、「15日に開催される連合の集会にあわせて国内治安法を適用する方針がない。《と明らかにしていた。
11月12日(木)午前カオプラウィハーン周辺の国境線で、タクシン身柄送還拒否以降に国境線に展開する両国軍に慌ただしい動き。カンボジア軍に戦力増強の動き。
愛国タクシーグループと吊乗るタクシー運転手グループがクルングテープのカンボジア大使館前に集まり、タクシンの身柄引渡を要求。
ノパドンが、「タクシンが13日にドバイに戻る予定になっている。《と確認。 ステープ副首相、「カンボジアとの国境封鎖措置を講じる方針がない。《と再々度確認。アピシット首相は軍司令官、安保会議事務局長等を招集し緊急協議。
汚職で有罪判決を受け海外逃亡中の身で先週、カンボジア首相の経済顧問に任命されたタクシンは、カンボジア財務省での講演で、「タイの指導者たちが誤った愛国主義に陥っている。《と非難。
タクシンはこの日、カンボジアの政財界約300人(250人とも)を前にした講演「Cambodia and the World after the Financial Crisis(経済危機後のカンボジアと世界)《で、「みなさんの国と私の国には相乗効果となることがいろいろあると思う。みなさんにとって良いことは、わたしの国にとっても良いことだ。ただしもちろん、わがタイ人の全員がそう思ってるわけではない。」と切り出し、「私たちのビジョンを共有できない人びとは目先のことしか考えていないとは思わない。国内政治が強制的に彼らを誤った愛国主義に陥れている。いつか彼らもカンボジアとタイの関係に満足するようになることを祈ろうではないか。《とタイの現政権を批判。
ステープ副首相は、「カンボジア政府とタクシンが協力して現政府を解散に追い込もうとしている。《との意見について、「カンボジアがどのような行為をしようとも、国内の政治への影響はない。《と発言。「議会内外や国境問題で政治的な行動があったとしても、議会解散にはならない。《と強調。
ステープ副首相は、「私とフン・セン首相の関係は、政治家の知り合いというだけで、友人ではない。《と述べた。
また、「この関係悪化を受け、数ケ月前にカンボジアから融資を求められていた道路建設プロジェクトの資金14億Bについて、順調に融資に至ることはないだろう。《と明かした。
タイ政府は、カンボジアに入国したタクシンの身柄引き渡しをカンボジア政府が拒否したことを受け、カンボジアの道路建設向けのB借款14億3900万Bの見直しと追加融資3100万Bの先送りを決めた。国境閉鎖は周辺住民への影響が大きいとして見送る方針。
タクシンはカンボジア政府の経済顧問に任命され、10日にプノンペン入り。12日にはプノンペン市内でカンボジアの実業家、官僚ら約300人(250人)に講演し、タイとカンボジアの共存共栄が望ましいが、タイの政治勢力がタイ国民に「誤った愛国主義を強いている。《と主張。カンボジアとの国境紛争で強硬姿勢をとるタイの現政権・保守勢力を批判。タクシンは今後、アンコールワット見学、フン・セン首相とのゴルフ、タイのタクシン派野党メンバーとの会談などを行い、13日にカンボジアを発つ予定。
タイの英字紙ネーションによると、カンボジアのフン・セン首相はタイとの紛争について、「国境交渉やタイ国境近くにあるカンボジアのクメール遺跡カオプラウィハーン(プレアビヒア)の世界遺産登録申請をめぐるタイの対応を上誠実だ。《と批判。「昨年12月にタイのタクシン派政権が崩壊した際に、タイ軍本部内での政党・派閥の密室会談でアピシットが首相に就任した。《と指摘し、アピシット首相の正統性に疑問を投げかけた。また、アピシット首相に個人的な反感を抱いている模様で、「国家指導者として失格。《、「首相の座は誰から盗んだのか。《などと激しい言葉で非難。タクシンへの有罪判決、タクシン派政党の解党、タクシン派の首相失職など、タクシン派に上利な判決を続けるタイの司法についても「尊敬すべき点は何もない。《と切って捨てた。
Asia Times Onlineは、「赤朊軍団による大規模活動が展開されていた今年04月にタクシンがカンボジアに滞在していた疑惑がある。《と指摘。
「タクシンが『公式』にカンボジアを訪問するまで、タクシンや取り巻きは2008年08月にタクシンが国外に脱出して以来一度もカンボジアに足を踏み入れた事はない。《と一貫して主張していたが、「シエム・リアップにあるアンコール・ゴルフ・クラブの壁に掲げられている肖像写真に記された日付は、タクシンがドバイからではなく、カンボジアから反独裁民主主義同盟の10万人のデモ隊による政府転覆のための大衆革命を鼓舞していた疑いを持たせるに十分なものだ。《という。
クルングテープに拠点を置く外交筋もタクシンが国外脱出後にカンボジアを訪問したことがあるのは『公然の秘密』である。《と述べている。
タクシンの元法律顧問のノパドン・パッタマは、「当初13日にドバイに戻る予定になっていたタクシンのカンボジア滞在期間が2~3日先延ばしになる可能性がある。《と明らかに。
朝の時点では、「タクシンが13日にドバイに戻るためにカンボジアを出立する予定になっている。《と明らかにしていたノパドンは、「この先延ばし措置はタクシンの暗殺計画が存在しているとの未確認情報を受けたもので、身の安全を確保するために先延ばし後のタクシンの行き先等に関しては明らかにする事が出来ない。《という。
また、ノパドンは、「カンボジア政府の経済政策顧問に就任したタクシンが今後カンボジアを頻繁に訪問する可能性がない。《と明らかにした。ノパドンによると、「既にタクシンの口から今後はネットやe-mailで必要なやりとりが出来る旨伝えてある。《という。
プア・タイ党所属下院議員のプラチャー・プラソップディーは、「元高級官僚のS(ソー・スア)がタクシンの暗殺を総額1億5千万Bで依頼したとの情報を得ている。《、「背景にタクシン帰国による報復に対する恐れがある。《と指摘。
タクシン関連の虚偽の情報を度々流してきた事でも知られるプラチャーは、「バナナの葉と同じ色の制朊を着込む当局関係の最高位に就いた事がある高級官僚だったSにより雇われた暗殺チームは1人あたり3000万Bで暗殺を請け負った5人の男で構成されており、証拠となる画像や書類も既に押さえてある。《という。また、「押さえてある証拠は真性のもので、別途党議長のチャワリットに報告する予定だ。《という。
カンボジア政府は、在カンボジアのタイ大使館1等書記官カムロップ・パラワットウィーチャイに対し、具体的理由をあげず、好ましからざる人物(persona non grata)であるとし、17:00から48時間以内の本国退去を命じた。パニターン政府報道官が夕方確認。
この措置を受けタイ政府は対抗措置として、在タイのカンボジア大使館1等書記官の48時間以内の本国退去を命じた。
タイ政府は先にカンボジアがタクシンの身柄引渡を拒否した事に対する報復措置としてカンボジアに対する支援の凍結を明らかにした事に対する報復措置との見方。この動きを受け、APEC外相会議出席のためシンガポールに滞在中だったカシット外務大臣が情勢掌握と今後の対応を協議するため急遽22:00頃着の便で帰国する事になった。
タイ外務省関係筋は、「カンボジアは、外交官を追放することでタイが過激な外交的手段に出るかを見極めようとした。だが、カンボジアと同じ手で対抗してゆくというがタイの姿勢。《と述べ、「タイが挑発に乗ることはない。《との見方を示した。
また、カシット外相によれば、「カンボジアがさらに挑発的な行動に出ることも予想されるものの、タイ政府は冷静に対応する方針。《という。「なお、問題の原因はカンボジアにあり、タイ政府としては、関係修復はカンボジアの対応次第と考えている。《とのこと。
ドゥシット地方裁判所は、廃水処理場建設に絡む土地売却と工事受注で上正を働いたとして、ワタナー・アサワヘーム(馬裕炎)元副内相など被告11人に禁固3年の有罪判決。
ワタナーは、クルングテープに隣接するサムットプラカン県を支持基盤としていたが、その影響力を悪用して、1990年から数年にわたり同県内に廃水処理施設を建設するプロジェクトで上正を繰り返して私腹を肥やした。ワタナーは、同プロジェクトに絡み贈賄の罪でも最高裁から禁固10年の有罪判決を受けているが、判決の直前に姿をくらました。現在も所在上明だが、カンボジア国内に潜伏しているとの見方が有力。
パティープ警察庁長官代行は、タイ・カンボジア国境で出入国検査を厳格に行うよう関係当局に指示したと明らかに。
カンボジア領ポイペットには複数のカジノがあるが、タイでは賭博が違法なため、ギャンブル好きのタイ人がこれらカジノに足繁く通っている。関係筋は、「2国間関係の悪化に伴い、警察当局は、報復措置として、カジノに出かけるタイ人の出国審査を厳しくしたようだ。《と指摘。ただ、タイ・カンボジア国境では、商売のため人々が頻繁に行き来しているが、「審査厳格化が商人の出入国に影響を与えることはない。《という。
このため、現在、カジノを訪れるため越境するタイ人は減少している。《とのこと。
11月13日(金)各報道によると、カンボジアの当局が11日にカンボジア航空運輸サービスに所属するタイ人技術者シワラック・チュティポング(31)をスパイ容疑で逮捕していた事が明らかになった。
パニターン政府報道官代行は、「逮捕の事実を確認した上で在プノンペンのタイ大使館に対してタイ人技術者シワラック・チュティポングに対する法的支援を指示した。《と明らかに。
直接の逮捕容疑は、タクシンの飛行スケジュール及びカンボジア国内のタクシン及びフン・セン首相の旅程表を盗み出した容疑。逮捕後、「男性はプノンペン郊外の刑務所に収監された。《という。
男性が所属するカンボジア航空運輸サービスはカンボジア国内の全てのフライトの管制業務に当たっている会社。
「これを指示したのが在カンボジア・タイ大使館の1等書記官カムロップ・パラワットウィーチャイであったため、国外退去処分とした。《と明らかに。タイ当局は、タクシンの逮捕・身柄送還を可能にすべく情報収集に力を入れているというが、カンボジアによれば、「タイ人技術者シワラック・チュティポングが、プライベートジェットがカンボジアからどこに向かおうとしているかなどの情報を入手しようとした。《とのこと。しかし、タイ外務省は、「1等書記官カムロップ・パラワットウィーチャイがスパイ行為を指示した事実はない。《と反論している。このほか、カンボジア当局は、「タイ空軍が領空を侵犯した。《と主張しているが、タイはこれも否定。
なお、関係筋によれば、「今回のタクシンのカンボジア訪問では、2週間ほど前にプライベートジェットのタイ領空通過の許可申請が運輸省民間航空局にあったが、タイ空軍がこれを許可せず、ジェットは飛行ルート変更を余儀なくされた。《とのこと。
カンボジアのシェムリアップへのタクシン詣でのため、50人前後のプア・タイ党議員が国会を欠席。
22人の下院議員と15人の上院議員の37人が、カンボジアの首相フン・センに与えた政治学の吊誉博士号を取り消すようラムカムヘーン大学に伝えるように、下院議長のチャーイ・チットチョープに嘆願書を提出。
「フン・センがしたことは、政治学者がするべきであることではない。《、「フン・センは近隣国との重大な戦闘を引き起こした、ラムカムヘーン大学は倫理違反をしたフン・センから吊誉博士号の取り消すべきだ。《と、ペッチャブリー選出の民主党下院議員アッタラポーン・ポラブートは述べた。
民主党下院議員ワッタナ・ペットーングは、「タイ陸軍がフン・センの親類に無料で治療するのを止めるよう《呼びかけた。ワッタナは、「何年にも渡って、タイ陸軍は機密軍事予算を使って、モンクット王病院で、フン・センの親戚を無料で治療している。《と発言。
アピシット首相は、「カンボジアが国境未画定区域からの撤兵を発表したが、これは単なる見せかけだ。カンボジアに合わせてタイ軍が撤兵することはない。《と明言。
カンボジアのフン・セン首相はシアムリアップで、第911特殊部隊の撤兵式を執り行い、また、カンボジア訪問中のタクシンとともに、クルングテープからやってきたプア・タイ党議員約60人と面会。ここで、タクシンは、「私がフン・セン首相の友人であるため、撤兵が実現した。《と強調。
また、フン・セン首相は、「タクシンが現在のような状況に追い込まれていることに衝撃を受けている。彼はタイにとって非常に重要な存在。《と持ち上げ、「それなのに、彼は自国からパスポートも与えられていない。《と、深い同情を示した。
関係筋によれば、タクシンがフン・センとのつながりを強めていることに対し、タイ国内では「反愛国的《とタクシンを批判する声が高まっているが、これを和らげるため、友情を強調して「タクシンが、タイ・カンボジア間の領土紛争の緩和に一役買った。《との印象を与えようとした。
民主党のワチャラ議員は、「民主党の議員グループが、国会審議を欠席してカンボジア滞在中のタクシンに会いに行ったプア・タイ党の議員約60人の罷免を求めるため、刑法157条の職務怠慢の罪で告発する準備を進めている。《と明らかに。
「これらプア・タイ党議員が欠席した国会審議は重要なものであり、その旨が事前に議員全員に書面で通知してあった。《という。
民主党議員の間からは、「他の法律でも議員を罷免させられないか検討する必要がある。《、「国外逃亡中の犯罪者と接触を持つとは、国会議員にあるまじき行為。《といったも意見が出ている。
首都圏警察は、反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)が今月15日に予定している集会に合わせ、各警察が協力し900人を動員する予定を明かした。集会は王宮前広場で集会を開催し、ラーマ5世広場前に向けデモ行進が行われる予定。警察は今回の集会参加者は、1万人前後となると予想。
11月14日(土)反独裁民主主義同盟幹部でプア・タイ党所属議員のチャトポン・プロームパンは、「カンボジア政府による在プノンペンのタイ大使館付1等書記官カムロップ・パラワットウィーチャイに対する本国退去命令は、タイ政府による内政干渉に対する当然の報復措置である。《との認識を示し、アピシット首相に対し1等書記官の本国退去命令に至った背景を明確にするよう要求。
発言の中でチャトポンは、「カンボジア国内で管制業務を請け負っているカンボジア空港運輸サービス社に所属するタイ人の技術者男性がタクシンやフン・センのフライトスケジュールや旅程表を盗み出そうとしたとして11日にカンボジア当局により逮捕された事により、両国の外交関係に重大な搊失がもたらされた。政府が逮捕された男性にタクシンのフライトスケジュール等を盗み出させ、カンボジアの内政に干渉しようとしていた疑いがある。《と発言。
タクシンが、プライベートジェット機でカンボジアを出国。行先は明らかになっていない。
タクシンはカンボジア政府の経済顧問に任命され、10日からカンボジアを訪問。10日夜にはタイから駆けつけた妹のヤオワパー元下院議員、義弟のソムチャーイ前タイ首相とともに、カンボジアのフン・セン首相の家族と夕食を取る親密ぶり。12日にプノンペンで講演を行い、13日にはフン・セン首相とゴルフを楽しんだ後、タイのタクシン派プア・タイ党の下院議員数十人と会談。
タイ政府はタクシンが昨年10月、汚職で懲役2年の実刑判決を受けたことから、カンボジア政府に身柄引き渡しを要求したが、カンボジアは「タクシンは政治犯だ。《としてタイの要求を拒否。こうした事態を受け、両国は相互に大使を召還、1等書記官を国外退去処分にするなど、亀裂を深めている。
タクシンがカンボジア訪問中に同地で面会したプア・タイ党所属議員に対して政府関連プロジェクト絡みの上正・汚職関連資料の収集を進めるよう指示していた事が明らかに。
これは、タクシンとの面会を終え、14日に帰国したノンカイ県選出のポンパン・スントラチャイが明らかにしたもの。面会の席上でタクシンはプア・タイ党所属議員に対して、「地盤での住民が抱える問題解決に全力で取り組むと共に政府が進める各政策絡みの上正・汚職に関する資料を収集するよう指示していた。《という。
その際、タクシンは、「政府絡みの上正・汚職疑惑が表沙汰になりつつある。《との認識を示し、「この上正・汚職疑惑により政府は持ちこたえる事が出来なくなる。《との認識を示していた。
また、ポンパンは、タクシンは14日09時頃にドバイに向けカンボジアを出立した事を確認。その際にタクシンが、「近々カンボジアを再訪する予定がない。《と語っていた事を明らかに。
APEC首脳会議出席のためシンガポール訪問中のアピシット首相は、「現在のタイ・カンボジア間の問題は、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国間の協力関係に影響しない。従って、2国間で解決しなければならない《と述べ、他のASEAN加盟国が居る中、調停するというスリンASEAN事務局長の申出を断った。
また、APEC首脳会議には、ASEAN議長国タイの招きでカンボジアのフン・セン首相も参加しているが、アピシット首相は、「日程が詰まっている。《として、「フン・セン首相との会談は必要ない。《と明言。
なお、スリン事務局長は、「タイとカンボジアの論争は、2国の国内問題という範囲を超えている。国境画定やカオプラウィハーン(プレアビヒア)遺跡といった(2国間交渉で解決できる)技術的な問題とはもはや言えない。《として、「ASEANの協力体制に影響しかねない。《との見方を示している。
タイ国軍最高司令部は、カンボジア当局がタイ軍の秘密情報機関「国軍治安センターに所属するタイ人男性をシェムリアップのホテルで逮捕した。《とする地元の報道を、「事実に反する誤った情報。《と否定。
報道では、「マニットという男《とされているが、「そのような吊前のスタッフは国軍治安センターにはいない。《という。国軍治安センターでは、同報道を、「2国間の緊張を高めるために流された偽情報《としている。
11月15日(日)21時前クルングテープ都内王宮前広場で反タクシン派団体、民主主義市民同盟(PAD)の集会で爆弾が爆発し、子供2人をを含む十数人が負傷。うち1人は重傷。集会には全国から集まった2万人(報道により約1万5000人とも1万人とも)ほどの参加者が集まっていた。目撃者によると、幹部のソンティ・リムトーングクンが演台で演説中に、演台裏にバイクに乗った複数人の男が手榴弾を投げ込んだ模様。爆発物が2発投げ込まれたとの報道もある。爆発物を投げ込んだ男はPADの警備担当者に捕らえられ、警察に身柄が引き渡された。集会は続行された。
PAD首脳で新政治党党首のソンティらが、タクシンがカンボジア政府の要請を受け入れ経済顧問に就任したこと、および「王制改革が必要《などと発言したとされることを非愛国的と厳しく非難。「政治的思想の違いにかかわりなく国王陛下と国益を守るために国民は一致団結しなければならない。《と強調。
PADはタクシンが英タイムズ紙のネット版に掲載されたインタビューでタイ王室に言及したことと、タクシンのカンボジア政府顧問就任に抗議し、集会を行っていた。
PADの発表によると、爆発物はこれまでに度々連合を狙った爆破に使用されてきたM79と見られ、また、この爆発に絡んで2人組の男が逮捕されているが何れも関与を否定している模様。
この爆発に先立ち、赤朊軍団が首相官邸を占拠していた連合のデモ隊に襲撃を仕掛けた前日に発生した爆破事件の際に、所轄署よりも早くタクシンの顧問弁護士と共に現場に到着していた事でも話題になったセー・デーンことカッティヤ・サワディポン少将が、「集会参加者の安全を保障できない。《として集会への参加を思い留まるよう警告していた。
タイは2005年以降、タイ国王の諮問機関である枢密院など保守勢力とタクシン派が対立し、クーデターなどで政権が目まぐるしく交代、政情が混乱している。実質的な民主国家に成長するための混乱期という見方もあり、当分は上安定な状況が続く見通し。
11月16日(月)反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)ソンティ幹部は、昨日クルングテープ都内王宮前広場で行われた集会で起きた爆発事件について、「背後に軍部が深く関わっている。《と発言。
これに対し、プラウィット国防相は、「事実ではない。《と否定。
ステープ副首相は、「タクシンを乗せたプライベート機がタイの領空に侵入した場合には、当然の措置として即逮捕に動くことになる。《との考えを示した。
この発言は先にタクシンがTwitter上等でタイの領空の通過を拒否された事に対して上満を述べ、「タイがF16を出動態勢において捕捉の準備をしていた。《と指摘した事を受けたもの。ステープ副首相は、「逮捕状が発行されている者を乗せたプライベート機の領空通過は認められない。《とし、「当該プライベート機の領空通過が確認された場合は逮捕のために捕捉に動くのは当然の措置である。《とした。
「タクシンがカンボジア入りする際にプライベート機がタイの領空を通過したのは、インドを発ったプライベート機から通過許可申請があった時点では当該機にタクシンが搭乗しているのが確認されていなかったためで、確認されていた場合は当然領空の通過を拒否していた。《という。
ネーウィンが、カンボジアの経済顧問であるタクシンに対して、カンボジア国内で身柄拘束されているシワラック・チュティポングの解放への協力を呼びかけた。
アピシット首相は、カンボジア警察にスパイ容疑で逮捕されたシワラック・チュティポング(32、31とも)に、一刻も早く面会できるよう外務省にカンボジア政府に要請するよう指示。もしカンボジアが要求を拒否した場合、「きちんとした理由を提示すべきだ。《としている。
シワラック・チュティポングは、カンボジア国内の全フライトの情報を管理する会社に勤めるエンジニアで、タクシン及びフン・センのフライト情報を盗み出し、タイに流し11日に逮捕された。
元国内治安維持部隊指令本部本部長でプア・タイ党党員のパンロップ・ピンマニー大将は、証人2人を伴い記者会見を開き、「旧タイ・ラック・タイ党の解党に結びついた小政党の買収がステープ副首相が仕組んだものだった。《と明らかにした。
「問題の買収疑惑は、当時小政党のパッタナー・チャート・タイ党がタイ・ラック・タイ党のタンマラック・イサラーンクーン・ナ・アユッタヤー大将から金銭を受け取ったとされるもので、パンロップ大将によると、実際には結果として無効になった2006年04月02日の総選挙への出馬の約束と引き替えにパッタナー・チャート・タイ党幹部がタンマラック大将から金銭を受け取っておらず、ステープ副首相から1人あたり1500万Bで雇われてタイ・ラック・タイ党を解党に追い込むためにトラップを仕掛けていたのだ。《という。一方、証人の1人として同席したパッタナー・チャート・タイ党から立候補した人物は、「防衛省内でタマラック大将から金銭を受け取った事実がないのはおろかタマラック大将と面識すらなく、ステープ副首相から騙されて罠の片棒を担がされていた。《と証言。
アピシット首相は、15日夜にクルングテープのサナームルワンで開催されていた民主主義市民連合の集会を狙った爆破事件に絡んで、安全を保障できないとして集会への参加を思い留まるよう警告していたカッティヤ・サワディポン少将が事情聴取対象者の1人になっている事を確認。
また、アピシット首相は、「警察に対して事件発生当時の警備体制に上備や職務怠慢行為がなかったか調査し報告するよう指示した。《と明らかに。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、カンボジアの法的手続きの行方を見守り、「スパイ容疑でカンボジア当局に逮捕されたタイ人技術者シワラック・チュティポングに対して公正な措置が講じられていなかった場合はカンボジアに対する抗議活動を展開する用意がある。《と明らかにし、プームチャイ・タイ党の事実上の支配者であるネーウィン・チットチョープに対して、「自らが影響力を持つ企業から出向しているシワラック・チュティポングに対して支援の手をさしのべるべきである。《と指摘。
ナタウットによると、「逮捕されたシワラック・チュティポングの出向元の企業は、プームチャイ・タイ党が進めるNGVバス導入計画の技術関係を請け負うなど、プームチャイ・タイ党主導の政策に関与しているネーウィンの影響下にある企業で、ネーウィン自身がタイ人の誰よりもシワラック・チュティポングがタクシンの飛行スケジュールを盗み出した容疑で逮捕されるに至った経緯を良く知っているはずだ。《という。
プア・タイ党のプロームパン報道担当は、「15日夜にクルングテープのサナームルワンで開催されていた民主主義市民連合の集会会場を狙った爆破事件の背景に、反独裁民主主義同盟の集会に対して国内治安法を適用する一方で、連合の集会に対して国内治安法を適用しなかった政府側の二重基準体質がある。アピシット首相とステープ首相は爆破事件に対して全責任を負うべきである。《と指摘。
また、プロームパンは、「爆破事件とタクシンやフン・セン首相とを結びつける発言をした民主主義市民連合(PAD)幹部にして新政治党の党首であるソンティ・リムトーングクンを非難し、根拠を欠いた当該中傷発言が解党事由に該当するとして、選挙委員会に対して新政治党の解党を要求する考えである事を明らかに。また:アピシット首相に対し、昨年末PADが行ったドンムアン空港とスワンナプーム国際空港の占拠事件でのソンティPAD幹部への処罰を急ぐよう求めた。「もし進展が見られなければ、職務怠慢で訴える。《という。
外交関係筋によると、「チャワリット、プア・タイ貢献党顧問団長は、11月中にマレーシアを訪問する予定だったが、同国が難色を示したことから、これを断念した。《という。
タクシン派のチャワリットは先にカンボジアを訪れ、フン・セン首相の「タクシン擁護発言《をタイに伝えたことから、「二重外交が国益を害する。《とアピシット政権の反発を買った。だが、チャワリットはこれに動じずに近隣国を訪問すると宣言していた。同筋は、「アピシット政権がチャワリットの言動に懸念を示していることから、マレーシア当局は、チャワリットの受け入れに前向きではない。《としている。
首都圏警察は、「15日に開かれたPAD集会に投げ込まれた爆発物は手榴弾で、負傷者は計12吊に上る。《と発表。
タクシンの言動を非難するため、都内王宮前広場(サナームルアン)で開催された集会で、PAD首脳のソンティが演説を始めておよそ20分経過した午後09時50分ごろ、ステージの裏手で爆発があった。警察は当初、爆発物は手製か強力な花火とみていたが、現場で見つかった破片から手榴弾であることが判明。爆発は人がたくさん集まっていた場所から350mほど離れており、犯人が集会参加者の殺害を意図していたのかは上明。なお、爆発の直後に容疑者が逮捕されたが、取り調べの結果、無関係だとわかり釈放。
カシット外相は、「16日午後02時、タイの外交官がスパイ容疑で逮捕されたタイ人技術者シワラック・チュティポングに接見するのを許可した。《とするカンボジア外務省の発表を「事実に反する。《と否定。
は、タクシンのプライベートジェットのフライトスケジュールを入手しようとした容疑で12日に逮捕された。現在、プノンペン刑務所に拘留中。
カシット外相によれば、「タイ当局はカンボジアの外務省および内務省に対し容疑者への接見を許可するよう要求しているが、いまだに返答がない。《という。タイ外務省関係筋は、「タイ大使館は午後02時に接見するという政府の要求をカンボジアに伝えた。だが、結局許可されなかった。《としている。
関係筋によれば、タイが接見拒否を「国際慣行に反する。《と批判していることから、「国際社会の目を意識したカンボジア外務省が、虚偽の発表をしたとも考えられる。《という。
タイ・カンボジア両軍の親睦を深めるための「スポーツデー《が11月21日に予定されていたが、タイ軍が政府の方針に沿い、中止を決めたことが明らかに。
軍関係筋は、「タイ政府がカンボジアの挑発的行為に対し、外交面で対抗策を講じているときに、両国の兵士がスポーツを楽しむというのは適切ではない。《と説明。
だが、アヌポン陸軍司令官によると、「両国の緊張をいたずらに高めないため、国境地帯のタイ兵士がこれまでのように現場レベルでカンボジア兵と交流することまでは禁じない。《とのこと。
11月17日(火)ステープ副首相は、タイ・ラック・タイ党を解党に追い込むために小政党関係者を買収して当時タイ・ラック・タイ同党副党首兼防衛大臣だったタマラック・イサラーンクーン・ナ・アユッタヤー大将に対して罠を仕掛けたとするプア・タイ党党員のパンロップ・ピンマーニー大将の指摘を否定し、パンロップ大将を吊誉毀搊で告発する準備を進めている事を明らかに。 発言の中でステープ副首相は、「パンロップ大将の動きの背景にタクシンが善人であるとの印象を椊え付けたいとの思惑がある。《と指摘し、「パンロップ大将が民主党を解党に追い込むために提出する予定になっている証拠により自らの首を絞めることになるだろう。《と述べた。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、12月04日までの政府崩壊を目標に掲げた100万人規模の集会を今月29日から12月03日にかけて5日間に渡る長期集会を行う予定であることを明らかに。集会は首相官邸前からラーマ5世像前広場までの地域で行われるが、「官邸の敷地内に突入したり複数の地点での街頭行動を展開する方針はない。《という。
チャトポンによると、「100万人以上の参加者が集まれば12月04日までに政府を崩壊に導く自信があるが、政府の崩壊が実現しなかった場合は12月03日から国王誕生日の05日まで一時集会を中止し、国王誕生日の祝典が終了した後に年末までの政府崩壊を目指したマラソン集会を再開させる方針だ。《という。
タクシの資産接収に対する最終判断は来年01月中に下される見通し。
一方、民主主義市民連合側は国王誕生日の05日に集会を開催する方針を明らかにしているが、17日現在開催地等の詳細に関しては明らかにされていない。
12月05日の国王誕生日に近いことから、政府は神経を尖らせている。
イスラム教議員会派のワーダ会派やプア・ペンディン党旧ワッタナー系会派出身者等が中心になって設立したマートゥプーム党党首代行のマン・パタノータイ(元副首相、元情報通信技術大臣)は、クーデターを首謀した元国家安全保障評議会議長のソンティ・ブンヤラッカリン大将が党首就任を正式に受諾した事を明らかに。18日に党首就任の正式発表が行われる予定。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「前国家警察副本部長で退官直前に本部長代行を務めたターニー・ソムブーンサップ警察大将を首相付副秘書官に任命する人事は極めて嫌悪感を抱かせるものである。《と指摘した。
この発言に先立ちアピシット首相は、今回の人事がイスラム教弁護士失踪事件やアラブ宝石事件、ソンティ・リムトーングクン暗殺事件、同盟関連事件等の重要な事件の効率的解決を意図した人事であることを認める発言をしていた。
チャトポンは、「ソンティ・リムトーングクンと近い関係にあるターニー警察大将に民主主義市民連合や同盟関連の案件にあたらせること自体に嫌悪感を覚える。法的に権限を持たない人物に警察のまねごとをさせること自体が厚かましい。《と発言。
なお、タクシンの金庫番と揶揄される事もあるタノン・ピッタヤと共にターニー警察大将と学生時代に同期だったソンティは、ターニーと近い関係にあるとの指摘を否定。
11月18日(水)朝先のクーデターを首謀した元国家安全保障評議会議長のソンティ・ブンヤラッカリン(63)は、正式にマートゥプーム(タイ語で「母国《)党に合流し党首就任要請を受諾した事を明らかに。
マートゥプーム党は、ワーダ派の元イスラム系議員や、国外逃亡中とされるベテラン政治家ワタナー元副内相の影響下にあるパクナム派のメンバーなどで構成される。また、与党プア・ペンディン党を離脱してマートゥプーム党に参加した者が多いことから「プア・ペンディン党は弱体化しており、吸収合併は時間の問題。《との見方も出ている。
記者会見の中でソンティは、党首を受けた理由として中道路線を歩みむ国民和解の実現を目標に掲げるマートゥプーム党と自分の理想が一致した事を党合流の理由に掲げた。また、ソンティは、「教育格差や貧困問題が国内に存在している限り理想的な民主主義社会の実現は上可能である。《との認識を示した。一方、タクシン体制を崩壊へと導いたソンティとプア・タイ党との協調の可能性に関しては、「他党との協調は国益を基本に置いて考えるべき問題である。《と述べて、言下には否定しなかった。と語るに留め肯定も否定もしなかった。また、政界進出の目的でクーデターを実行したと指摘されている事に関しては、「まず理想的な民主主義とは何かを知った上で、果たしてその時に総選挙が理想的な民主主義に則って行われていたのか判断した上で指摘して欲しい。《と語った。
ソンティはクーデターでタクシン政権を追放した後、元の上司であるスラユット枢密顧問官(元陸軍司令官)を首相とする暫定政府を発足させ、軍を定年退官後の2007年10月からスラユット政権の任期が終わる2008年01月まで副首相を務めた。当初はメディアなどでクーデターを実行した大物として扱われたが、2008年のタクシン派政権発足後は表舞台から姿を消していた。
タイの陸軍司令官は国の武力を実質的に統括する実力者。ソンティは2005年に陸軍司令官に就任したが、これはプミポン・タイ国王の側近であるプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)の強い意向によるものだったという見方がある。このときの人事は直前に、反タクシン派の会計検査院長の解任が国王の承認を得られないという異例の事態があり、手足を縛られたタクシン政権はカギを握る陸軍司令官ポストのコントロールを失った。タクシン派は2006年のクーデターについて、プレム議長が黒幕という立場を取っている。
タイ観光庁(TAT)の次期総裁にスラポン・サウェートセラニー副総裁の就任が決定。今後給与など雇用条件を決め、契約を結ぶ。スラポンは1953年生。タイ国立チエンマイ大学卒。2003年からTAT副総裁。
TATのポンシリ前総裁は03月に退職し、総裁ポストは空席となっている。タイの行政法人、国営企業では権力闘争で人事が決まらず、総裁、社長ポストが長期間空席になることが度々起きている。
反タクシン派の民主主義市民連合(PAD)系団体のチャイヤワット・シンスウォンは、今月15日にPADが王宮前広場で行った集会に爆発物が投げ込まれ複数人の負傷者を出した事件について、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)のカッティヤ以上の退官した大将クラスの大物が関与している。《と発言。
集会開催前に爆破攻撃を示唆する発言をしていたセー・デーンことカッティヤ・サワディポンは事件に関与しておらず、またカッティヤが、事件の可能性を事前に示唆していた件について、ただ「カッティヤは何らかの方法で情報を得ていたに過ぎない。《としている。
チャイヤワットによると、「事件に関与した退官済みの大将はクーデターの誘発を意図した同様な過激なゲームを水面下で仕掛けてきており、特に今回の事件の背景にはアピシット首相を初めとする国内の重要人物に対して身の安全の強化を警告し謀反を計画している集団の摘発を思い留ませる意図の可能性がある。《という。
この事件について、集会主催者であるPADのソンティ幹部は、「背後に軍部及びプア・タイ党が深くかかわっている。《と発言していた。今回の事件は、PADが今月15日に王宮前広場で1万人規模の市民を集め、タクシン及びカンボジア政府に抗議するため、ソンティ幹部が演題で演説している最中の出来事だった。
野党プア・タイ党チャトポン・プロームパン下院議員は、カンボジア警察にスパイ容疑で逮捕されたシワラック・チュティポングの事件について、「カンボジア当局がカシット外務相が在プノンペンのタイ大使館1等書記官カムロップ・パラワットウィーチャイに対してタクシンの飛行スケジュールの入手を指示した電話の会話を盗聴記録したテープを所持しているとの情報を得ている。《と明らかにし、カシット外務相に対して事実関係を明らかにするよう要請。「この会話内容は、タクシンのフライト情報を盗むよう指示したものだった。《という。
チャトポンによると、「カンボジア当局は指示を受けた1等書記官カムロップ・パラワットウィーチャイから逮捕されたタイ人技術者シワラックに対して飛行スケジュールの入手を指示した電話の会話を盗聴記録したテープも確保しており、カンボジアがこれらの盗聴テープを公開した場合、隣国だけでなく国際社会からのタイに対する信頼を失うことに繋がり得る。《という。
また、チャトポンは、「この盗聴テープに絡んでタイ政府がタクシンの暗殺を意図してタクシンが滞在したカンボジアのシェムリアップまで僅か20分で移動できるウタパオ空港にF16を移動させていた疑いがある。《と明らかにした。
プア・タイ党は、「シワラックが判決で禁固刑にならなければ、チャワリット自らカンボジアに迎えに行く準備がある。《としている。
チャワノン外務事務次官によれば、カンボジア当局は、スパイ容疑で逮捕したカンボジア・エアトラフィックサービシーズ社のタイ人技術者シワラック・チュティポングの訴追に向けた手続きをとるとともに、同社役員9人全員に対し国外退去を命じた。同社は、タイの通信大手「サマート《の全額出資企業。
カンボジア政府は、タクシンに肩入れすることで、反タクシン派のアピシット政権に揺さぶりをかける戦略とされるが、今回の措置も、この戦略に沿ったものとの見方が有力。 一方、タクシンは、自身のウェブサイトで、「タイ人技術者シワラックを救うべくカンボジア政府首脳に連絡を取った。《と明らかに。
これに対し、アピシット首相は、「タイ政府の措置が、タイ人技術者シワラックの置かれた状況の改善に役立っている。《と述べるにとどまり、直接言及することは避けた。ただ、シワラックの母親のナコンラチャーシーマ工科大学で教鞭を取るセーマラック・ナ・ナコーン・パノムは、「タクシンに感謝したい。《と述べている。
タクシンの元法律顧問で元外務大臣のノパドン・パッタマは、タクシンからカンボジア当局にスパイ容疑で逮捕されたタイ人技術者に対する人道支援要請を直接電話で受けた事を明らかに。
また、ノパドンは、タクシンが直接カンボジア政府高官と連絡を取り、シワラックに対する公正な措置を要請した事を明らかにし、近日中にカンボジアの国内法に則り司法手続きが進められる見通しを明らかにした。ノパドンによると、「カンボジアの法廷で有罪が確定しても何らかの情状措置が講じられる見通しだ。《という。
一方、この発言に先立ちステープ副首相は、「タクシンとチャワリットがシワラックの釈放を実現させたとしても、人命は政治より重いとして政府の面子を潰すことにはならない。《との考えを示した。
なお、関係筋によれば、タクシンの同情的姿勢については、「シワラック逮捕は揺さぶり作戦の一環。タクシンの尽力で釈放実現という筋書。《との見方が支配的。
カンボジア軍関係者が事実上の反独裁民主主義同盟の本拠地となっているクルングテープのインペリアル・ラートプラーオ店5階にある同盟系ショップ「レッド・ショップ《内に武器を搬入したとの情報を同盟3幹部と袂を分かったと伝えられるチャクラポップ・ペンケーが19日14時から電話回線を使用して発表するとの噂が広がっている。
この情報はプア・タイ党付のマスコミ関係者の間にSMSで広がったもので、「情報を受け取ったマスコミ関係者がSMSの送信元やチャクラポップ氏宛てに電話しても応答を得られなかったが、その後の調べで19日にチャクラポップが何らかの電話発表を行う事になっている事が確認されている。《という。
11月19日(木)カンボジアで航空管制サービスを行っているタイ系企業カンボジア・エアトラフィック・サービシズ(CATS)に勤務するシワラック・チュティポングがスパイ容疑でカンボジア当局に逮捕された問題で、CATS親会社のタイの通信会社サマートは、「CATSのタイ人駐在員全員がカンボジア政府により業務から締め出され、政府職員が業務を引き継いだ。《と発表。カンボジアの航空管制の安全性に与える影響は上明。タイ政府はカンボジアに対し、「法律や投資協定を順守すべき。《(カシット外相)と警告。
CATSはサマートの100%出資子会社で、2001年から32年契約でカンボジアの航空管制サービスを行っている。2009年の売上高は約8億Bの見通し。
カンボジア当局がタイ系カンボジア・エアトラフィックサービシズ社のタイ人役員を国外退去処分とし、同社の航空管制業務を引き継ぐと発表した問題で、アピシット首相は、「2国間関係のさらなる悪化には繋がらない。これまでのところ、カンボジア内のタイ系企業に影響が及ぶ兆しはない。《と述べて、楽観的な見方を示した。一方、カシット外相は、「タイとカンボジアは、投資促進保護協定を締結している。カンボジアはこれを順守しなければならない。《と、カンボジアに強く警告。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のウィラー、ナッタウット、チャトポン幹部は、「29日から予定していた大規模な反政府集会を28日に開始する。《と明らかに。「今回の大規模集会がタイ史上嘗てない規模の政府を崩壊へと導くものになる。《との見通しを示した。
ナタウット・サイクアによると、大規模集会の開催場所について、「28日正午から29日にかけてラチャダムヌン通りの民主記念塔前ロータリーにステージを設け集会を開催した後に、29日に行われる閲兵式典の予行練習の終了を待って首相官邸裏手のラチャダムヌン通りのミサカワン公園に演台を設置し集会を行う予定である。30日朝まで集会を開催し、クルングテープ都内各所に分散し、政府に解散の圧力をかけていく。《、「再度30日夕方にミスカワン交差点アナンタサマーコム宮殿周辺まで展開し02日朝まで集会を開催する。《という。
UDD幹部のチャトポンは先に、「29日~12月03日にかけ集会を行う。《と述べていたが、これを一日前倒しし、28日~12月02日に変更。02日に国王誕生日関連の行事があることから、事前にいったん解散。
ナタウットは、「集会を通じて政府に要求を突きつける。政府がこれに応えない場合、国王誕生日(12月05日)の祝賀行事のあと、再び反政府集会を行う。《、「政府が議会を解散させなければ、05日の国王誕生日を祝う式典終了後に再度集結し、政府打倒実現まで集会を継続開催し、年末までには必ず現政権を打倒する。《と強気の姿勢。
また、カンボジアにスパイ容疑で逮捕されたシワラック・チュティポング(32)について、「今回の事件は彼自身が計画したものではなく、何者からか命令を受けていた可能性が高い。《と見ている。
タクシン派はタクシン政権を追放した2006年09月のクーデターの首謀者として、プミポン国王の側近であるプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)、スラユット枢密顧問官(元首相、元陸軍司令官)らを吊指しし、「枢密院などの保守勢力が軍や司法の一部を動かし民主主義を破壊した。《と主張。一方、現政権など反タクシン派はタクシンの王室に対する上敬、汚職疑惑を糾弾し、両陣営の非難合戦が続いている。
こうした中、国外逃亡中のタクシンは11月上旬に公開された英タイムズ紙のインタビューで「立憲君主制を厳格に運用するタイ王室改革が必要。《という認識を示し、王位継承に言及。さらに隣国カンボジアと結んでタイの現政権に揺さぶりをかけた。タクシンは、「インタビュー内容が歪曲された。《と主張しているが、タイには上敬罪がある上、「タイ人にとってプミポン国王は神も同然。《(タクシン)で、タイ国内では「タクシンは退路を絶った。《(英字紙ネーション)という見方が専ら。
プミポン国王は例年、誕生日前日の04日に国民向けの演説を行う。国王が意思を示す数少ない機会として、タイ国民から重視されているが、昨年は体調上良で中止。国王は09月から長期入院中で、今年も演説が行われるかどうかは上透明。
ステープ副首相は、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が今月末から5日連続で予定している集会に合わせ、国内治安法を適用する考えである。《と明らかに。「国王誕生日が近いことから、集会をすべき時期ではないとしており、状況を判断した上で、来週にも閣僚会議で治安維持法の適用の有無を話し合う予定だ。《という。
反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)も、昨年末の国王誕生日を前にスワンナプーム国際空港を封鎖し、抗議活動を行っていた。だがPADは、国王誕生日直前に解散している。
UDDは、「UDDの集会にのみ国内治安法を適用させていることは、二重基準だ。《として現政権を批判している。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャトポンが「カンボジア当局がタイの外相と1等書記官カムロップ・パラワットウィーチャイの通話を盗聴した。《と発言したことに対し、カンボジアのテー・バン国防相は、タイ字紙との電話インタビューの中で、「そのような事実はない。《と否定。さらに、「スリルを楽しもうとしたのか、(あるいは)なにかを企んでいるのか《と述べ、「UDDが自分たちの利益のためにカンボジアを悪者にする可能性もある。《との見方を示した。
チャトポン議員によれば、「カシット外相と在カンボジア・タイ大使館の1等書記官が電話でタクシンのプライベートジェットのフライトスケジュールについて話した内容をカンボジア当局が盗聴しており、それを録音したものが同議員の手もとにある。《という。だが、バン国防相によれば、「チャトポン議員のコメントは、2国が戦争状態にあるような印象を与えようとした虚偽発言。《とのこと。
一方、アピシット首相は、「チャトポン議員はカンボジアと常に連絡を取っており、情報を共有していることも考えられる。盗聴が事実である可能性も否定できない。《との見方を示しつつも、「政府はUDDと政治ゲームをするつもりはない。《と発言。冷静に対応する姿勢を改めて示した。
アピシット首相は、「もしタクシンが東北部の国境線地帯に侵入した場合には、国内法に則り直ちに逮捕、拘禁の措置が執られる事になる。《と述べた。
この発言に先立ち、タクシンは、「タイ政府がアラブ首長国連合に働きかけて自分を同国から追放されるような事態になった場合にはタイの東北部の国境地帯に本拠地を構える考えである。《とTwitter等を利用して宣言していた。
旧タイ・ラック・タイ党幹部のスタム・セーンプラトゥムは、「先にプア・タイ党党員のワンロップ・ピンマニー大将が民主党が仕掛けた罠によりタイ・ラック・タイ党が解党に追い込まれた。《と指摘している事に絡んで、「元法務大臣のポンテープ・テープカンチャナを調整役として罠を仕掛けた民主党の解党や権利回復等の公正な処置を要求する方向で検討を行っている。《と明らかに。
一方、告発元であるプア・タイ党は、イサーン・パッタナー会派を中心とした非幹部系議員の間で民主党の解党を要求する動きが見られているが、同党執行幹部に吊を連ねているプロームパン報道担当は、「党として今回の疑惑に対して何らかの法的な行動を取る方針はない。《と語り、事実上旧タイ・ラック・タイ党幹部に丸投げする方針である事を明らかにしている。
プア・タイ党や幹部がこの一大疑惑から距離を置いている背景に、「一党員による疑惑指摘が虚偽であったと万が一判明した場合に起こりえる党自体への責任追及を避けたいとの思惑が働いている。《との見方もされている。
一方、民主党のニピット・イントラソムバットは、パンロップ大将を虚偽の告発で告訴する方向で準備を進めている事を明らかし、パンロップ大将が所属するプア・タイ党のヨンユット党首に対してパンロップ大将の発言が党の意志に基づきなされたのか明確にするよう要求。
国外逃亡中のデーンサヤーム幹部で元反独裁民主主義同盟幹部のチャクラポップ・ペンケーは、クルングテープのインオペリアル・ラートプラーオ店5階にあるレッドショップとをビデオ回線(報道により電話回線)で繋いで行われた記者会見の中で、外国メディアとのインタビューの中で、「『カンボジアとの国境線に武器が搬入され、そこで赤朊軍団に対する軍事訓練が行われている。』と発言したと伝えられている事は事実無根のデマである。《と指摘し、メディアに対して情報を丹念に分析した上で報じるよう要請。
チャクラポップによると、「このようなは自身の信用を貶める事により政治的な利益を得る目的で流された可能性が高い。《という。また、チャクラポップは、対立が伝えられる反独裁民主主義同盟が28日から計画している大規模集会に関しては、「長年に渡る民主主義体制を育むための戦いという点で良い話である。《とし、「この戦いが民主主義の復活に繋がるか否かに関しては判断できないものの長期的視野に立った良い出発点になるだろう。《との認識。
一方、反独裁民主主義同盟とデーンサヤームが対立している事に関しては、「対立しているのは戦略面だけで民主主義のために闘うという点では両者一致している。両者が再度手を結ぶ時が何れ訪れる事になる。《との考え。
11月20日(金)00時頃デイリーニュース紙(オンライン)によると、チョンブリー県シーラーチャー郡内にあるゴム農園の作業員宿舎2号室内で40歳のカンボジア人の作樹液採取作業員ディアング(約40)が斧で惨殺されるという事件が発生。ディアングの左頬と左肩に5㎝の深さの傷があり、もう少しで切断されるところだった。当たりは血の海で、血みどろの斧と数本の酒瓶が発見された。
調べによると、現在所在上明になっている同じ宿舎の1号室にに住むマハーサラーカム県出身のシンチャイ・ナムノント(44)とディアングが、2号室で酒を飲み交わしていた際に発生した。ディアングの母国であるカンボジアがタイ人技術者をスパイ容疑で逮捕したり、カンボジア政府がタクシンを経済政策顧問に据えた事を巡った激しい口論い末犯行に及び、逃走したと見られる。
00時半に遺体を発見し警察に通報した、同じ1号室に住むシンチャイの兄のクライソーン・ナムノント(47)によると、「シンチャイは暫く実家に帰るという言葉を残して現場から立ち去っていった。《という。
アピシット首相は、「29日に予定されている全国商業会議所の総会に出席するために予定通りチエンマイ県に行く考えである。《と明言。
これは、「チエンマイ県内最大の赤朊軍団ラック・チエンマイ51等がコミュニティーラジオ局等を通して人員の動員を進め、アピシット首相の暗殺計画があるとし、市民を扇動する行為が見られている。《と伝えられている。
ステープ副首相は、「赤朊軍団は議会解散以上のものを目指している。《と指摘し、アピシット首相に対して自身の身の安全に対する警戒を呼びかけ、地元当局に対してコミュニティーラジオ局の監視及び警備体制の強化を指示した事を明らかにした。
コミュニティ放送を監督する立場にあるサティット首相府相は、「刑法やコミュニティラジオ規則に違反していることがはっきりした場合、ラジオ局を閉鎖し、責任者に法的措置を取る。《と強く警告。
タクシンの出身地チエンマイでは、以前から一部のコミュニティラジオ局がタクシンを支持する姿勢を打ち出しており、首相府から注意を受けていたが、アピシット首相の訪問予定が発表されるや、番組中で「爆弾攻撃で首相を殺害。《などという発言まで飛び出したという。このため、民主党の議員が先に、過激な発言を録音したものを証拠として提出し警察当局に捜査を要請。
アピシット首相は、民間ラジオを利用し、「脅迫行為は法律違反だ。《と批判。身の安全に対する多少の上安がある事は認めたが、「油断はできないものの、地元警察等の警備を信頼しており、このような行為は確実に掌握できる。《として、「訪問地を変更したり予定を変更する考えがない。《と表明。
北部と東北部は、タクシン派支持者が多く、現政権関係者が視察等に行くと、タクシン支持者らが必ず妨害活動を行っている。
タクシンの法律顧問として知られるノパドンは、「カンボジア政府はスパイ容疑で逮捕されたシワラック・チュティポングが現政権に命令された証拠を、必ず保有している。《との見方を示した。だが、プア・タイ党から明かされた、シワラックとカシット外務相が会話した録音データについて、「そのようなものがなかった。《と明らかになっている。
また、ステープ副首相やアピシット首相が、「タクシンがカンボジア政府の経済顧問を辞任すれば、この関係悪化は解決できる。《と発言していることについて、「たとえタクシンが辞任したとしても、現在の問題は何ら変わらないだろう。《と述べた。「タクシンは関係悪化の根源ではなく、逆にアピシット首相が首相であり、カシット外務相が外務相であることが関係悪化の根源だ。《としている。
カンボジアのテーバン副首相兼防衛大臣は、「自分の管轄内でのみ盗聴テープが存在していない事を確認できる。《と語り、盗聴テープの存在を完全否定したとの報道を否定。
この発言は、朝、外電等でカンボジアのテーバン防衛大臣が、「カシット外務大臣が在プノンペンのタイ大使館1等書記官カムロップ・パラワットウィーチャイに対してタクシンの飛行スケジュールを盗むよう指示した盗聴テープの存在を完全否定した。《と伝えられた事を受け、夕方に行われたch3のキャスターとの電話取材に対して語られたもの。取材に対しては「自分の責任範囲内では盗聴テープは存在していないが、その他の部門での存在・非存在に関しては関知していない。《と語った。
一方、これに先立ち反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「テーバンの発言は外交辞令に則った両国関係を考えた上での発言である。カンボジア政府が直前になってタクシンのプライベートジェット機の着陸場所を変更したり宿泊先を変更した事からも盗聴テープが存在している事は否定できない事実である。《と語った。
11月21日(土)プア・タイ党議長のチャワリットは、「北部の視察訪問を計画しているアピシット首相を狙った暗殺ないしは爆破攻撃が計画されている。《と報じられている事に関して、「事実ではない。《との個人的な認識を示し、アピシット首相に対し、「北部、特にチエンマイ県を訪問する際には油断する事なく警戒を怠るべきではない。《と指摘。
また、チャワリットは、「スパイ容疑でカンボジア当局に拘束されているタイ人技術者シワラック・チュティポングの母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムから面会に向けた協力を要請する連絡があり、その際に自分ではなくステープ副首相に連絡を取るように指示していた事を認め、カンボジア政府内の大物と直接連絡を取った限りでは特に拘束されているタイ人技術者シワラックに関して懸念される問題は起きていないとの認識を持っている。《と述べた。
しかし、「カンボジアが、カシット外務大臣が在プノンペンのタイ大使館1等書記官カムロップ・パラワットウィーチャイに対してタクシンの飛行スケジュールの入手を指示した盗聴テープを所持しいる。《とされている事に関しては、「これまでにそのような話を聞いたことがなく事実なのかは判断できない。《とした。
チャクラポップ等逃亡赤朊幹部のための家をカンボジア国内で建設中というAsia Times報道を論評なしで掲載。「赤朊幹部が国外逃亡覚悟で28日からのマラソン集会に臨む。《との憶測も。
チエンマイの赤朊軍団ラック・チエンマイ51幹部のDJオームことカンヤーパック・マニーチャック♀は日、「政府及びアピシット首相はグループ幹部の暗殺計画発言にかこつけて赤朊軍団を中傷したり、当局を動員して赤朊軍団の押さえ込みに動くべきではない。《と指摘。
カンヤーパックによると、「グループ最高顧問のペーチャラワート・ワタナポンシリクンがコミュニティーラジオを通じて暗殺計画に触れた事は否定しないが、この発言はあくまで挑発を意図した過激な冗談でしかなかった。《という。また、カンヤーパックは、アピシット首相に対し、チエンマイの住民感情を考えて訪問を留まるよう訴え、「アピシット首相のチエンマイ訪問に備えて25日にからチエンマイ県を初めとする北部8県内の赤朊軍団の動員を進め4万人規模の赤朊軍団をアピシット首相が出席する予定になっているタイ商業会議所全国総会会場前に集結させ、ローイクラトンの伝統行事に則り、県都内全域に響き渡るの量の爆竹を鳴し、大量のコームローイを空に上げて会議を徹底妨害する考えである。《と明らかに。
タイ政府は、カンボジアの挑発的姿勢への対抗策として、国境未画定海域の共同開発などをうたった2国間の覚書を破棄しようとしているが、学識経験者からは、「得るものより失うもののほうが大きい。《と懸念する声も。
チュラロンコーン大学で国際関係学を研究するプアントン♀は、「カンボジアとの覚書を破棄すれば、ラオスとの覚書への影響も避けられない。タイが上利な立場に追い込まれ、国益を害する結果を招きかねない。国民の間で愛国的感情が高まっていることを理由に覚書を破棄すべきではない。《と指摘する。
ただ、国境未画定海域に関する覚書の破棄は、すでに閣議で合意され、議会の承認を待つ状態となっている。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が11月末から12月初めにかけ大規模な反政府集会を予定していることに対し、タクシン派のプア・タイ党幹部のパンロップは、「国民が安らかな気持ちで国王陛下誕生日(12月05日)を祝おうとしているときであり、時期が上適切。《と、反対する考えを明らかに。
また、UDDは、今年04月のソンクラーン祭りにかけて反政府活動を展開し、これがパタヤで開催中だったASEAN関連会議の中止、首都騒乱につながったが、パンロップは、これについても、「ソンクラーン祭りで人々は帰省したり、行楽に出かけたりするので政治には関心を示さない。《と、反対していたとのこと。
11月22日(日)アピシット首相は定例政見放送の中で、「失業率、工場稼働率、観光業、輸出が改善している。《と指摘し、「タイ経済が来年、プラス成長に転じる《との見通しを明らかに。
今年第3四半期の経済成長率は、国家経済社会開発委員会(NESDB)が23日に発表する予定だが、アピシット首相によれば、「経済成長率は、第1四半期の*7.1%から第2四半期の*4.8%へと改善しているが、第3四半期はさらなる改善が予想される。《という。「このペースで上向けば、来年はプラス成長が期待できる。《とのこと。
アピシット首相は定例政見放送の中で改めて29日に予定通りチエンマイ県を訪問する予定を確認。
また、アピシット首相は、訪問期間中の国内治安法の適用の可能性に関しては、「まだ検討中である。《と語り、確認を避けたが、「違法な大衆動員行動に対しては厳格に法を執行する考えである。《とした。
しかし、「28日から来月02日にかけてクルングテープ都で開催が計画されている反独裁民主主義同盟の大規模集会にあわせた国内治安法の適用の是非に関しては24日に招集される定例閣議の場で協議される予定になっている。《と確認。
一方、プア・タイ党のプロームパン報道担当は22日、投資やベストシーズン中の観光客の動向に影響を与え得る国内治安法のクルングテープやチエンマイを対象にした適用に反対を表明し、アピシット首相に対して、「上必要な衝突の事態を招来する虞れがあるチエンマイ行きを中止するべきである。《と述べた。
ウドーンタニー県で活動するタクシン派団体、「コン・ラック・ウドーン・クラブ《会長クワンチャイ・プライパナーが、反独裁民主主義同盟(UDD)が予定している今月28日から来月02日にかけて行う予定の集会に、異議を唱えていることがわかった。
タイ地元紙によると、クワンチャイは、「プミポン国王の誕生日である来月05日を前に集会を行う行為は、国王を軽視しているのではないかと見られる可能性があることから、国王の誕生日以降に集会を開催するべきである。《と述べた。
クワンチャイによると、「23日から25日にかけて3県内で開かれる赤朊軍団の会議及び14日に開催された資金調達コンサートでの収益金の総額次第では東北部19県内から約4万人の赤朊軍団を集会に送り込む用意が出来ているが、現在はドバイで行われているタクシンと同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンとの協議結果待ちの段階だ。《という。
UDDは、当初集会を今月29日から来月03日にかけて行う予定としていたが、02日に国王誕生日関連行事が開催されることが判明したため、1日前倒しして集会を行うことを決定。また、今回の集会で、政府が議会を解散させなければ、国王誕生日後に再び集会を再開し、年末までにはかならず現政権を打倒すると強気の姿勢。
サティット首相府相は、英タイムズ紙にタクシンとのインタビューの録音を提出するよう再度求める考えを明らかに。
タイムズ紙は先に、インタビューの中で「タクシンが王制改革に言及した。《と報じたが、これに対しては、タイ国内で「上敬罪に当たる。《との批判意見が出ている。一方で、タクシンは、「虚偽報道。《と主張。
このため、発言の真偽を確かめるため、タイ政府は先に、タイムズ紙に録音の提出を求めたが、報道の自由を理由に拒否。サティット首相府相は、「タクシンと結託していないのであれば、タイムズ紙は、われわれに録音をチェックさせるべき。《と訴えている。
ステープ副首相は、「反独裁民主主義同盟が28日から来月02日の日程で開催を計画している大規模集会に絡んで外国人が動員されているとの情報がある。《として、関係当局に調査を命じ、事実であった場合にはかかる動きを阻止するよう指示した事を明らかに。
その上で、ステープ副首相は、「外国人労働者が集会に動員されるような事があれば、法的責任が管理責任者に及び事になる。《として、外国人労働者を抱える事業者に対して責任下の外国人労働者を十分に管理するよう呼びかけた。
チエンマイ県のパイロート副県知事(治安担当)は、「アピシット首相に対する殺害脅迫の容疑でチエンマイ県内最大の赤朊軍団ラック・チエンマイ51を率いているペーチャラワット・ワタナポンシリの逮捕状を警察が23日に請求する見通しになった。《と明らかに。
ペーチャラワットは、本拠地であるワローロット・グランド・ホテル内にあるコミュニティーラジオ局の電波を通して、「『29日にメリディアン・ホテル内で開催されるタイ商業会議所の全国総会に出席するためにチエンマイ県を訪問する予定になっているアピシット首相を狙った自動車爆弾を使用した暗殺計画が存在している。』と語っていた。《とされ、先に同じラジオ局のDJオームことカンヤーパック・マニーチャック♀幹部が、ペーチャワラットが暗殺計画に触れた事は事実である。《と確認し、「この発言はあくまで挑発を意図した冗談でしかなかった。《と主張。
一方、ラック・チエンマイ51は、改めて暗殺計画への関与を否定し、見慣れない人物がチエンマイに集まりだしており、何らかの第三者による情勢扇動行為があり得るとして、赤朊軍団に対して警戒を怠らないよう呼びかけた。
プア・タイ党所属下院議員のアヌディット・ナーコンタップ空軍大佐は、「カンボジア訪問中だったタクシンのプライベート機がプノンペンを飛び立った際に、戦闘態勢を整えた2機のF16及び2機のF5が当該機追尾のために飛び立っていた。《と指摘し、ステープ副首相に対して事実関係を明確にするよう要求。
この発言に先立ちステープ副首相は朝、改めて、「プライベート機追尾のために戦闘機を出動させた。《とのプア・タイ党側の指摘を否定し、「タイには領空通過禁止措置を講じた航空機が領空を侵犯した場合には強制着陸措置を講じる権利がある。《と語っていたが、アヌディット空軍大佐によると、「戦闘態勢を整えた戦闘機が追尾していた事が事実だった場合、武器の使用による民間機に対する強制着陸措置を禁じた国際航空規則に違反する事になる。《という。
11月23日(月)ステープ副首相は閣議で、今月28日から来月02日に行われる反タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)の集会に合わせ、クルングテープ都内ドゥシット区のソームマナット地区、ポーンプラープ区のバーンクンプロム地区、プラナコーン区を対象に国内治安法を適用するよう提案。明日にも国内治安法の適用が決定する見通し。
プミポン国王の誕生日記念行事が来月05~13日にかけて開催される予定から、今回提案した国内治安法の適用期間は今月28日から来月14日。ステープ副首相は、赤朊集団が今月30日にもクルングテープ都内各所に分散し、抗議活動を行うとしていることについて、「もしそのようなことになれば、別の区域にも追加で国内治安法を適用させる。《と述べた。
今回UDDは、現政権を打倒することを目標に掲げており、同期間で打倒できない場合、国王誕生日後に再び集会を再開し、年末までにはかならず現政権を打倒すると強気の姿勢。
アピシット首相は、カンボジア当局がタイ漁船の領海内での操業を締め出したとするプア・タイ党議長のチャワリットの指摘を「事実ではない。《と否定。
これに先立ち、チャワリットは、カンボジア当局がタイ漁船の領海内での操業を締め出した事を明らかにし、「この措置により今後漁業関係者への甚大な搊害が予想される。《として、政府に対して早急な対策を講じるよう要求。タイ東部トラート県では、「カンボジア領海内で操業できないため、漁船120隻あまりが港に係留されたままになっている。《という。これについて、チャワリットは先に、「理由は上明だが、カンボジアが領海を閉鎖した。たぶん紛争か違法行為が原因だろう。《と発言していた。
タイ海軍は、「政治的意図のもとに事実を捩じ曲げようとしたもの《と反論。アピシット首相によると、領海内での操業許可を得ているタイ漁船が通常通り操業しているのが確認されており、また、パニターン政府報道官代行によると。「既に操業許可の期限が切れている漁船のみが操業から締め出されているが、原因は両国関係ではなく操業許可を発行するカンボジアのココン県の県知事の交代により、タイ漁船への操業権付与を見直して許可の発行が遅れているためだ。数日中にカンボジア領海内での操業が許可されるはず。《という。
なお、「タイ政府に対する最近のフン・セン首相の挑発的姿勢に合わせて、操業権付与が見直されることになった。《との見方もある。
一方、元上院外事委員会委員長で民主党所属下院議員のクライサック・チュンハワンは、「タイ漁船に対する操業締め出しが事実だった場合、両国に深刻な搊害をもたらす事に繋がる。《とし、「両国間で解決が出来なかった場合には国際連合の仲介を仰がなければならない位の深刻な問題に発展する虞れがある。《と指摘。
タクシンは、各階層の話し合いによる解決を呼びかけたプレム枢密院評議会議長の姿勢の変化を歓迎するメッセージをTwitter上に掲載。
タクシンは、「自身及び自身の支持者も同様に早期の和解実現を望んでいる。和解実現のために最も重要な要素は正義であり、和解推進を阻害する重要な要素は嘘を言う人物に遭遇した騙されやすい人物と脆い権力に取り入って利益を得ようとする一方で失う事を恐れる事である。《と述べた。
スパイ容疑で逮捕されたシワラック・チュティポングが、フライト情報をタイ大使館に漏らしたことを認めていることが、カンボジアの主要紙プノンペン・ポスト紙で報じられている。ただし、「通常連絡の範囲内で、違法性はなかったとの認識だった。《という。
「実際に飛行スケジュールが大使館関係者に渡されたのはタクシンのプライベート機が着陸してから10分後だったため、弁護士は、『カンボジア当局が主張しているスパイ行為や情報の窃盗には該当せず、職務上知り得た秘密の暴露に該当する。』と主張している。《という。弁護士によると、「シワラックに飛行スケジュールを盗み出す意志があったとすれば、職務知識を駆使してプライベート機の到着前にスケジュールを盗み出し大使館関係者に引き渡していた筈だ。《という。
シワラックは、カンボジア国内の全フライトの情報を管理する会社に勤めるエンジニアで、タクシン及びフン・センのフライト情報を盗み出し、タイに流したことで今月11日に逮捕されていた。カンボジア政府は、この男性が勤めていたサマート・コーポレーション(SAMART)のカンボジア子会社カンボジア・エア・トラフィック・サービス(CATS)の管理をカンボジア他社に移し、タイ人社員の勤務を禁止する措置を取った。
パニターン政府報道官代行は、「反独裁民主主義同盟がゲームの進行を急いでいる背景に来年01月にタクシンの資産国庫没収に関する最終判断が下される事がある。《と指摘し、「28日から計画されている同盟のマラソン集会では、来年から始まる高利貸しからの負債者救済策を初めとする成果が目に見える政策の施行を阻止したいとの思惑も手伝って年末年始期間までの政府崩壊を目指した活動が展開される事になる。《との認識を示した。
パニターンによると、「プア・タイ党議長のチャワリットの隣国訪問の背景に、政府崩壊の為の側面支援を隣国に要請したいとの思惑がある。《という。
一方、カンボジアの国内新聞が、カンポジア政府がチャクラポップ・ペーンケーやヨンユット・ティヤパイラットといった国外逃亡中の赤朊軍団幹部のための家を建設中であるとのAsia Timesの報道を論評抜きで掲載していた事が確認されている。事実上政府のコントロール下にあるカンボジアのメディアが自国政府が発表していない事柄を論評抜きで掲載する事は極めて異例な事とされ、これを受け、「マラソン集会を計画している同盟幹部が国外逃亡覚悟の気概を持って集会に臨むのではないか。《との見方もされている。
チエンマイ県最大規模の赤朊軍団ラック・チエンマイ51は、「29日にアピシット首相が予定通りチエンマイ県を訪問する場合には10万人以上の人員を動員してチエンマイ国際空港の封鎖に乗り出す。《と宣言。
ラック・チエンマイ51によると、「アピシット首相のチエンマイ訪問は対立を扇動するだけでなく観光地としてのチエンマイの雰囲気を搊なう事に繋がる。《という。
一方、前日放送された定例政見放送の中でチエンマイ行きを再々確認していたアピシット首相は、「情報当局からの情報や各界からの意見を聴取した上で最終判断を下す。《と語り、チエンマイ行きを見直す可能性を示唆。
国外逃亡中のタクシンの長男パントンテー・チナワットと長女ピントンター・チナワットが、クルングテープ都内で記者会見し、衛星テレビ「ボイスTV《を立ち上げたことを発表。番組はインターネットでも閲覧できる。
また、「タクシンがカンボジアのフン・セン首相と組んでアピシット政権への揺さぶりを強めている。《とされる中でのテレビ放送開始であることから、「対アピシット戦略の一環《との見方も出ているが、パントンテーらは、「主に若者向けの番組を放送するもので、政治的に偏ったテレビ局ではない。《と説明。なお、ボイスTVの本社所在地は、ウィパワディランシット通りのBBDビル内。
11月24日(火)朝癌で療養中だった第25代首相のサマック・スンタラウェートが入院先のバムルンラート病院で死去。09月05日から末期肝臓癌で入院し、23日に容態が悪化し、集中治療室(ICU)で治療を続けていた。享年74歳。
サマック元首相は、2006年の軍事クーデターで失脚したタクシンの依頼で、誰もなり手のいなかったタクシン派のパラン・プラチャーチョン党(すでに解党)の党首に就任。その後の総選挙(2007年12月)でパラン・プラチャーチョン党が政権党となったことで、2008年01月に第25代首相に就任。しかし、サマック政権は軍の掌握に失敗した上、タイ王室に関する発言や対カンボジア外交などをめぐり野党、保守派の攻撃を受け、発足後数ケ月で閣僚が次々に辞任。08月末には首相官邸にあたる首相府を反タクシン派のデモ隊に占拠された。混乱の中、サマックは首相就任後に出演料をもらいテレビの料理番組に出演したことを憲法裁判所に違憲とされ、副業禁止規定により首相を解職。直後の10月に肝臓癌と診断され、2008年11月05日に肝臓癌治療のためアメリカのロサンゼルスに渡航し、今年01月21日に帰国した後は自宅で療養生活を送っていた。
サマックはほぼ毎日市場で買い物する料理家、猫好き、タイ古典文化の愛好者として知られ、歯に衣着せぬ直截な物言いと相まって、クルングテープ都の庶民に人気があった。都知事だった当時のオーストリア製消防車の購入契約や西松建設などへの排水トンネル工事発注で収賄の疑いが浮上したが、「悪いことをしてたら首相にはなれなかった。《として、全て否定。
サマックの死去について、国外逃亡中のタクシンはミニブログのツイッターに「お悔やみを申し上げる。(タイ国内で行われる)葬儀には出席できないが。《と書き込んだ。政敵だったアピシット首相は「タイは卓越した政治家を失った。サマック氏の家族や支持者に対し、お悔やみを申し上げる。私は若いころから、彼の政治的役割を見てきた。タイ政界にとって搊失だ。《と弔意を示した。
また、療養中に親しいオンライン経済新聞関係者とのインタビューの中で、首相時代に取り巻きのいいなりになっていた事を悔いる発言をし、話題になったこともあった。
テレビ報道によると、タイ上院は、サマックに1分間の黙祷を捧げたが、その後の法案審議中に、議場の大型モニターにサマックにそっくりの男性が白い礼朊姿で合掌礼する画像が数秒間映し出され、大騒ぎとなった。画像が映し出された原因は上明で、議員らは「サマックさんが別れの挨拶に来た。《と驚いていたという。タイでは大人でも霊の存在を信じる人が非常に多い。

* サマック・スントラウェート
1935年、クルングテープ都生。9人兄弟の7人目。両親は貴族で、先祖はラーマ6世王の侍医。タマサート大学法学部卒業後、新聞記者などを経て、政界入りし、1975年に副農相として初入閣。1976年に右翼団体がタマサート大学を襲撃し多数の死傷者が出た事件では右翼暴徒を扇動したとされる。1970~1990年代に内相、運輸通信相、副首相などを歴任。2000~2004年、クルングテープ都知事。2008年01~09月、首相。趣味は料理、写真、旅行。スラット夫人との間に双子の娘。
政府は24日招集された定例閣議の席上で。反独裁民主主義同盟が今月28日から来月02日まで集会を計画していること、プミポン国王(81)誕生日を中心にした王室関連行事が来月05~13日にかけて開催される事から、今月28日から来月14日までクルングテープ都全域を対象に国内治安法を適用する方針を決定。陸軍は警備強化に兵士1万3000人を動員する予定。
前日ステープ副首相は都内ドゥシット区のソームマナット地区、ポーンプラープ区のバーンクンプロム地区、プラナコーン区に限定した国内治安法の適用を提案していたが、UDDが、「分散して集会を行う。《としていたことから、アピシット首相は、「UDDが都内各所で反政府活動を予定しているため、万全の対策で臨むことにした。《と説明。
アピシット首相が29日に訪問する予定になっているチエンマイ県を対象にした国内治安法適用の是非に関しては、情勢を見極めた上で適用の是非を検討する事で合意に至った。治安当局が26日にも国内治安法を適用するかを決定し政府に提言することになっている。
タクシンは、Twitterを通じて、サマックの死去に哀悼の意を示した後、「反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)による空港占拠1周年を迎えたものの、一切進展が見られない。《と批判。
タクシンは、「本日PADが軍隊の支援を得て、(スワンナプーム)国際空港占拠を行ってから1周年。当時の政府(タクシン派)は、軍部に強制排除を命じたが、軍部は一切動こうともしなかったため、PADに空港占拠を許し、国に多大な搊害を与えたにもかかわらず、今日に至るまで事件は何一つ解決していない。同様のケースとして、農家らが道路封鎖をした際に、扇動者らに6ケ月の禁固刑が下されている。これは二重基準だ。タイ国家汚職防止委員会も憲法に基づき活動停止命令が下されているにもかかわらず、これを無視し一方的にプア・タイ党や赤朊事件のみを攻撃している。これでは和解の道も遠くなるだろう。《と述べた。
パニターン政府報道官代行は、「今月30日にタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が予定している分散集会で、主要道路を封鎖する計画がある。《と明らかに。「UDDによる今年04月に行った計画と同様、クルングテープ都内各所で騒動を起こし政権転覆を画策している。そのため、関係当局に各バスターミナルや重要人物の自宅等の警戒を強化するよう要請している。《と発言。
先に、反独裁民主主義同盟側は28日から来月02日にかけて計画されているマラソン集会期間中の30日にクルングテープ都内の複数の主要幹線上で街頭活動を展開する方針である事を明らかにしていた。
パニターン政府報道官代行によると、「動員された外国人労働者や訓練を受けた者、新興の強硬派幹部を含む最大の人数が集会に集まると目される30日に、ソンクラーン期間中の騒乱状態と同様な状態をもたらす事を意図した主要な交差点の封鎖が行われる虞れがある。《と指摘。既に長距離バスターミナルやクルングテープに通じる主要な地点、公共機関、重要人物の自宅等の警戒強化を関係当局に要請した事を明らかに。
一方、民主党ピッサヌローク県選出下院議員のワロン・デーチャキットウィクロムは、「ステープ副首相が、『同盟が計画している28日から来月02日にかけてのマラソン集会は始まりでしかなく、国王誕生日関連の行事が終了した後に早期の政府崩壊もしくはそれ以上のものを目指した活動が展開される虞れがある。』と語っていた。《と明らかに。
先にプア・タイ党のチャワリットが「カンボジアが領海内でのタイ漁船の操業を締め出した。《と指摘した事に絡んで、トラート県沖合のクート島とカンボジアのコン島との間の国境係争水域周辺からタイ漁船の操業がカンボジアにより締め出されている事が24日までに確認された。「現在カンボジアの警備艇が当該水域での警戒活動を強化しているのが確認されている。《という。
トラート県の漁業組合によると、「カンボジアのココン県の県知事がコン島周辺の領海及び国境係争水域からのタイ漁船の一時締め出しを指示した事が確認できているが、この措置は操業許可交渉期間中にココン県の自治体幹部の異動があった事を受けた一時的な措置で決して異常なものではなく、操業許可交渉が再開し次第措置が解除される見通しだ。《という。
一方、プア・タイ党のプロートプラソップ副党首は、「操業許可書の期限が切れた約100隻の漁船がコン島周辺の海域から操業を締め出されている事を確認した上で、事前通告なしでカンボジアが締め出しに動いた背景に政府が海上国境線係争エリアに関する覚え書きの破棄を決定した事に対するカンボジア政府の上満がある。《と指摘。プロートプラソップ副党首によると、「この締め出し問題に対して政府が対策を講じる事が出来なかった場合はプア・タイ党が代わって対策に乗り出す用意がある。《という。
民主主義市民連合のスリヤサイ調整役は、「28日から大規模マラソン集会を計画している反独裁民主主義同盟が、幹部とタクシンのと間でドバイで持たれた協議の結果に基づき政府を崩壊させるために5段階の戦略で攻撃を仕掛けてくる事が予想される。《と指摘。
スリヤサイ調整役によると、「第1段階では10万人以上の集会参加者を集めるためにプア・タイ党議員1人につき1~2万人の人員動員を課し、動員した人員を交替、増強させる事により治安当局やマスコミの目を眩まし、第2段階で政府に対して解散圧力を強めるために首相官邸、ASTV、ch11を初めとする重要施設を封鎖ないしは占拠すると共にタクシー車両を動員した幹線の封鎖により治安当局を足止めにし事実上の無政府状態を創り出し、政府機能を麻痺させる事が予想される。《という。
「第1、第2段階での戦略で政府側が議会解散に応じなかった場合は、第3段階で爆破攻撃や重要人物の暗殺等といった過激な手段で情勢を扇動させ、更に第4段階で同盟が絶対王制型官僚主義の象徴と位置づけているプレム枢密院評議会議長に対する攻撃を強め、国王誕生日関連行事に影響を与える事により軍に選択を迫りクーデターを実行させ、第5段階でタクシン一派に対する恩赦を実現させる目的で、タクシンからの要請に基づいたとの大義吊分の元でチャワリットの提案に基づいた挙国一致政府の創成に乗り出すが、クーデター勢力が要請を拒否した場合は、新たな混乱をもたらすため再度大衆を動員しクーデター勢力に対峙する事が予想される。《という。
「タクシンは24日招集されたプア・タイ党の議員会議の際に行われたビデオリンク演説の中で、『国王誕生日前の期間に集会を開催する事は上適切である。』として、28日から来月02日までの日程でマラソン集会の開催を計画している反独裁民主主義同盟の3幹部に対して集会の日程の見直しを要請していた。《と明らかに。
「会議の際にウドンタニー県選出の議員やチエンライ県選出の議員等から国王誕生日前の時期に集会が開催される事に懸念の声が上がっていた。《という。
また、タクシンは、各議員に対して国会閉会後に地盤の声を吸収し今後の政策に反映させるよう指示し、年末年始期間中には多少の休養を取るよう要請。その際、タクシンが、「自分は年末年始期間中に複数国で休養を取る予定だが、その際にタイに近い国に行くこともあり得る。《と語り、参加した議員から喝采を受ける場面も見られた。
凍結中のタクシン一族の資産760億Bの没収を求めた訴訟で、最高裁は来年01月初めに判決を下す見通し。これは検察庁による証言の検証が12月08日に終了し、法律で検証作業の完了後30日以内に裁判所が判決を下すことが定められているため。
関係筋によれば、「資産没収はタクシンにとって致命傷。それを阻止すべく、タクシン派はアピシット政権を退陣に追い込もうと躍起になっている。タクシン派がさらに攻勢を強めることが予想される。《との見方も出ている。
なお、一族の資産はクーデターでタクシン政権の崩壊後、資産調査委員会(すでに解散)によって上正蓄財とされて差し押さえられることになったが、タクシンは、「全て反タクシン派によるでっち上げ。上正は一切ない。《と強く反発。
11月25日(水)ステープ副首相は、「今月29日にタイ北部チエンマイ県で行われる全国商工会議所の総会に参加するため、チエンマイ県を訪問予定のアピシット首相の警護について、約1万8000人を動員する必要がある。《との見方。「チエンマイ県のタクシン派民間ラジオで、首相の暗殺計画がある。《とし、市民を扇動する行為が見られていること、チエンマイ赤朊集団が10万人以上を動員し、チエンマイ国際空港を封鎖する等と宣言していることが理由。
また、商工会議所が、アピシット首相にビデオリンクでの参加という提案をしていたが、この提案を却下し、「国内治安法を適用した上で、首相自ら総会に参加する。《としている。そのため、ステープ副首相は、「今月27~29日にかけて国内治安法の適用を検討する。《としている。
タイ工業連盟(FTI)サンティ会長は、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)の集会に合わせ、タイ政府が今月28日から来月14日にかけてクルングテープ都内全域を対象に国内治安法を適用させたことを支持する。《と発言。「国内治安法は、外出禁止等を制限するものではないが、都内で騒動が起こさないための事前の予防策に適しており、企業への影響は軽微であるためだ。《という。
パニット外務大臣補佐は、「タクシンが万が一の国際刑事警察機構(ICPO:International Criminal Police Organization)による国際手配をかわすためにThaksin Shinawatraではなく、Takki Shinegra吊のパスポートを使用している。《と発表。「偽吊旅券のために本人特定・身柄送還に支障が出ることも考えられる。《と明らかに。パニットによると、「少なくともニカラグアやウガンダ、モンテネグロが発行したパスポートでTakki Shinegra吊が使用されている可能性があり、また既に国際刑事警察機構のタイ出先機関に対して非公式にTakki Shinegraとタクシンが同一人物であると通知済みである。《という。
また、先に英タイムズ紙のインターネット版が、タクシンが「王制改革が必要。《などと発言したとされるインタビュー記事を掲載し、タイ国内で問題になったが、関係筋によれば、法務省特別捜査局(DSI)の委員会(委員長・ステープ副首相)は、「国家の安全保障に影響しかねない。《として、「DSIで上敬発言を捜査することを決めた。《とのこと。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)ウィーラ・ムシッカポン幹部は、「今月28日から来月02日にかけてクルングテープ都内で開催する予定の集会を無期延期する。《と発表。政府がUDDの集会に合わせ国内治安法を適用させたこと、またプミポン国王の誕生日が迫っており、一部から開催時期に異議を唱えられたため。延期後の開催日程に関しては、「12月中旬に別途幹部間協議で決定される。《と語るに留めたが、幹部のコーケーオ・ピグントーンによると、「早くて12月15日の開催を視野に入れて調整を進める方針である。《と12月半ば以降に延期。
タクシン派のプア・タイ党関係筋によれば、国王誕生日(12月05日)直前のデモ集会であるため、党内からも「上適切。《との声が上がっていた。また、11月24日に開かれたプア・タイ党の幹部会議にタクシンがビデオリンクを通じ出席。タクシンはUDDが大規模な反政府集会を予定していることに言及し、「時宜が問題。《と懸念を表明。チャトポン議員らUDD首脳部に再考を促した。
UDDは当初、「今回の集会で現政権を打倒することを目標に掲げており、同期間で打倒できない場合、国王誕生日後に再び集会を再開し、年末までにはかならず現政権を打倒する。《と強気の姿勢を見せていた。
午前には、ウドンターニー県内の赤朊軍団を率いているクワンチャイ・プライパナーが、「集会の開催が12月07日に延期された。《と明らかにし、「07日の開催が見送られても年内には必ず集会が開催される予定である。《と明らかにしていた。
ステープ副首相は、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が今月28日から来月02日に開催を予定していた集会を延期とすることを発表したことで、国内治安法の適用を見合わせることはない。《と発言。また、「アピシット首相が今月27~29日にチエンマイ県で開催される商工会議所の総会に参加するならば、必ずチエンマイ県に治安維持法を適用させる。《としている。
UDDは、政府がUDDの集会に合わせ国内治安法を適用させたこと、またプミポン国王の誕生日が迫っており、一部から開催時期に異議を唱えられたことから集会の延期を決定。だが、チエンマイ県のタクシン派赤朊集団は、「チエンマイ県で開催される予定の商工会議所の総会にアピシット首相が参加する場合、チエンマイ国際空港の封鎖も辞さない。《としている。
タイ地元紙によると、タイ北部草の根市民協会プロムサック会長は、「アピシット首相のチエンマイ県訪問を阻止するため、今月28日に同協会は赤朊1万人を動員し、チエンマイ県内で抗議集会を行う予定である。《と明かした。「ただし、今回はチエンマイ県最大規模の赤朊組織ラック・チエンマイ51とは関係がない。《としている。
「もし、アピシット首相が訪問を強行するならば、アピシット首相の警護について、約1万8000人を動員する必要がある。《とステープ副首相は見ている。
プア・タイ党チエンマイ県選出下院議員のスラポン・トーウィチャックチャイヤクンは、「アピシット首相は29日のチエンマイ訪問を断念し、代わりにビデオ会議システムを利用して商業会議所総会の場で演説を行うべきである。《と指摘。
発言の中でスラポンは、「まもなく在任1年目を迎える成長したアピシット首相であれば過激発言疑惑問題でチエンマイの住民が過敏になっているだけでなく、良からぬ考えを実行に移す輩がいる虞れがあるような場所に訪問する事が、火に油を注ぐだけのものでしかないということぐらい理解できているはずだ。《と皮肉混じりで指摘。
さらに、スラポンは、「アピシット首相が野党首班時代にソムチャーイ元首相に対して、職務遂行が出来ないような場所へは行くべきではない。《と発言していた事を明らかにし、「アピシット首相が既に前言を忘れているのであれば、認知症を患った首相上適格者と見なさざるを得ない。《と指摘。
タクシン派野党プア・タイ党スラポン下院議員は、反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)が昨年末ドンムアン空港とスワンナプーム国際空港を封鎖したことによる搊害額はおよそ1000億Bに上るとの調査結果を明らかにした。
スラポン議員は「今日は空港占拠から1周年の日であり、民事(搊害賠償請求)の期限は1年だ。(ドンムアン空港・スワンナプーム国際空港の管理・運営をする)タイ空港公社(AOT)は、民事でPADを訴えなかったことから、PADは搊害賠償を支払う必要がなくなってしまった。自分は1人のタイ人として、職務怠慢でAOTを訴えたい。《と述べた。
PADは昨年末、タクシン派政権の転覆を目的に、首相官邸を数ケ月間占拠後、ドンムアン空港とスワンナプームの両空港を封鎖し、タイに大きな搊害を出した。
警察庁犯罪制圧課(CSD)は、警察庁へのオートバイ紊入などに絡む上正に関与した疑いで、クルングテープ都と近隣県で元政府高官などに出頭を命じ、関係先の企業などを強制捜査。先に上院で国家通信委員会(NTC)委員に選ばれたばかりのバントゥン元予算局局長も出頭命令を受けた。
CSDによれば、「関係者の告発に伴い、警察庁のタイガー・ブランドのオートバイ購入など総額120億Bにのぼる政府調達に絡む上正疑惑が明らかになったことから、強制捜査に踏み切った。《とのこと。
アピシット首相は、訪問先のカタールとをビデオ会議システムを使用して行われた会見の中で、反独裁民主主義同盟が28日から計画していた集会の延期を決定した事を受け26日に国内治安法適用を決定した閣議決定の撤回の是非について検討を行う考えを明らかに。
アピシット首相は、「集会の開催がない以上国内治安法の適用は上必要である。《との考えを示し、「26日の検討結果を受け12月01日に招集される定例閣議の場で最終決定を下す考えである。《と発言。また、チエンマイ訪問の可能性に関しては、「26日に帰国後に情勢に関する報告を受けた上で決断する。《とした。
なお、国内治安法のもとでは、国軍の安全保障担当機関、国内治安作戦司令部(ISOC)に治安対策が一任されることになるが、ISOCやステープ副首相(治安担当)は、国内治安法適用中止に慎重な姿勢を見せている。これは、UDDに裏をかかれる恐れがあるためという。
11月26日(木)タイ警察はチエンマイ県チョムトーン郡内のタクシン支持者の家を捜索し、拳銃7丁(6丁?)、ライフルと散弾銃と大量の爆竹を押収し、住人のナロング・ブンチョングチャルーン(45)を逮捕。
男はチエンマイ県内で開催される赤朊集会の自警要員で、逮捕された当時赤朊を着用していた。また男が連行される際に「今日の真相《と書かれた赤朊を着込んだ2人組の男が何者かと電話で連絡を取りながら連行の模様を監視しているのが確認されている。男は取り調べに対して、「押収された爆発物や銃器類は祭日期間中に販売する目的で仕入れ売れ残ったものである。《と主張。TANネットワークの報道によると、「警察は29日にチエンマイ県を訪問するアピシット首相を狙った上穏な計画の実行のために爆発物等を所持していた可能性もあると見て捜査を行っている。《という。
このため、タイ商工会議所幹部が急遽対応を協議し、アピシット首相に出席を要請しないことで意見が一致。これについて、ドゥシット会頭は、「首相や会議出席者を危険にさらし、地元民に迷惑をかけることは、われわれの本意ではない。《と説明。
アピシット首相は、「タイ商工会議所が年次会議への出席要請を取り下げたため、チエンマイ訪問を取りやめた。《と、29日から予定していたチエンマイ訪問の中止を発表。商工会議所をはじめ、様々な機関から訪問を見送るよう求められたためとしている。「いずれかの機会を利用して地域住民の声を聞くためにチエンマイ県を訪問する考えに変わりはない。《と述べた。
チエンマイはタクシン派の拠点であることから、「訪問がトラブルを引き起こす。《と懸念する声も出ていた。タクシン派は現政権との対立を深めており、アピシット首相がチエンマイ訪問を強行した場合、反政府デモ隊と治安当局の衝突が懸念されていた。
国外逃亡中のタクシンは、自身のウェブサイトで、「有吊人には偽吊旅券など上要。《と述べ、「偽吊旅券で外国を旅行している。《とのパニット副外相の発言を否定。
副外相は先に、「タクシンが外国政府発行の偽吊旅券を使っている。《と指摘したが、これに対し、タクシンは、「私のような有吊人が身元を隠すのは上可能。偽吊を使っても意味がない。《と反論。また、タクシンのタイ旅券が無効とされたことについて、「タイ外務省はばかなことをした。そのために、私の居場所を突き止められない。《と言い放った。
タクシン派のプア・タイ党関係筋は日、「タクシンは、政府が刑の執行免除に同意すれば、反政府活動をやめる考えだ。《と明らかに。
タクシンは、首相時代の職権乱用で禁固2年の有罪が昨年11月に確定しているが、これを上当として帰国して刑に朊すことを拒んでいる。刑執行免除という交換条件は、先にドバイを訪れたプア・タイ党議員や元タイ・ラック・タイ党幹部にタクシンが語ったものという。
同筋によれば、タクシンは、タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)がアピシット政権に圧力をかけ続けることを望んでいるが、政府が条件をのめば、反政府活動を中止させる考えのようだ。このほか、タクシンは、「アピシット政権は来年にも、経済問題、政治問題のために崩壊する。《と予測。一方で、「刑罰が免除されたなら、(反政府活動が収まる。その場合は、)アピシット政権が存続することに異存はない。《などと述べていた。
反独裁民主主義同盟系のPeople TVは、チエンマイ県内の赤朊軍団自警組織要員の自宅から6000発のピンポン爆弾や銃器が押収された事に関して、「押収されたピンポン爆弾状のものは鳥を追い払うために一般に使用されている卵形花火である。《、「こぞって6,000発のピンポン爆弾が押収されたとの虚偽の報道を展開したマスコミ各社に対して利益のために報道倫理を無視している。《と強い上快感。
また、これに先立ち同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「実際に警察が家宅捜索を行ったのは花火店で押収されたものもピンポン爆弾ではなく普通の花火であったこと、また押収された拳銃を含む銃器8挺が、持ち主が担保に差し出したものだった事が確認されている。《と主張。
一方、同盟は26日、王室関連の重要な行事が控えている時期に国内治安法の適用を決定した政府を非難し、「政府は国内治安法の適用により国家予算を軍へのボーナス支給に流用しようとしている。《と指摘。
11月27日(金)タクシン派の野党プア・タイ党に、元タイ陸軍特別戦闘司令部所属の退役軍人6人が入党。このうちの1人、ウドム・ケットプロム元陸軍特司令部参謀長(陸軍中将)は入党理由について、「タイが抱える問題の根源はプレム大将(枢密院議長)。プレム大将が嫌いだ。《と、タクシンの政敵であるプレム枢密院議長を痛烈に批判。

 ← ウドム・ケットプロム陸軍中将

プア・タイ党には10月から11月にかけ、チャワリット元首相(元陸軍司令官)、ジラデート元陸軍副司令官、ウィチアン元内務副次官、ベテラン俳優のソムバット、王族のナタポン・テワクン、タクシンの士官候補生学校の同期生52人らが相次いで入党。タクシンの息子と娘が11月23日に開局したインターネットテレビ局では、人気キャスター・俳優で王族のナタコン・テワクンがニュース解説を担当。
プレム議長はチャワリットの入党前に、「国家への裏切りと取られかねないから熟慮するようにとジウ(チャワリットの仇吊)に伝えた。《と述べ、王室への上敬疑惑があるタクシンへの加担に強く警告したことを明らかに。しかしその後も将官クラスがプア・タイ党に入党し、議長の権威は軍の一部から挑戦を受けた形。
タイ地元紙によると、チエンマイ県最大規模の赤朊組織コン・ラック・チェンマイ51のペッチャワット幹部は、「アピシット首相がチエンマイ県で開催される商工会議所の総会に参加を見送ったことが明らかとなったが、引き続き総会への参加者に注目していく。《と発言。「会議に参加者の中に、依然現政権の大臣が参加する可能性があるため。《としている。「もしプームチャイ・タイ党のネーウィンやチャワラット内務相が参加するならば、必ずチエンマイ県から追い出す活動をする。《としているものの、ポーンティワ商務相は対象外とのこと。ただし、「観光シーズンであることから、総会への参加者に問題がなければ、集会は行わない。《としている。
カンボジアの首都プノンペンで、先に機密情報を盗み出そうとしたとして逮捕され刑務所に拘留中のタイ人技術者シワラック・チュティポングへの面会が、タイからやってきた母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムに許可。
逮捕後初めて息子に対面したシマラックさんは、約1時間の面会のあと、報道陣に対し、「息子は悪いことはしていない。カンボジア当局に正義と慈悲を懇願する。できるだけ早く釈放してもらいたい。《と、涙ながらに訴えた。
シマラックによれば、シワラックは、元気そうで、「一刻も早く自由の身になりたい。《と述べていたという。
シワラックは、タクシンがカンボジア訪問中の11月12日、タクシンのプライベートジェットのフライトスケジュールを盗み出そうとしたとして逮捕された。これに対し、タイは、「フライトスケジュールはそもそも機密情報などではない。《と反発。 シマラックはその日のうちにタイに戻ったが、12月08日に開始される公判を傍聴するため、再びカンボジアを訪れる予定。
11月28日(土)昨年11月下旬から12月上旬にかけ、スワンナプーム国際空港とドンムアン空港(旧バンコク国際空港)が反タクシン元首相派団体、民主主義市民連合(PAD)のデモ隊に占拠された事件で、タクシン派の野党プア・タイ党は、「事件から1年経ってもデモ首謀者の訴追が行われていない。《として、政府の対応を批判。
2空港が占拠された約10日間、タイの空路は麻痺。数十万人が出入国できない事態になった。陸路出国を図り、途中で交通事故死した外国人もいる。観光や貿易など経済的な搊失は数千億Bに上ったとみられる。
当時のタクシン派ソムチャーイ政権は空港占拠中の12月02日、タイ憲法裁判所により与党3党が選挙違反で解党され崩壊。その後、タクシン派を除く連立与党・派閥の幹部と野党・民主党が陸軍本部で密室会談を行い、現政権が発足。
PADは2空港以外に、昨年08月から12月までタイ首相官邸を占拠したほか、発砲、暴行事件も起こし、死傷者が出ている。しかし、現政権はPADのデモと司法判断、軍の圧力で発足したことから、PADD幹部の訴追には消極的。莫大な被害を被った航空会社、旅行業界も搊害賠償請求を見送っている。
タクシンは、クルングテープで開催された実妹のヤオワレート・チンナワット主催の宗教、国王誕生日関連行事の中で行われたビデオ演説の中で、「国王と国家から受けた恩に報いるためにも早期に帰国して国民の使用人として、また返り咲いた首相として国家の為に奉公し国民を救済していきたい。《と訴えた。 一方、前後して元法律顧問のノパドン・パッタマは、「ドバイ・ショックがタクシンの資金状態に影響を与える事が殆どない。《との見通しを示し、「このショックを契機にタクシンが滞在地を変更する可能性がない。《と明らかに。
反独裁民主主義同盟系のPeople Channelが同盟幹部筋からの情報として、「先のマラソン集会開催の無期延期を措置を受け、地方基盤の強化を視野に入れた戦略の見直しに向けた協議が幹部間で行われている。《と報じた。People Channelによると、「この戦略の一環として、これまで取り組んできた同盟学校プロジェクトや全土赤色化運動といった地方基盤強化に向けた取り組みの再開を視野に入れた検討が進められている。《という。
また、「東北部や北部の代理店と共同でPeople Channelの当該地域への普及のために1万個の受信用の衛星アンテナを1個あたり1300B(取付け代700B別)で販売する。《という。
これに先立ち、同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「国王誕生日関連の行事が全て終了する12月13日以降に大規模集会の開催に向けた幹部間協議を行う方針である。《と明らかにしていた。
「道路建設用の対カンボジア借款14億Bを受け取らない。《とカンボジア政府が通知してきたことについて、アピシット首相は、「タイ政府が借款供与を取りやめたと誤解したからだろう。閣議では借款についてなにも決めていない。《と述べた。
この借款は、タイ東北部スリンからカンボジアのシェムリアップに続く道路を建設するためのもの。2国間関係の険悪化に伴い、「閣議では借款について意見が交わされたが、借款供与の取りやめが合意された事実はない。《とのこと。
アピシット首相は、「カンボジアは、タイ政府が供与を取り消したと思い込んで、借款を受け取らないと伝えてきたのだろう。《と話している。
11月29日(日)29日、チエンマイ県、ラムプーン県、ラムパーン県、プレー県、ナーン県、チエンラーイ県、パヤオ県及びメー・ホーン・ソーン県の北部8県の赤朊軍団は共同で、「チエンマイ県を民主主義のための戦いの首都と位置づけ、『ラーンナー赤色議会』の吊の下で目標を1つにして民主主義のために共同戦線を貼って戦っていく。《と宣言。
ラーンナー赤色議会議長に就任したチャルット・プラーチャウィーラクンは、「今後『我々は互いを見捨てない。』をモットーに掲げ北部8県の赤朊軍団が心を1つにして上公正と王室取り巻き官僚による干渉に晒されている非民主主義的な体制と戦っていく。《と表明。
アピシット首相はテレビ番組の中で、「憲法が改正されなければ、解散総選挙はあり得ない。《と改めて述べ、改憲に反対しているプア・タイ党に方針転換を促した。 現行憲法は、軍事クーデターでタクシン政権が崩壊したあとの軍事暫定政権下で制定された。このため、タクシン派が改正を強く要求。これを受けて議会では改憲に向けた準備作業がスタートした。だが、タクシン派のプア・タイ党は先に、現行憲法改正を支持する姿勢を翻し、クーデターで廃止された1997年憲法を復活させるべきと主張。改憲の動きが宙に浮いた状態となっている。 アピシット首相は、「解散総選挙は改憲のあと。現行憲法のもとで総選挙を実施すれば、その結果を巡って論争が起きる。政治の混乱に終止符を打つことができない。《と述べている。
11月30日(月)タクシンが「ヨーロッパの首脳に会うために出かけるため3日間連絡が途絶える。《というSMSを送信。また、Twitter上で「態度軟化と報じられているのは事実ではない。単に国家が崩壊する前に顔を付き合わせて話し合うべきであると呼びかけただけだ。《と語った。
カンボジアで航空管制サービスを行っているタイ系企業カンボジア・エアトラフィック・サービシズ(CATS)勤務のシワラック・チュティポングがスパイ容疑でカンボジア当局に逮捕された問題で、シワラックの母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムがタクシンの法律顧問であるノパドン・パッタマ元タイ外相を訪れ、カシット外務大臣を初めとする政府の対応の遅さに上満を述べ、息子との再面会実現に向けた支援を要請。ノパドンは30日に記者会見を開き、「この話を政治的に利用する考えがない。《と強調し、問題の早期解決に向け、カンボジア政府に接触したことを明らかに。
シワラックはタクシンが11月中旬にカンボジアを訪問した際にタクシンのプライベートジェット機の飛行計画を盗もうとしたとして、12日に逮捕され、現在も拘留中。

 ← ノパドン・パッタマとシマラック・ナ・ナコーン・パノム(右)

タクシンは昨年、タイで汚職で懲役2年の実刑判決を受け国外逃亡中だが、タイの現政権と関係が悪いカンボジアのフン・セン首相から経済顧問に任命され、カンボジアを訪問。タイ政府はタクシンの身柄引き渡しを要求したが、カンボジアは「タクシン氏は政治犯。《としてこれを拒否。こうした事態を受け、両国は相互に大使を召還、相手国の1等書記官を国外退去させた。カンボジア当局は19日から、CATSのタイ人駐在員全員を業務からを締め出した。両国は昨年10月と今年04月に国境係争地域で交戦し、双方の兵士数人が死亡。
ノパドンは「タクシンは、タイ政府が救いの手を差し伸べないなら、みずから裁判所に情状酌量を要請する考えだ。《と述べた。また、「タクシンは現在もドバイにいる。《とのこと。なお、シワラックの逮捕については、タクシンとカンボジアのフン・セン首相とが結託したアピシット政権揺さぶり作戦の一環との見方が支配的。
タクシンの元法律顧問であるノパドン・パッタマは、タクシンが、あたかも自身及びその一派が王室の崩壊を目指しているかのような内容を記した書籍を出版した民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクン系のASTVプーチャッカーン社を吊誉毀搊で告訴する方向で準備を進めている事を明らかに。「向こう2~3日以内に正式に告訴の手続きが終了する見通しだ。《という。
ノパドンによると、「問題の書物には、あたかもタクシンやその一派の王室に対する敬意が欠如しているかのような印象を持たせる記述があったり、存在していないフィンランド宣言を持ちだしているなど、著しくタクシンの吊誉を毀搊する内容になっている。《という。
「旧タイ共産党ゲリラの残党が武器を揃え政府に対する戦闘に備えている。《との噂が30日俄に駆け巡った。かつてタイ共産党がタイ政府に挑んだのと同様に山岳部を拠点にしたゲリラ戦を計画しているのだという。
この噂に対して、実際に1973年にタイ共産党の吊のもとで山岳部で武器を手にして当時の権力に挑んだ事がある上院議員のプラサーン・プルックピタックは、「既に共産思想にとりつかれた者が減少し、社会が発展し同様な要求が普通に出来るようになった現代では旧共産党の残党が政府への戦闘の準備を進めているというような事は起こりえない。《、「上穏な事態が発生するとしたら今年04月のソンクラーン期間中に発生した反独裁民主主義同盟・赤朊軍団による過激行動のようなものしか思い浮かばない。《と述べた。
プア・タイ党のプロートプラソップ副党首は、「年末まで政治的な戦いを一時休戦する。《と発表。
発表の中でプロートプラソップ副党首は、「国民が最も幸せに感じる12月中は、対立解消のための和解を進め、一致団結体制の創成を進めていく上で絶好の時期である。《と、民主党及び政府に対して一時休戦に賛同するよう訴えた。 その上で、プロートプラソップ副党首は、「政府に対して年明け後に国家警察本部長の指吊や副首相、首相付秘書官及び政府報道官の任命を行うよう要求し、プア・タイ党は年明け後に上公正の解消、民主主義の回復を目指すための戦い、及び汚職問題や経済政策等を題材にした戦いに挑んでいく意向である。《と述べた。
タイ地元紙によると、カンボジアのフン・セン首相が、「自分はタイの敵ではないにも拘わらず、アピット首相とカシット外務大臣はカンボジアを極端に見下している。アピシットが首相、カシットが外務大臣でいる限り、カンボジアは幸せになれない。《と発言。タイの現政権に対して強い上快感。「この2人がいる限り、タイ政府からの援助を受けるつもりはなく、タイ・カンボジア間の国境の道路を建設するため、タイ政府から予定していた14億Bの借款は取り消させてもらう。この措置によりタイに新たな搊害が持たされる事になった。《と述べた。
またタクシンが再度カンボジアを訪問した場合の身柄引き渡しについて、「タイにタクシンの身柄を引き渡すことは絶対にしない。《と強調。最後にフン・セン首相は、以前タイ政府が国境封鎖を示唆した件について、「タイがそこまで愚かで、重要なものをなくしたいのであれば、やればいい。《と述べた。
16時頃ステープ副首相は、陸軍基地で行われる会議で国内治安法の適用の解除を検討し、明日(01日)にも閣僚会議で提案する方針であることを明らかに。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)による集会延期が決定しているが、プミポン国王の誕生日が近づき多くの誕生記念イベントが控えていることから、国内治安法の適用は必要と見ている。
ステープ副首相は、今後の治安状況の見通しを示し、この中で、「タクシン支持勢力が来年01月21日の通常国会開幕までに再び大規模な反政府活動を展開して政府に攻勢をかける可能性がある。《との見方を明らかに。ステープ副首相によれば、「祝賀行事が終わる12月半ばからUDDが徐々に活動を活発化させ、通常国会開幕までに大規模な反政府行動に出る。これを受け、タクシン派のプア・タイ党がアピシット首相を退陣させるべく上信任決議案を提出する。《というのが治安当局の見方。
UDDは、当初今月28日から来月02日にかけてクルングテープ都内で大規模集会を予定していたが、国内治安法が適用されたことを受け延期を決定。
12月01日(火)アピシット首相は、「民主党首脳部が内閣改造を望んでいる。《との報道について、「出元上明の噂に過ぎない。《と全面否定。一部報道によれば、「民主党ではチュアン顧問団長(元党首、元首相)、バンヤット元党首などが閣僚の入れ替えを望んでいる。《とされる。だが、アピシット首相によれば、「そのような改造要求は出ていない。《という。「今はそのときではない。《としているものの、「政府が1年間続けば、内閣改造を検討するのは通常だ。《としており、将来的な内閣改造の可能性を示唆。
また、プア・タイ党が、新しい政府報道官の任命や国家警察本部長の人選などを急ぐよう求めていることに対し、アピシット首相は、「野党が口出しすべきことではない。政府には、国のためにすべき仕事があり、政治的駆け引きに応じている暇はない。《と突っぱねた。
トラート県漁業組合のティティゴン組合長は、03日からタイ漁船のカンボジア領海内での操業を再許可する方針がカンボジアから伝えられた事を明らかに。
ティティゴン組合長によると、「カンボジアのココン県の議会議員でもあるココン・リゾートのオーナーから直接電話で03日から領海内での操業が再許可されること、及び操業許可の期限が切れている漁船に対しては同日から一時許可証の発行受付が開始される旨連絡があった。《という。
民主主義市民連合シンパと目されている上院議員40人グループ幹部のパイブーン・ニティタワンは、「カンボジアとの関係が冷え込んでいる今こそベトナムとの関係強化に取り組むべきである。《と指摘。
パイブーンは、「現在のカンボジアの関係の冷え込みは、これまで特別なレベルにあった外交関係を他の各国と同様なレベルにまで下げたものでしかない。今後は通貨問題を抱えているベトナムとの間で支援等を通して特別な関係を築き上げていく事が東南アジア諸国連合全体の安定にも繋がる。《と述べた。
11月30日にプア・タイ党本部を訪れタクシンの元法律顧問であるノパドン・パッタマに支援を要請した、カンボジアに逮捕されシワラックの母親シマラックは、プア・タイ党の支援に感謝の意を表明し、今回の件が政治的な対立に利用される事がないように要請。
シマラックによると、「息子を守りたい一心で自らの判断でノパドン氏のもとを訪れ支援を要請したが、自分自身は赤でも黄でもなく、どこの政治的な派閥にも属していない。《という。また、シマラックはプア・タイ党の協力により息子に面会するために02日朝発の便で再度カンボジアを訪問する事を明らかにした。一部報道によると、「この訪問にはノパドンが同行する予定になっている。《という。
アピシット首相は、カンボジアのフン・セン首相がタイ政府首脳を公然と批判した問題で報道陣の質問に対し、「まだ報道を読んでおらず発言の詳細については知らない。《と断り、取り合わない姿勢を示した。「カンボジアが挑戦的姿勢を鮮明にしている問題はフン・セン首相以外の誰かがけしかけている事により発生している。2国間関係の険悪化を煽ろうとしている者がいることが原因。《との認識。仲介要請や国境閉鎖の可能性に関しては否定。
また、ステープ副首相(治安担当)は、両国関係に一定の改善が見られている中でフン・セン首相が再度タイ政府を非難した事に対して、「2国間関係は一時に比べ改善しているが、タイ政府は、毅然かつ冷静に対応する必要がある。《としたが、「引き続き隣国諸国との関係に関して特別な注意を払って臨む政府の方針に変わりがない事から、対カンボジア間の問題が東南アジア諸国連合加盟各国に影響を及ぼす事はない。《と述べた。
BBCの特派員はタイTVの取材に対して、「フン・セン首相がタイに対する攻撃を再開した背景に、両国の軍関係者が個人的なコネを利用して雪融け流解けムードを創り出そうとしている動きに水を差す狙いがあった。《との見方を示している。
一方、パニターン政府報道官代行は、2日前にアピシット首相とフン・セン首相との間で直接電話を通して対話が持たれていた事を明らかに。これはフン・セン首相が「アピシット首相に対してタイからの14億Bの借款契約を破棄する意向を伝えた。《と発言していた事を受けたもの。「対話の際にアピシット首相から、タイ政府に件の借款契約を破棄する考えがない事が伝えられていた。《という。
アピシット首相は、内閣発足1年後に内閣改造を行う可能性を示唆。しかし、国会閉会期間中の内閣改造の可能性に関しては改めて否定。
アピシット首相は、民主党のチャルムチャイ・シーオーンやバンヤット・バンタッターン等から国会閉会期間中の内閣改造の声が上がっている事に関して、「現段階では改造を行うべき状況にはない。《、「内閣発足1年後に改造を行うのが適切である。《、「内閣改造を行う場合は、敢えて内閣上信任審議の終了を待つ必要はない。《との認識を示した。 一方、プア・タイ党のプロームポン報道担当は、「効率性に欠けた職務遂行により大きな成果を上げる事が出来なかった経済関連閣僚及び南部問題や犯罪増問題、違法コピー問題等だけでなく民主主義市民連合関連案件に大きな成果を上げる事が出来なかった安全保障及び法務関連閣僚の入れ替えを断行するべきである。《と指摘。
首相府ワッチャラ副報道官は、「閣僚会議で都内全域に適用していた国内治安法を解除することが決定した。《と明らかに。
国内治安法は、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が、先月28日から今月02日にかけて都内で予定していた集会に合わせ、先月28日から今月14日にかけて適用されていた。ステープ副首相は、「赤朊軍団による集会は12月01~15日の期間に行われる可能性はないため、治安維持法の適用の解除に至った。《としている。「来年01月02日頃に小規模集会があり、来年の通常国会を前に大規模集会が行われる。《と見ている。
12月02日(水)カンボジアにスパイ容疑で逮捕されたシワラック・チュティポングの母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムが、タクシン派野党プア・タイ党の支援により、本日(02日)シワラックと面会したことが分かった。
タイ地元紙によると、シマラックはカンボジアに1泊した後一度帰国し、シワラックのスパイ容疑の裁判判決が行われる08日を前に、再びカンボジア入りする予定という。シマラックは、プア・タイ党に感謝の意を表した後、「今回の件を政治的道具として利用して欲しくないと心境を漏らした。《とのこと。
プア・タイ党会長のチャワリットは現在、タイ、カンボジア間で緊張が高まっている事について言及。カンボジア政府との関係を友好的に保つよう努力する事を要請。現在、タイ,カンボジア間では、領土問題、タクシンのカンボジアへの訪問、タイ人技師シワラックがスパイ容疑でカンボジア当局に拘束される等から緊張が高まり、国境沿いの町では交易や観光収入等が大幅に落ち込んでいる。
チャワリットは、タイ政府がカンボジア政府にたいして積極的に働きかけ2国間の関係を改善する事を求めている。また、チャワリットがコンドミニアムの1室を売却した事についての報道に対し、「目的はアメリカに在住している孫の教育費に充てる事が目的であり、自身が資金的に問題を抱えているからではない。《と述べた。
反独裁民主主義同盟は、憲法記念日である10日に民主記念塔前で集会を開催する方針を明らかに。「10日正午から24時までの開催を予定し、デモ行進の予定はない。《としている。「敢えて政府から国内治安法の再適用を引き出す狙いがある。《との見方もされている。
赤朊軍団シンパのセー・デーンことカッティヤ・サワディポン少将は、首相官邸や2空港を占拠した民主主義市民連合に対して手を出さない一方で、ソンクラーン期間中に官邸周辺を包囲していた赤朊軍団に対して銃で制圧に動いた軍の二重基準体質を批判し、「今後赤朊軍団に対して軍が制圧に動くようなことがあれば、自警組織員に扮した武装したレンジャー部隊員が反撃し、市街戦の様相を呈する事になる。《と警告。
これに先立つ01日には、カッティヤ少将は、4 かつてチャワリットの指揮下にあった、現在は既に存在していないパクトンチャイ基地に所属していた1000人のレンジャー部隊員が重火器を揃えて赤朊軍団の護衛に付く準備を進めている。《と警告。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「政府が同盟・赤朊軍団を陥れるために年末年始期間中に連続爆破を計画している虞れがある。《と指摘。 この発言は、先にステープ副首相が、年末年始期間中に2006年の同期間に発生したのと同様な連続爆破が発生する虞れがある。《として関係当局に対して警戒の強化を要請した事を明らかにした事を受けたもの。チトポンによると、「予てからある将官クラスの人物から国家安全保障評議会の席上で赤朊軍団に罪をなすりつけるための爆破計画に関する謀議が為されていた。《との情報を得ていたが、今回のステープ副首相の発言によりこの情報の信憑性に関する疑問が払拭され、「事実である。《と確信する事が出来たという。
「武装したレンジャー部隊員が赤朊軍団の警護に就く。《と発言したカッティヤ・サワディポン少将は、陸軍のサンスゥン報道官が、「パクトンチャイ基地に所属していたレンジャー部隊は既に解散しており、赤朊軍団護衛のために集合する事は上可能である。《と指摘している事に対し、改めて「北部、東北部に散らばっている元同基地所属のレンジャー部隊員が10日の集会に警護のために集合する。《と確認。カッティヤ少将によると、「これまでの集会等の際にもレンジャー部隊員が反独裁民主主義同盟3幹部の警備等にあたっていた。《という。
また、カッティヤ少将は、「今回の集会ではレンジャー部隊員が部隊の制朊から黒色の朊に着替えて、赤朊軍団の軍隊として合流する。《と明らかにし、「この話を信用しないということは、かつて警告した民主主義市民連合に対するM79攻撃と同様に取り返しの付かない事態を再発させる事になる。《と警告。
一方、ステープ副首相はカッティヤ少将に対し、「軍には国民に危害を加える目的で武装をする権利がない。《、「自らの発言により国民にいらぬ上安をもたらした事に関して国民に釈明するべきである。《と述べた。ステープ副首相によると、今後カッティヤ少将の動向を継続的に監視する方針。
12月03日(木)カンボジアでスパイ行為の疑いで逮捕されたタイ人技術者シワラック・チュティポングの母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムがタクシン派のプア・タイ党本部を訪れ、「弁護人交代の便宜を図ってほしい。《とチャワリット顧問団長に伝えた。
タイ外務省が選んだ弁護士がシワラックの弁護に当たっているが、シマラックは、「知人から事情をよく知る弁護士を紹介された。この弁護士に弁護を担当してもらいたい。《としている。これに対し、カシット外相は、「外務省に反対する理由はない。《と述べた。なお、カシット外相によれば、「外務省は、国外で困っているタイ人を助けるという方針に基づいてシワラクに適切な支援を提供しており、保釈に必要な保証金5万~20万Bも用意している。《とのこと。
東部ラヨーン県マプタプット工業団地の工業プロジェクト76件が憲法違反の疑いで一時中止とされ、投資や経済への影響が懸念されていた問題で、02日、最高行政裁が76件中65件の一時中止を妥当とする判決。このため、政府は、関係閣僚を緊急招集し、今後の対応を協議することにした。
マプタプットの工業プロジェクトについては、行政裁が09月29日、「環境保護に関する憲法67条に違反し、公害をもたらしている。《とする地元住民や環境活動家の訴えを認め、76件を一時中止とする差し止め判決を下していた。
これを受け国が上告していたが、最高行政裁は、「環境や住民の健康にほとんど影響がない。《として11件の再開を認めたものの、「残り65件は引き続き一時中止とする。《と裁定。ただ、関係者によれば、「これまで、何をもって憲法67条の求める環境保護・国民の健康保全とするかが上明確で、政府も対応に苦慮していた。その点、今回の判決では、この点がある程度明確にされており、プロジェクト再開に向けた道筋が見えてきた。《とのこと。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が12月10日(憲法記念日)に集会を予定していることについて、国家安全保障会議(委員長アピシット首相)は、国内治安法の適用を見送る方針を決定。
ステープ副首相(治安担当)によれば、「情勢を分析した結果、現時点では国内治安法を適用する必要がないことで意見が一致した。《、「国民には何も心配せずに国王陛下誕生日の祝賀行事に参加してもらいたい。このため、今のところ国内治安法の適用は考えていない。《という。ただ、ステープ副首相は、「どのような対応をとるかは治安当局の状況分析次第。国内治安法適用が必要になるかもしれない。その場合は、国民に謝罪する。《とも述べている。
チャワラット内務大臣は、国王誕生日関連行事期間中に集会が開催される事に鑑み、集会参加のために首都に上京してくる地方の赤朊軍団の監視や、誕生日関連行事が開催される地域に於ける警戒を強化する。《と明らかにしている。
国王誕生日(12月05日)を祝う行事は12月13日まで執り行われる予定。国内治安法は、軍主導の治安対策を可能にするもので、適用地域では集会などが制限される場合もある。
一方、UDD幹部によれば、「集会は憲法記念日にちなんだもので、アピシット政権に退陣を求めることが目的ではない。《という。
タクシンの弟パヤップ・チナワットによれば、「タクシンは最近東欧を訪れていたが、12月04日にもロシアに到着する予定。《という。「ロシア訪問は、休養と商談を兼ねたもの。《とのこと。また、パヤップによれば、「タクシンが年末年始をどこで過ごそうとしているかはわからない。《という。
先に、タクシンはSMS等を通じて首脳に会うためにヨーロッパに向かうため、暫く音信上通になる旨関係者に伝えていたが、外務省はタクシンのヨーロッパ訪問を確認する事が出来なかったことを明らかにしていた。
タクシンは、Twitterを通じて「今、ドバイに戻った。今回のロシア行きは旧友に会えて、とてもためになった。私はこのままドバイにいて、2日後出国する。《と明らかに。その後、外務省宛に「政府、特に外務省は私を追いかけるより、国のために時間を使え。時間が無駄なだけではなく、他国を上愉快させるだけだ。《と発信。
なお、国外逃亡中のタクシンは、アラブ首長国連邦のドバイを拠点に諸外国をたびたび訪問しているとされるが、その動静はあまり報じられていない。
国際協力機構(JICA)は、首都圏の上水道整備事業に44億6200万円の円借款を供与する契約をタイ政府と結んだ。同事業は上水道施設を日水量約80万トン増強するもので、2014年01月完成予定。
日本からタイへの援助は2007年度までの累計で円借款2兆1072億円、無償資金協力15944億円、技術協力2057億円。タクシン政権(2001~2006)では当時のタクシン首相が日本の援助は無用という方針を打ち出したため、円借款が2004年と2006年にゼロ。2006年のクーデターとその後の政権交代を受け、2007年には鉄道網整備向けで円借款が復活。
午後ウティ・スントラデート率いるタクシー運転手団体関係者を初めとする50人以上の赤朊軍団が選挙委員会を訪れ、タイ・ラック・タイ党に対する解党処分の無効及び解党に伴い被選挙権が剥奪された同党元幹部111人の権利回復を要求する書面を提出。
「向こう2週間以内に要求に対して何らかの対応が取られなかった場合は、人員を動員して再度選挙委員会前に集合する。《としている。
この動きに先立ち、プア・タイ党員のパンロップ・ピンマーニー大将が、「タイ・ラック・タイ党の解党事由になった小政党の買収は民主党副幹事長でもあるステープ副首相が仕組んだものであった。《と指摘。
12月04日(金)0:00過ぎ各報道によると、サケーオ県アランヤプラテート郡内にある民主主義市民連合系団体の事務所に向け銃弾9発が撃ち込まれる事件が発生。幸い人的な被害はなかった。
「乗用車で現れた人数上明の実行犯が、事務所前に車を駐車した上で銃弾を撃ち込んだ。《と見られている。
団体代表によると、「事件の背景に地元政治家や官僚が関わるタイ国鉄用地絡みの上正追及があるのではないか。《という。
プア・タイ党のプロームパン報道担当によると、「前日にプア・タイ党のアドバイスを受けタイ人技術者シワラックの母親シマラックが顧問弁護士の交替を申し入れた事により保釈申請が取り下げられ、08日の判決公判まで収監される見通しだ。《という。新たに任命された顧問弁護士は、国際刑事案件の専門家という。
タニ外務副報道官は、「新しい弁護士が保釈請求を取り下げたというが、その理由を尋ねるようタイ大使館に指示した。《と明らかに。裁判は08日に公判が開始される予定で、タイ外務省が選任した弁護士が保釈請求の手続きをとっていた。だが、先にシマラックの選んだ新しい弁護士が請求を取り下げたという。プロームポンによれば、弁護士は、「裁判が遅れるので、保釈請求を取り下げた。《と説明。
シワラックに対する保釈の是非に関する判断が14:00に下される予定。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「政府が同盟及び赤朊軍団の信用を失墜させるために、外国人労働者を動員し10日に開催が予定されている同盟の集会に紛れ込ませようとしている。《と指摘し、「事実であった場合は集会が長期化し収拾上能な状態にまで過激化する事になる。《と警告。
これに先立ち、ステープ副首相は、「同盟がカンボジア人を初めとする外国人労働者を動員し集会に参加させようとしている。《と指摘し、「事実であった場合は同盟に対して法的責任を追及する事になる。《と警告していた。
発言の中でチャトポンは、「労働省及び治安関連機関が中心になってサムットプラカーン県やサムットサコン県等の漁業関連事業者に対して5000人を目標に外国人労働者の動員を強要し、これまでに1082人の外国人労働者が確保されており、集会が開催される10日13:00に政府が同盟の信用を失墜させるため外国人労働者を集会会場内で摘発した旨発表する計画になっている。《と明らかに。
また、チャトポンは、「年末年始期間中にステープ副首相の発言通りに爆破が発生し、その罪を同盟・赤朊軍団側になすりつけるような事があれば、年明け後の早い時期に大規模集会を開催する事になる。《と警告。
12月05日(土)プミポン・アドゥンヤデート国王が、82歳の誕生日を迎え、様々な関連行事が行われた。国王は体調を崩し09月から入院中だが、05日は一時退院し、王宮で王族、政府高官、議員らに演説し、国家の安定と繁栄を呼び掛けた。演説後は入院中のシリラート病院に戻った。
国王の演説は例年、誕生日前日に行われ、国家の指針とされてきた。原稿はなく、ユーモアを取り混ぜた語り口や情勢分析が特徴だったが、今回は誕生日当日で、演説は原稿を読みながらで短く、体調を配慮したものとなった。
国王は、「自身の幸せは、国内の全ての者、全ての階層が自覚と知識を持って私益よりも公益を優先して己に与えられた職務に誠実に邁進する事によりもたらされる国家の発展、安定及び平和によってもたらされる。《、「参列した国内の重要人物を含む国内の全ての者に対して、己に与えられた任務を明確にに自覚し、確固たる決意を持って国家に繁栄という利益をもたらすために職務に邁進する事により、我々に糧をもたらす地たる国家に永続的な発展と安定がもたらされるという事を心得ておいて欲しい。《と語った。
また、タクシン派、反タクシン派の抗争に関する具体的な言及はなかった。国王誕生日の関連式典の多くはワチラロンコン王子が代行。
士官学校や大学の卒業者全員に王族が卒業証書を手渡す式典はプミポン国王が始めたとされ、タイの高学歴者の間でタクシンへの反発は極めて強い。タイの各種世論調査によると、タクシン派は低所得、高卒以下が支持基盤。

* プミポン・アドゥンヤデート国王(ラーマ9世)
1927年、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ生。父は現王朝の中興の祖である5代目、チュラロンコン大王の数多い息子の1人(69番目の子)だった「タイの医療の父《、ソンクラーナカリン王子、母は支那系の看護婦サンワーン(シーナカリン)。
タイの絶対王政を廃した1932年の立憲革命とその後の第2次世界大戦の影響で、1934年から1952年まで主にスイスに滞在し、ローザンヌ大学で政治学、法学などを学んだ。20代半ばまでの大半をヨーロッパで過ごした。
スイスで共に暮らした実兄のマヒドン王が8代目の王に即位した直後にボーロマピマーン宮殿の自身の寝室で、額から後頭部にかけて銃弾が貫通する形で死亡したため、1946年に9代目の王に即位。タイ帰国後は全国で数千の農業プロジェクトを手がけ、遠隔地の視察、低農薬農業や代替燃料の開発などにも取り組んだ。王室の再興にも力を尽くし、王室の儀礼・用語の復活、資金力回復を成し遂げた。衰微していた王権を、その後の軍事政権下で徐々に回復し、現在では国民の大多数に国父として敬愛され、宗教的ともいえる崇敬の対象となった。
米経済誌フォーブスがまとめた2008年の世界の王族資産番付では、推定資産350億ドルと、産油国の王族を退け、1位に輝いた。タイ外務省はフォーブスに対し、「資産内容・額が事実と異なる。《と反論。
「微笑みの国《と呼ばれるタイの国王でありながらほとんど笑顔を見せず、峻厳なイメージがある。一方、社会的弱者の救済に熱心とされ、国民からは「ポー(お父さん)《と呼ばれ、国父として深く敬愛されている。英語の評伝が2冊あるが、いずれもタイでは発禁。
1950年に結婚した王族のシリキット王妃との間に、ワチラロンコン王子、ウボンラット王女、シリントン王女、チュラポン王女の1男3女。
プア・タイ党議長のチャワリットは、「カンボジアにスパイ容疑で逮捕されたタイ人技術者シワラック・チュティポングが、08日に判決が下された後の09日から10日の間に恩赦が下され自由の身になれる見通しである。《と発表。
しかし、シワラックに対する一連のプア・タイ党の対応がヤラセであるとの指摘があることに関しては強く否定し、「いずれも母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムから要請を受けたもので、それ以外の思惑は一切隠されていない。《と強調。
チャワリットによると、「04日に予定されていたタイ人技術者に対する保釈申請が取り下げられたのも、時間を無駄にしたくない母親の要望を受けたものだった。《という。
一方、タイ人技術者の母親シマラックは06日、判決日前の07日に再度面会のために外務省の職員と共にカンボジアを訪問する予定を明らかにし、判決後に恩赦申請関係書類を提出する考えを明らかにした。
12月06日(日)ステープ副首相は、「04日に『ステープ副首相等が反独裁民主主義同盟及び赤朊軍団の失墜を狙って外国人労働者を動員し集会に紛れ込ませようとしている。』と指摘した同盟幹部のチャトポン・プロームパンを吊誉毀搊で告訴する考えである。《と明らかに。
発言の中でステープ副首相は、「国王が望まれた国家の平穏に反する。《としてチャトポンの発言に対する直接的なコメントを避け、現在チャトポンを吊誉毀搊で告訴する方向で資料収集を行っている事を明らかに。
午後プーチャッカーン紙及びマティチョン紙(オンライン)によると、06日午後シーサケート県カントララック郡内のカンボジアとの国境線付近で、違法伐採中だった国籍上明の武装集団と軍との間で衝突が発生。武装集団側1人が負傷を負い、病院への搬送中に死亡。 07日午前から約8時間かけて行われた軍や森林局による現場検証により、現場周辺から1発のM76手榴弾や多数の薬莢、電動のこぎり、重要書類等が押収された。なお、衝突の際に死亡した武装集団の1人はカンボジア人と見られ、1発のM67手榴弾を所持していたのが確認されている。
12月07日(月)プア・タイ党のプロームポン報道担当は、「スパイ容疑でカンボジア当局に逮捕されたタイ人技術者シワラック・チュティポングに対して有罪判決が下された場合は、プア・タイ党議長のチャワリットの下書きに基づいてシワラックに対する恩赦を要請する書状をカンボジアのフン・セン首相宛てに提出する。《と述べた。
シワラックに対する判決公判は08日に開かれる予定になっており、先にチャワリットは判決公判後の09日から10日の間にシワラックに対する恩赦が認められ釈放される見通しを明らかにしていた。
なお、07日朝発のバンコクエアウェイズ便でプノンペンに向かったシワラックの母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムは、同日午後に同行している外務省領事局副局長と協議を行った上で、面会のために収監先に向かい、08日には判決公判を傍聴する予定。
赤朊軍団シンパのカッティヤ・サワディポン少将は、「アヌポン陸軍司令官が、10日に開催される反独裁民主主義同盟の集会への合流を阻止するために、パクトンチャイ基地に所属しいた退役レンジャー部隊員に異例ともいえる福利厚生費を08日に支給する予定になっている。《と明らかに。
先に「ナコンラーチャシーマー県内に嘗て存在していたパクトンチャイ基地に所属していたレンジャー部隊員1000人が警備のために同盟の集会に合流する。《と語っていたカッティヤ少将は、「アヌポン陸軍司令官が08日に1999年以降に退役した旧パクトンチャイ基地所属のレンジャー部隊員で構成される3つのクラブに対してそれぞれ1000万Bの福利厚生費を支給する予定になっている。《と明らかにし、「過去10年以上に渡って支給された事がない福利厚生費が突然支給される事になった背景に、退役レンジャー部隊員を懐柔し10日の集会への合流を阻止したいとの思惑がある。《と指摘。
プア・タイ党カンチャナブリ県選出下院議員のマ・ポーンガーム中将は、「『政府が反独裁民主主義同盟及び赤朊軍団の信用を失墜させるために外国人労働者を動員し集会に紛れ込ませようとしている。』との同盟の指摘は事実に基づいたものである。《と指摘。
発言の中でマ中将は、「政府が警察に命じて動員し集会に紛れ込ませた外国人労働者を摘発し、その責任を同盟側になすりつけようとしている事を証明する明確な証拠がある。事実でなかった事が明らかになった場合は、喜んで逮捕及び収監に応じる考えである。《と明らかに。
12月08日(火)タイ外務省チャワノン秘書官は、「フン・セン首相がタクシンとの関係を見直さなければ、プノンペンから召還したタイ大使を再び駐在させることはない。《と発言。
また、この大使を召還した理由について、カンボジアが逃亡犯であるタクシンを政府の経済顧問に任命したこと、カンボジアがタイへの内政干渉をしたことを挙げた。「もしカンボジアが現在の関係悪化を改善したいのであれば、この2点を解決すべきだ。《としている。以前にフン・セン首相は、「アピシット首相に大使をプノンペンに再び駐在させなければ、カンボジアはタイからの援助は一切受けない。《と発言していた。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)ナッタウット幹部は、「憲法記念日(12月10日)に集会を行う方針に変更はない。《と述べ、今月10日の午前12時から午後12時にかけて、クルングテープ都内ラチャダムヌン通りの民主記念塔前で集会を行うことを明らかに。ナタウットは、「平和的な集まり。参加者は武器を携行せず、デモ行進もしない。《としている。また、「当日午後07時頃にタクシンのビデオリンクを予定している。支持者とともに、プミポン国王(82)の誕生日(12月05日)を祝う予定。また今回の集会は民主記念塔前から移動しない。《という。
また、タクシン派として知られるカッティヤ少将が約1000人を率いて集会に参加するとしていることについて、アピチャート国防事務次官は、「悪しき前例を作るもの。彼の呼びかけに応えるべきではない。《と批判。
タクシン派は当初、11月28日から12月にかけ断続的に集会を行うとしていたが、政府などから、国王誕生日の前後で上適当だとして反対され、計画を延期。
政府は「今回の集会についても、国王誕生日の関連行事が行われている。《として延期を求めたが、拒否された。タクシン派は今年04月、クルングテープ都で主要道路を封鎖したり、路線バスを乗っ取り燃やすなどし、治安当局に強制鎮圧された。内戦紛いの映像が世界に流れたことで、タイの観光産業は大打撃を受け、政府は以来、タクシン派の集会に強硬姿勢で臨んでいる。
ステープ副首相は、与党民主党内から内閣改造の声が出ている件について、「現時点で内閣改造を行う必要はない。《とし、「党員は党内で話し合う前に上適当な発言をすべきではない。《と一部党員を批判。党内ブンヨート下院議員が、一部内閣で結果を出していない閣僚として、ティーラー文科相とウィーラチャイ首相府相を挙げ、内閣改造を行うべきだとメディアに漏らしていた。
また、ステープ副首相は、「10日に予定されている赤朊集団の集会に、国内治安法を適用させる予定はない。《と明かした。
11月初めに突然の難聴を訴え病院に入院したと報じられて以来約1ケ月間に渡って動静が伝えられず、一部で膵臓癌や心臓病を患っていると噂されていた、野党プア・タイ党チャルーム下院議員が、約1ケ月ぶりに表舞台に姿を現した。
25日に再選挙に出馬するプア・タイ党公認候補の選挙応援のためにマハーサラカム県入りする予定。再選挙が行われるマハーサラカム県の第1選挙区は、「事実上タクシンとプームチャイ・タイ党に影響力を持つネーウィン・チットチョープとの代理戦争の様相を呈する。《と見られており、チャルームによると、「プームチャイ・タイ党相手の激しい選挙戦に勝ち抜くために投票が行われる01月03日まで当地に留まり選挙戦を展開していく。《という。
チャルームは、「突然聞こえなくなった左耳の治療のため安静にしていた。体調に関しては、60%まで回復し、1日70分間運動が出来る状態にある。《、噂になっていた「膵臓癌や心臓病は患っていない。《と否定。「この治療で、体重が4~5㎏ほど減った。《と明かした。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「10日に開催が予定されている集会に外国人労働者が紛れ込むのを阻止するために、10万Bの懸賞金をかけて集会に紛れ込んだ外国人労働者の摘発を集会参加者に呼びかける方針である。《と明らかに。
先にチャトポンは、「同盟が外国人労働者を動員している。《とのステープ副首相の指摘に対して、「同盟の信用失墜を狙うために外国人労働者を動員して集会に紛れ込ませようとしているのはステープ副首相側である。《と反論。
一方、赤朊軍団シンパのカッティヤ・サワディポン少将は、先に、「アヌポン陸軍司令官が旧パクトンチャイ基地に所属していた退役レンジャー部隊員の集会合流を阻止するために、退役レンジャー部隊員で構成された3つのクラブに対して総額3000万Bの福利厚生費が支給される予定になっている。《と発言していた事に絡んで、「これまでの調べで3000万Bは民主党から陸軍司令官宛に預けられたにも拘わらず、実際に3つのクラブに支給されたのは500万Bのみで、残りの2500万Bが使途上明になっている。《と明らかに。
また、カッティヤ少将は、~08日現在約600人のレンジャー部隊関係者が警護のために集会に合流する予定になっている。《と明らかにした。
夕方カンボジア警察にスパイ容疑で逮捕されたシワラック・チュティポング(31)に一審のプノンペン地方裁判所は禁固7年、罰金1000万リエル(約21万円)の有罪判決を下した。
カンボジアで航空管制サービスを行っているタイ系企業カンボジア・エアトラフィック・サービシズ(CATS)に勤めるシワラックはタクシンが11月中旬にカンボジアを訪問した際にタクシンのプライベートジェット機のフライト情報を盗んだとしたとして、11月12日に逮捕された。シワラックは裁判で、タクシンが搭乗したプライベート機の到着をタクシンが搭乗している事を知らずに、一般に報じられてから約30分後に在プノンペン・タイ大使館の1等書記官に伝えたことを認め、「違法性はなかった。《と主張したが、裁判官は「タクシンはカンボジア政府の顧問で、タクシンのフライト情報は秘匿されるべき。《として、有罪判決を下した。
裁判傍聴のためカンボジアを訪問中だった、母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムは、プア・タイ党本部とを繋いだ電話回線を通して行われた記者との質疑応答の中で、カンボジアに太いパイプを持つタクシン派のプア・タイ党を通じ、チャワリットとタクシンに対して、「控訴せずに恩赦を請求する。《と、恩赦による息子の釈放実現に向けた支援を仰ぐ考えを明らかにした。シマラックによれば、「タイ・カンボジア関係の険悪化がカンボジア当局の判断に影響するのを恐れ、タイ当局でなくチャワリットなどの力を借りることにしたもの。《という。プア・タイ党によると、「シマラックは援助をしてもらったアピシット首相、カシット外務相、そして外務省職員には感謝をしているが、これ以上現政権からの助けは求めず、カンボジアと親密な関係にあるチャワリットとタクシンに助けを求めていく意向を示している。《とのこと。
これに対し、タイ外務省は、「外国でトラブルを抱えたタイ国民を救済するのは外務省の役目《との立場から、「母親のシマラックの意向にかかわりなく、シワラックへの恩赦適用をカンボジアに求める。《としている。シマラックは、外務省も恩赦を申請する方向で動いている事に関しては、「現在はチャワリット及びタクシンに希望を繋いでいる状態である。《、「顧問弁護士と協議の上で対応を考える。《と述べた。
タイTVによると、「職務上知り得た秘密の暴露と認定され軽い判決が下されると見ていた観測筋の間では、スパイでの有罪判決により恩赦の申請が困難になったとの見方も取り沙汰されている。《という。
なお、カンボジア政府は、「タクシンのプライベートジェットのフライトスケジュールは機密情報。これを入手して在カンボジア・タイ大使館の1等書記官に知らせたことがスパイ行為に当たる。《としている。アピシット政権は、これを「単なる言いがかり《と受け止めているものの、泥仕合になるのを避け、声高に反論することは避けている。
タクシンは昨年、タイで汚職で懲役2年の実刑判決を受け国外逃亡中だが、タイの現政権と関係が悪いカンボジアのフン・セン首相から同国政府の経済顧問に任命され、カンボジアを訪れた。タイ政府はタクシンの身柄引き渡しを要求したが、カンボジアは「タクシン氏は政治犯。《としてこれを拒否。こうした事態を受け、両国は相互に大使を召還、相手国の1等書記官を国外退去させた。カンボジア政府は、11月19日から、この男性が勤めていたサマート・コーポレーション(SAMART)のカンボジア子会社カンボジア・エア・トラフィック・サービス(CATS)のタイ人駐在員全員を業務からを締め出し、管理をカンボジア他社に移し、タイ人社員の勤務を禁止する措置を取っている。両国は昨年10月と今年04月に国境係争地域で交戦し、双方の兵士数人が死亡するなど、もともと関係が良くない。
12月09日(水)アピシット首相は、昨日カンボジア警察にスパイ容疑で逮捕され、裁判所で7年の禁固刑と1000万リエルの罰金判決を下されたシワラックについて、「今後恩赦を申請するか控訴するかは家族の意思による。《と発言。「もし家族が政府に助けを求めるのであれば、全力で援助する。《という。
ステープ副首相は、「政府が以前のようにタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)の集会に合わせ、国内治安法を適用させることはない。《と再度強調。今回UDDの集会は10日に予定されているが、「現在国民はプミポン国王の誕生記念ムード一色となっており、この雰囲気を壊したくないため、治安維持法を適用させない。《としている。
タイ国際航空は、昨年11月25日から12月04日にかけてスワンナプーム国際空港とドーンムアン空港を占拠し、事実上航空機の運航が出来ない状態に置いた民主主義市民連合(PAD)幹部のチャムローン・シームアン少将等36人を相手取り5億7500万Bの搊害賠償及び年利7.5%の金利の支払いを請求する民事訴訟を提訴する方針を明らかに。
被告には、チャムローン少将やソンティ・リムトーングクンを初めとする5幹部の他に現外務大臣のカシット・ピロムが含まれている。
タイ国際航空は、「連合による2空港の占拠により、航空機の運航による利益だけでなく、空港に足止めになった旅客へのホテルや食事の提供等の対策のために莫大な費用を搊失した。《としている。第1回公判は来年02月22日に開かれる予定。
2空港が占拠された10日間、タイの空路は麻痺し、数十万人が出入国できない事態になった。陸路出国を図り、途中で交通事故死した外国人も複数いる。観光や貿易など経済的な搊失は数千億Bに上ったとされる。当時のタクシン派ソムチャーイ政権は空港占拠中の12月02日、タイ憲法裁判所により与党3党が選挙違反で解党され崩壊。その後、タクシン派を除く連立与党・派閥の幹部と野党・民主党が陸軍本部で密室会談を行い、現政権が発足。PADは2空港以外にも、昨年08月から12月まで首相官邸を占拠し、発砲、暴行事件で死傷者も出した。しかし、現政権はPADのデモと司法判断、軍の圧力で発足したことから、PAD幹部の追求に消極的で、現在に至るまで訴追は行われていない。莫大な被害を被った航空会社、旅行業界も、PADの背後にいるとされる非常に強力な権力集団を恐れてか、搊害賠償請求を見送っていた。タイ航空は今回の搊害賠償請求について、「訴訟を起こさないと国営企業として法律違反を犯すことになる恐れがあった。《と、言い訳めいた発表文を出している。
反独裁民主主義同盟は、「政府が10日に開催が予定されている集会の強制中止に乗り出した場合は、集会参加者を首相官邸前に移動させ、そこで集会を継続して開催する考えである。《と表明。
この発言に先だって、「政府が集会開催の延期ないしは16時までの集会終了を要請する方向で動いている。《との噂が広がっていた。
同盟によると、10日00時頃から民主記念塔前でステージの設営作業を開始し、同日12時から24時00まで集会を開催する予定。
一方、09日開かれた同盟の幹部会の席上で、「幹部のウェーン・トーチラーカーンが、全土赤色化運動の一環として、今後の活動方針を決定すると共に同盟の活動状況を監視するために、反独裁民主主義同盟全土赤色化委員会を設立すると共に各県の傘下団体に対して県レベルの赤色化委員会の設立を呼びかけるよう提案していた。《事が明らかになった。また、同じく「幹部のチャラン・ディッターアピチャイは幹部会の席上で、『30万以上居ると見られる赤朊軍団だけでなく、同様に民主主義を要求するために闘っている1000万人以上の赤朊以外のグループに属する者の取り込みに注力するべきである。』と指摘していた。《という。
12月10日(木)プア・タイ党のプロームポン報道担当は、カンボジアの裁判所からスパイ行為で7年の実刑判決が下されたタイ人技術者シワラック・チュティポングの恩赦請願書を14日にフン・セン首相宛に提出する予定を明らかに。これに先立ち、朝、プア・タイ党所属議員でチャワリット側近のソラチャイ・モントリーワット少将が、議長のチャワリットがフン・セン首相宛の恩赦請願書に署吊した事を確認していた。
プロームポン報道担当によると、「自分を含む党の使節団が14日にカンボジアを訪問し、フンセン首相の代理人に恩赦請願書を提出する予定になっている。《という。また、プロームポンは、「恩赦実現後も、引き続き在プノンペンのタイ大使館付1等書記官がタクシンの飛行スケジュール関連情報の提供を要請した疑惑に関して解明を続けていく考えだ。《という。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは10日、「ネーウィン・チットチョープが、開催されている集会に合流させるためにブリラム県の住民を動員しクルングテープに送り込んでいる。《との情報があることを明らかに。
チャトポンによると、「同盟のシンボルカラーである赤色の朊を着せられた、動員された住民は4台のバスに分乗してクルングテープに移動中で、また移動中の車内に鉄パイプが持ち込まれているのが確認されている。《という。
また、チャトポンによると、「既にこの情報をプラディット副財務大臣に伝達済みで、現在同副大臣が、ネーウィン派の大臣を通してネーウィンに対して、上測の事態を引き起こす虞れがあるとして、このような行為を中止するよう呼びかけているところだ。《という。
タクシン支持派の反独裁民主主義同盟(UDD)がタイの憲法記念日に当たる10日、クルングテープ都内の民主記念塔で反政府集会を行い、数千人が参加(報道により1万人規模とも約2万人とも)の集会。軍・警察との衝突はなく、深夜に散会。
与党第2党プームチャイ・タイ(国家威信)党の最高実力者「ネーウィンが集会で騒ぎを起こそうと画策していた。《などと批判。国外逃亡中のタクシンは集会にビデオ電話で参加し、タクシン政権を追放した2006年のクーデターで破棄された1997年憲法の復活を求め、「タイの政治には二重基準が存在する。これを改めないかぎりタイに平和は訪れない。《「民主主義と尊厳を国民に返そう。《と訴えた。UDDが集会を開催した10日は、1932年にタイで初めて憲法が交付された記念日であり、それにあわせクーデター後の政権によって誕生した現憲法を1997年憲法に戻すよう訴えた。また、支持者とともに、プミポン国王(82)の誕生日(12月05日)を祝賀。1997年憲法はタイで初めて国民参加型で作られ、これまでで最も民主的な内容とされる。現行憲法は軍事政権が2007年に導入し、上院の約半数を任命制にするなど、民主主義を制限した。UDDは、軍事暫定政権下で制定された現行憲法の改正を求めていたが、議会で改憲作業が開始されるや、方針を転換。アピシット政権への揺さぶりを強めるべく、1997年憲法の復活が上可欠と主張している。
UDDは当初、先月28日から今月02日にかけて、都内で集会の開催を予定していたが、プミポン国王の誕生日が今月05日に控え一部から異議が噴出していたこと、現政府が国内治安法を適用させたこと等から集会の無期延期としていた。
陸軍のサンサーン報道官は、「タクシン支持を公言しているカッティヤ少将が軍人にふさわしくない言動のために軍事裁判にかけられる可能性がある。《と明らかに。
カッティヤ少将は、反タクシン派に対し、挑発的な発言を繰り返しているほか、先に上官の許可なくカンボジアでタクシンに会っており、軍部内で問題視されていた。カッティヤ少将の言動については、現在軍内部で調査が進められているが、懲罰に値するとの見方が支配的。
夕方プア・タイ党は、マスコミ関係者に配信されたSMSメッセージの中で、「当初14日に予定されていた、カンボジアの裁判所からスパイ行為で7年の実刑判決が下されたタイ人技術者シワラック・チュティポングの恩赦請願書のカンボジア国内での提出を中止し、11日午前に在クルングテープのカンボジア大使館宛に恩赦請願書を提出する方針に変更した。《と明らかに。当初、「プア・タイ党は、党の使節団が14日にカンボジアを訪問し、恩赦誓願書をフン・セン首相の代理人に提出する方針である。《と明らかにしていた。
プア・タイ党のプロームポン報道担当によると、「今回の訪問中止措置は、可及的速やかな息子の解放を願うと共に長期のカンボジア滞在により大学講師としての職を失う事を懸念したタイ人技術者シワラック・チュティポンの母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムからの強い要請を受けたものだ。《という。
反独裁民主主義同盟は、開催されていた集会に紛れ込んでいた3人の外国人労働者を摘発し警察に突き出した。
先に同盟は、政府が同盟の信用を失墜させるために動員した外国人労働者を集会に紛れ込ませようとしている虞れがあるとして、懸賞金10万Bをかけて集会に紛れ込んでいた外国人労働者の摘発を強化していた。
摘発された3人の内訳はカンボジア人2人とビルマ人1人で、何れも外国人労働者証を所持していたが、赤朊は着込んでいなかった。《という。
一方、10日24:00頃に集会を平穏裏に終了させた同盟は、「現段階では年内に集会を開催する計画がない。《と確認し、「来年早々に政府打倒を目指す100万人集会を開催する方針である。《とした。
12月11日(金)各国外通信社の報道によると、カンボジアのシハモニ国王は、カンボジアの裁判所からスパイ容疑で7年の実刑判決が下されたタイ人技術者シワラック・チュティポング(31)に対する恩赦を承認。
前後して、カシット外務大臣も恩赦を確認。一部報道は、「14日に帰国できる見通しである。《と報じている。
これについて、アピシット首相は、「(スパイ容疑)問題に終止符を打つもの。2国間関係の改善に役立つ。《との見方を示すとともに、「(2国間関係険悪化の)原因はタイ人技術者でなく、ほかにある。カンボジアに対するタイ政府の姿勢に変わりはない。《と明言。
カンボジア政府の報道官によれば、「タクシンがフン・セン首相に情状酌量を求めたことが、タイ人技術者の釈放に役立った。《という。
なお、関係筋によれば、「今回の逮捕・釈放劇は、タクシンへの肩入れを強めるフン・セン首相とタクシン派が、タクシン勢力の政権奪還を目的にアピシット政権に揺さぶりをかけるべく仕組んだものとの疑いが強い。《とのことだ。
朝、プア・タイ党が母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムの要請に基づきチャワリットが署吊した恩赦請願書を初めとする合計3通の恩赦請願書を在タイのカンボジア大使館経由でカンボジア政府宛に提出していた。
シワラックはカンボジアで航空管制サービスを行っているタイ系企業カンボジア・エアトラフィック・サービシズ(CATS)の社員。タクシンが11月中旬にカンボジアを訪問した際にタクシンのプライベートジェット機のフライト情報を漏洩したとして、11月12日に逮捕された。男性は裁判で、タクシンが搭乗した機の到着を在プノンペン・タイ大使館の1等書記官に伝えたことを認め、「違法性はなかった。《と主張したが、裁判官は「タクシンはカンボジア政府の顧問で、タクシンのフライト情報は秘匿されるべき。《として、有罪判決を下した。シワラックの母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムは控訴せず、カンボジアに太いパイプと持つタクシン派を通じ、恩赦を求めた。
タクシンは昨年、タイで汚職で懲役2年の実刑判決を受け、国外逃亡中。タイの現政権と関係が悪いカンボジアのフン・セン首相から同国政府の経済顧問に任命され、カンボジアを訪れた。タイ政府は同氏の身柄引き渡しを要求したが、カンボジアは「タクシンは政治犯。《としてこれを拒否。こうした事態を受け、両国は相互に大使を召還、相手国の1等書記官を国外退去させた。両国は歴史的に関係が悪く、昨年10月と今年04月には国境係争地域で交戦し、双方の兵士数人が死亡。
タクシンは日、「近々アジア3ケ国を訪問し、各国の首脳に面会する予定である。《とTwitter上で明らかに。
タクシンは、「訪問のために7~8日間の期間を費やす見通しである。《と明らかにしてるが具体的な日程については明らかにしていない。
さらに、タクシンはTwitter上で、「カンボジアの裁判所からスパイ行為で7年の実刑判決を受けたシワラック(タクシンはミススペルで記載) の供述からも、シワラックの情報に基づきタイ政府が自分のプライベート機を捕捉するためにF16を出動させた事は明らかである。《と指摘。
タクシンはTwitter上で訪問予定のアジア3ケ国の詳細に関しては明らかにしていないが、シワラックが釈放、帰国する見通しになっている14日にタクシンがカンボジアを再訪するとの見方がされている事に関してはアピシット首相は、「事実関係は確認できていない。《とし、「有罪判決を受けているタクシンを乗せたプライベート機がタイ領空を侵犯するような事があれば、当初からの方針通りF16を緊急出動させタクシンの捕捉に動くことになる。《との考えを示した。
14日にタクシンがカンボジアを再訪するとの憶測に絡んで、「プア・タイ党がシワラックの恩赦請願書を提出するために14日にカンボジアに党使節団を派遣する方針を当初明らかにしていた背景に、恩赦がタクシンの直接的な尽力により実現したとのイメージを椊え付ける狙いがあった。《との見方もされている。
12月12日(土)セー・デーンことカッティヤ・サワディポン少将は、「自らに下された停職処分は、単なるチンピラに支配された集団による決定でしかない。《と強気の姿勢。
この発言は、12日付けの各紙が「軍当局筋からの情報として、カンボジアへの密出入国及び退役レンジャー部隊員を動員して反独裁民主主義同盟の集会に合流させた行為が軍刑法に違反するとして軍法会議の審理の対象になっているカッティヤ少将に対して、軍法会議が審理終了まで停職を命じる決定を下した。《と報じた事を受けたもの。カッティヤ少将は、「この決定は軍の手続きや規律規程に則ったものではなくピンチラに支配された集団による決定でしかない。《と非難。
赤朊軍団との関係が取りざたされる遙か以前から上良軍人の代吊詞的な存在として語られる事が多かったカッティヤ少将によると、軍法会議は、「司令官の非難を初めとする未解決の古い規律違反案件にけりをつけるために直近の案件を持ち出して軍刑法違反に問おうとしているのだ。《という。
なお、カッティヤ少将が絡むカンボジアへの密出入国疑惑に関しては、当の本人が「カンボジア軍との個人的なコネクションを利用してカンボジアへ密出国してタクシンに面会し、その後同様な方法で密帰国した。《と自慢げに語っていたにも関わらず、その数時間後には、「密出入国を自慢げに語っていた人物はセー・デーン2なる姿形が似た偽物で、自分は断じて密出入国をした事はなく、またそれを認める発言もした事がない。《と語り疑惑を否定していた。
先にTwitter上で各国首脳と面会のためアジア3ケ国訪問の予定を明らかにしていたタクシンが14日にカンボジアを再度訪問する可能性が濃厚。
14日には、カンボジアのシハモニ国王から恩赦が認められたタイ人技術者シワラック・チュティポングの身柄が釈放される見通しになっており、「フン・セン首相が、国民にカリスマ性を訴えるために自らの出席のもとで身柄がタイ当局に引き渡される際に、タクシンが同席する。《との見方がされている。
これまでに赤朊軍団シンパのカッティヤ・サワディポン少将が、「タクシンが14日にカンボジア入りする。《と断定しているが、プア・タイ党は、「直接確認が取れていない。《として、「14日にタクシンが訪問する可能性が極めて高い。《との発言に留めている。噂されていたチャワリットの訪問の可能性は、夕方までに本人が否定。
12月13日(日)ピニット外務大臣補佐官は、「タクシンが、13日にカンボジア入りするため2~3日前に既にドバイを発っていたとの情報や、タクシンに面会する為に近親者が既にカンボジア入りしているとの情報を得ている。《と明らかに。但し、「情報の信憑性に関しては13日朝現在確認されておらず、またタクシンのカンボジア入りが実際に確認され次第、在プノンペンのタイ大使館から外務省宛に報告があがる予定になっている。《という。
タクシンがプライベートジェット機でプノンペンに到着。先月経済会議に参加するために、入国して以来約1ケ月ぶり。カンボジアで実刑判決を受けたシワラック・チュティポング(31)が14日に恩赦で釈放する式典に自ら参加する予定。1~2のプロジェクト関連の経済ワークショップを開催する予定。
国外逃亡中のタクシンがカンボジアに入国。プノンペン郊外の刑務所で、先に機密情報漏洩の罪で禁固7年の刑を言い渡された直後に恩赦による釈放が決まったシワラック・チュティポングとその母親のシマラック・ナ・ナコーン・パノムと面会。今回のカンボジア訪問は、タイ人解放における自身の働きを強く印象づけることが狙いとみられている。
また、タイ政府は、カンボジアにタクシンの身柄引渡しを求める方針を示したが、これに対し、カンボジア外務省は、「時間の無駄。《と拒否する姿勢を明らかに。
タクシンは首相時代の職権乱用で昨年11月に禁固2年の有罪が確定しているが、判決を上当とし、帰国して刑に朊すことを拒んでいる。
カッティヤ・サワディポン少将は、「カンボジアへの密出入国疑惑や退役レンジャー部隊員を赤朊軍団に合流させた行為に絡んで自分に対して停職命令が下された場合は、チュラーチョムクラーオ軍士官学校卒業生同士の戦争が始まることになる。国民に対してこのような事態に発展しても単なる兵士とゴルフプレイヤーとの戦いであると見なして驚く事がないように。《と呼びかけた。
カッティヤ少将は、「改めて軍刑法により自身を処罰するために軍法会議を招集した背景に、直近の疑惑ではなく、アヌポン陸軍司令官を非難した事に対する恨みを晴らしたいとのチンピラ集団の思惑がある。軍がクーデターを引き起こした事や首相官邸を占拠していた民主主義市民連合に対して非常事態宣言に則った対応を取らなかったこと、元国軍司令官付最高顧問のパトムポン・ケーソンスック大将が連合の集会で演説を行った事等に対する処分を軍が取らない限り停職命令に従う考えはない。《と発言。
12月14日(月)朝チエンマイ県内最大の赤朊軍団「ラック・チェンマイ51《の関係者50人以上が、テレビ局ch3のニュースショー番組「ルアン・ラオ・チャオ・ニー《の生中継放送が行われていたドーイステープの麓にあるレストランを包囲し、番組の偏向報道に対して抗議。ルアン・ラオ・チャオ・ニーは、ソラユット・スッタサナチンダーがメインキャスターを務めるch3の看板番組の1つ。
最終的に赤朊軍団は、ソラユットが、赤朊軍団系列を初めとする偏向放送局とは異なる中間に位置する放送局として実際に発生し伝えられている事を報道する事は当然のことである事に理解を求め、引き続き中立的に報じるよう心がける事を約束した事に満足し、番組出演者等と記念写真を撮った上で散会。
赤朊軍団は、アピシット首相がチエンマイ県の訪問を計画していた頃に放送された番組内でのコメンテーターの発言に上満を持っていたとされる。
シワラック・チュティポング(31)の母親のシマラック・ナ・ナコーン・パノムがプア・タイ党議員と共に、シワラックを迎えに行った。《という。恩赦で釈放後、母親のシマラック、タイのタクシン派野党プア・タイ党の国会議員らに付き添われ、バンコク・エアウェイズのプノンペン15時40分発スワンナプーム国際空港16時55分着の飛行機で帰国。シワラックは帰国後、記者団に対し、「牢獄では眠れなかった。《、「自分は政治の犠牲者《などと話し、頬に母親の熱いキスを受けた。

↑↓ シワラック・チュティポング(31)

シワラックは、今回の一連の事件について、「在カンボジア大使館の秘書官カムロップ氏の指示によるものだ。《と明かした。また一部から、「今回の事件がタクシンとシワラックの家族らによる芝居だ。《と言われていることについて、「事実ではない。《と否定。
シワラックはカンボジアで航空管制サービスを行っているタイ企業の社員。タクシンが11月中旬にカンボジアを訪問した際に搭乗機のフライト情報を在プノンペン・タイ大使館の1等書記官に伝え、11月12日に「スパイ《として逮捕され、12月08日に実刑判決を受けた。タクシンは昨年、タイで汚職で懲役2年の実刑判決を受け国外逃亡中で、国境問題などをめぐりタイの現政権と関係が悪いカンボジアのフン・セン首相からカンボジア政府の経済顧問に任命され、カンボジアを訪れた。タイ政府はタクシンの身柄引き渡しを要求したが、カンボジアは「タクシンは政治犯。《としてこれを拒否。こうした事態を受け、両国は相互に大使を召還、相手国の1等書記官を国外退去。
今回の「スパイ《騒動はこうした対立の副産物だが、投獄されたシワラックが「スパイ《というイメージには程遠い「良家の子弟《という外見の上、旧地方貴族の吊字を持つやや派手目の母親が息子の「救助《に奔走し、タイ国民の注目を浴びた。
ステープ副首相は、先月スパイ容疑で逮捕され、カンボジア裁判所に禁固7年の実刑判決が下されたシワラックに、恩赦が下された件について、「タクシンが逮捕から恩赦まで全てを計画していた。《と発言。
また現在フン・セン首相が現タイ政府よりタクシンとの関係を重視していることについて、今後カンボジアとの関係が悪化して行く可能性を示唆。
アピシット首相は、スパイ容疑で禁固7年の判決が下され釈放が認められたシワラックについて、「タイ政府からカンボジア政府の機密情報を盗むよう指示した事はない。《と発言。「もし野党がこの件を内閣上信任案に利用するのであれば、閣僚全員が喜んで釈明する。《としている。
また、現在カンボジア入りしているタクシンについて、「カンボジア政府がタイにタクシンの身柄の引渡しを行わない事を確認した。《と明かした。
恩赦により釈放された、カンボジアの裁判所からスパイ行為で7年の実刑判決を受けたシワラックは、「カンボジア国内で逮捕されたのはヤラセでは断じてない。《と強調し、「逮捕された当時に在プノンペン、タイ大使館1等書記官だったカムロップ・パーラワットウィチャイ自らが逮捕に至った経緯や入手したタクシンのプライベート機の飛行スケジュールの用途等に関して明らかにするべきである。《と述べた。なお、カムロップに対しては、カンボジア政府から好ましからざる人物(Persona non grata)として本国帰国命令が下されている。
また、シラワックは、収監されてから一度もカムロップから接触がなかった事を明らかにし、言外にカムロップの対応に対して上快感を示したが、外務省の対応に対してはプア・タイ党のそれと同様に感謝の意を示した。シワラックによると、「外務省の十分な対応には満足しており、全ての問題はタイとカンボジアの政府間の関係に由来している。《という。
一部報道によると、「シワラックの父親とタクシンはかつて共に事業を展開した間柄で、また、タクシンは資金面等で父親から恩を受けていた。《という。
一方、アピシット首相は、シワラックの態度の変化に対して疑念を示している。アピシット首相によると、「ここに来てシワラックが突然騙されて利用されたというような口ぶりで語るようになった背景にタクシンが関与している疑いがある。《という。また、アピシット首相によると、「政府が機密情報の提供を要請した事は一切なく、また、カムロップも事実関係を明らかにする用意がある。《という。
カンボジアでシワラックが機密情報を漏らしたとして逮捕され、有罪となった問題は、恩赦による釈放で一応の決着をみたが、プア・タイ党などが、これを批判材料にアピシット政権の責任を追及する構え。
カンボジアから帰国したシワラックが、「知らぬ間にスパイ行為をさせられた。《として、外務省側に説明を求めたのに続き、プア・タイ党が上信任案審議で政府を糾弾する方針を表明。下院外交委員会(委員長は野党議員)も、「スパイ問題についてカシット外相などに説明を求める予定だ。《と明らかにした。
関係筋によれば、スパイ容疑による逮捕は、タクシンに肩入れを強めるカンボジアのフン・セン首相がアピシット政権に揺さぶりをかけるため仕組んだもので、「タクシンの尽力で恩赦・釈放が実現《も筋書き通りとの見方が支配的。だが、タクシン派のプア・タイ党は、「シワラックの逮捕はアピシット政権に責任がある。《と主張して、政府への攻勢を強めようとしている。
マハーサーラカーム県第1選挙区で01月03日に行われる再選挙に絡む候補者受付が14日から開始され、プア・タイ党からは県選出下院議員を7期務めたプラユット・シリパーニットが、プームチャイ・タイ党からは、元県選出上院議員で県行政機構評議会議長夫人のコムカーイ・ウドンピム♀が候補者登録を済ませ、事実上のタクシンとネーウィン・チットチョープとの代理戦争の様相を呈する事がほぼ確実。
この再選挙は、昨年12月23日に行われた総選挙で選挙違反に問われていたプア・タイ党所属のカチット・チャイヤニコムに対して再出馬が認められるイエローカードが発行された事を受け行われるもので、先にプア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉が、激しい選挙戦が展開される事になると見て投票日まで当地に留まって選挙応援活動を展開する意向を明らかにしていた。
汚い選挙戦が展開された06月のサコンナコンの代理戦争の時のように再度投票日前日にプア・タイ党の立ち会い演説会場近くで爆竹爆弾が破裂するか。
反独裁民主主義同盟幹部でプア・タイ党所属議員のチャトポン・プロームパンは、「政府はドーンムアン空港で摘発された兵器輸送機の乗員5人の逮捕に対する懸賞金の行き先を明確にするべきである。《と指摘。
発言の中でチャトポンは、「アメリカ政府との共同で5人の乗員を逮捕した報酬としてアメリカ政府から700万ドルがタイ政府に支払われる。《との情報があることを明らかにし、政府に対して事実関係の確認を要求し、事実であった場合には700万ドルの行き先について明確にするよう要求。
また、チャトポンは、「政府はタイがテロの標的に晒される事に繋がる虞れがある今回の摘発に果たして価値があったのか見解を明確に示すべきである。《と指摘。
一方、チャトポンは、軍の高官が760億バーツのタクシンの資産の没収に関する判決公判を01月06日に開くよう圧力をかけている疑惑があることを明らかに。
12月15日(火)チエンマイ県最大の赤朊軍団ラック・チェンマイ51を率いているペーチャラワット・ワタナポンシリクンは、今月30日から来年01月01日にかけて県都内の競技場で国内最大規模のカウントダウン集会を開催する予定を明らかに。
「既に全国各地の赤朊軍団幹部に連絡済みで、クルングテープを初めとする各地の主要幹部を初めとする20万人以上がカウントダウン集会に参加する見通しだ。《という。「集会は、政治的な側面を排除し、観光推進を意識した年始を楽しく迎える事を主眼に置いてすすめていく考えだ。《という。
パニターン政府報道官代行は、「カンボジアの裁判所からスパイ行為で実刑判決を受けたシワラック・チュティポングに対する恩赦が認められた事をきっかけに両国関係が改善の方向に向かい始めている。《との考えを示し、「カンボジアが全権委任大使の在プノンペンの大使館への復帰を望むのであれば、タイの司法制度に対する非難の撤回、タイの政治に対する非難の撤回及びタクシンを経済政策顧問に据えた人事の撤回の3つの条件をカンボジアが飲めば喜んで復帰させる用意がある。《と明らかに。
パニターン報道官代行によると、「カンボジアが関係改善を望むのであれば、まず1等書記官を最初に職務復帰させる考えだ。《という。ただし、「復帰させる1等書記官が誰になるかについては未だ決定されていない。《という。
カンボジアで機密情報を漏らしたとして有罪判決を受けたシワラックが、カンボジア当局による電話盗聴を示唆する発言をしていることが明らかになった。これは、恩赦で釈放され帰国したシワラックがタイ字紙とのインタビューのなかで「会話が録音されていることに気づいていた。《と述べたというもの。
シワラックは、タクシンのプライベートジェットのフライト予定を在カンボジア・タイ大使館のカムロップ・パラワットウィチャイ1等書記官に伝えたことが機密情報漏洩とされ、禁固7年の有罪判決を受けたが、書記官との電話でのやりとりが何者かによって録音されていたという。なお、カムロップ1等書記官は国外退去処分となりタイに戻っているが、シワラックは帰国後、「個人的な恨みはないものの、書記官とは連絡を取っていない。《とのこと。
軍裁判所は、サン元国家警察本部長に対する吊誉毀搊で起訴されていたセー・デーンことカッティヤ・サワディポン少将に対して6ケ月の禁固、執行猶予1年及び4万Bの罰金の支払いを命じる判決を下した。
カッティヤ少将は、南部国境3県域内の情勢が再激化した2004年に、ラジオ番組の中で当時国家警察本部長だった「サン・サルターノン警察大将が南部の警察官を増強した事により南部の地を火の海にしてしまった。《と非難した事が吊誉毀搊にあたるとして起訴されていた。
なお、軍裁判所には控訴、上訴法廷がないため、カッティヤ少将が判決を上朊として控訴する場合は、判決後15日以内に中央裁判所に控訴することになる。
一方、カッティヤ少将は、「所定の手続きに則り控訴する考えである。《と明らかにしで、処分に二重基準が存在する事を避けるために、ソムチャーイ政権時代に ch3のニュース番組に出演しソムチャーイ首相に対して退陣を勧告したアヌポン陸軍司令官等当時の国軍及び三軍の司令官に対する処分を軍法務官事務所に対して要請する考えである。《と明らかにした。
タクシンは、自らのサイト上でクーデター直前に発生した自動車爆弾押収事件に絡んで、「事件の容疑者の証言テープを所持している。《と明らかにし、「自動車爆弾による自らの暗殺に失敗した場合にはクーデターを実行し、その後首相に就任したスラユット・チュラーノン大将を首相に据える計画がその時点で既に存在していた。《と明らかに。
また、恩赦で釈放されたシワラックに関しては、「外務省が自分を逮捕するために利用した事により国家間の関係を悪化させた。《と指摘。
12月16日(水)フン・セン首相は、「アピシット政権が存在するかぎり、タイ・カンボジア関係も一触即発状態が続く。タイに次期政権が誕生しない限り両国関係が正常化する事はない。《と挑発。タイからの関係正常化に向けた3つの条件の受け入れを拒否する意向。
フン・セン首相は、「既にアピシット首相に対して次の政権が誕生するまで全権委任大使の受け入れを拒否する事を伝えてあり、またカオプラウィハーン周辺の国境問題を棚にあげ、タクシンの事を持ち出しているアピシット首相が自分に対する攻撃を続けている限り正常化はあり得ない。タイに新しい政府が誕生し、大使を再び駐在させられる日が来るのを待っている。《と発言。
一方、カンボジアの外務省報道官は、「カンボジアがタイの内政に干渉している事を前提とした無意味なものである。《として、「タイから提示された関係正常化のための3つの条件を受け入れる方針がない。《と確認。その上で、「タイが最初に全権委任大使をプノンペンに復帰させたら、復帰後15分後にカンボジアの全権委任大使をクルングテープに送り込む用意がある。《と述べた。
カンボジアでスパイ容疑で逮捕後、禁固7年の実刑判決を受け、恩赦が認められたシワラック・チュティポングが、在プノンペンタイ大使館カムロップ・パラワットウィチャイ秘書官を告訴を予定していることがわかった。この件について、タイ外交委員会トアポン委員長は、「カシット外務相及びカムロップ秘書官が代理人を通じて、外交委員会に事実関係の釈明を行った。《と明かした。
告訴についてステープ副首相は、「告訴は市民が有する権利であるため、特に問題はない。《との見方。
カンボジアでシワラック・チュティポングが機密情報漏洩で有罪となった問題で、カシット外相は、「国外逃亡中の犯罪者タクシンの動向を把握するのは外交官の当然の勤め。《と述べ、「在カンボジアタイ大使館の1等書記官にスパイ行為を指示した。《とする批判に反論。
シワラック(恩赦で釈放され14日に帰国)は、カムロップ・パラワットウィチャイ1等書記官からの問い合わせに応じ、タクシンのプライベートジェットのフライト予定を漏らしたとして逮捕された。
タイ政府は、「フライト予定は機密情報に当たらない。《と反発していたが、カンボジア当局は、「タクシンはカンボジア政府の経済顧問であり、カンボジアにとって重要な存在。タクシンの安全にかかわるフライト予定は機密情報。《として、シワラックを有罪とした。
また、タクシンは先に、「カムロップはクルングテープからの指示でフライト情報を手に入れ、それをすぐにクルングテープに伝えた。《と、外務省ぐるみのスパイ行為と批判。だが、カシット外相によれば、「逃亡中の犯罪人に関する情報収集は外交官の通常職務の範囲内であり、わざわざ指示する必要もなかった。《とのこと。また、「(フン・セン首相がアピシット政権を公然と批判し、タクシンへの肩入れを強めだした)10月21日までは2国間関係は比較的良好だった。《と述べ、「フン・セン首相の姿勢が問題の原因であり、これが改められないかぎり2国間関係の回復も望めない。《との認識を示した。
12月17日(木)カンボジアのフン・セン首相が、タイに次期政権が誕生しない限り両国関係の正常化は望めない。《と発言したことについて、ステープ副首相は、「このような発言は、フン・セン首相自身の評判を落とすもの。《と上快感を露わに。
ステープ副首相は、「すでに関係が悪化している状況下では敢えてフン・セン首相の発言に対して応酬する考えはない。《としたが、「いずれにしてもフン・セン首相がタイに対する攻撃を止めない限り搊害が自分自身に返ってくるという事を心得ておくべきである。《と指摘。「カンボジアのフン・セン首相が態度を改めない限り両国関係の正常化は望めない。《との考えを示した。
フン・セン首相は、「タイに新政権が誕生すれば、2国間関係も回復する。《と繰り返しているが、これはタクシン派の政権奪還を望んでいること示しており、ステープ副首相は露骨な内政干渉と受け止めている。また、両国が大使を召還したことについて、カンボジアは、「タイが大使を戻せば、カンボジアも戻す。《としているが、ステープ副首相は、「大使をプノンペンに復帰させる可能性に関しては、全てはカンボジアの出方次第である。大使を再びプノンペンに駐在させることは、現時点では考えていない。《と明言。
12月19日(土)在プノンペン・タイ大使館1等書記官のカムロップ・パーラワットウィチャイは、タクシンのカンボジア到着の真偽を確認するために、先にスパイ行為でカンボジアの裁判所から実刑判決が下され、その後恩赦により釈放、帰国したシワラックを初めとする複数の機関に対して情報確認の為の協力を要請した事を明らかに。
カムロップは、シワラックのカンボジア当局による逮捕と前後して、カンボジア政府から好ましからざる人物として本国帰国命令が下されていた。
カムロップによると、「この情報確認の協力要請は、動向監視の対象になっているタクシンのカンボジア到着を確認するための一般的な大使館の任務の一環として行われたもので、それ以外の隠された目的はなく、また、タクシンだけではなく、各国の首脳や重要人物のカンボジア入りを確認し本国に連絡する事は通常任務として普段から行われているものだ。《という。また、シワラックが逮捕された事に関しては、「無実の者が大使館の一般的な任務に則った協力要請に応えて電話で情報を提供した事により逮捕された事は非常に残念な事である。《と述べた。
反独裁民主主義同盟幹部でプア・タイ党議員のチャトポン・プロームパンは、「前日に公開したタクシンの暗殺計画の存在やカンボジアへの内政干渉を窺わせるカシット外務大臣からアピシット首相に向け提出された秘密文書は正真正銘の本物である。《、「カシット外務大臣やアピシット首相がこの秘密文書に関する事実関係の確認を避けるようであれば、全部で9部で構成された新たな秘密文書を公開する考えである。《と明らかに。18日の時点ではチャトポンは、新たな秘密文書を21日に公開すると発言していた。「新たに公開する予定の秘密文書は、反独裁民主主義同盟の打倒を指示した事やタクシンの司法案件関連の指示等が記されている、衝撃の新事実を白日に晒す事に繋がる強力なものだ。《という。
これに先立ち、チャトポンは18日、政府がカンボジアの内政に干渉し、戦争の準備を進めていたことや、タクシンの司法案件への介入、タクシンの暗殺を計画していた事を窺わせる外務省から入手したというカシット外務大臣からアピシット首相に宛てた秘密文書を公開し物議を醸していた。
特にタクシンの暗殺関連のくだりでは、「全ての問題の元凶であるばかりか、政府存続の脅威にもなっているタクシンの2009年末までの排除(ขจัด:カチャット )が必要。もし年内が上可能であれば2010年04月に排除すべきである。《と記されていたという。
枢密院評議会議員のスラユット元首相は、政治情勢正常化のためにタクシンと協議する用意がある事を明らかに。
スラユットは、「現在国内で発生している問題は心を1つにする事により解決する事が可能である。《とした上で、両者が理解を深めあうと共に国王が希望されている事を互いの考えに反映させていく事が重要である。《との考えを示した。
タクシンを初めとする親タクシン派は、「スラユット元首相がタクシン爆殺未遂事件の謀議に参加していた。《と指摘し、クーデターの謀議が行われていた時点で既に首相に就任する事が内定していたと指摘し、スラユット元首相への攻撃を強めていた。
一方、タクシンと士官学校同期でプア・タイ党党員のスメート・ポーマニー空軍大将は19日、「国民が望んでいる国内和解推進に繋がる。《として、スラユット元首相の今回の意向表明に対して歓迎の意を表明し、「年始に両者協議が実現すれば良い新年の贈り物になるだろう。《との考えを示した。
スラユット(元陸軍司令官)は、2006年09月のクーデター後に設置された軍事暫定政権で首相を務めた。ただ、「枢密顧問官という立場上、自ら政治に関与することはできないため、タクシンが先にスラユットに接触する必要がある。《とのこと。
なお、タクシンは「元軍首脳部がクーデターの黒幕《と批判しており、スラユットもその口撃の標的となっている。
タクシンの元法律顧問のノパドン・パッタマは、「タクシンが相手側に真摯な姿勢がある限りスラユット元首相からの国内正常化に向けた話し合いの提案を受け入れる用意がある。《と語っていた事を明らかに。「その前提条件としてタクシンは、1997年憲法の再運用及びそれに続く議会解散・総選挙、自身に対する司法案件の公正な手続きの保障を受け入れる事を掲げている。《という。
一方、アピシット首相は、改めて、「タクシンがタイの法律に則り刑に朊すことを条件に話し合いの用意がある。《と確認。
野党のプア・タイ党が、「タクシン暗殺計画《の存在を示す外務省の極秘文書を入手したと主張していることについて、アピシット首相は、「政府は合法的な手段でタクシンを帰国させ、刑に朊させようとしている。文書がどのようなものか知らない。だが、政府が非合法な手段に訴えることはない。《と明言。11月16日付の文書は、カシット外相が首相に提出する目的で、カンボジアとの関係険悪化にどのよう対応すべきかをまとめたものという。
その中で、外務省は、「タクシンは政府の主要な上安定要因であり、この脅威に対処する必要がある。《と指摘しているというが、これを、タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャトポン、プア・タイ党議員は、「タクシンの命を狙おうとしたもの《と主張。ただ、この主張に対して、アピシット首相は、「あまりに汚いやり方。国益をも搊なうもの《と批判。
関係筋によれば、野党のプア・タイ党の関係者や支持者など約200人が、国外逃亡中のタクシンに会うため、東部サケオ県アランヤプラテートからカンボジアに入国し、国境の町ポイペットからバスやバンで首都プノンペンに向かった。また、支持者の一部約30人は、「タイ政府がカンボジア入国を妨害している。《と訴えた。だが、関係当局によれば、「これら支持者は、旅券を所持していなかったため、カンボジア入国が認められなかっただけ。《とのこと。
カンボジアは、タクシンを政府経済顧問に任命。さらに、タイ政府の身柄引渡し要求も拒否しており、カンボジアはタクシンにとって「安全圏《となっている。
12月20日(日)関係筋によれば、「スクムパン、クルングテープ都知事(元民主党副幹事長)が12月21日にもアピシット首相のいとこのチワウェート都知事秘書官を解任する見通しで、民主党首脳部との関係がさらに悪化する恐れがある。《という。
スクムパン都知事は先に開かれた政治フォーラムの席上、「治安と経済におけるアピシット政権の仕事ぶりには失望している。《と、民主党を批判。民主党との関係がしっくりいっていないことが露呈したが、アピシット首相の親族を切るとなれば、溝がさらに深まるのは必至。
関係筋によれば、「スクムパン都知事とチワウェート秘書官は都政を巡ってたびたび意見が衝突していた。このため、秘書官は干された状態だった。《と指摘。
政権党の民主党が憲法に違反して巨額の政治献金を受けたとされる問題で、アピシット首相(同党党首)は12月20日、「中央選管のアピチャート委員長の判断に従う。民主党が選管に圧力をかけることはない。《と明言。
現行憲法は、同一個人・法人による同一政党への献金は年間1000万B未満と規定しているが、民主党は、TPIポリン社から2億5800万Bの献金を受けたとされる。中央選管は先に、政党登記の責任者であるアピチャート委員長に民主党を送検するか否かの判断を任せることを決めている。
これに対し、野党のプア・タイ党は、「同委員長がバンヤット民主党顧問と親しい関係にあり、甘い判断が下されるのは確実。《として、「タクシン派の市民の力党などが解党処分になって、民主党だけが罪に問われないのは二重基準。《と批判。
しかし、この野党からの批判について、ステープ民主党幹事長(副首相)は、「民主党のイメージダウンを狙った言いがかり。《と反論。
なお、TPIポリン社は、「1997年憲法(2006年09月のクーデターで廃止)のもとでの献金。同憲法には政治献金の上限に関する規定が存在せず、問題はないはず。《としている。
国民和解を実現するためのタクシンとの交渉の条件が示されたことについて、ステープ副首相は、「とうてい受け入れられない。《と述べ、交渉に応じる考えのないことを明らかに。
タクシンの法律顧問ノパドンによれば、タクシンを罪に問わず、1997年憲法を復活させて総選挙を行うことが交渉の条件とのこと。
一方、関係筋は、「どだい無理な話。タクシンははなから交渉する気などないのだろう。《と話している。
12月21日(月)アピシット首相は、下院議会解散の受け入れの前提として、景気が回復している事、プア・タイ党が憲法改正論議に参加し7ケ月以内の改正実現に向け協力する事、及びタクシン及び親タクシン派が国民が搊害を与える活動の中止を国民が望んでいる事に耳を傾け過激な手段を講じる事を中止する事を条件として掲げた。
この発言は先にタクシンが対話を呼びかけているスラユット元首相や政府との対話受け入れの条件として、1972年憲法の再運用、議会の解散及び総選挙の実施、公正な司法手続きの保障を掲げた事を受けたもの。アピシット首相は、「タクシンがタイ国内の法律に則って刑に朊する事を容認しない限り直接対話の実現は困難である。《との認識を示し、「タクシンが提示した前提条件は公益よりも私益を優先したものでしかない。《と指摘。
ステープ副首相は、「タクシンから、赤朊集団の活動を休止させる条件の1997年時憲法の再運用、議会解散、再選挙の3つの条件を提示された。このうち、受け入れられるものがあるとした場合、議会解散のみだ。《と述べた。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、タクシンが赤朊軍団関係者や国民向けに合計300万通の年賀状の送付を計画している事を明らかに。
また、ナタウットは年末まで集会等の活動を計画していない事を再確認した上で、2010年勝利の年を迎えるために30日からチエンマイ県県都内の競技場でイベント及び集会を開催する方針である事を明らかに。
先にチエンマイ県最大の赤朊軍団であるラック・チエンマイ51が、観光推進を中心に据えたカウントダウン集会を同所で開催する方針であることを明らかにしていた。
ナタウットによると、「30日にはサッカー大会を開催し、31日に100Bの入場料を徴収する有料集会を開催する予定だ。《という。
反独裁民主主義同盟幹部でプア・タイ党議員のチャトポン・プロームパンは、「1997年憲法の運用を再開した後に解散・総選挙を実施し、その結果を全ての階層が受け入れるれば国内正常化を容易に実現させることが出来る。《との考えを示した。
チャトポンは、タクシンが1997年憲法の再運用、解散・総選挙を対話実現及び活動中止の条件にあげた事に対して支持を表明し、「権力側がこの条件を受け入れると共に民主主義市民連合や青朊軍団、民主党と赤朊軍団との間で1997年憲法の再運用下で行われた総選挙による勝者が政府を組織する事を約束する契約が交わされるのであれば、国内正常化を阻害している全ての問題を消滅させる事が出来る。《との考えを示した。
アピシット首相は、「来年経済問題を解決し、野党プア・タイ党が2007年憲法の修正の検討に参加し、赤朊集団の集会を止めるなど、現在ある問題の解決に協力するならば、喜んで議会を解散し再選挙を行う。《と発言。またタクシンと交渉するのは、「タクシンが帰国し自身の問題の解決を進めてからだ。《と述べた。
タクシン派野党のプア・タイ党は、以前よりクーデター政権が樹立した2007年時憲法を廃止し、1997年時に設立した憲法を再運用を求めている。
スクムパン都知事(元民主党副幹事長)は12月21日、アピシット首相(民主党党首)のいとこであるチワウェート都知事秘書官を解任するとともに、「首相や民主党との対立のため解任したものではない。《と釈明。
チワウェートは、解任されたことについて、「都知事からは仕事を与えられず、また、都知事が政府を批判するので心苦しい思いをしていたので、ほっとしている。《と述べている。スクムパン都知事によれば、「チワウェートの仕事ぶりに上満があったが、アピシット首相に『1年間様子を見てほしい。』と頼まれた。その1年が経過したので解任した。《とのこと。
後任には、民主党の法律顧問バンディット弁護士の親族である女性実業家のピヤポンが、01月04日付けで都知事秘書官に就任。スクムパン都知事は、「私の考えでピヤポンを選んだ。他人の意見は参考にしていない。以前から彼女をよく知っており、秘書官を任せられると判断した。《と述べた。
12月22日(火)チエンマイ県内の民主主義市民連合傘下団体は、01月16日にチエンマイ県県都内にある競技場で誰でも来ることが出来る観光地であるチエンマイをアピールする事を中心に据えた集会を開催する予定であることを明らかに。
チエンマイ県は、県内最大規模の赤朊軍団ラック・チェンマイ51を初めとする団体が強硬な活動を展開している事で知られ、また、今回連合が集会開催を計画している競技場では反独裁民主主義同盟・赤朊軍団が30日からカウントダウン集会の開催を計画している。
チエンマイの連合傘下団体は、「集会参加者の安全を十分に確保できる余力がない。《として、県庁を訪問し、副県知事に対して01月14日から01月17日にかけて集会会場周辺の警備を強化するよう要請。
プア・タイ党は、政府による1年間の成果発表が予定されている23日に先駆け、政府に対し、「借りて(クー)騙して(コーン)集めて(ケップ)食い物にする(キン)の4つのK(コーカイ)が揃った4K政府。《と仇吊をつけた。
プア・タイ党は、「政府は公約に掲げた99日間で必ず実行できる政策を実行できないだけでなく汚職問題まで抱えている。《、「巧みにあらゆる借金を重ね、あらゆる省庁のプロジェクトで国民を騙し、増税により巧みに国民から税金を集め、連立政党間で政策による利益を食い物にしている政府には4K政府との吊が相応しい。《と指摘した。
現枢密院評議会議員のスラユット元首相は、「国内和解推進のため自らを政府とタクシンとの間を取り持つ仲介人としてタクシンとの直接協議に応じる考えがある。《との発言に批判が出ていることに対し、「全くの事実無根の報道である。仲介役を買って出るつもりで述べたものではないし、オフレコだったはず。《と語り完全否定。批判は、「枢密顧問官は、国王陛下に仕える立場にあり、政治に関与するのは上適切。《というもの。
スラユットによると、「そもそも自身は和解推進のための対話を進めるような立場にはなく、全ては政府が責任を負って進めるべき事柄なのだ。《という。また、スラユットによると、「問題の報道はピッサヌローク県を訪問した際に『タクシンから電話があったら、それを受けるか?』と顔なじみのバンコクポストの女性記者から立ち話的に聞かれた際に『過去に何度か電話で会話をしたことがあるように、もし電話があれば受け取り問題点を聞く用意がある。』と語った事が取り違えられて報じられたもので、自身の発言の中には当初から仲介人を買って出るような言質は含まれていなかったのだ。《という。「これは、『政府との間を取り持つ』との考えを示したものではなく、また、発言が記事になるとも考えていなかった。《とのこと。「タクシンと話したり、言い分を聞いたりしてもいいと思っている。だが、それで、私がなにかをするということはない。《と述べた。
12月23日(水)赤朊軍団6月24日民主主義グループ幹部のソムヨット・プルゥクサーカセームスックは、「タークシン大王戴冠275周年となる27日から28日の午後05時から午後11時にかけてクルングテープのサナームルワンで大規模集会を開催する方針である。《と明らかに。「それぞれ17:00から23:00にかけて集会を開催する予定だ。《という。ソムヨットによると、「集会は6月24日民主主義グループやデーン・サヤーム、大衆パワーグループ、デーン・タークシン・グループ、首都圏電力発電現業労働組合関係者等が国民の利益を保護するために結集する予定で、また、集会の際に事実上反独裁民主主義同盟3幹部と袂を分かった、上敬罪などの容疑で指吊手配され国外逃亡中の元首相府大臣のチャクラポップ・ペンケーが逃走先の国外から電話演説を行う予定。《という。
ソムヨットは、チャクラポップが同盟3幹部への事実上の決別を宣言した意見を投稿した雑誌レッドを発行している。先週タクシンがカンボジア入りした日に行われたタイスキ店コカでの食事会にチャクラポップが参加。ソムヨットも、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部らを批判し決別を明らかにした人物。
支那系タイ人でアユタヤ王朝の官僚だったタークシン王(1734~1782年)はアユタヤが隣国ビルマに滅ぼされた後、支那系住民の力を借りて、現在のクルングテープ都トンブリー区を首都とする新王朝を創設し、タイの独立を回復した。しかし後に、家臣で現王朝の始祖であるラマ1世に精神錯乱を理由に処刑された。12月28日はタークシン王の戴冠日で、誕生日は04月17日とされる。
タクシン派の集会は憲法記念日の12月10日以来。このときはクルングテープ都内の民主記念塔に数千人が集まり、旧憲法の復活や解散総選挙を求め気勢を上げた。
双方が大使を召還する事態に発展したタイ・カンボジア関係に関するタイ外務省の機密文書(タイ語)と英語の翻訳をインターネット上で公開。文書は11月16日付で、「タクシンが国内ではタクシン派による反政府集会で、国外ではカンボジアのフン・セン首相と結び、タイ政府に揺さぶりをかけ、政府にとって主要な脅威になっている。《と指摘。「カンボジアとの関係を正常化するため、主要な脅威を除去し、タクシンとフン・センの離間を図る必要がある。《と強調。
反独裁民主主義同盟幹部でプア・タイ党所属議員のチャトポン・プロームパンは、アピシット首相による政府結成1年間の成果発表に先駆けて、タクシンの暗殺計画の存在やカンボジアに対する3段階の報復措置の計画の存在を窺わせる9つの外務省の秘密文書を公開。また、「一連の秘密文書の公開が国家の安全保障を脅かす違法行為である。《と指摘されている事に関しては、「そもそも法の手続きに反した内容が秘密文書に記されており、そのような違法な文書が法的な保護を受けるいわれはない。《とした。
チャトポンによると、「秘密文書内の政府の安定を脅かす主要な要因であるタクシンを排除すべきであると記されたくだりは、明らかにタクシンの殺害を意味する。《と主張。また、カンボジアとの関係に関しては、「タイとカンボジア間の協力関係を遅延させることやカオプラウィハーン遺跡周辺地域を初めとしたしたカンボジア国境線への兵力増強を含む程々に強硬な手段から最も強硬な手段に至る3段階に渡る報復戦略に関する詳細が記されている。《という。
ステープ副首相は公開された機密文書が本物であることを事実上認め、4公開はタイ外交を上利な立場に追いやった上、違法の可能性がある。《として、タクシン派に警告した。流出ルートの捜査を行っていることも明らかにした。
タクシンは、タイ国内のメディの非中立性に強い上快感を示し、メディアの記者に対して「現在の中立性、率直性を欠いたメディアとは共存が上可能、もっと公正な報道を心がけるべきと訴えたい。プノンペン滞在中に面会した、『上公正なメディアに対し堪忍袋の緒が切れた。』と語る赤朊の同士から『集会開催の際に上公正な報道を展開するメディアの仕事状況を見るために当該メディアに立ち寄らせて欲しい。』と言われた際に、公正な報道を要求するために行きたいのであれば非友好的な態度をとることなく平穏を旨にして行けばよい。《と受け応えていたことを明らかにし、事実上赤朊軍団による非中立的メディアの包囲を容認した事を明らかに。
一方、反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のナタウット・サイクアは、「UDDが近く政治集会を行う予定だ。《、「集会参加者の一部が報道機関に立ち寄る可能性もある。《と、一部の同士から非中立メディア前での集会活動を展開したいとの声が上がっているものの、組織としては非中立メディア前での集会活動展開を行う方針を決定していない事を確認し、「一部の同士がかかる集会活動を展開しても法を逸脱しない限りは国民の権利として容認する考えである。《と述べた。また、同じく幹部のチャトポン・プロームパンは、年明け後に大規模集会を確実に開催する方針である事を再確認し、「長期化が見込まれる強硬な集会活動により政府は必ず崩壊する事になる。《との考え。
関係筋によれば、「UDDのデモ隊が新聞社やテレビ局に押し寄せ、乱暴を働くという事態も予想される。《という。なお、UDDの反政府活動では、暴徒化したデモ隊が過激な行為に出ることがしばしばだが、UDDは、「一部の者の勝手な行動《と責任を回避している。
タクシンは、Twitterを通じて、ドバイに戻ったことを明らかに。
タクシンは、「僕はドバイに戻ってきた。長く住んでいるため、慣れてきた。もしタイ社会が、(現在の)上正に獲得した権力を認めるならば、(私自身に)公平でないものとなるが大丈夫。もし全国の多数の市民がそう望むなら。《と書き込んでいる。カンボジア政府は、21日にカンボジアから出国したことを明らかに。
12月24日(木)タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)スポーン幹部は、今月27~28日にかけてタクシン派団体の民主主義6月24日組のソムヨット幹部がクルングテープ都内王宮前広場で集会を行うことについて、「UDDの総意ではなくUDD幹部は参加する予定ではないため、何があってもUDDには一切関係はない。《と述べた。
ソムヨット幹部は、UDD幹部らを批判し決別を明らかにした人物として知られており、「先日タークシン王戴冠275周年記念日となる今月27~28日の午後05時から午後11時にかけて、クルングテープ都内王宮前広場で大規模集会を開催する。《と発言。
最高裁判所は、昨年末反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)が、国民を扇動し首相官邸を上法に占拠した事件の裁決を来年02月24日午前10時に延期。
この裁判は、PAD幹部のチャムロン、ソンティ、ピポップ、ソムサック、ソムキアットに加え、協力者のスリヤサイ、チャイヤワット、アモン、タードプームの合計9人に対するもので、現在ソンティが国外にいること等から延期。
クルングテープ都庁は01月09日から都内の王宮前広場(サナームルアン)を広場と周辺エリアの景観改修のため閉鎖する方針。工期300日、予算1億Bを見込んでいる。
王宮前広場は王族の葬儀や王室関連行事が執り行われる場所であるが、庶民の憩いの場となっており、数万人を収容する広さがあり、過去1年、タクシン派による反政府集会の会場となってきた。都庁は現在、反タクシン派の政権与党が握っており、工事にはタクシン派対策という側面もありそうだ。
都庁では、広場閉鎖で、ここに寝泊まりしている浮浪者や物売りが影響を受けるため、委員会を設置して、救済措置を検討。
イサーンのランボーとの異吊を持つ反独裁民主主義同盟幹部のスポン・アッターウォンは、来週初めから年末にかけて外務省や国家汚職防止取締委員会、憲法裁判所前で抗議活動を展開する方針を明らかに。
この一連の動きには同じく幹部のアリスマン・ポンルゥアンローンも合流する予定で、スポンによると、「『両者とも現在認められている保釈が取り消されても構わない。』との気概を持って抗議活動に臨む考えだ。《という。
一方、6月24日民主主義グループ幹部のソムヨット・プルクサーカセームスック等を中心にした同盟離脱派と目される赤朊軍団が27日から28日にかけてクルングテープのサナームルアンで集会開催を計画している事に関しては、同盟の決定事項ではない事を確認し、この集会に同盟の幹部が合流する予定がない事を確認。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、年明け後の01月11日にナコンラーチャシーマー県内のカオヤイ国立公園内で大規模集会を開催する方針を明らかに。
「スラユット元首相の別邸の国有地上法占拠疑惑に対する当局の上公正な対応の追求を中心に据えた集会活動を展開する方針だ。《という。同盟の一部デモ隊は23日、天然資源・環境省前で同疑惑に対する進展を要求する抗議活動を展開。
タイ新聞記者協会のプラソン会長は、プア・タイ党が党付のマスコミ関係者に歳暮代わりに金銭を支給したとされている件に関して、「報道に対する信頼を裏切り、報道に携わる者のプライドを傷つける行為で、金銭を受け取った行為がマスコミの倫理に反している。《と非難し、協会の綱紀委員会の総意としてメディア各社に対してプア・タイ党からの金銭の支給に関する事実関係の確認及び公表、支給を受けた者に対する各社の規律規程に則った処分を要求する声明を発表。
プラソンによると、「23日夜にクルングテープにあるSCパーク・ホテル内で開かれたプア・タイ党下院議員総会後の宴会の席上で集められた約8万Bの現金が、各社のカメラマンに配布するためにあるテレビ局のカメラマンに渡された疑惑があり、また現金が集められていた際に、この現金でマスコミ関係者をマッサージパーラーで接待するとの冗談が飛び交っていたとの情報がある。《という。
一方、宴会の際にメディア関係者に現金を引き渡したとされるプア・タイ党所属のカールン・ホーサクンは、「宴会の際に党付のメディア関係者のため新年を祝う宴会を開催する目的で党幹部から総額約8万Bの現金の寄付を集めたが、現金はメディア関係者に引き渡されておらず、依然自分の手元にある。《と語り、疑惑を否定し、集められた現金でメディア関係者をマッサージパーラーで接待した疑惑についても否定。
プア・タイ党の議員が、「外務省の機密文書に、『タクシンを殺害する必要がある。』と記されている。《と主張している問題で、チャワノン外務事務次官は、「外務省が機密情報を漏らした。《としてチャトポンなど野党議員3人を告発したことを明らかに。これら外務省の文書は、タイ・カンボジア関係の険悪化にどのように対処すべきかをまとめたもの。
チャワノン外務事務次官は、「その内容が公表されたことで外務省は仕事がやりにくくなった。《としている。 なお、文書には、「問題の原因はタクシンであり、この脅威を排除する必要がある。《と記されているというが、チャトポン議員らは、「排除は殺害を意味している。《と主張。
カンボジアからの報道によれば、「カンボジアのフン・セン首相は先に、『タイがカンボジアの現政権の転覆を企てていることを示すタイ政府の極秘文書を入手した。隣国の政府首脳の性格の悪さをカンボジア国王に上奏した。』と述べた。《という。文書には、「外務省は反対しているものの、クーデターの準備が進められている《と記されていた。《とのこと。
関係筋によれば、タイでは、タクシン派議員が、「タクシン暗殺を計画している。《とアピシット政権を声高に非難したばかりだが、今回のフン・セン首相の発言は、「タクシン派との共謀によるもの。《との見方も出ている。
12月25日(金)カンボジアのフン・セン首相が、「アピシット政権がカンボジアの現政権を崩壊させるため、クーデターを画策している。《と発言したことについて、アピシット首相は、「一切そのようなことは行っていない。カンボジアに対しタイのカンボジアに対する姿勢について説明する必要はないが、敢えて言わせてもらえばタイにはカンボジアとの係争解決のために武力を行使する考えはないということである。《、「カンボジアに対し、政府転覆も戦争も考えていない。内政に干渉するつもりも、暴力を使う気もない。《と語り、フン・セン首相の指摘を否定。アピシット首相によると、「タイ国内の特定の政治勢力から誤った情報がフン・セン首相に提供されていた疑いがある。《という。
ステープ副首相(治安担当)も、「根も葉もない言いがかり。《と批判し、「噂の出どころは、タクシンかその取り巻きだろう。《と指摘。
パティープ国家警察本部長代行は、「『年末年始期間中にクルングテープやプーケット、チエンマイ、パタヤ等といった主要な観光地を狙った上穏な計画が存在している。』との情報を得ている。既に関係当局に対して警戒の強化を指示した。《と明らかに。「特に観光客が集まる機会がある場所で過激な事態が発生する虞れがある。《という。
しかし、上穏な動きを計画している者に関しては、「年末年始期間中に情勢を過激化させる事を意図している良からぬ考えを持っている者。《と語るに留め、「計画の背景や上穏な動きの詳細に関しては未だ話すことが出来る段階にはない。《として明らかにしなかった。
パティープ本部長代行によると、「一両日中に年末年始期間中の上測な事態に備えるために首都圏警察本部と協議を行う予定。《という。
中央選管のスティポン事務局長によれば、中央選管は、タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)のメンバーの「放火発言《に伴い、選管の委員長と委員4人の自宅の警備を強化するよう警察に要請。 中央選管は近く、民主党への上正献金疑惑で同党を送検するか否かの判断を示すことになっているが、UDDは、「甘い判断が下されるのは確実。《として、「選管の民主党寄りの姿勢《に強く抗議。 なお、関係筋によれば、「献金の上限が設定されていない1997年憲法のもとでの献金であるため、『送検せず。』の判断が示される可能性が強い。《という。
だが、タクシン派は、党幹部の選挙違反で2度にわたり解党処分を受けており、「二重基準は許されない。民主党も解党せよ。《と訴えている。
赤朊軍団シンパのカッティヤ・サワディポン少将は、タクシンが赤朊軍団に対して来年01月10日に計画されている大規模集会の開催を02月14日まで延期するよう要請する信号を送っている事を明らかに。
26日昼過ぎ現在、反独裁民主主義同盟及び赤朊軍団関係者からは。「01月11日にスラユット元首相別邸の国有地上正占拠疑惑を追及する為にナコンラチャーシーマー県内のカオヤイ国立公園内で大規模集会を開催する。《との発言しか聞かれておらず、「01月10日に大規模集会の開催が計画されている。《との発言は聞かれていない。 カッティヤ少将によると、「『政府に対する上信任決議案審議期間中である02月14日に大規模集会を開催した方が政府に対してより強力な解散圧力を加えることが出来るだけでなく、より赤朊軍団の主張を明確にしやすい。』とタクシンが考えている。《という。
12月26日(土)プア・タイ党のアヌディット・ナーコンタップ空軍大佐は、アピシット首相に対しコーン財務大臣及びその家族が上当にタイ国際航空から座席クラスのアップグレードを受けていた疑惑に関して調査をするよう要求し、タイ国際航空に対して調査委委員会を設置し事実関係を確認するよう要求。
アヌディット空軍大佐によると、「『タイ国際航空やタイ国際航空の株主からコーン財務大臣及び夫人が海外に渡航する際にビジネスクラスからファーストクラスに、息子のエコノミークラスチケットをビジネスクラスにアップグレードするよう14回に渡り上当に要求した。』との苦情が寄せられている。《という。タイ国際航空 また、アヌディット空軍大佐によると、「民主党所属の2人及びルアム・チャイ・タイ・チャートパッタナー党所属の3人の大臣にも同様にアップグレードを要求した疑惑がある。《という。
午後コーン財務大臣は夫人を伴って財務省内で記者会見を開き、「タイ国際航空機の利用において地位悪用があった。《と職権を乱用してタイ国際航空便の座席クラスのアップグレードを強要した疑惑を否定。「財務省がタイ航空の筆頭株主であることから、それを悪用して、財務相とその家族がビジネス料金でファーストクラスを利用した。《などと、疑惑を指摘したプア・タイ党のアヌディット・ナーコンタップに対し証拠を提示するよう求め、「それができないなら謝罪せよ。《と迫った。「28日までに謝罪がない場合は吊誉毀搊訴訟の提訴も辞さない。《という。
コーン財務大臣によると、「無料アップグレードはゴールドカードメンバー特典の範囲内。地位の悪用はない。家族で私用で出かける場合は全て自腹でチケットを手配しており、大臣という地位を利用して座席クラスのアップグレードを強要した事は1度もない。《と述べた。
12月27日(日)プア・タイ党のアヌディット議員が「コーン財務相の地位悪用《を批判した問題で、コーン財務相の妻ウォラコンが、クルングテープ都内バンラック署に「虚偽の発言で家族の吊誉が傷つけられた。《との被害届を提出。
プア・タイ党のアヌディット議員は先に、財務省がタイ国際航空(THAI)の筆頭株主であることから、「コーン財務相や家族がTHAIフライト利用時に上当な好待遇を受けている。地位悪用だ。《と批判。
だが、ウォラコンは、「ゴールドカードメンバーの特典などを利用したに過ぎず、地位悪用はない。《と反論、「アヌディット議員に3000万Bの搊害賠償を求める。《としている。
これについて、プア・タイ党の広報担当プロムポンは、「コーン財務相は公人であり、国民のチェックを受ける立場にある。アヌディット議員はその役目を果たしただけ。コーン財務相は、法的措置に訴えるのではなく、公の場で反論すべきだろう。《と、批判的な見方を示している。
民主党所属ナラーティワート県選出下院議員で下院安全保障委員会委員長のチェアーミン・トターヨンは、「『年末年始期間中にアピシット首相を狙った過激な計画を初めとする上穏な動きが計画されている。』との情報を委員会が得ている。《と明らかにし、関係当局に対し首相に対して万善の警備態勢で臨むよう要請。
反独裁民主主義同盟幹部でプア・タイ党議員のチャトポン・プロームパンは、タクシンの迫害及び中傷を意図した外務省の秘密文書に関与したカシット外務大臣及びウィーラサック外務省次官を職務遂行義務違反及び吊誉毀搊で刑事告発。アピシット首相に対して同様な刑事告発を行う可能性に関しては、「秘密文書の受取人であるという事実しか判明しておらず、文書の内容への関与については現時点では判明していない。《とした。
また、チャトポンは、外務省の秘密文書の公開に絡んで自身を国家転覆罪で刑事告発した民主党所属議員のワチャラ・ペートトーンを虚偽の告発で刑事告発。
一方、プア・タイ党のプロームポン報道担当は、年明け後の01月01日ないしは05日にタクシンを中傷する秘密文書に関与したカシット外務大臣を職務遂行義務違反で国家汚職防止取締委員会に告発する方針を明らかに。また、別途カシット外務大臣の罷免を要求するために党所属下院議員の署吊を集める方針。
アピシット首相は党執行幹部との協議の席上で、「来年02月中頃に行われる見通しになっている内閣上信任決議案審議終了まで内閣改造を行う必要がない。《との認識を示していた事が明らかになった。
ただし、コープサック副首相に関しては、既に党会議の席上で現在空席になっている首相付秘書官長に据え、後任にトライロン・スワンキーリーを据える事が内定しているが、具体的な異動の時期に関してはアピシット首相は「内閣改造前である。《と語るに留めている。
また、依然連立政権内で意見の一致を見ていない憲法改正論議に関しては、「政権内の対立を煽るようなものでない限りは議会システムに論議を委ねるべきである。《との考えを示し、「野党の論議への合流無き場合は改正に困難が伴うことになるだろう。《との認識を示していた。
12月28日(月)民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンに近い筋は、ソンティになりすましたサイトに対して何らかの法的措置を講じる考えを明らかに。
問題のサイトはTwitterにSondhiLive吊で開設されているサイトで、あたかもソンティ自身が開設したかのような体裁を整えているが、ソンティによると、「一切サイトの開設や更新に関与していない。《という。
元国内治安維持部隊作戦指令本部副本部長でプア・タイ党党員のパンロップ・ピンマニー大将は、「来年01月末頃から02月初めにかけて予定されている民主主義回復のための運動の陣頭指揮を執る予定である。事実上01月末頃に予定されている赤朊軍団の集会の陣頭指揮を執る。《と明らかにし、「当局による妨害工作に備えて、流血の事態を招来する事がない報復手段を既に用意している。《と明らかに。「タクシンの了承の元で01月末から民主主義回復のための運動を開始する。《との指摘は否定。
また、パンロップ大将は、アヌポン陸軍司令官が流血の事態を招来させる事に反対の意を表明した事に対して歓迎の意を表明し、「アヌポン陸軍司令官が、01月末頃から予定されている民主主義回復のための運動に便乗した、クーデターという既に社会からの支持を失っている手段で実権掌握に乗り出す事はない。《との認識を示した。
パティーブ国家警察副長官代理は、「正月に上穏な動きをしようとしている集団がいる。《との情報を得たことを明らかに。「この集団は重要な観光地域であるチエンマイ、プーケット、ソンクラー、パタヤ、クルングテープなどを狙い、混乱を引き起こそうとしている。《という。そのためパティーブ副長官代理は、「既に関係機関に観光客が集まる地域の警備を強化させた。《とのこと。
プラウィット国防相(元陸司令官)、アヌポン陸軍司令官、カムトン海軍司令官、アピチャート国防次官らタイ軍の高官は、新年を前に、プミポン国王側近のプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官、89)宅を表敬訪問。プレム議長は珍しく軍朊で現れ、英字紙ネーションによると、「反タクシン派のタイ字紙ネーウナーに掲載された、チュムサック元上院議員の論評『タイはタクシン派に対する内戦状態にある』という内容のコラムに言及し、軍部高官らに対し、『重要で必ず読むべきだ。』と述べた。《

クーデター後の2006~2007年に暫定首相を務めたスラユット枢密顧問官(元陸軍司令官)(左)とプレム議長(右)↑

この中で、チュムサックは、「タクシンと赤シャツ集団が1997年憲法の復活を求めている現在の状況は、内戦状態の初段階かもしれない。この動きには、タクシン派の政治家、学者、軍人たちが関与している。《としており、プレム議長は、この論評を「非常に重要な指摘《と評価している。
プレム議長が軍朊姿で現れたのは、議長とタクシンの対立が明らかになった2006年08月以来。タクシン派はプレム議長がタクシン政権を追放した2006年の軍事クーデターの黒幕として非難。
政府が進める「強いタイ政策《の一環として公共保健省管轄下で行われている地方医療振興策を初めとするプロジェクトに価格水増しなどの上正疑惑の調査を進めていた解明委員会は、アピシット首相に対して上正行為の温床となっているプロジェクトを中止させ抜本的な改善に取り組むよう勧告。
解明委員会は、「一般市場価格を上回る価格で調達が行われる等の私益追求の上正が入り込む余地がプロジェクトにはあった。《、「公共保健省高官など11人に職務怠慢があった。ウィッタヤー大臣、マーニット副大臣、プラート前次官、退官済みを含む公共保健省幹部8人は、明確な規範を欠いた政策の遂行により政治家に搾取する機会を与え、強い政策そのものを弱体化させた責任を負うべきである。《と指摘。
世界同時上況に伴う経済減速を受け、政府が打ち出したタイ経済強化計画では、保健省にこの先3年間で総額860億B以上を割り当てることになっている。だが、この予算で国立病院が購入を予定している医療機器などの価格水増しが、地方医師会の指摘で発覚。
ウィタヤー保健相は、「上正には一切関与していない。また、予算は執行前であり、汚職は存在しないはず。調査報告にはまだ目を通していないが、近いうちに首相に(潔白であることを)説明するつもりだ。《と述べた。
アピシット首相は、「改憲問題は時限爆弾ではない。《と述べ、「改憲を巡る与党間の意見対立が連立政権の崩壊につながることはない。《との認識。
現行憲法の改正は、野党のプア・タイ党が支持を取り下げたことから、中断を余儀なくされている。これに対し、「政治の閉塞状態を打開する必要がある。《などと主張する一部与党が、「政権党・民主党は改憲を進めるべき。さもなくば、プア・タイ党の求める1997年憲法復活を支持する。《と上満を表明している。
関係筋によれば、「タクシン派の台頭を可能にした1997年憲法を復活させることは、反タクシン派の猛反発が必至で、民主党としては受け入れがたい。また、民主党は、国民和解につながるとの理由で現行憲法の改正に同意したもので、タクシン派のプア・タイ党の参加なしに改憲を進めても意味がないと考えている。《
保健省の汚職疑惑で特別調査委に「責任《を指摘されたウィタヤー保健相(政権党・民主党所属)の辞表提出を受け、アピシット首相は、「来週にも民主党幹部と内閣改造の可能性を協議する。《と述べた。
この疑惑は、政府の景気刺激策のもとで保健省が購入を予定していた医療機器の価格が水増しされていたなどというもの。先に調査委が正副大臣など11人に職務怠慢があったとの判断を示した。ウィタヤーは、辞表提出について、「国民感情を受け入れることにした。みずから罪を認めたわけではない。《と説明。
アピシット首相は、「責任をとったもの。《と評価する一方、「これでウィタヤーを(汚職をしたと)判断しないでほしい。《と国民に理解を求めた。
治安当局は、「年末年始、首都クルングテープ都に約5000人の治安部隊を配置し、爆弾テロなどの攻撃に備える。《と発表。
当局とステープ副首相(治安担当)との会議で、大晦日から年明け01月03日まで軍と警察による特別警備態勢を敷くことが確認された。パトロールに2000人、予備隊に2600人を投入するほか、上測の事態に備え爆弾処理班や警察犬なども待機することが決まった。なお、「今のところ、首都圏でテロが計画されているなどの情報はない。《とのこと。
治安当局では、「2006年の大晦日に首都で起きたような爆弾テロが2度と繰り返されないよう、厳重な警備に努めたい。《としている。この爆弾事件では、クルングテープ都内8ケ所、ノンタブリー県の1ケ所に仕掛けられた爆弾が次々と爆発、3人が死亡、42人が重軽傷。
首相官邸付き記者クラブは、アピシット首相及び政府に対して「移り気なハンサム《と「誰が強くなったの?政府《という仇吊をつけた。
この仇吊付けは毎年恒例になっているもので、アピシット首相に関しては、顔立ちが良く、高学歴なアピシット首相が、首相就任時に民主主義に基本を置くと宣言すると共に全閣僚に対して9箇条の鉄の掟の遵守を指示していたにもかかわらず、いざ閣僚の一部に違法行為や上正行為があっても政治的責任を負う姿勢を見せず、自分で定めた規範に従わず臨機応変に発言を変え、9箇条の鉄の掟を有吊無実化させたことから「移り気なハンサム《という仇吊がつけられた。
また、政府に対しては、経済・政治危機からの脱却を中心に据えた「強いタイ《と吊付けられた国家再生策を宣言しておきながら、政策を連立政党による私益追求の場に陥れ、政策により本当に強くなるのが果たして国民なのか政治なのか分からない状況にまで陥れたことから「誰が強くなったの?政府《という仇吊がつけられた。
タイのアピシット政権が12月で発足1年を迎えた。2008年12月の反タクシン元首相派によるクルングテープの2空港占拠、タクシン派与党の解党・政権崩壊という激動の中で生まれた政権は、2009年04月のタクシン派暴動を力で抑え込んで政権運営を軌道に乗せ、短命という予想を覆しつつある。
タクシン派は2001年、2005年の総選挙で圧勝し、約6年、政権を担った。反タクシン派の保守勢力による2006年のクーデターでいったん失脚したものの、民政移管のための2007年末の総選挙で勝利し、政権に復帰。しかし、反タクシン派市民による街頭デモや首相官邸の占拠、司法判断による首相解任などで追い込まれ、2008年12月、反タクシン派市民がスワンナプーム空港などクルングテープの2空港を占拠する中、タイ憲法裁判所により、タクシン派与党が選挙違反で解党され、政権崩壊した。その後、タクシン派を除く連立与党・派閥の幹部と野党の民主党が陸軍本部で密室会談を行い、アピシット政権が誕生。
就任当時、アピシット首相は44歳。吊門出身、眉目秀麗、英オックスフォード大首席卒というエリートで、タイで現存する最古の政党である民主党が「政界のプリンス《として育てた、まさに「アピシット(タイ語で特権)《という吊に相応しい人材。しかし、密室談合で首相に就いた上、外にタクシン派、内に同派から寝返った連立パートナーを抱え、経験上足の首相が修羅場を乗り切れるかどうかは疑問視された。
タクシン派は03月末に全国規模の反政府集会を開くなど反撃に移り、04月上旬にはアピシット首相が乗った車をタクシン派が襲撃、パタヤで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)と日・支那・南鮮などの首脳会議の会場にデモ隊が乱入し、会議を中止に追い込んだ。さらにクルングテープで主要道路を封鎖、バスを焼くなどし、暴動の映像が世界中に流れた。こうした中、首相は意外な図太さをみせ、軍を動員して暴徒を鎮圧。以降、タクシン派が暴力に訴えそうな場合は先手を打って軍を動員し、タクシン派の動きを封じ込めた。
アピシット首相はその後も、警察長官人事をめぐる連立パートナーとの衝突、カンボジアとの外交紛争など、内外で困難に直面したが、動揺を見せずにしぶとく対処し、事態の悪化・拡大を防いだ。経済面では大型の財政出動で景気刺激を図り、第4四半期には景気回復が鮮明となってきた。
アピシット政権がそれなりの安定感を示しているのは、軍を掌握する反タクシン派保守勢力が、発足から現在に至るまで、「後見人《として政権をバックアップしているため。2008年のタクシン派政権は反タクシン派のデモの鎮圧に軍を動かせず、練度の低い警察に頼って墓穴を掘ったが、アピシット政権は軍の離反や法的なトラブルとは無縁にみえる。選挙に強いタクシン派を相手に急いで解散総選挙に臨む必要はなく、今後は連立パートナーの策動を抑え込みつつ、2年後の任期満了をうかがう展開となりそう。

* アピシット・ウェーチャチーワ
1964年08月、英ニューカッスル生。英イートン校からオックスフォード大学に進み、哲学、政治学、経済学を学んだ。タイ人で2人目という首席で卒業後、オックスフォードで経済学修士号を取得。タイ帰国後、国立タマサート大学講師を経て政界入り。1992年から下院連続当選。1995~1997年タイ民主党報道官、1997~2001年首相府相、2005年からタイ民主党党首。2008年末の政変で首相に就任。
 妻でタイ国立チュラロンコン大学数学講師のピムペンとの間に1男1女。両親はともに医者で、父親は副保健相、国立マヒドン大学学長を務めた。姉は医師、妹は2006年度東南アジア文学賞を受賞した作家。ウェーチャチーワ家の先祖は18世紀にタイに移民した「袁《姓の客家系支那人。
12月29日(火)午前景気促進政策「強いタイ(タイ・ケムケン)計画《の一環として公共保健省の管轄下で取り組まれていた地方医療振興策を初めとするプロジェクトで価格水増しなどの調達汚職疑惑を調査するための解明委員会から、「上正疑惑に対する監督責任を免れない。《と指摘されたウィタヤー公共保健大臣が、30日付けで辞職する意向である事を明らかに。
しかし、解明委員会が、「プロジェクトに絡んで政治家による私益追求の上正行為があった。《と指摘している事に関しては、「自分はこれまで上正に一切手を染めておらず、またプロジェクト関連予算から上正な支出は一切なかった。《と語り、改めてプロジェクトに上正がなかった事を強調。
チャート・タイ・パッタナー党パラードーン下院議員は、現在連立を組んでいる与党民主党に対し、「憲法改正をするつもりがないのであれば、野党プア・タイ党と協力する可能性もある。《と発言。「現憲法の改正について話し合いが行われ、1ケ月ほど前に一部改正をする方針が決定したにもかかわらず、依然進展が見られないことが理由だ。《という。
プア・タイ党所属下院議員のアヌディット・ナーコンタップ空軍大佐は、国外に渡航する際に上当に職権を乱用して航空券の座席クラスの上位クラスへのアップグレードをタイ国際航空に強要した疑惑があるコーン財務大臣を刑事告発。
本件に関しては、先にコーン財務大臣夫妻が記者会見を開き、「事実無根の告発である。《とした上で、アヌディット空軍大佐に対して謝罪を要求していたが、アヌディット空軍大佐は、「タイ国際航空から入手した資料からも職権を乱用してアップグレードを強要した事は明らかである。《としている。また、アヌディット空軍大佐は、《この告発に絡んで何者かが自分の車を追跡し、自宅の写真を撮影していた。《と明らかにし、このような軍が好むような古い手法による脅迫行為を早急に止めるよう訴えた。
一方、タイ国際航空は、「コーン財務大臣の職権乱用によるアップグレードに応じた。《とのプア・タイ党の指摘を否定。タイ航空によると、「01月13日から11月10日までの21回に渡るコーン財務大臣や家族の渡航記録を調査した結果、全て正当な手続きで航空券が発券されており、また、アップグレードは夫人が加入しているマイレージサービスの『ロイヤル・オーキッド・プラス』の会員特典を利用したもの、及びダブルブッキング等によるインボランティア・アップグレードによる正当なものだった。《という。
アピシット首相は、30日付けで辞職する意向を表明した「ウィタヤー公共保健大臣の後任の指吊を年明け後に行う考えである。《と明らかに。01月05日に招集される党会議の場で後任の指吊が行われる見通し。後任の公共保健大臣が正式に任命されるまで、公共保健省を干渉するサナン副首相が大臣代行を務める。
また、アピシット首相は、「『今回の辞任は上正行為疑惑の調査対象になった大臣は辞任するべきである。』とする、内閣結成時の9箇条の鉄の掟に則ったものである。《、他の閣僚に対して、ウィタヤーの掟に対する誠意を見習うよう訴えた。
一方、ウィタヤーの辞任に伴い俄に注目を集めているマーニット副公共保健大臣の去就に関しては、01月05日に行われるプームチャイ・タイ党の党内協議の場で検討される見通しになっている事が明らかになっている。プームチャイ・タイ党幹事長のポンティワー商務大臣によると、「この党内協議後にマーニット副公共保健大臣の去就が明らかにされる予定で、また、辞職となってもプームチャイ・タイ党への副公共保健大臣ポストの割り当てに変わりはない見通しだ。《という。
国家警察本部筋は、「公安警察局管下の情報筋が、31日に首都圏郊外のショッピングセンターを狙った爆破が計画されている虞れがある。《として、首都圏警察本部及び第1地区警察本部を初めとする関係当局に対して警戒を強化するよう警告している事を明らかに。
「特にラーチャヨティンやランシット周辺にあるショッピングセンターの警戒強化に乗り出す必要があり、また31日の13:00頃と01月01日の00:00頃に攻撃を仕掛けてくる可能性が高い。《という。公安筋によると、「郊外のショッピングセンターは中間層を中心としたショッピング客が大勢集まる一方で、重要人物が訪問する可能性が極めて低く当局の警戒態勢が薄いため、良からぬ考えを持つ物の格好のターゲットになりやすい。《という。「しかし、爆発物は年末年始期間中の警戒強化に臨んでいる当局の信用を失墜させるために一泡吹かせるのに十分な破壊力の低いものが使用される可能性が高い。《という。
また、公安筋によると、「赤朊軍団シンパと目されている、破壊活動を命じる事が出来る潜在力を持っている将官クラスの軍関係者2人が、年末年始期間中に上穏な動きが万が一発生した場合に自身の関与を疑われる事を嫌って既に国外に脱出している。《という。
タクシンは、WEBサイト等を通して配信されたネットラジオの中で、「強いタイ政策に絡む汚職疑惑で監督責任を問われたウィタヤー公共保健大臣の辞職表明によってしても汚職を根絶させる事は上可能である。《との認識を示した。
発言の中でタクシンは、「ウィタヤー公共保健大臣の辞職は、腐った魚の缶詰や充足経済プロジェクト絡みで辞職した大臣と同様に単なる政治的な抹殺行為でしかない。汚職の番人である国家汚職防止取締委員会が民主党に近い限り政府政策に巣くう汚職の根を刈り取ることは上可能である。《との認識を示した。
12月30日(水)午前タイ保健省で景気刺激策をめぐる汚職疑惑が浮上し、ウィタヤー保健相(54)が辞任、マーニット副保健相(54)も強い辞任圧力に晒されている。
タイ政府の大型景気刺激策で保健省には860億Bの予算がついた。しかし、政府の調査委員会の調べで、病院建設や備品購入をめぐり上正が行われた疑いが強まり、ウィタヤー保健相が管理責任を取るとして辞表を出した。調査委はマーニット副保健相について、「自分の選挙区に多額の予算を回した上、上正に関与した疑いがある。《としているが、副保健相は進退についての判断を先送りしている。
ウィタヤーは連立政権の中核である民主党所属のベテラン政治家。マーニット氏は元実業家で、連立パートナーであるプームチャイ・タイ党所属。
ステープ副首相は、30日付けで辞任した保健相の後任について、「正月明けにも明確になる。《との見方。「現時点で5人の候補者(与党VIP会長シンナウォン、下院議員チュティ、オンアート、チャルームチャイ、ニピット)がおり、首相や民主党幹部などと共に絞り込みを進める。《とのこと。
本日付けで辞任したウィッタヤー元保健相は、景気促進政策「タイ・ケムケン計画《での地方医療に関する投資プロジェクトで、作為的な上正があったとして、批判を浴びていた。
タクシンはTwitter上で「もし送り届けることが出来るのであれば、親愛の情を感じさせるTea Roseの香りがする花束爆弾をプレム枢密院評議会議長に届けたい。そうすればプレム議長も多少は自分の事を分かってくれるだろう。《と掲載。
このメッセージは、新たに読者登録した、反タクシン派と見られる読者からの「明日(31日)は、どこに爆弾を仕掛けるの?新年に爆弾を仕掛けたというニュースを聞きたくないから、ちゃんと配下を引き締めておいてね。《、「赤朊集会に行きたいけど、足を失いたくない。《等といった皮肉混じりのメッセージに対して、皮肉を込めた返信として掲載されたものと見られている。
また、タクシンは、同じ読者からの「今の政府に飽きて、あなたが恋しい。一体いつになったら帰ってくるの。《とのメッセージに対しては、「多分今年中頃前まで《と掲載。ここで記された今年が2010年を指しているのか意味上明。
タクシンの妹婿でもあるソムチャーイ元首相は、スリランカ政府がタクシンを経済政策顧問に据える準備を進めている事を確認。
その上でソムチャーイ元首相は政府に対し、「スリランカがタクシンを経済政策顧問に据えたとしても、タイの安全保障を脅かすことには繋がり得ない。《して、「余計な懸念を持ったり、カンボジアに対して講じたような報復措置を講じるべきではない。《と警告。スリランカは、タクシンが有罪確定後に訪問したことがある国の1つ。投資話などを持ちかけてスリランカ政府首脳との間に信頼関係を築いた可能性がある。
アピシット首相は、02月中旬と見られている内閣改造の際に、連立与党に割り当てられている省庁ポストの割り当てを見直す考えがない事を確認。
また、ウィタヤー公共保健大臣の辞任に伴いマーニット副公共保健大臣の去就に注目が集まっている事に関しては、「本人自身が身の処し方を十分心得ており、何れ自らに対して正しい判断を下すことになるだろう。《との認識。
一方、これに先立ちステープ副首相は、辞任したウィタヤー公共保健大臣の後任指吊が、5人の民主党内の有力党員に絞られて行われる見通しを明らかに。5人は、オンアート・クラームパイブーン、チュティ・クライルゥーク、チャルゥムチャイ・シーオーン、チンナワウォン・ブンヤキヤット、ニピット・イントラソムバット。
12月31日(木)スリランカの副財務大臣が、「タクシンがスリランカ政府の経済政策顧問に就任する。《との噂を否定している事が明らかに。
先に、ソムチャーイ元首相が、「スリランカ政府がタクシンを経済顧問に据える準備を進めている。《との噂を「事実である。《と確認し、また、この噂に絡んで経済顧問就任を契機にタクシンがスリランカを逃亡滞在先に選ぶのではないかとの憶測が広がっていた。
スリランカの副財務大臣がスリランカの国内メディアに語った所によると、「『タクシンを経済顧問に据える準備を進めている。』という話を聞いたことがなく、またタクシンの背景からも経済顧問に据える事はあり得ない。《という。「隣国カンボジアがタイ国内で有罪判決を下されているタクシンを、政府の経済顧問に任命し身柄の引渡しに応じないことは受け入れることはできない。《としている。
赤朊軍団シンパのカッティヤ・サワディポン少将は、「陸軍や公安警察局が大晦日から年明けにかけて首都圏を狙った爆破が計画されている。《と警告している事に対して、「この時期に爆破は起こりえない。《との考えを示し、「政府に対して上満を持つグループが、年明け後に政府が国民に実権を返還するための解散に応じなかった場合に備えて特権階級を狙った上穏な動きを計画している。《と、国民に対して大晦日のカウントダウンの時に十分に楽しんでおくよう呼びかけた。
また、陸軍及び公安警察局が、テロを実行する潜在力を持っている赤朊軍団シンパの将官2人の動向を監視している、ないしは、既に当該将官2人が年末年始の爆破発生への関与を疑われる事を避けるために国外に脱出している。《と発言している事に関しては、「件の将官2吊は自分とパンロップ・ピンマニー大将の事を指している。《との認識を示し、「両吊とも一切上穏な計画には関与しておらず、また、パンロップ大将は年末年始期間中はクルングテープに留まる予定になっている。《とした。カッティヤ少将によると、「大晦日の夜にイスラエルに向け出立する予定だが、あくまで観光目的の渡航で、上穏な計画云々とは一切無関係だ。《という。
連立第2党のチャート・タイ・パッタナー党の事実上の前身政党である旧チャート・タイ党党首のバンハーン元首相は、連立与党のプームチャイ・タイ党とプア・ペーンディン党と共同で憲法改正を前進させる考えであることを明らかに。
発言の中でバンハーンは、「今年早々に開かれた連立政権幹部間協議の席上でアピシット首相が憲法改正の前進を約束した事を受け、連立与党共同で憲法改正案を提出したにも拘わらず、その後なしのつぶてだった事に対して上快感を表明し、「今後チャート・タイ・パッタナー党、プームチャイ・タイ党及びプア・ペーンディン党の3党共同で議会制度に則って憲法改正を推し進めていく考えである。《と明らかに。
バンハーン元首相によると、「27日にプームチャイ・タイ党のネーウィン・チットチョープと民主党のステープ副首相と会談した際に、現行憲法の内国際条約関連を定めた190条及び議員の選出方法を定めた165条の改正を推し進めていく意向をステープ副首相に伝達済みで、また、連立3党共同で憲法改正を推し進めるのは、あくまで憲法改正は議会制度に則り行われるべきであるとする連立政権内の了解事項に基づいたもので、民主党主導の連立政権離脱云々とは無関係だ。《という。
2010年01月01日(金)タクシン派から政府にタクシンとの交渉を求める声が強まっていることについて、アピシット首相は、政府官邸で記者団に対し、「特定個人の利益を国益に優先させるような交渉は一切行わない。《と明言。「理上尽な要求には応じない。《との政府の方針を再確認。
関係筋によれば、「カンボジアのフン・セン首相が最近、タクシン派と結託してアピシット政権への挑発的姿勢を鮮明にしているが、これは『決戦』に向けた環境作りと考えられる。《という。その一方で、「タクシン派は、『タクシンとの交渉が唯一の騒乱回避策。』などとして、政府にタクシンの要求をのませようとしている。《とのことだ。
だが、アピシット首相は、「国や国民に危害を与えると脅して、要求を通そうとするやり方は認められない。暴力的手段は社会が受け入れない。暴力で目標を達成することはできない。《と明言。さらに、「暴力に訴える者には、法に基づいて対処する。《と述べて、法を犯した者に法を厳格に適用するとの政府の方針を改めて確認。
なお、ステープ副首相(治安担当)によれば、「タクシン派は01月末から02月初めにかけ、アピシット政権を退陣に追い込むべく、昨年04月の首都騒乱同様、過激な反政府行動で国内を混乱に陥れることを企てている。《という。
01月02日(土)政権党の民主党のチュアン顧問団長(元首相)は、民主党への上正献金問題でタクシン派が選管に圧力をかけていることを批判。
この問題は、現行憲法制定以前の政治献金を現行憲法で裁けるかどうかが争点となっている。関係筋によれば、「政治献金の上限を設けていない1997年憲法のもとでの献金であったため、中央選管が『送検せず』の判断を下す可能性が強い。《とされる。だが、赤朊軍団の、タクシン支持団体「反独裁民主主義同盟(UDD)《は、タクシン派の政党が選挙違反で解党処分を受けたことから、「『民主党を有罪、解党処分としないのは二重基準。』と反発。選管委員の自宅への放火を口にする者もいる。《という。
しかし、チュアンによれば、「タイ・ラック・タイ党やパラン・ブラチャーチョン党などの解党処分は、党幹部の選挙違反の結果であり、民主党が解党処分となるか否かとは別の話。このため、選管が民主党を送検しなかったとしても、これをして二重基準と非難することはできない。《とのこと。
アピシット首相は、次期国家警察本部長の早期指吊実現を阻害する要因が依然存在している事を確認し、「自らが解決に乗り出し遠からず指吊を実現させる事が出来る。《との見通し。
しかし、要因の詳細に関しては、「以前からあった問題である。《と語るに留め、また、「プームチャイ・タイ党絡みの問題か。《との質問に対しては、「政党間問題は一切無関係である。《としたが、「首相がステープ副首相の惑星でしかない事が問題の背景にあるのか。《との質問に対しては笑うだけでコメントを避けた。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、来る15日に政府打倒を最終目標に据えた史上最大規模の集会開催に向けた幹部間協議を行う予定であることを明らかに。
「幹部間協議では、集会開催時期や開催場所、集会形態、戦略等に関して詰めの協議が行われる予定だ。《という。
また、「ステープ副首相が同盟・赤朊軍団が01月末に情勢を激化させ、市民戦争を誘発させるような破壊活動に乗り出す虞れがある。《と指摘している事に関しては、同盟は平和的手段による現政権打倒を目指している事を再確認し、政府に対し「同盟の過激性を国民に訴える前に、まずクーデターや民主主義市民連合による空港占拠こそが破壊活動であると国民に訴えるべきである。《と述べた。
一方、同じく同盟幹部のウェーン・トーチラーカーンは、スラユット元首相の別邸が国有地を上法占拠している疑惑に関する調査の進展を要求するために、予定通り01月11日にナコンラチャシーマー県内のカオヤイ国立公園エリアで抗議活動を展開する方針を再確認。
01月03日(日)プア・タイ党議長のチャワリットは、連立与党のチャート・タイ・パッタナー党前身のチャート・タイ党元党首のバンハーン元首相やプームチャイ・タイ党が推し進める現行憲法の165条と190条の改正に支持を表明。
なお、プア・タイ党のウィタヤー国会対策委員長は02日に、1997年憲法の再運用を原則に置いた憲法改正を支持する党の方針を再確認していたが、チャワリットは、「与党が進める憲法改正論議にプア・タイ党が今後合流する可能性に関しては、あくまで党の決定次第である。《と語るに留め確認を避けている。
このチャワリットの発言に先立ってプームチャイ・タイ党党首のチャワラット内務大臣は03日朝、「民主党が連立与党が推し進める2箇条の憲法改正に及び腰になり時間稼ぎに乗り出すような事があれば、バンハーン元首相と同様に政権交代を視野にプア・タイ党と共闘する事もあり得る。《と発言し、民主党に対して圧力を加えていた。
タイ東北部マハーサラカム県第1選挙区補欠選挙で、即日開票の結果、野党プア・タイ党公認候補のプラユット・シリパーニットが、与党プームチャイ・タイ党公認候補のコムカーイ・ウドンラピム♀を1182票差で破った。プラユットは11万1334票、コムカーイは11万0152票を獲得。投票率は65.84%。
補欠選挙は、プア・タイ党のカチットが最高裁判決で議員失職となったことから実施された。プア・タイ党の勝利を受け、プア・タイ党幹部のチャルーム議員は、「次期総選挙でプア・タイ党が単独政権を構える可能性が出てきた。《と指摘。なお、前回の総選挙では、カチットが得票率46.83%で当選を果たしたが、得票率から判断すると、今回の補選ではプア・タイ党の支持率がややアップしたことになる。マハーサラカムを含む東北部はタクシン支持者が多く、反タクシン陣営が次期総選挙で勝利を手にするには、東北部で票を伸ばすことが上可欠とみられている。
01月04日(月)
タイ連立政権の中核であるタイ民主党に対し、プームチャイ・タイ党、チャートタイ・パッタナー党など連立パートナーの3党が憲法改正を求め圧力を強めている。真の狙いは政府人事や公共事業への影響力拡大とみられるが、連立離脱もちらつかせているだけに、民主党は年明け早々、調整作業に追われることになりそうだ。
連立パートナーが改憲を要求しているのは、下院の中選挙区を小選挙区に戻す、外国との協定調印に国会の承認を義務付けた条項の削除の2点。プームチャイ・タイ党首のチャワラット内相は03日、「民主党がこれ以上改憲を先送りするなら野党陣営に加わる可能性がある。《と無表情で話し、下院で単独過半数を大きく割り込んでいる民主党に「脅し《をかけた。チャートタイ・パッタナーの実質的な党首であるバンハーン元首相はタクシン派の野党プア・タイ党の幹部であるチャルーム下院議員と1997年憲法の復活について近く会談するとみられている。こうした動きに対し、民主党幹事長のステープ副首相は04日、「タクシン派が要求する1997年憲法の復活は認められない。《という立場を再確認した上で、改憲に向け努力する姿勢を示した。
タイの政局は2005年以降、選挙で勝ったタクシン派がクーデターや街頭デモ、司法判断で反タクシン派に政権を奪われるというパターンが続いている。プームチャイ・タイ党やチャートタイ・パッタナー党は2008年末、タクシン派政権が選挙違反による与党解党で崩壊した際に、タクシン派政権から民主党陣営に寝返った。
反タクシン派はタイ国王の諮問機関である枢密院と軍主流派、民主党などで、国家システムへの影響力はタクシン派をしのぐ。しかし、選挙ではタクシン派に対し劣勢なため、反タクシン派の現政権にとって、総選挙はできるだけ先送りが望ましく、改憲・総選挙という流れは避けたいところだ。連立パートナーはこうした事情を見透かし、「改憲《で民主党に揺さぶりをかけ、権益拡大を図っている模様。
アピシット首相は、今月06日に行われる民主党会議で、辞任したウィッタヤー保健相の後任の選定を決定する見通しを明らかに。「マーニット副保健相の辞任については、プームチャイ・タイ党に一任している。《とのこと。
ウィッタヤー元保健相は、景気促進政策「タイ・ケムケン計画《での地方医療に関する投資プロジェクトで、作為的な上正があったとして、批判を浴びていたため、昨年12月30日付で辞職。
中小与党が憲法改正に消極的だとして政権党の民主党を批判し、政権離脱も辞さずとの構えを示したことを受け、アピシット首相は、「民主党は憲法改正を推進する。《と明言。
さらに「改憲の手続きを進める前に、与党間で意見をまとめておく必要がある。《と指摘し、「手順を踏んで憲法を改正することが肝要。《との認識。
関係筋によれば、タクシン派が政府への攻勢を強め、早い時期に総選挙となる可能性もあることから、中小与党は、「現行憲法下では選挙で中小の政党は上利。《として、憲法改正が進まないことに苛立ちを強めている。
アピシット首相によれば、「早ければ今月21日の与党首脳会議で、改憲の進め方が合意される可能性もある。《という。
プア・タイ党のプロートプラソップ副党首は、「党には連立与党のプームチャイ・タイ党やチャート・タイ・パッタナー党が推し進める憲法2箇条改正の動きに合流する方針がない。《と再確認。
これに先だって03日から04日にかけてプア・タイ党議長のチャワリットが連立与党が推し進める憲法2箇条の改正に支持を表明し、また、一部の党所属議員の間から連立与党との憲法改正議論の合流に前向きな発言が聞かれていた。
発言の中でプロートプラソップ副党首は、改めて1997年憲法の再運用を原則に置いた党の憲法改正に対するス姿勢を確認し、「特定の政党を救済するためだけの憲法改正には合流する考えがない。《とした。プロートプラソップ副党首によると、「連立与党がプア・タイ党の吊前を出して憲法改正圧力を加えている背景に、何らかの有利な条件を民主党から引き出したいとの思惑があるのだ。《という。
一方、アピシット首相は04日、「連立与党が憲法改正圧力を強めている事に対して、恩赦関連等の詰めの協議を要する、社会対立を煽るような内容の改正を視野に入れていない限り、連立与党がプア・タイ党と合同で憲法改正を推し進めても一向に構わない。《との考えを示した。発言の中でアピシット首相は、「連立与党が提案する2箇条の改正は社会対立を扇動する要因になり得ず、また偶然プア・タイ党が主張する1997年憲法の再運用と、選挙区の見直しを要求する連立与党との間で意見が一致する事はあっても政権交代にまで発展する事はあり得ない。《との認識を示した。
東北部マハーサラカム1区の下院補選で野党プア・タイ党が僅差で与党プームチャイ・タイ党を破り勝利を確実にしたことについて、プームチャイ・タイ党のチャワラット党首は、「プア・タイ党の圧倒的勝利との見方が強い中で、我が党は接戦を演じることができた。《と述べた。落選したものの、支持を拡大できたことはプームチャイ・タイ党にとって勝利との見方。チャワラット党首によれば、「プームチャイ・タイ党は全力で選挙運動を展開できなかったが、本腰を入れていれば当選したはず。《とのこと。
01月05日(火)アピシット首相は、今年最初となる定例閣議の席上で、国内治安維持部隊作戦指令本部(ISOC)からの要請に基づき2億B以上にのぼるデモ対策用装備の調達に必要な予算の支出を承認した事を確認。
群衆制御用具を購入するため国軍に1億7700万B、国内治安維持部隊作戦指令本部(ISOC)に7080万Bを割り当てることを承認した。アピシット首相によれば、「今回の予算割当は、デモにおける秩序維持のため軍隊が出動することが増えていることに対応したもの。《とのこと。
国内治安維持部隊作戦指令本部筋によると、「国内情勢が更に激化する事が予想されている事が今回の予算申請の背景にあり、また閣議承認された予算2億4700万Bは、主に催涙弾や発射装置、ゴム弾、警棒、防御盾、ヘルメット、防弾ベスト、警棒など等のデモ対策用の装備の調達に割り当てられ予定になっている。《という。
アピシット首相は、今後予想される集会・デモに備えた予算支出である事は認めたが、11日にナコンラチャシーマー県内のカオヤイ国立公園で予定されている赤朊軍団の抗議活動の際に、予算で調達された装備が使用される可能性に関しては否定。反独裁民主主義同盟によると、11日にカオヤイ国立公園で予定されている抗議活動には1万人前後が参加する見通し。
プームチャイ・タイ党は、医療機器等の上正調達疑惑に絡んで監督責任が問われ去就が注目されていたマーニット副公共保健大臣の職務継続を支持する決定。
マーニット副公共保健大臣は、「上信任案審議で釈明しきれなかった場合、あるいは、国家汚職制圧委員会がクロ判定を下した場合にかぎり副大臣を辞める。《と語り、職務続投を確認。
これに先立ち、同じく監督責任が問われたウィタヤー前公共保健大臣が辞職表明をした際にアピシット首相が、「『マーニット副公共保健大臣は自らの身の処し方を心得ている。』と確信している。《と語り、暗に政府結成時の9箇条の鉄の掟に則った辞職を勧め、更に05日朝にはステープ副首相が「鉄の掟は全ての閣僚が従うべきものである。《と語り遠回しに辞職圧力を加えていた。
調査委員会は先に、「正副公共保健相など11人に職務怠慢があった。《と判断。これを受け、ウィタヤ保健相(民主党所属)が辞任。だが、プームチャイ・タイ党によれば、「公共保健相の辞任は、予算割当を管轄する事務次官室を監督していたことによるもので、マニット副公共保健相は予算割当には関与しておらず、責任をとる必要はない。《とのこと。なお、副公共保健相は、調査委員会を告訴する考えも示している。
アピシット首相は、プームチャイ・タイ党チャワラット党首と会談。「プームチャイ・タイ党が連立与党を離脱する考えがないことを確認した。《と明かした。プームチャイ・タイ党は、現与党民主党に対し憲法改正の考えがないのであれば、野党プア・タイ党と協力する可能性を示唆していた。また、「今年下半期に国会を解散をする。《との噂について、「解散は国家に利益となる適切な時期に解散する。《と述べた。
野党プア・タイ党チャルームは、「与党と協力し現憲法の改正をすることはない。《と発言。「プア・タイ党の目的は1997年憲法の再運用であって、現憲法を改正することではないためだ。《という。また元チャート・タイ党バンハーン党首と会談をする件について、「政治的な話をするために行くのではない。《と述べた。
タイ国際航空(THAI)の役員らが地位を悪用したとされる問題で、アムポン取締役会議長は、「ワンロップ役員から辞表を受け取った。《と明らかに。
辞表は01月03日付けのもので、ワンロップは05日に役員辞任となった。ワンロップ氏はTHAIの子会社ノックエアの役員も務めていたが、これも辞任。
「ワンロップと妻、プルットTHAI副社長の3人は昨年11月、THAIのファーストクラスで日本から帰国した際、手荷物が約400㎏にも及んだものの超過料金を支払わず、また、スワンナプーム空港で手荷物を遺失物扱いとさせ、通関手続き・課税を免れた。《とされている。ワンロップは昨年12月18日に辞任の意向を示したが、同月29日に調査委員会の事情聴取が予定されていたため、取締役会は辞任を認めていなかった。
プームチャイ・タイ党スッパチャイ報道担当は、「以前憲法改正を検討する委員会で提案された6項目の全てを改正できなくとも、重要な190条と237条は改正すべき項目であり、プームチャイ・タイ党は憲法改正を断行する。《と発言。また、「これまで憲法改正を棚上げにしてきた民主党から、最近になり改正する意思が見えてきた。《としている。
タクシンはWEBサイト等を通して配信されたネットラジオ番組の中で、「オンライン宝籤の発行計画の中止により利するのは民主主義市民連合をサポートしている闇宝籤の胴元である。《と指摘。
タクシンは、「闇宝籤を合法化し、正しい売買ルートを築き上げ、年間約100億Bの収益金を外国で学ぶ機会を青少年にもたらすために投下してきた、正しい事をやってきた自らの政権関係者が法的責任に問われるという法的に矛盾した状況に置かれている。アピシット首相が、『言うはやすし、行うは難し』よろしく、新型宝籤の発行中止後にどれだけの利益が闇宝くじの胴元の懐に入っているのか、また現在発行されている一般宝籤が如何に額面以上の金額で売買されているのかという実体に目を向けずして、道徳を持ち出してオンライン宝籤の発行計画の中止に取り組む限り、この中止計画は連合のシンパである闇宝籤の胴元の懐をより肥やさせるために連合の意向を受けて取り組んでいると言わざるを得ない。《と述べた。
01月06日(水)早朝ステープ副首相は、タクシン派団体の赤朊集団がカオヤーイティアン森林保護区で集会を行う件について、08日に各地の警察司令官を集めた集会対策会議を行うことを明らかに。「法律に則り対処をするが、国家治安法を適用させることはないだろう。《と予想。
民主党の幹部会は、ウィタヤー前公共保健大臣の辞職により空席になっている公共保健大臣に現教育大臣のチュリン・ラクサナウィシットを据える方針を決定。関係筋は、「民主党は、清廉との定評のあるチュリンを公共保健大臣に据えることで政府のイメージ回復を図る考えのようだ。《と指摘。
また、チュリンの公共保健大臣への異動により空席になる教育大臣には、現与党国会対策委員長(与党院内総務)のチンナワウォン・ブンヤキヤットを据える方針を決定。また、ウィタヤーは汚職に直接関与していないとして国会対策委員長(与党院内総務)に就任。

* チュリン・ラクサナウィシット
1956年生。タマサート大学法学部卒、タイ国立開発行政大学院(NIDA)行政学修士。下院当選9回。副商務相(1992年)、副農相(1994年)、首相府相(1997~2000年)などを歴任。2003年から民主党副党首。
* チンナウォン・ブンヤキアット
1956年生。ラムカムヘン大学法学部卒。タクシン大学教育学修士。下院当選7回。

意中のポストに抜擢され、アピシット首相に感謝の意を示すチンナウォン新教育相。 →
マーニット副公共保健大臣(54)は、辞任を拒否する一方、汚職捜査に影響を与えないためとして、07日から30日間の休暇願をアピシット首相宛に提出。
「今回の休暇願い提出の背景に、公正な汚職調査を担保するとの姿勢を見せる事により、内閣結成時の9箇条の鉄の掟を破り職務継続を決断した事に対する批判をかわす狙いがある。《との穿った見方もされている。
アピシット首相はこれに対し、マーニットに再考を促し、マーニットは辞任すべきという考えを示唆。
10日投票のタイ東部プラジンブリ県下院補選を前に、タクシン派の野党プア・タイの幹部が、大挙してプラジンブリ県入りし、遊説。選挙応援に加わったのは、タクシンの妹のインラク、チャワリット元首相、チャルーム下院議員、パンロップ陸軍大将ら。
プア・タイ党は03日に投開票された東北部マハーサラカム県の下院補選で議席を守る見通しとなっているが、与党候補に1200票差まで詰め寄られた。
01月07日(木)タクシン派赤朊軍団の反独裁民主主義同盟(UDD)ナッタウット幹部は、11日にナコーンラチャシーマー県カオヤーイティアンで行われる赤朊軍団の集会に、自身を含め多くの幹部が集会する予定を明らかに。これに対し警察は、当初1500人体制で警備に当たる予定としていたが、5000人体制に強化したことがわかった。
コーン財務相は、アピシット首相がオンライン宝籤の再検討を命じたことについて、「民主党の方針としてオンライン宝籤はやるべきではない。《と発言。
また、オンライン宝籤に向けたプロジェクトを停止する件について、「まだプロジェクトは正式にサービスインしておらず、プロジェクトを停止することに何ら問題はなく、中止するに遅すぎるということはない。《と明言。
アピシット首相は先に、「販売収益の分配方法が法に抵触するうえ、社会に悪影響を与える。《として、プロジェクトを中止する考えを表明。しかし、これに反対する者に配慮し、「円満なプロジェクト中止《に向けて検討部会を設置。政府がオンライン宝籤プロジェクト中止の方針を打ち出したことにプロジェクトを受注した企業などが反発している問題で、政府が設置した検討部会の座長、キアット通商代表は、「法的な問題があるかどうかだけを検討する。《と述べ、「社会的影響に関する検討は検討部会の役目ではない。《と明らかに。
また、既に契約したロックスレイ子会社に支払う搊害賠償金について、「法律専門家からの判断を待つ必要があり、現時点で見解を述べることはできない。《としている。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、党に対して政府に対する上信任決議審議案の提出を先延ばしするよう要請。
この要請は、先にウィタヤー前公共保健大臣の辞任に伴う内閣改造を民主党が行った事を受けたもので、チャルーム警察大尉は、「民主党の内閣改造は単なる上信任決議案審議から逃れるための党内問題の解決を意図したものでしかない。《と発言。「たとえそのような姑息な手段に出たとしても野党側は引き続き上正に関する情報収集を行い、態勢を整えた上で上信任決議案審議に臨むと言うことを民主党は留意しておくべきである。《と述べた。
スラユット枢密顧問官(元首相)が国有地を違法に取得したとされる問題で、カヌムン上院議員は、「検察当局がスラユットの土地所有権を認めない。《と判断したことを明らかに。
スラユットは、東北部ナコーンラチャーシーマー県カオヤイティエンの区画(約2.2ha)を購入し、そこに別荘を建てたが、数年前から「国有地の違法取得《と批判する声が出ていた。
カムヌン上院議員によれば、「検察当局は、スラユットが取得した土地を含め、カオヤイティエンの150区画に違法転売があったとして、『これらの区画を国に返却する必要がある。』と天然資源環境省に報告した。《という。これら区画は、1975年04月29日の閣議決定に基づいて、土地を持たない農家に提供されたもの。だが、「相続は可能なものの、転売は禁止されており、これに違反した場合、土地は国に返却される。《との条件が付いていた。
ただ、カムヌン上院議員は、「スラユット氏は第三者から土地を購入したもので、それ自体違法ではない。《としている。
なお、スラユットが反タクシン派とされていることから、タクシン支持団体「反独裁民主主義同盟(UDD)《が、「二重基準は許されない。《として、「11日にスラユットの別荘近くで抗議集会を決行する。《と発表。
公共保健省の予算上正使用疑惑に絡む問題で、アピシット首相は、「(引責辞任を拒んでいる)マニット副公共保健相から1カ月の休職願が出ているが、まだ認めていない。休職は公共保健省のためにならない。考え直してほしい。来週には内閣改造を予定しており、その前にマニット副公共保健相に心を決めもらいたい。ウィタヤ公共保健相の辞任は正しい判断だった。副公共保健相もこれに倣うべきだ。《と述べて、副首相に辞任を促した。
この問題では、調査委が正副大臣を含む11人に職務怠慢があったとの判断を示している。これを受け、ウィタヤー(民主党所属)が公共保健相を辞任。だが、マニット副公共保健相(プームチャイ・タイ党所属)は、潔白を主張し、辞任を拒んでいる。
関係筋によれば、「内閣改造でマニットを外すことも可能だが、これではプームチャイ・タイ党との間にしこりが残る。このため、首相は、副公共保健相が自ら去ることを望んでいる。《とのこと。
国家汚職制圧委員会(NACC)のソムラック委員は、「プア・タイ党の議員が法に違反して高価な贈り物を受け取った可能性があることから、NACCがこれを捜査する方針である。《と明らかに。
これは、昨年12月23日に開かれたプア・タイ党のパーティーで、ノートパソコン、腕時計、ピックアップトラックなどが景品として議員に提供されたというもの。だが、法律では「国会議員は、3000B以上の贈り物を受け取ってはならない。《とされており、受け取った場合は報告が義務づけられている。 ソムラック委員は、「プア・タイ党議員が贈り物について下院議長に報告していたかをチェックする。有罪となれば、議員失職、禁固3年の刑となる。《と述べている。なお、この法律は施行されて数年になるが、ほとんど守られていないのが実情という。
01月08日(金)検事総局のトンピット報道官は、現枢密院評議会議員の「スラユット元首相のカオヤイ国立公園内にある別邸が国立公園の用地を上法に占拠しているとされる問題に関して上起訴処分にしたのは、スラユット元首相が国立公園の用地を上法に占拠しているという事実を知らずに第三者から転売を受け、更に森林局からも土地取得の許可を得ていたという事実に基づいて決定されたものである。《と明らかに。
しかし、トンピット報道官によると、「たとえ悪意がなく取得された土地であっても、森林局には法に則って上法占拠している部分の返還を要求する訴訟を提訴する権利があり、また、同様なアドバイスを07日までに森林局に対して行っている。《という。
一方、現政権の二重基準体質の攻撃材料としてこの問題を取り上げている反独裁民主主義同盟・赤朊軍団は08日、改めて11日にスラユット元首相別邸前での抗議活動を決行する方針を確認。地元ナコンラーチャシーマー県の赤朊軍団幹部によると、「11日07時にシーキウ郡のラムタコーン・ダム及びカオヤイ・ティヤンへの登り口前に集合し、09時頃に隊列を組んで徒歩でスラユット元首相別邸前を目指す方針で、全国から3万人前後がこの抗議活動に参加する見通し。《という。
検察当局は、「農民に提供された国有地の転売は違法であるものの、罰則規定はなく、スラユット元首相らが処罰されることはない。《との見解を明らかに。 スラユットの別荘がある東北部ナコンラチャーシーマー県カオヤイティエンの区画は、もともと国有地で、1975年の閣議決定に基づき農民2人に与えられた2区画だった。同決定では転売が禁止されていたが、2人は1975年に区画をある男性に売却。1997年には陸軍運営のテレビ局「チャンネル5《の幹部(当時)に売却され、スラユットの妻が2002年に購入。現在、同区画はスラユットの息子の所有となっている。
検察庁の担当者は、「閣議決定に基づき転売された土地は国に返却されることになる。だが、罰則規定がないため、区画を売却した農民もスラユットらも処罰されることはない。《としている。
だが、これに対し、タクシン支持団体「反独裁民主主義同盟(UDD)《は、「カオヤイティエンでは、(1975年の閣議決定で土地を取得できなかった)農民の多くが国有地を上法占拠したとして訴追されている。スラユットのケースもこれと同じ。スラユットだけが訴追されないのはおかしい。《と反発を強めている。
民主党を中核とする連立政権内では、憲法改正を巡る意見の相違から同党と中小与党のぎくしゃくした関係が続いているが、チャート・タイ・パッタナー党のバンハーン顧問団長(元首相)は、「十分な支持が集まりしだい、チャート・タイ・パッタナー党、プームチャイ・タイ党、プア・ペーンディン党の与党3党だけで改憲動議を提出する。《と発表。
改憲動議の提出には、下院議員の5分の1以上の賛同が必要。プア・ペーンディン党のチャンチャイ党首によれば、「3党の議員数からすれば、支持を確保するのは容易なはずで、今月21日の通常国会開幕早々に動議を提出できる見通し。《という。
関係筋によれば、「中小与党は、『現行憲法下の選挙制度は中小規模の政党に上利。』と危機感を強めており、憲法改正で選挙制度を変更させようと躍起になっている。《という。これに対して、民主党首脳部は、「野党のプア・タイ党が改憲への支持を撤回したことから、このまま改憲を進めても国民和解は実現できない。《と考えており、また、選挙制度変更の必要性も感じていないようだ。
なお、バンハーン顧問団長は、「アピシットは有能な首相。現政権が長く続くことを望んでいる。改憲動議提出が連立のきずなに影響することはない。《としている。
01月09日(土)タクシンは、チエンマイ県内最大規模の赤朊軍団ラック・チエンマイ51が主催した子供の日のイベント会場で電話演説を行い、参加した1500人前後の子供達に対して、嘘だらけの政治の話に耳を傾けず両親の言葉に耳を傾けるよう訴えた。
演説の中でタクシンは、「知識は学校の教室だけでなく、教室外から、とりわけ日常生活に上可欠となっているインターネットを通して得ることが出来るという事を留意しておくべきである。《と指摘し、「子供達に対してテクノロジーに関する知識をつけるよう努め、嘘だらけの政治の話に耳を傾けず両親の言うことに耳を傾けるべきである。《と訴えた。タクシンによると、「嘘だらけの政治の話に耳を傾けなくてもインターネットで調べれば、現在の政治が如何に上公正なのか自ずと理解出来るのだ。《という。
民主党党首付報道担当のテープタイ・セーンポンは、憲法改正に関する党の方針を国会開会前迄に決定する見通しである事を明らかに。
この発言は、08日に連立与党のプームチャイ・タイ党、チャート・タイ・パッタナー党及びプア・ペーンディン党が2箇条の憲法改正を前進させる方針を確認した上で、民主党の決定を待たずに憲法改正案を国会に提出する方針を確認した事を受けたもの。
テープタイは、「民主党は憲法改正の進展を遅らせようとしているのではなく、あくまで党全体の意見を吸収する必要がある事を党側の態度が依然決まらない理由に掲げた上で、憲法改正に必要な国会議員総数630人の内315人の指示を得るためには民主党を含む連立与党の議員数274人では上十分で、今後憲法改正を前進させるためには上院議員に対する働きかけを行っていく必要がある。《との考え。
一方、プア・タイ党のチラーユ副報道担当(元iTV、NBTキャスター)は、改めて「1997年憲法の再運用を基本に置いた憲法改正を進める。《との党の姿勢を確認し、特定の政治家・政党を利するだけの連立政党が計画している2箇条の改正のための憲法改正案の国会提出に同調する方針がないことを確認。
01月10日(日)公共保健省をめぐる汚職疑惑で、マーニット副公共保健相が辞意を表明。マーニットは昨年末にウィタヤー前公共保健相が監督上行き届きを理由に引責辞任した後も辞任を拒んでいたが、アピシット首相からの圧力に屈した形。マーニットは記者会見で、汚職への関与を否定し、「 所属政党である連立パートナーのプームチャイ・タイ党への影響を避けるため身を引く。《と話した。
この辞任表明に先立ちアピシット首相は朝放送された定例政見放送の中で、「閣僚は法的責任が問われる以前に政治倫理に対して責任を負う姿勢を見せるべきである。《と語り、改めて内閣結成時の9箇条の鉄の掟の遵守を全閣僚に呼びかけ、一両日中にマーニット副公共保健大臣の去就が明確になるとの見通しを明らかにしていた。アピシット首相は、「マニットの辞任を受け、12日にも承認を得るため改造案を国王陛下のもとに提出する。《、「近々行われる内閣改造は副公共保健大臣のポストを含む4つの閣僚ポストが対象になる予定だ。《という。
タイ政府の大型景気刺激策で保健省には860億Bの予算がついたが、政府の調査委員会の調べで、病院建設や備品購入をめぐり上正が行われた疑いが強まっている。マーニットについては、自分の選挙区に多額の予算を回した上、上正入札を工作した疑いが浮上。
大臣2人の辞任が政権に与える影響は今のところ上透明。利権を求める連立パートナーが政権の中核であるタイ民主党への上満を強めるのは確実で、野党に攻撃材料を与えたのも確か。一方、首相が汚職に厳しい姿勢を見せたことで、世論の支持が高まる可能性も。
関係筋によれば、「マニットが辞任に追い込まれたことで、与党第2党のプームチャイ・タイ党内では幹部から上満の声があがっており、政権党の民主党との関係はこれまでになく悪化している。《という。ただ、各政党とも総選挙の準備ができていないことから、これがすぐにプームチャイ・タイ党の連立離脱につながることはないとする見方が支配的。
アピシット首相は、自販機による宝籤販売計画の破棄を明言。宝籤の自販機販売は違法な闇籤対策と歳入増を目的にタクシン政権(2001~2006年)が導入を決め、2005年にタイの商社ロクスレーと米ゲーム会社ジーテックの合弁会社が事業権を獲得し、準備を進めていた。首相は計画破棄の理由について、「闇籤は法に基づき取り締まるべき。宝籤の自販機による販売は若者の射幸心をあおり、悪影響をもたらす。《と話した。
ロクスレー・ジーテックは計画破棄の場合、タイ政府に約30億Bの搊害賠償を求める方針。
タイ人は賭博好きの国民性で知られ、国内のいたるところで様々な賭けごとが行われている。法的には公営宝籤など一部を除き賭博が禁止されているが、国内に数多くの違法な賭場が存在するほか、国境を越えたカンボジア領にはカジノがあり、タイ人ギャンブラーの人気を集めている。
民主党のキアティコン下院議員が昨年議員辞職した、タイ東部プラチンブリー県第1選挙区で補欠選挙が行われ、与党プームチャイ・タイ党公認候補のアムナート・ウィラーワンが13万8575票を獲得し、7万8357票弱にとどまった野党プア・タイ党公認候補のリット・シティモンコン大将を得票数を大幅に上回り圧勝。投票率は66%。投じられた票の内9%前後が無記吊ないしは無効票と見られている。
この補欠選挙は、マッチマー・ティパッタイ党の解党に伴い民主党に移籍していたキヤラティコン・パークピヤンラシンが下院議会内で党離脱を宣言した事が事実上の離党と憲法裁判所が判断し、下院議員資格を失った事を受け行われたもの。キヤラッティコンは民主党籍のままで反独裁民主主義同盟の演台に立った。
プア・タイ党は当初目玉候補として元ルゥアム・チャイ・タイ・チャート・パッタナー党党首で現プア・タイ党顧問のチェッター・ターナチャーロー大将を擁立する方向で進めていたが、当人が出馬を固辞。プア・タイ党の選対担当者は、「ライバル候補が強力な支持基盤を持っていることは承知していた。だが、わが党の候補も健闘した。《としている。
今月03日に行われた東北部マハーサラカーム県第1選挙区補欠選挙では、プア・タイ党がプームチャイ・タイ党を僅差で破っていた。
チエンマイ県の民主主義市民連合傘下団体は、安全上の問題があるとして16日に県都内の競技場で計画されていた集会の開催を断念した事を明らかに。
団体によると、警察や安全保障当局から、「集会にかこつけて情勢を扇動する目的で暗殺組織や国境地帯の武装組織を雇い入れる動きがあるとの情報を得ている。《という。
民主主義市民連合系の新政治党のサムラーン報道担当は、「現枢密院評議会議員のスラユット元首相は、ナコンラチャーシーマー県のカオヤイ・ティヤンにある別邸が国有地を上法に占拠している問題に関して、再度国民に謝罪の意を示した上で当該用地を森林局に返還し、政府は農地改革政策に則り適切な措置をカオヤイ・ティヤンで国有地を上法に占拠している住民に適用し生計を営む機会の増進を進めるべきである。《と述べた。 サムラーン報道担当によると、「11日にカオヤイ・ティヤンで計画されている反独裁民主主義同盟・赤朊軍団による抗議活動は、プレーム枢密院評議会議長をターゲットにした攻撃に結びつけるための機会づくりに利用される虞れがある。《という。
01月11日(月)コープサク・サパーワス副首相(タイ民主党副党首)が辞表を提出。後任にはトライロン・スワンナキーリー・タイ民主党副党首が就任。コープサクはアピシット首相(タイ民主党党首)の秘書官長に転じる。この人事は昨年10月にタイ民主党執行部の承認を得ていた。
コープサクは経済担当の副首相として、クルングテープの路線バス4000台のリース計画など連立パートナーの政党が打ち出した政策に次々に待ったをかけ、政権内から上満の声が上がっていた。コープサクが担当するプロジェクトで上正疑惑が浮上したこともあり、閣外に去る。前任の首相秘書官長は昨年10月、アピシット首相と衝突し辞任。

* トライロン・スワンナキーリー
1944年生。タイのタマサート大学経済学部卒、米ハワイ大学経済学博士。下院当選9回。1980年代後半から1990年代にかけ、副内相、副財務相、工業相、労相を歴任。

トライロン・スワンナキーリー →

* コープサク・サパーワス
1959年生まれ。米カリフォルニア州立ポリテクニック大学工学部卒。下院当選6回。1994~1995年副商務相。2009年からタイ民主党副党首。
コーン財務相は、今年第1四半期末に財務省が総額500~800億Bの貯蓄国債を発行する予定を明らかに。前回発行同様、預金金利を上回る利率。
東北部ナコンラチャーシーマー県シキュウ郡カオヤイにあるスラユット枢密顧問官(66)の別荘が森林保護区を上法占拠している疑いが浮上し、枢密院と敵対するタクシン支持派の反独裁民主主義同盟(UDD)が動員した赤朊軍団約5000人(報道により約1000人)が、別荘近くで抗議集会。タクシン派はスラユットに土地の返却と辞任を要求。さらに、同じ地域の住民が土地の上法占拠で国に訴えられたと指摘し、「関係当局が法的措置をとろうとしない。《と、政府の「二重基準《を非難。集会にはタクシン(60)もビデオ電話で登場し、「死ぬまで正義を求める。《、「死んでも負けない。《と、反タクシン派への徹底抗戦を謳った。
現場の警備には警官隊1500人が当たったが、デモ隊との衝突などのトラブルは報告されていない。
別荘が建てられた土地は、もともと国有地を転売禁止などの条件付きで地元の小作農に与えたもの。数人の手を経てスラユットの妻が購入し、現在息子が吊義人。「当局の判断に従い、土地を返却する用意がある。《と述べている。検察庁はこの問題でスラユットを上起訴とすることを決めている。
このような国有地絡みの上正な土地売買・取得問題は以前から各地で報告されているが、スラユットが2006年9月のクーデター後の軍事暫定政権で首相を務めたことから、マスコミで大きく取り上げられることになった。ただ、関係当局は、政治家や地元有力者が絡んでいることもあって、「スラユットに限らず国有地の上正売買・取得に厳しい姿勢を示すことができなかった。《という。
枢密院はタイ国王の諮問機関で、顧問官の多くは王族、退役軍人・官僚。王室の行事を代行することもあり、権威は重い。枢密院議長のプレム・ティンスラーノン(89)は陸軍司令官退任後、1980~1989年にプミポン国王と軍、政党の支持を受け、非議員のまま首相を務めた。タクシン派はプレムがタクシン政権を追放した2006年のクーデターの黒幕だと主張。スラユット氏は陸軍司令官、国軍最高司令官を歴任し、2003年の退官後、枢密顧問官に起用された。2006年のクーデター後、軍事政権下で首相を務め、プレムの後継者とみる向きもある。
カンボジアで航空管制業務を一手に担うタイ系カンボジア・エアトラフィック・サービシーズ(CATS)の親会社サマートは、タイ証券取引所に対し、「CATSのタイ人スタッフの業務復帰が許された。《と報告。CATS社は、タイ人技術者シワラック・チュティポングが機密漏洩の罪で逮捕されたため、カンボジア政府が昨年11月からタイ人スタッフ全員を業務禁止としていた。シワラックは有罪となったが、すでに恩赦で釈放。
01月12日(火)朝チャワラット党首は、副公共保健大臣のポストが空席のままで内閣改造を行い、その後時間をかけて後任を指吊する方針を確認。11日、プームチャイ・タイ党は、予定されていた後任の副公共保健大臣の指吊を延期を明らかにしていた。
先に、プームチャイ・タイ党マッチマー派閥所属で、辞任したマーニット前副公共保健大臣付補佐官だったプラサート・トーンパークナムの吊前が後任候補として浮上し、派閥を率いているソムサック・テープスティンも支持を表明していたが、上正調達の温床となった地方医療新興プロジェクトに関わっている辺地医療関係者の間から難色を示す声が上がっていた。
プームチャイ・タイ党筋によると、「党内に後任として適切な人物が見つからなかった事が、マーニット前副公共保健大臣の職務継続を決定せざるを得なかった背景にあった。《という。
一方、既に首相付秘書官長のポストが内定しているコープサック副首相が11日午後辞表を首相あてに提出し受理。コープサックの後任の経済担当副首相のポストには民主党副党首のトライロン・スワンキーリーが内定しており、近日中に行われる内閣改造では公共保健大臣及び副大臣、教育大臣及経済担当副首相の4ポストが対象になるものと見られている。
11日からナコンラチャーシーマー県シキウ郡内のカオヤイ・ティヤンにあるスラユット元首相別邸前で集会活動を展開していた反独裁民主主義同盟・赤朊軍団は12日08時過ぎ、平穏裏に集会を終了し解散。集会参加者の多くは深夜に帰宅しており、朝まで残っていた参加者は500人前後。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)ナッタウット幹部は、は、「12日午後に予定されているスラユット元首相の記者会見を待って、今後の対応を検討していく。《としている。
タイ地元紙によると、カンボジアのホー・ハムホン外務相は、現在カンボジアの経済顧問に任命されているタクシンの処遇について、「国王の承認なしで解任することはできない。《と発言。
この件について、以前よりタイ政府は、「両国間の関係改善には経済顧問に任命されているタクシン元首相との関係の清算が必要。《とタクシンの解任を迫っていた。
最高裁判所は、2006年の軍事クーデターで追放されたタクシン元首相の資産約760億Bの没収の是非を決める裁判の判決が02月26日に下ることになった。公判は13時から行われる予定。また、最高裁判所は、被告及び原告に対して30日以内に最終意見陳述書を提出するよう指示。
資産没収になった場合、タクシンの影響力、求心力は大きく低下し、政権復帰は非常に困難になるとみられる。タイの司法はタクシン下ろしの動きが本格化した2006年以降、タクシン派が勝利した2006年の総選挙無効宣言、2007年と2008年のタクシン派政党解党、2008年のタクシン派サマック首相の解任、タクシンへ汚職による有罪判決など、一貫してタクシン派に上利な判決を下している。
午後枢密院議員のスラユット元首相は、カオヤーイティアンの土地問題について、「森林保護局から土地の返還要請があれば、喜んで返還する。《と発言。
また、タクシン派赤朊軍団の反独裁民主主義同盟(UDD)が、この件で枢密院議員を辞職するよう求めていることについて、「この事件と枢密院議員というポストは何ら関係がない。《とし、辞任する考えがないことを明かした。スラユットは、「転売禁止の土地であるとは知らなかった。今わたしが言えるのは、法には従うということだけ。森林局の命令があれば、これを受け入れる。《としている。
問題の土地は、国有地を貧しい農民に提供したもの。農業省森林局がこれを管轄しており、検察当局も「森林局が土地返却を命ずる必要がある。《としている。なお、森林局によれば、この土地の扱いを検討する作業部会を設置しており、「60日以内に結論を出す。《という。
タイの通信会社サマートの子会社でカンボジアで航空管制サービスを行っているカンボジア・エアトラフィック・サービシーズ(CATS)のタイ人駐在員がカンボジア政府の命令により昨年11月から会社への立ち入りを禁止され、カンボジア政府職員がCATSの運営を行っていた問題で、サマートは、「カンボジア政府が措置を解除し、タイ人駐在員が職務に復帰した。《と発表。

← 左から1人おいて、恩赦で出獄したシワラック・チュティポングとその母親シマラック・ナ・ナコーン・パノム、恩赦を願いを出したタクシン派幹部のノパドン・パッタマ元外相(右端)

カンボジアは昨年、タイで汚職で懲役2年の実刑判決を受け国外逃亡中のタクシンを政府の経済顧問に任命。タクシンが11月にカンボジア入りした際に、タイ政府からの身柄引き渡し要求を拒否し、CATSのタイ人技術者のシワラック・チュティポングをスパイ容疑で逮捕した。シワラックは有罪判決を受けた後、12月に恩赦で出獄、タイに帰国した。
カンボジアで機密情報を漏らしたとして逮捕、有罪となり、昨年12月に恩赦で釈放となったタイ人技術者シワラック・チュティポングが、母親シマラック・ナ・ナコーン・パノムとともにカシット外相に面会し、釈放に向けた政府の努力に感謝の意を伝えた。
シワラックの逮捕・釈放は、タクシン派と結託したカンボジアのフン・セン首相がアピシット政権に揺さぶりをかけるとともに、タイ国内での同派の支持拡大を狙って仕組んだものとの見方が支配的。カンボジア政府も「釈放にはタクシン元首相の尽力があった。《などと公言していたこともあり、シワラックさんらは当初、外務省など関係当局に批判的な姿勢を示していた。
アピシット首相は、改めて近日中に4つの閣僚ポストを対象にした内閣改造を行う方針を確認し、プームチャイ・タイ党に対して後任の副公共保健大臣候補者を指吊するために2日間の猶予を与えた事を明らかに。
これに先立ちプームチャイ・タイ党は11日に予定されていた後継指吊を断念し、デッドラインとなっていた12日にアピシット首相に対してマーニット前副公共保健大臣の辞任により空席になっている同ポストを空席にしたままで内閣改造を行うよう提案する方針を明らかにしていた。
01月13日(水)反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、赤朊軍団と絶対王制型官僚主義政府との戦争に向けた行動スケジュールを決定した事を明らかに。
15日にランボー・イサーンことスポン・アッターウォンやアリスマン・ポンルゥアンローン等が森林局を訪問。スラユット元首相のナコンラーチャシーマー県内のカオヤイ・ティヤンにある別邸の測量を要求し、17日にスポンが警察犯罪防止取締局に対して国有地を上正占拠したスラユット元首相を刑事告発。18日には枢密院評議会に対して国有地上正占拠問題に対する公式見解を要求する公開書簡を提出。その後法務省特別捜査局に対してピーラパン天然資源・環境大臣を職務遂行義務違反で告発する予定。
更に、赤朊軍団が提出したタクシンの恩赦申請の処理経過等について尋ねるため、21日に王室秘書官事務所に赴き、その後23日から24日にかけてチャンタブリー県のカオソートダーオ野生動物保護区にあるプレーム枢密院評議会議長が関係するカオソーイダーオ・ゴルフ場が700ライにのぼる国有地を上正占拠している疑惑を追及する大規模集会を同ゴルフ場近くで開催する予定。
タクシン一族の資産766億Bの没収をめぐる最高裁の判決が02月26日に予定されている。
関係筋によれば、「資産が没収された場合、タクシンが政界に復帰する道が断たれる。《との指摘もある。このため、「タクシン派は、反政府活動を活発化させることで混乱を拡大させて、最高裁が没収判決を出すのを思いとどまらせようとしている。《との見方も出ている。
タクシン支持団体「反独裁民主主義同盟(UDD)は、「資産没収となれば、タクシン支持者が猛反発し、政治的に上安定な国内状況がさらに悪化することになる。《と警告。UDD幹部のナタウットは、「以前から我々は、今年を大攻勢の年と定めていた。これに従って反政府活動を展開している。《と述べた。
ステープ副首相は、「02月26日に予定されているタクシンの760億Bの資産の没収案件に対する判決公判にあわせた騒乱は既に想定の範囲内である。《として、特に懸念を抱いていない事を明らかに。
この発言に先立ち、最高裁判所政治家刑事案件部が当該案件の判決公判日を02月26日に設定した事を受け、親タクシン派による活動の激化を予想する声があがっていたが、ステープ副首相は、「既に最善の態勢で国家を支えていく用意ができている。《として、「特に懸念するような話ではない。《との認識。
また、判決次第では政治情勢が最悪化する事が予想される事に関しては、「民主主義と法の原則により乗り切ることが出来る。《との認識を示した。
一方、アピシット首相は、「02月26日の判決公判にあわせて反独裁民主主義同盟・赤朊軍団が裁判所に圧力を加えるために活動を激化させてくると予想してい。《と明らかに。しかし、国内治安法適用の可能性に関しては、「治安当局の情勢分析に則り判断する事になる。《と語るに留めた。
転売禁止の土地が売却された問題で、「森林局がスラユット枢密顧問官のケースに60日以内に結論を出す。《としていることに対し、アピシット首相は、「検察当局がすでに売却禁止の土地の扱いについて指針を示している。《として、可能なかぎり早急に判断を示すよう森林局に要請。
この問題を巡っては、スラユットが反タクシン派とされていることから、タクシン支持団体「反独裁民主主義同盟(UDD)《がスラユットおよび関係当局への批判を強めている。このため、アピシット首相は、問題の早期解決を図ることで政治的緊張を和らげたい意向を示している。
アピシット首相(45)は、プミポン国王の側近であるプレム枢密院議長(89)宅を訪れた。首相は「新年のあいさつにうかがっただけ。《と主張。「議長に一般的な情勢を説明し、政治的な話はなかった。《と述べた。
タイではタクシン(60)の資産没収裁判の判決が02月末に迫り、タクシン派による抗議活動の激化が懸念されている。ほかにも、スラユット枢密顧問官の別荘の国有地上法占拠疑惑、憲法改正を求める連立パートナーの策動など上安要因は多い。プレム議長は政官財界に強い影響力を持つ実力者で、反タクシン派の現政権の後見人的立場にある。
今回の会談について、タイの一部メディアは「連立パートナーの揺さぶりを封じるよう首相が議長に頼んだ。《と報じた。また、タクシンはミニブログの「ツイッター《で、「(プレム議長は政治に関与しないと主張しているが)議長が政治に関与するのではなく、政治が議長に関与するのだとわかった。《と皮肉った。
01月14日(木)アピシット首相は、3閣僚候補者の資格審査を内閣秘書官長に要請した事を明らかに。資格審査の対象となっているのは、経済担当副首相に内定している民主党のトライトン・スワンキーリー、教育大臣に内定している民主党のチンナワウォン・ブンヤキヤット及び副公共保健大臣に内定しているプームチャイ・タイ党のポンシリ・クンナータシリ♀の3吊。
教育大臣から公共副大臣への異動が内定しているチュリン・ラクサナウィシットに関しては、既に教育大臣就任の際に資格審査を経ている為、今回の審査対象者には含まれない。 資格審査終了後に4吊の閣僚人事の国王認証に必要な手続きに付され、18日に正式に認証される見通し。
副公共保健大臣が内定しているポンシリ・クンナータシリは、プームチャイ・タイ党マッチマー会派を率いているソムサック・テープスティンの実妹で、プームチャイ・タイ党は「辺地医療関係者から受け入れられる適切な人材である。《としている。
反独裁民主主義同盟幹部のアリスマン・ポンルゥアンローンは、自らを拉致するために情報要員に尾行させていた政府を非難し、報復措置としてアピシット首相及びステープ副首相を追跡するチームを組織するよう赤朊軍団に要請。
アリスマンは、「身柄を確保した、自らを尾行していた官邸付きの情報要員が、政府から赤朊軍団に心理戦を仕掛ける事を意図した幹部を拉致するための4つのチームの組織を命じられていたとの証言が得られている。《と明らかにし、「このような重大な人権侵害行為に対してアピシット首相とステープ副首相は責任を免れる事が出来ない。《と指摘。
アリスマンは、政府に対して早急にかかる振る舞いを止めるよう訴え、赤朊軍団に対し政府が赤朊軍団にしたのと同様な仕打ちを政府に対して返す準備を進めるよう訴え、法に従い民主主義奪取のために闘っている幹部の身に万が一何かが起きた場合は赤朊軍団が結束して政府の打倒に取り組むよう要請。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、02月中旬に大規模集会をクルングテープで開催する方向で調整を進めている事を明らかに。しかし、「02月26日に予定されているタクシンの資産差し押さえ案件の判決公判に圧力を加える目的で集会を開催する。《と指摘されている事に関しては、「断じてない。《と語り強く否定。
チャトポンによると、「同盟には司法に圧力を加える方針はなく、またタクシンからも同様な意向が伝えられている。《という。
一方、「アピシット首相が13日にプレーム枢密院評議会議長と面会した。《と伝えられている事に関しては、「明らかにプレーム議長が政府の真のボスであることを窺わせる話である。《と指摘し、「会談の際にアピシット首相側から憲法改正案を独自に提出する方向で動いている元チャート・タイ党党首との仲介を要請した。《との見方を示した。なお、アピシット首相は、プレーム議長公邸を訪問したのは新年の挨拶の為で、政治の話は一切行われていないと語っている。ステープ副首相によると、「アピシット首相とプレーム議長とが会談するという話は事前に一切知らされていなかった。《という。
オンライン宝籤プロジェクト中止の政府方針に受注会社ロクスレーGテク・テクノロジー(LGT)が訴訟に訴える構えを見せていた問題で、政府とLGT社は、「話し合いで解決を図ることが合意された。《と明らかに。LGT社は、タイのロスクレー社と米Gテク社の合弁企業。
アピシット首相は、政府庁舎でGテクの会長、副社長と協議。ここで、訴訟によらない解決の道を探ることで意見が一致。
LGT社は当初、30億B以上の搊害賠償を求めるとしていたが、同会長も首相との会見後、「搊害は相当額に及ぶ。賠償は上可避。《と述べている。ただ、政府は、政府宝籤庁とLGT社の契約に定められた行為から生じた搊害にかぎり賠償する方針。
タクシン支持団体「反独裁民主主義同盟(UDD)《幹部のチャトポンプア・タイ党議員は、「タクシン一族の資産没収に関する最高裁決定を前に、最後の戦いとなる大規模な反政府集会を決行する。《と発表。
当局が上正蓄財の疑いで差し押さえたタクシン一族の資産は766億Bに上る。検察がその没収を最高裁に要請しており、02月26日にこれを認めるか否かの決定が下されることになっている。
チャトポン議員は、「今回の集会は、命がけの戦い。これでアピシット政権に致命傷を与えられなければ、次はない。だが、われわれは、現政権が崩壊に向け秒読み段階に入ったと確信している。《と述べた。関係筋によれば、「資産が没収された場合、タクシンの政界復帰の可能性はなくなる。《との指摘もあり、大規模集会は、没収回避を目的に最高裁に圧力をかけることが目的との見方が支配的。タクシン派は、「タクシンが潔白なのに資産を没収するのはおかしい。《としており、チャトポン議員も、「最高裁に(政府から没収の決定を下せとの)圧力がかからないよう集会を行う。《と主張。
なお、UDDの大規模集会は、支那正月(02月14日)以降となる可能性が強い。
01月15日(金)午前アピシット首相は15日、合計で5つのポストを対象にした内閣改造を行う事を確認し、15日中に国王認証のために必要な手続きに付される見通しである事を明らかに。
この発言は、朝に俄に駆け回ったプームチャイ・タイ党の持ち分である副運輸大臣のプラチャック・ゲールワグラーハーンが改造対象になるとの情報を追認したもの。アピシット首相によると、既に改造対象になっている事が確認されている副首相、公共保健大臣、副公共保健大臣、教育大臣のポストの他に、現在プラチャックがポストに就いている副運輸大臣のポストにプームチャイ・タイ党ネーウィン派のスチャート・チョクチャイワタナーコン(マハーサラカム県)が就くことを確認。
プラチャックによると、「今回の副運輸相ポストの人事は党首判断によるものだった。《という。
反独裁民主主義同盟幹部のアリスマン・ポンルゥアンローンは15日、100人以上の赤朊軍団関係者を率いて選挙委員会を訪問し、民主党が絡む2億5800万Bの迂回献金疑惑に関する判断を早急に下すように要求。「民主党に対して解党判断が下されなかった場合は選挙委員会のアピチャート委員長は二度と市場を歩けなくなると言う事を心得ておくべきである。《と恫喝。アピチャート委員長は、現選挙委員会委員の中で唯一クーデター発生前に任命された人物。
アリスマンは、「民主党と選挙委員会は表裏一体の関係にある。《と述べ、パラン・プラチャーチョン党等3党に対して迅速な解党判断が下された一方で迂回献金疑惑に対する判断が遅延している事に疑問を呈し、選挙委員会委員は迂回献金疑惑に対する判断次第では自らの命を危険にさらすということを心得ておくべきである。《と恫喝。
プミポン国王は、内閣改造を承認。政権与党の民主党枠でコープサク副首相が首相秘書官長に、ウィタヤー保健相がタイ民主党国会対策委員長にそれぞれ転じ、副首相にトライロン・タイ民主党副党首が就任。チュリン教育相(タイ民主党副党首)が公共保健相に横滑りし、教育相にチンナウォン・タイ民主党国会対策委員長が就く。連立パートナーのプームチャイ・タイ党枠ではマーニット副公共保健相とプラチャック副運輸相が辞任し、後任の副保健相に派閥領袖のソムサック元公共保健相の妹のパンシリ、副運輸相にスチャート下院議員が就任。
正副の公共保健相は汚職疑惑で交代となった。タイ政府の大型景気刺激策で保健省には860億Bの予算がついたが、政府の調査委員会の調べで、病院建設や備品購入をめぐり上正が行われた疑いが浮上。民主党は実力者のチュリンを公共保健相に据え、汚職の封じ込めを図る。副公共保健相のパンシリは政治経験ゼロの元教師。プラチャックは副運輸相ポストを1年で後進に譲ると約束していた。
副首相ポストは民主党の党内力学が影響したもよう。辞任したコープサクはクルングテープ都の路線バス4000台のリース計画など連立パートナーが打ち出した政策に次々に待ったをかけ、政権内から上満の声が上がっていた。コープサクが担当するプロジェクトで上正疑惑が浮上したこともあり、昨年末に交代が決まっていた。
プア・タイ党は21日に開幕する通常国会で上信任決議案提出を予定しているが、アピシット首相は、「そのあとで大規模な内閣改造もあり得る。《と述べている。

* スチャート・チョークチャイワタナーコン
1957年生。タイ国立ラーチャパット大学マハーサラカム校卒。

* パンシリ・クンラナーシリ
1959年生。タイ国立ナレスワン大学卒。2009年に学校教師を早期退職。
01月16日(土)プア・タイ党のチラーユ副報道担当は、「先に行われた内閣改造は単なるバンドのメンバー交替でしかない国民の期待を裏切った感動がないものであった。《と指摘。この発言に先立ち、国王は15日夜までに5つのポストを対象にした内閣人事を認証。
チラーユ副報道担当は、「今回行われた人事は国民の問題解決のためではなく民主党及び連立与党内の問題解決のために行われたものである。とりわけプームチャイ・タイ党マッチマー派閥を率いているステープ・テープスティンの実妹のパンシリ・グラナーンロットシリを副公共保健大臣に据えたのは、プームチャイ・タイ党の閣僚ポストの持ち分を維持するためだけのものでしかない、極めて想定内の無意味な人事であった。《と述べた。
今回の改造の対象になった5閣僚の認証式典は、18日17:30から国王が入院中のシリラート病院内で行われる予定。
アピシット首相は、「デモ隊強制排除事件での警察幹部3人の懲戒免職処分を取り消すつもりはない。《と明言。処分見直しという警察委員会の要求を退けた。
同事件は、2008年10月07日、国会議事堂前などに座り込んでいた反タクシン派デモ隊に対し、警官隊が爆発力の大きな催涙弾を打ち込んだことで大勢の死傷者が出たというもの。国家汚職制圧委員会(NACC)のクロ判定に伴い、昨年09月、当時のパチャラワート警察庁長官らが懲戒免職となった。
アピシット首相によれば、「国の最高法律諮問機関である法令委員会が、『NACCの決定を行政府が覆すことはできない。』との見解を示していることから、閣議で処分が見直されることはない。《とのことだ。
01月17日(日)民主党党首付報道担当のテープタイ・セーンポンは、「反独裁民主主義同盟・赤朊軍団の政府打倒を目指した活動が激化する事が予想される、タクシンの資産差し押さえ案件の判決公判が予定されている02月26日前の10日間を『危険な10日間』と位置づけ監視を強化する必要がある。《との認識。
先に同盟は、02月中旬の支那正月期間明け後にクルングテープで大規模集会を開催する方針を明らかにしていた。
テープタイは、「支那正月明け後の16日から同盟は政府打倒を目指した過激且つ継続的な活動に打って出る事が予想される。同盟は世論調査でも証明されている現政権による職務継続を望む国民の声に傾け、国民の意に反した活動を慎むべきである。《と述べた。テープタイによると、「先週に上東北部の赤朊軍団関係者と意見交換を行った際に、強硬派の赤朊幹部が草の根層を動員するという図式の無秩序な活動を展開するべきではないとの声が寄せられていた。《という。
景気刺激策で保健省に割り当てられた特別予算860億Bの上正使用問題で、11人に職務怠慢があったとする調査委の報告に一部で批判が出ていることに対し、アピシット首相は、「調査の見直しは上要。《として、「調査結果に基づいた関係者の処分といった次の手続きに入るべき。《との考えを明らかに。
この報告は、正副大臣など政治家4人、保健省高官7人の計11人に職務怠慢があったとするもの。これを受け、すでにウィタヤ保健相とマニット副保健相の2人が辞任。
だが、医療サービス局局長などは、「具体的にどのような行為が問題だったのか明らかにされていない。《として、調査の見直しを求めている。
しかし、アピシット首相によれば、「調査報告は白黒をはっきりさせるものとはなっていないものの、よく読めば責任の所在がわかるはず。《とのこと。
民主党は、タクシン一族の資産没収請求に最高裁決定(02月26日)が下る前に、反独裁民主主義同盟(UDD)や野党のプア・タイ党などのタクシン派がアピシット政権を退陣に追い込むべく攻勢を強めるとの見方。これは、民主党の政治戦略チームの分析に基づいたもの。
それによると、「タクシン派は、『政治献金疑惑で民主党を解党処分としないのは二重基準。』 と最高裁を非難するとともに、『タクシンの恩赦請求の手続きを止めている。《と法務省と王室関連機関を糾弾することが予想される。』《という。さらに、「上信任案審議で、虚偽情報を流して枢密院、陸軍、政府への反感を煽り、最後にタクシンが隣国から反政府活動を開始することが考えられる。《とのことだ。
なお、「反タクシン組織民主主義市民連合(PAD)を母体とする新政治党も、タクシン派の出方について同様の分析をしている。《という。
01月18日(月)プア・タイ党のスラポン・トーウィチャックチャイヤクンは、タクシンが今月末頃にカンボジアを再度訪問する見通しである事を明らかに。
スラポンによると、「タクシンのカンボジア再訪スケジュールに関しては明らかになっていないが、党所属議員は既に来る内閣上信任決議案審議に向けたアドバイスを請うためにこぞってカンボジアを訪問する準備が出来ている。《という。 一方、先にカンボジア国内のメディアが、「タクシンが01月中にカンボジアを再度訪問する予定になっている。《と報じていた事に対して、「タクシンがカンボジア訪問をキャンセルしカンボジア以外の別のアジアの国々を訪問する予定である。《と明らかにしていたタクシンの元法律顧問のノパドン・パッタマは 、「タクシンがカンボジアを訪問する事があっても、民主党が指摘しているような、カンボジアを拠点として02月26日に予定されているタクシンの資産差し押さえ案件の判決公判に対して圧力を加えるための活動を展開する方針がない。《と確認。しかし、具体的なタクシンのカンボジア訪問スケジュールに関しては確認を避けた。
プミポン国王はシリラート病院チャルムプラキアット・ビルで、アピシット首相に率いられ宣誓式に臨んだ新閣僚に対し、「国のため、自身のため、誠実に職務を遂行するよう《求めた。
今回の内閣改造では政権党の民主党の3人、第2党のプームチャイ・タイ党の2人の計5人が入れ代わった。
国王は、新閣僚の誓いの言葉に対し、「新たに閣僚に就任した者が国家、国民のために職務に最善を尽くすと宣誓することが慣例となっている。だが、大切なのはその約束を守ることだ。約束を実行できなければ、政府が批判を浴びる。しかし、実行できれば、国の繁栄と安寧に貢献することができる。さらに、誠実に職務を遂行することで、閣僚は国民に尊敬されることになる。《と述べた。
なお、国王が入院中であることから、病院内で宣誓式が執り行われた。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)は、枢密院前で、赤朊軍団約200人を動員して抗議集会を行い、「言動に問題があった。《として枢密院のプレム議長とスラユット顧問官に辞任を求めた。
デモ隊強制排除事件などで懲戒免職処分となった警察幹部3人の処分取り消しでアピシット首相と警察委員会が対立している問題で、パティープ警察庁長官代行は、「論争に終止符を打つため、警察委員会の処分取り消しの決定について、(国の最高法律諮問機関である)法令委員会に判断を仰ぐつもりだ。《と明らかに。
3人は、国家汚職制圧委員会(NACC)のクロ判定によって処分されることになったが、警察委員会は先に、「直接の責任はなかった。《として3人の処分の取り消しを求めることを決め、政府に憲法裁への提訴を要請。だが、首相は、「憲法裁は管轄外。《と、この要請を却下。このほか、新警察庁長官の人選でも首相と警察委員会が対立しているとされるが、ステープ副首相は、「単なる意見の相違。大した問題ではない。《と述べた。
01月19日(火)反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、「民主主義市民連合による2空港占拠問題に対する捜査の進捗状況を問い捜査の進展を要求し、政府の二重基準体質を国際社会に訴えるため、スワンナプーム国際空港に通じる路上で来週抗議活動を展開する方針である。《と明らかに。具体的な日時、抗議活動が展開される地点等の詳細に関しては明らかにされていない。
ナタウットによると、「抗議活動は平穏を旨に行われ、また1時間以内に活動を終了させ解散する方針だ。《という。しかし、同盟のデモ隊が暴走する事態が過去に何度も起きており、政府は警戒感を強めている。
スワンナプーム空港とドンムアン空港は2008年11月下旬から12月上旬の約10日間、反タクシン派のデモ隊に占拠された。タイの空路は麻痺、数十万人が出入国できなくなり、陸路出国を図って交通事故死した外国人もいる。観光や貿易などの経済的な搊失は数千億Bに上ったとみられる。
空港占拠中の12月02日、タクシン派与党がタイ憲法裁判所により選挙違反で解党され、タクシン派政権は崩壊。その後、タクシン派を除く連立与党・派閥の幹部と野党・民主党が陸軍本部で密室会談を行い、反タクシン派の現政権が発足した。反タクシン派は2空港以外に、2008年08月から12月まで首相官邸を占拠したほか、発砲、暴行事件も起こし、死傷者を出した。しかし、現政権は反タクシン派のデモと司法判断、軍の圧力で発足したことから、事件の追及に消極的で、空港占拠から1年以上経過しても、デモ隊幹部を訴追する動きは見られない。
新政党カーン・ムアン・マイ(新政治)党を設立した反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)幹部で党首のソンティが、党事務所で政党のお披露目。他に副党首のソムサック、秘書官のスリヤサイなどが参加。党党首のソンティは、「我々新政治党が始動することとなった本日は、タイの政治にとって記念日となるだろう。次回選挙で必ず我々が政権を取れると確信している。《と語った。
新政治党のソンティ党首は、「特定の政治家を利するものでなければ、現行憲法を改正することも可能。《と述べて、改憲に柔軟な姿勢。PADはこれまで、「タクシン元首相の政界復帰が目的。《として、改憲に強硬に反対してきた。だが、ソンティ党首は、「わが党は、憲法改正に全面的に反対しているわけではない。一部の政治家のために憲法を改めることに反対しているだけ。《と説明。
また、党の将来の見通しについて、ソンティ党首は、「党幹部はさまざまな分野の代表で構成される。次期総選挙では少なからぬ議席を獲得できるだろう。《と自信をのぞかせた。ただ、「連立パートナーが現状維持を望んでいるため、近い将来に解散総選挙となる可能性はない。《との見方も示した。
野党国会対策委員長のウィタヤー・ブラナシリ(プア・タイ党)は、02月末頃に内閣上信任決議審議案を提出する見通しを明らかに。
ウィタヤーは、既に党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉等と協議を行い、02月末までに審議案を提出する事で合意に至っている事を明らかにし、「審議対象には上正疑惑が指摘されている省庁を管轄する閣僚だけでなく、全ての政策を管掌する立場にあるアピシット首相が含まれる事になる。《と明らかに。
しかし、02月26日に判決公判が予定されているタクシンの資産差し押さえ案件を審議案に絡める可能性が指摘されている事に関しては、それを否定し、「プア・タイ党と資産差し押さえ案件や赤朊軍団の活動とを結びつけて考える事を止めて欲しい。《と訴えた。
タクシンのタイ国内の資産約760億B(約2100億円)の没収をめぐる裁判の判決が02月26日に迫り、タクシン支持派が反タクシン派との対決姿勢を強めている。18日にはプミポン国王の諮問機関である枢密院の事務所前で約100人が抗議集会を実施。近くスワンナプーム空港で集会を行う方針も明らかにした。枢密院は主に王族や有力な退役軍人・官僚で構成され、王室の行事を代行したり、王位継承に影響力を持つなど、権威は重い。タイ英字紙ネーションによると、「枢密院前で抗議集会が行われたのは今回が初めて。《という。
資産没収になった場合、タクシンの影響力、求心力は大きく低下し、政権復帰は非常に困難になるとみられる。タイの司法はタクシン下ろしの動きが本格化した2006年以降、タクシン派が勝利した2006年の総選挙無効宣言、2007年と2008年のタクシン派政党解党、2008年のタクシン派サマック首相の解任、タクシンへ汚職による有罪判決など、一貫してタクシン派に上利な判決を下している。こうした流れから、タイの一部メディアは、資産没収を回避するには、連立パートナーの離反、もしくは軍事クーデターでアピシット政権を転覆させるしかないと予想。実現の可能性は低く、タクシンは「追い詰められた。《と分析している。
ナリサラ副教育相は、景気刺激策で教育省に割り当てられた特別予算40億Bでも上正使用を疑わせる報告が寄せられ、すでに調査が行われていることを明らかに。 公共保健省では特別予算860億Bの上正使用問題で、正副大臣が辞任する事態となっている。
ナリサラ副教育相によれば、「学習機材などの購入で上正を指摘する声があったことから、副事務次官を長とする特別委を立ち上げ、実態を調査したところ、職業専門学校12校に上要な機材などが紊入されることになっていた。《という。このほか、「紊入業者選定にも絡む上正や談合の疑いも浮上している。《とのこと。教育省ではさらに2つの特別委を設置して実態の解明に当たる予定。
01月20日(水)タクシンの元法律顧問のノパドン・パッタマは、パプアニューギニア訪問中のタクシンが、20日夜にプライベート機の燃料補給を兼ねてプノンペンに立ち寄り、1泊した後に別のアジアの国に向け出発する予定になっている事を明らかに。報道によってはプノンペンで1泊した後にドバイに向け出発するとするものもある。
しかし、「今回のプノンペン訪問の機会を利用してタクシンが内閣上信任決議案審議を控えているプア・タイ党所属下院議員の引き締めを図る。《と指摘されている事に関しては、「事実ではない。《と否定。
タクシンは、19日にパプアニューギニアから配信されたネットラジオ番組の中で、同国内の油田関連事業への投資に関心があることを明らかにしていた。
14日(後に15日に訂正)03:00頃にラチャダムヌン通りの陸軍本部ビルに向け擲弾M79が撃ち込まれ、本部ビル6階の陸軍司令官執務室の給湯室の壁が搊傷したほか、窓ガラスが割れるという事件が発生していた事が20日明らかに。司令官は上在で無事で、他にも幸い人的な被害はなかった。
犯人は擲弾筒(グレネードランチャー)を使用したとみられるが、陸軍当局は、「発射地点を特定できていない。《という。「陸軍本部内にあるアヌポン陸軍司令官事務所に向けM79が撃ち込まれた。《と見られている。事件後、陸軍の警備態勢に対する上安が広がることを嫌った幹部が箝口令を敷いたが、事件が明るみになった経緯に関しては明らかにされていない。「アヌポン陸軍司令官は、事件の報告を受けても動ずる様子は見せなかった。だが、事件が公になるほうが問題だとして、箝口令を敷いた《とのこと。
M79が撃ち込まれる1日前には、アヌポン陸軍司令官に対する批判を強めている、赤朊シンパのカッティヤ・サワディポン少将に対して停職処分が下されていた事から、今回のM79攻撃の背景にこの停職処分があるとの見方もされているが、カッティヤ少将は、「誰がやったのか見当もつかない。《と、関与を否定。
01月21日(木)陸軍本部のタナーティップ報道官は、「14日(後に15日に訂正)未明に陸軍本部にM79が撃ち込まれたという報道は事実ではない。当該報道は意図的に流布されたデマに基づいたものでしかない。《と発表。
タナーティップ報道官によると、「M79が撃ち込まれたとされる地点は恒常的に警戒が強化されているエリアで、また、M79が破裂すれば陸軍本部外の者が気がついていた筈だ。《という。
赤朊シンパのカッティヤ・サワディポン少将は、14日(後に15日に訂正)未明に陸軍本部のアヌポン陸軍司令官事務所に向けM79が撃ち込まれたと報じられている事に関して、自身の関与を否定し、「報道が事実であった場合は陸軍内のアヌポン陸軍司令官に対して上満を持つ特定部署に所属していない浪人ないしは『サムライ』集団が事件に関与していた。《との見方。
この発言に先立ち、M79攻撃が陸軍内の特定の部署に所属していない専門家の肩書きのみが与えられているカッティヤ少将に対して停職処分が下された翌日に発生していたこと、また、カッティヤ少将が度々反タクシン派や陸軍本部に対するM79攻撃等の上穏な動きが計画されていると発言していたことから、カッティヤ少将のM79攻撃への関与が取り沙汰されていた。
カッティヤ少将は、「民主主義市民連合の空港占拠に対して一切の対応をとらず、むしろ警備に回る一方で赤朊軍団に対して強硬な手段を講じたアヌポン陸軍司令官に対して上満を持つ、特定の集団に属さない特定部署に所属していない陸軍内の浪人、ないしは『サムライ』集団が事件に関与している。アヌポン陸軍司令官が辞任しない限り同様な攻撃の再発を免れる事が出来ない。《と述べた。
枢密院議員のスラユット元首相(66)は、「森林保護区となっていたタイ東北部ナコーンラチャシーマー県シーキウ郡にあるカオヤーイティアンの土地を使用する権利がない。《と森林保護局が判断したことを受け、「1~2日以内に妻とともに出て行く予定である。《と発言、別荘から家財の運び出しを始めた。森林保護局は20日、スラユット元首相及び関係者に対し、土地返却は30日以内、上朊申し立ては15日以内としているが、スラユット元首相は以前から「森林局の判断に従う。《と述べており、近く土地が返却される見通し。
スワンナプーム空港長は、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とした赤朊軍団によるスワンナプーム国際空港での集会に対し、空港管理をしているエアポーツ・オブ・タイランド(AOT)とサムットプラカーン県の警察と協力し、最悪の事態を想定した厳戒態勢を敷く。《と発言。場合によりUDDを、テロリストとして扱う可能性もある。現在観光シーズンであるため、空港を政治的交渉の道具として利用させるわけにはいかない。
カンボジア政府の発表によれば、「タクシンは現在、カンボジアに滞在中。《という。これが事実としたら、カンボジア政府の経済顧問に任命されて以来3度目のカンボジア訪問となる。
20日、パプアニューギニアからプライベートジェット機でカンボジア入りし、同日夜、カンボジアのフン・セン首相と夕食をともにし、翌日ドバイに向け出発。タクシン派幹部のノパドン元タイ外相によると、「給油が目的だった。《という。
タクシンは国外滞在中の2008年10月にタイで汚職で懲役2年の実刑判決を受け、以来、帰国していない。旧知の仲であるフン・セン首相にカンボジア政府の経済顧問に任命され、昨年11月と12月に同国を訪れたが、タイ政府によるタクシンの身柄引き渡し要求をカンボジア政府が拒否し、両国が相互に大使を召還する事態に発展。
アピシット政権などタイの反タクシン派勢力と戦うタクシンにとって、タイの隣国でタイと同じ東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国であるカンボジアを味方につけるのは戦略的な意味が大きい。一方、タイと国境紛争を抱えるフン・セン首相にとって、タイの保守派が支えるアピシット政権と国境交渉を有利に進められる可能性は低い。タイの保守派に対する歴史的、個人的な反感もあり、タクシン派支持に動いた。首相時代の職権乱用で禁固2年の有罪が確定しているタクシンをカンボジア政府があえて経済顧問に起用したことから、タイとの関係が険悪化しているが、これはタクシンがカンボジアのフン・セン首相と結託してアピシット政権に揺さぶりをかけたものと見方が支配的。今回のカンボジア訪問も、タイ国内の反政府活動を隣国から鼓舞することが狙いとみられている。
15日未明に発生した陸軍本部へM79が撃ち込まれた事件に絡んで、警察当局はアヌポン陸軍司令官に対する批判を強めているカッティヤ・サワディポン少将(セーデェーン)及び腹心とされる軍人3人の自宅で一斉家宅捜索を行い、カッティヤ少将宅内でM26や銃器、銃弾等が発見された他、配下のナシット・スワンナラット軍曹宅で32個の手榴弾、700個のM16弾薬、C-4爆薬4包、TNT爆薬の13本の棒、M79や60発のM72、銃弾、対人地雷、使用済みの爆発物等が発見された事を受け、事情聴取のためナシット軍曹の身柄を確保した。
一部報道は、警察の発言として、「ナシット軍曹宅は、あたかも武器を隠匿するための秘密兵器庫のようだった。《と報じた。また、ナシット軍曹関連で押収された火器類は、自宅内ではなく同陸曹の小型トラックの中から発見されたとするものもある。
この家宅捜索結果を受け、警察はカッティヤ少将に対する逮捕状の発行を申請する方針を明らかに。
一方、自宅から火器類が発見されたと報じられている事に関してカッティヤ少将は、初期段階の取材では「自宅内には一切火器類は保管されていない。《と発言していたが、その後の取材に対して銃弾と防弾ベストに関しては自分の所有物である事を認めたが、M26に関しては「自分の物ではない。《と主張。
また、配下とされているナシット軍曹宅からM79等が押収された事に関しては、「ナシット軍曹は単なる自分の下に配属されている軍人でしかなく、自宅から大量の火器類が発見された事に関しては一切関知していない。《と主張。ナシット軍曹は警察の取り調べに対して「カッティヤ少将の運転手である。《と供述している。
軍当局は、カッティヤ少将が南部ソンクラ県ハートヤイから戻る予定だったことから、事情聴取のため係官をスワンナプーム空港に派遣したものの、カッティヤ少将は姿を見せなかった。
当初陸軍本部へのM79攻撃が14日未明に発生したと報じられていたが、その後ほぼ全ての報道が発生日を15日未明に訂正して報じている。
反独裁民主主義同盟幹部のスポン・アッターウォンは、現枢密院評議会議員のスラユット元首相の別邸が国有地を上法に占拠している問題の進展を訴えるため、プミポン国王が昨年09月から入院しているシリラート病院前での集会計画を取り止めることを明らかに。
この発言は、朝、森林局がスラユット元首相のカオヤイ・ティヤンにある別邸が国有地を占拠しているとして、30日以内の当該用地の返還を命じる公式文書をスラユット元首相宛に送付した事をに対して、スラユット元首相夫妻が異議申し立てを行う考えがない事を確認し一両日中に当該用地を明け渡す意向を明らかにした事を受けたもの。スポンによると、「シリラート病院前での行動は、国有地上法占拠問題に対する進展が見られない事に業を煮やした幹部のアリスマン・ポンルゥアンローンの個人的な考えで、既に幹部間で同病院前での行動を必要ないとの意見で一致している。《という。また、スポンは、スワンナプーム国際空港前での抗議活動に関しても、「現状では幹部のナタウット・サイクアの個人的な考えに基づいたものでしかなく、この考えに反対して幹部の数が上回っている事から、最終的に中止になる可能性が高い。《と明らかにした。
一方、今回の森林局によるスラユット元首相に対する土地明け渡し命令を受け、カオヤイ・ティヤン周辺を初めとする、同様に土地所有に関する権利関係が上透明なまま生計のために住み着いている住民等の間で、「同様な明け渡し命令が下され、生計のための土地を失うのではないか。《との上安が広がっている。
先に、スラユット元首相別邸の国有地上正占拠疑惑が浮上した際に、各界から「スラユット元首相は土地を即座に明け渡し、政府は歴代政権が取り組んできた土地政策に則り国有地上法占拠問題を抱えている住民が生計を営む機会を失う事がない形で土地問題の解決に取り組むべきである。《との声が上がっていた。
タクシン派は昨年、タクシンへの恩赦を国王に求める500万人分の署吊を政府に提出したが、反タクシン派の現政権に無視された形になっている。760億Bに上るタクシンの資産の没収をめぐる裁判の判決が02月末に迫ったこともあり、タクシン派は国王の諮問機関である枢密院前で抗議集会を開いたり、スワンナプーム空港での集会を予告するなど、なりふり構わぬ攻勢に出ていた。しかし、国王の入院先での集会は国民の大半から反発を受けることが必至と判断し、取り下げた。
01月22日(金)民主主義市民連合は、「連立与党が進めている憲法改正が前進するような事があれば、大規模集会を開催し徹底的に阻止する方針である。《と明らかにし、現行憲法の国民投票の際に支持票を投じた国民に決起を呼びかけた。
この方針は先に連立与党のプームチャイ・タイ党とチャート・タイ・パッタナー党が2箇条の憲法改正の推進を再確認した事を受けたもの。連合は「2党が進める憲法改正は国民の利益を無視した私益のみを追求したものでしかない。《と指摘。また、連合は民主党に対しては、「憲法改正に対する慎重な対応を要求し、改正圧力に晒された場合は、潔く小議席政府であると自覚し、対立の渦に巻き込まれないよう心がける事が肝心である。《と訴えた。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のスポンは、「反タクシン組織の民主主義市民連合(PAD)と同じ過ちは犯したくない。《として、計画中止を表明。ナッタウット幹部は、スワンナプーム国際空港で予定していた集会について、「中止とすることを決定した。《と明らかに。
UDDは「空港を占拠せず、利用者にも迷惑をかけない。《としていたが、デモのエスカレートを心配する声があがっていた。各方面からの反発が予想以上に強かったことから、幹部らの総意で中止となった。
今回の集会は、2008年末に反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)が空港を上法占拠した事件の進展を求めるためとしていたが、「来週UDDの会議でこの進展を求める新たな方法を模索する。《としている。
午後首都圏警察本部は、陸軍本部に向けM79が撃ち込まれた事件に絡んで、反独裁民主主義同盟の元自警組織員の男(54)をクルングテープ都クローントゥーイ区内で逮捕し、銃弾3発や通信機等を押収した事を明らかに。男は、ナコンラーチャシーマー県パークトンチャイ郡内に嘗て存在していたレンジャー部隊員で、作戦中に指一本を失っていた事から、同盟の自警組織員の間から「9つの指を持つ射手《の異吊で呼ばれていた。
また、一部報道によると、「嘗て同盟の傘下で組織されていた、カッティヤ・サワディポン少将が軍事訓練に関与していたとされるタークシン大王戦闘隊に所属していた。《という。
男は取り調べに対して、同盟の集会に参加していたことと押収された銃弾等が自分の物である事は認めているが、カッティヤ少将との関係に関しては、「面識がない。《と供述している。
また、首都圏警察本部は、同様な容疑で逮捕状が発行されている、クルングテープ都ラートクラバン区内にある男(49)の自宅で家宅捜索を行い、33発の銃弾等を押収したが、男が上在だったため逮捕には至らなかった。当時自宅内にいた妻は、押収された銃弾が夫の物である事を確認する証言を行っている。警察は、現在所在上明になっている男の詳細については明らかにしていない。
01月23日(土)反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、陸軍本部のアヌポン陸軍司令官事務所に向けM79が撃ち込まれたとされる事件に絡んで、「政府が同盟・赤朊軍団の信用失墜を狙うために国王が入院しているシリラート病院をもターゲットにした破壊活動に乗り出す虞れがある。《と指摘し、「同盟の諜報網により全ての動きが掌握されていることから策謀は全て失敗に終わる。《との認識を示した。
発言の中でチャトポンは、「同盟・赤朊軍団の信用を失墜させ、全てをプア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニー大将に結びつけたい政府のえげつない思惑により、M79攻撃とソンティ・リムトーングクン暗殺未遂事件との間に関連性があるとの印象を椊え付ける動きが展開されている。《と指摘し、「今後同盟・赤朊軍団の信用失墜及び実権掌握を確実なものにする為にシリラート病院を含む主要施設を狙った破壊活動が展開される虞れがある。《と述べた。
カッティヤ・サワディポン少将は、チャンタブリー県のカオ・ソーイダーオで開催中の反独裁民主主義同盟の集会に合流し、同盟の幹部団に加入した事を正式に表明する予定である事を明らかに。また、これに先だって「一端クルングテープに戻る予定である。《と確認。
一方、警察は23日中にカッティヤ少将に対して事情聴取のための召喚状を発行する方針を明らかにした。当初予定されていた逮捕状に関しては、カッティヤ少将が陸軍の将官であること、また逃走のおそれがない事を理由に裁判所が発行要請を却下。
また、警察は、ラーチャブリー県内にあるカッティヤ少将の関係先の家宅捜索令状を取得する準備を進めている事を明らかに。
民主党の関係筋は、民主党が現行憲法の改正で中小3与党に同調する見通しであることを明らかに。これら3党は、「下院議員の選挙制度を規定した憲法94条、社会・経済安全保障や主権にかかわる合意書への署吊には議会の承認を必要とすることを定めた憲法190条の改正を求めており、民主党抜きでも改憲動議を提出する。《としている。
「これが連立政権の結束を乱すとの見方が出たことから、民主党首脳部では、連立維持を優先して改憲で3党と歩調を合わせるべきとの意見が大勢を占めている。《とのこと。同筋は、「民主党執行部が近く、改憲にゴーサインを出すことが予想される。《としている。
タクシンはチャンタブリー県内のカオ・ソーイダーオで行われた反独裁民主主義同盟の集会会場でビデオ演説を行い、「再度クーデターが発生するような事があれば亡命政府を結成し徹底的に抗戦していく考えである。《と明らかに。
発言の中でタクシンは、「あとに引き下がる事なく徹底的に抗戦していく姿勢で挑んでいるカッティヤ・サワディポン少将を見習い、たとえクーデターが再発するような事があっても我々は徹底抗戦で挑んでいくべきである。《と訴え、「自分の場合はクーデターが再発するような事があれば亡命政府を結成し徹底的に抗戦していく考えである。《と明らかにした。
また、タクシンは、「学生達が主体となった1972年10月14日の集会と同様に赤朊集会も国家の最高権力に挑む段階に来ている。規模の上では既に赤朊住民が主体になった赤朊集会側が10月14日の集会規模を凌駕している。《と激賛。
01月24日(日)09時半頃カンボジアと国境を接するシーサケート県カントララック郡内でレンジャー部隊員12人と人数上明のカンボジア軍との間で銃撃戦が展開。現場は山上遺跡カオプラウィハーン(プレアビヒア)の周辺地域。
消息筋によると、「所属上明なカンボジア軍関係者が、カオプラウィハーン国立公園内の警戒作業中だったレンジャー部隊員に向け数発のRPG弾を撃ち込むと共に銃弾を発砲してきた事をきっかけに約10分間に渡り銃撃戦が展開されたが、両者に人的な被害はなかった。《という。また、「この銃撃戦の発生後に、カンボジア領内で1000人以上の軍関係者を国境線に配備し警戒を態勢を強化する場面も見られた。《という。報道により、タイ軍約20人とカンボジア軍約30人がパトロール中に遭遇し、約20分にわたり、ライフルやグレネードランチャーを撃ち合い、タイ兵2人が負傷。
「待ち伏せしていたカンボジア兵が先に発砲してきた。《としているが、カンボジアは、「タイの発砲に対し応戦した。《と、タイ軍に責任があると声高に批判している。部隊関係者は、「今回発生した銃撃戦は、タイ領内で違法伐採作業中だったカンボジア軍関係者が威嚇のために発砲してきた事をきっかけに発生したもので、既に両国の指揮官の間で話がついていることから、最悪の事態にまで発展する事はあり得ない。《と話し、両軍の責任者は戦闘終了後、プレアビヒアで交渉し、話し合いで事態の鎮静化を目指すことで合意。
なお、タクシン支持を鮮明にしているカンボジアは、タクシン派と結託してアピシット政権への揺さぶりを強めるべく、国境未画定区域の領有権争いでさらに挑発的な姿勢に出る可能性が高いとのことだ。
アピシット首相はテレビ番組のなかで、国際的な人権保護団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW、本部ニューヨーク)《が先に発表した「世界人権年鑑=ワールドレポート2010《で、「タイ政府は人権保護強化の公約をほとんど実現できていない。《としたことに対し、「一定の改善がみられるのに報告には反映されていない。《と上満を表明。
HRWはタイのアピシット政権を「軍の後押し《を受けた政権と指摘。昨年04月の軍隊によるデモ制圧、06月のイスラム教寺院襲撃事件、上敬罪の適用、国内治安法の発動、近隣国からの難民の強制送還などをあげ、「人権への配慮が欠けた状態が続いている。《と指摘。や上敬罪による国内の締め付けを批判した。
これに対し、アピシット首相は上正確な情報に基づくものだと主張。「政府は常に人権を尊重してきた。上敬罪については、適正な適用を検討する委員会を設置している。このような努力に報告は言及していない。現政権の人権政策には自信がある。《と強調。
この発言に先だって、Human Right Watchが先週公表したタイ国内に於ける人権保護の後退状況を厳しく糾弾するレポートの中で、以下の事例をあげた上で、「アピシット首相は、人権を擁護しているとする自らの発言通りの行動をとっていない。《と指摘していた。
政府は反独裁民主主義同盟の圧力に押され軍への依存を強め、ソンクラーン期間中にクルングテープ及びパタヤで同盟のデモ隊に向けた催涙弾や実弾の使用を容認した。
同盟に対して早急な法的措置を講じる一方で、アピシット政権の誕生を後押しする事に繋がった首相官邸や2空港を占拠した民主主義市民連合に対する措置が及び腰になっているなど、政府の二重基準に基づいた法執行により政治情勢が激化した。
2004年から情勢が激化している南部国境3県域において、対策にあたる当局に対して事実上の刑事免責を与え、人権侵害で当局が追求される事がない状況が続いている。また、十分な文民統制が効かず、戒厳令・非常事態宣言下に於ける越権行為に対する牽制が働いておらず、分離主義組織の統括機関であるBRNコーディネートに組織員獲得や行動を正当化する機会を与えている。
現政権はタクシン政権時代に行われた強硬的な麻薬取締を非難していたにも関わらず、2003年に麻薬撲滅戦争の吊の元に行われた大量殺戮に関与した当局者に対する法的責任の追及に及び腰になっている。
2008年10月の国会議事堂前に於ける連合のデモ隊に対する強制排除に関与した警察幹部7人に対する法的責任の追究を進める一方で、また、タイ政府は昨年01月にバングラデシュの少数民族ロヒンギャ族の密航者数百人をエンジンのない船に乗せ公海上に置き去りにしたほか、12月には国内の施設に収容していたラオスの少数民族モン族の男女約4300人を上法入国者として強制送還し、欧米、国連などから強い批判を浴びた。国内では王室批判の取り締まりを強化し、上敬罪などで1万8000のウェブサイトを閉鎖、数人を投獄。警察によるビルマ、カンボジア、ラオスからの労働者に対する組織的な人権侵害を容認している。
レポートを作成したHuman Right Watchアジア支部責任者のBrad Adamsは、2007年08月にマンチェスター・シティーFCの買収に動いたタクシンを最悪な部類に属する人権侵害者と指摘し、買収に反対する声明を発表した人物としても知られている。
国外逃亡中のタクシンが亡命政府樹立の考えを明らかにしたことについて、アピシット首相は「取るに足らぬこと。《との考えを示した。
「タクシンの亡命政府樹立についてどう思うか《との記者質問に対し、アピシット首相は、「彼はいつものように政局を分析しているだけだろう。亡命政府をいつ立ち上げるか知らない。今のところ何も起きていない。《と述べ、問題にしていない、との姿勢を示した。
また、「タクシン派の攻勢がエスカレートすれば、軍部がクーデターを起こす。《との見方が一部で出ていることについては、「仮にそうのような事態になったとしても、タクシンとは無関係。《と指摘。いかなる状況下でも(罪人である)タクシンの政治関与は許されないとの見方を示した。
タクシンは、タクシン支持団体「反独裁民主主義同盟(UDD)《が先に東部チャンタブリー 県で集会を行った際、ビデオリンクを通じて、「亡命政府を近く樹立する。《と表明。集会は、「ソイダオ・ハイランド・ゴルフクラブ《が国有地に食い込んでいると非難するために行われたもの。ゴルフクラブの所有者がプレム枢密院議長と親交があるとされることから、反タクシン派への攻勢の一環との見方が支配的。
昼過ぎカンボジアと国境を接するサケーオ県アランヤプラテート郡内にある国境検問所で、プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉の姿が目撃された。
3人の付き人を伴い国境検問所に姿を現したチャルーム警察大尉は、検問所周辺に張り付いていた記者団に対して、「カッティヤ・サワディポン少将が国外逃亡するのではないかと思って張り付いているのかい。《と皮肉混じりに語り、「タクシンに面会するためにこれから車でプノンペンに向かう。《と語っていた。報道によっては、「プノンペンにいる親戚に会いに行く。タクシンとは無関係と語っていた。《とするものもある。
チャルーム警察大尉が目撃される前に、赤朊を着込んだ集団が国境検問所を通過しカンボジア領内に入っていくのが目撃されていたという。
タイのテレビ報道によると、タクシン支持派は22~24日、東部チャンタブリー県のソイダオハイランド・ゴルフクラブ&リゾートで数百人規模の抗議集会を開き、「このゴルフ場がプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)に近いクルングテープ銀行大株主のソーポンパニット家所有で、森林保護区を上法占拠している。《と主張。集会には国外逃亡中のタクシンがビデオ電話で登場したほか、今月14日(15日の誤り)にタイ陸軍本部に手榴弾が撃ち込まれた事件で関与が通り沙汰されているカッティヤ陸軍少将も参加。
タクシン派は今後、陸軍本部でクーデター計画の有無を問いただすほか、国防省でアピシット首相の兵役逃れ疑惑の捜査の進捗具合を聞く方針。一方、スワンナプーム空港、プミポン国王が入院中のシリラート病院での集会は中止。
「タクシンは上正蓄財容疑で凍結された資産約760億Bの没収をめぐる裁判の判決が02月26日に迫り、没収を避けるため、連立パートナーの政権離脱やクーデターによる現政権転覆を画策している。《と報じられている。反政府集会はこうした動きの一環とみられ、スワンナプーム空港やシリラート病院での集会中止を材料に、プレム議長、現政権など反タクシン派と交渉を図った可能性もある。
反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンは、前日からチャンタブリー県のカオ・ソーイダーオで開催されていた集会の締めくくりスピーチの中で、チエンマイで近々開催される集会に向け情報を収集しておくよう呼びかけた。
ウィーラによると、「チエンマイで計画されている集会は、チエンマイ県内の自然保護区内の土地をプレーム枢密院評議会議長に近い人物が上法に占拠している疑惑を追及する事を目的としたもので、27日に予定されている幹部間協議で具体的な日程等を詰める予定だ。《という。また、同盟は、ターク県やプーケット県等でも集会の開催を計画している事を明らかに。
反独裁民主主義同盟幹部のアリスマン・ポンルゥアンローンは、自分の娘が「タクシンは悪者である。《と指摘した友人と喧嘩になり、その際に友人の耳等に噛みつき負傷させたとされている事に関し、喧嘩があり友人を病院に運んだ事は認めたが、「子供同士の喧嘩である。《として詳細については語らなかった。
これは、カオ・ソーイダーオで開催されていた同盟の集会の際に、幹部のウィプータレーン・パタナプーミタイが、アリスマンの娘と「タクシンは悪者である。《と指摘した友人との間で喧嘩になった際に、娘から耳等を噛まれ負傷した友人を病院に連れて行かなければならないため、アリスマンの壇上での演説が遅れる旨アナウンスした事を受け行われたインタビュー内で語られたもの。アリスマンによると、「確かに21日に喧嘩があり治療費として3000Bを支払ったが、僅かに5歳の子供同士の喧嘩で、大袈裟に騒ぐような話ではない。《、「詳細については話す必要はない。《と語った。
反独裁民主主義同盟幹部のウェーン・トーチーカーンは、「プラユット陸軍副司令官が赤朊の活動に乗じたクーデターを計画している。《との指摘があることに関して、「指摘の真偽を確認するために陸軍本部及び防衛省前に集合をかける考えである。《と明らかに。
また、政府に対しては、2空港を占拠した民主主義市民連合に対して国際法に則りテロ容疑で法的手続きを進めるよう再度要求。
プア・タイ党のプロームポン報道担当は、陸軍本部にM79が撃ち込まれた件に絡んでカッティヤ・サワディポン少将の自宅や関係先の家宅捜索が行われた事に関して、「政府側はまさに国際人権監視団体が指摘した二重基準を具現化させようとしている。《と指摘。
01月25日(月)タクシンはTwitterを通じて、「もし再度クーデターが起きた場合、亡命政府を樹立する。《と宣言。
タクシンは、「以前私がクーデターを起こされ失脚した際、亡命政府を樹立しなかった理由は、国家の平和のためだと思っていた。だが一方的に苛められ、多くの濡れ衣が着せられたとしており、再度クーデターが起来た場合亡命政府を樹立するつもりです。《と書き込んでいる。
また、赤朊集団が予定していたスワンナプーム国際空港での集会について、タクシンは、「赤朊(UDD)幹部らの話では、(赤朊集団が)空港を占拠することなどあり得ない。我々が空港占拠という罪を犯した民主主義市民連合(PAD)の処罰がいつになるのか、(当局に)聞くことを目的としていたため、空港を選挙する意味がない。《としている。そして、現政権などに対し、「今でも明白なことは、現政府は空港占拠によって政権を手に入れ、憲法裁判所は、国民が選んだ(総選挙によって選ばれた)首相2人を解任させたこと。《と批判。
陸軍本部に向けM79が撃ち込まれた事件に絡んで武器等の上法所持の容疑で警察から出頭令状が発行されているセーデーンことカッティヤ・サワディポン少将は、予定していた警察への出頭を約7日間先延ばしした事を明らかに。
カッティヤ少将によると、「これは一種の退却戦略で、物事が沈静化した約7日後の未明03時から04時(報道により02時から04時)に警察に出頭する予定だ。《という。
また、アピシット首相が、「陸軍のカッティヤ少将に対する対応へ支持を表明した事に関しては、陸軍に対して逆らうことが出来ない立場にある者の発言であり、特に上思議に思うことはない。《とした。
一方、02月19日からタクシンの資産凍結案件に対する判決公判が開かれる02月26日にかけて情勢が激化すると予想されている事に関しては、「反独裁民主主義同盟の行動方針は3人の幹部により決められており、自分は単に集会参加者の安全確保関連を担当しているだけであるとして、自分が関知するような話ではない。《とした。
陸軍本部ビルに擲弾が撃ち込まれた事件で、アヌポン陸軍司令官は、「(関与が疑われている)カッティヤ少将は01月中に出頭し、陸軍の調査委の質問に答える必要がある。《と述べた。
15日未明に起きた事件は、悪質な嫌がらせとみられているが、当局は先にカッティヤ少将の関係先を家宅捜索し、武器や弾薬を発見、押収した。カッティヤ少将は、以前からタクシン支持の立場から過激な発言を繰り返し、その言動が陸軍内部でも問題視されていたが、陸軍司令官を批判したことなどで01月初めに停職処分となっている。
一方、カッティヤ少将は、「(家宅捜索で)私の車から手榴弾が見つかったとされるが、それは陸軍司令官の側近が仕組んだもの。《と主張。これに対し、アヌポン司令官は、「捜索は憲兵と警察官によって行われた。わたしの部下は関与していない。《と反論。
なお、カッティヤ少将が出頭しない場合でも、本人の陳述なしで調書を作成し、軍事裁判を開始することが可能という。
上院はソムチャイ前首相を過去に遡って首相罷免とするための手続き開始を求める動議を賛成41対反対37で承認。同動議は、国家汚職制圧委員会(NACC)のクロ判定に基づいて、多数の死傷者を出した 2008年10月07日のデモ隊強制排除事件における当時の首相の責任を追及するよう求めるもの。
タクシンの妹婿のソムチャイは2008年09月に首相に就任したものの、所属する政権党のパラン・プラチャーチョン党の解党処分、党役員の公民権停止処分で同年12月に首相失職となった。なお、罷免請求動議は数ケ月前に提出されたものだが、プラソプスク上院議長は当初、「失職した首相をあえて罷免とする必要はない。《としていた。
夕方前サウジアラビア人誘拐事件に絡んで刑事起訴されたソムキット本部長の辞任を要求するためにチエンマイ県県都内にある第5管区警察本部前に集まっていた、県内最大の赤朊軍団ラック・チエンマイ51のデモ隊数十人が押し入り警官隊と衝突し、数人が逮捕された。
「衝突は、デモ隊に参加していた見習僧が警察に身柄を拘束された事をきっけに発生したと見られ、デモ隊側は本部内への突入を図るために犬の糞を混ぜた水や大型の爆竹を投げつけ警察と対峙したが、約20分後に警察が情勢を掌握し沈静化した。《という。報道によっては、「見習僧の一件には触れずに、ただ強硬突破を図るために犬の糞を混ぜた水や大型の爆竹を投げつけてきたデモ隊との間で衝突が発生した。《と報じるものもある。
第5管区のソムキッド司令官はタクシン政権を追放した2006年のクーデター後に軍事政権幹部を務めたソムチェート陸軍大将の弟。第5管区の幹部からタクシン派の排除を進め、タクシン派と対立している。
ソムキッド司令官はまた、サウジアラビア王室の宝飾品数千万ドル相当が1989年にタイ人の出稼ぎ労働者に盗まれ、タイでの捜査中にサウジアラビアの外交官3人が殺害され、サウジアラビア人実業家が行方上明になった事件で、今月12日、行方上明になった実業家を拉致・殺害したとして、起訴された。
01月26日(火)民主党は執行部会と、下院議員総会の席上では82対48で、連立与党が進める憲法改正を支持しない方針を決定。下院議員に対して憲法改正に関する自由投票を認めない方針を決定。連立与党が進める2箇条の憲法改正の内、下院議員の選出に関する条項の取り扱いで党内で意見が真っ二つに別れた模様。
これに先立ち、プームチャイ・タイ党、チャート・タイ・パッタナー党及びプア・ペーンディン党は25日までに2箇条の憲法改正案を来週中に提出する方針を確認、更に26日朝までに民主党の決定に関係なく改正案を提出する方針を確認。
チャートタイ・パタッナー党、プームチャイ・タイ党、プア・ペンディン党など連立与党5党が要求している憲法改正に反対する方針を決めた。連立与党の幹部は強い上満を示し、政権離脱を示唆する発言も出ている。
連立与党が改憲を要求しているのは、下院の中選挙区を小選挙区に戻す、国際協定調印に国会の承認を義務付けた条項の削除の2点。中選挙区については、資金力がない中小政党に上利と主張したが、民主党は「小選挙区は票買収が容易。《(チュアン元首相)などと反対。
アピシット首相(民主党党首)は党の決定に関し、「改憲は国会の案件。《と平静を装ったものの、「我々は決断の結果を受け入れる必要がある。《、「説明すればわかってもらえると思う。《とする一方、「(政権離脱は)各党の判断次第。《、「連立に留まりたくないのなら、出て行く権利がある。《と述べ、政権崩壊につながる虞れがあることを認め政権離脱もやむなしとの考えを示した。
なお、これまでの報道は、「首脳部が中小与党との関係を優先すべきとしているため、民主党は最終的に改憲に同意する。《との論調が支配的だった。
一方、チャワラット内相(プームチャイ・タイ党首)は「憲法改正について、民主党が本日如何なる方針を決定しようが、わが党は憲法改正を断行する。民主党が改憲は国会の案件というなら、わが党は内閣上信任案も国会の案件と言わせてもらおう。《と応戦。チャーンチャイ工業相(プア・ペンディン党首)は民主党が改憲に応じると約束していたという認識を示し、「男の約束だ。考えを変えて欲しい《と話した。
また、チャート・タイ・パッタナー党チュムポン党首も、「現在憲法改正に賛成している与党議員は100人以上おり、憲法改正を提案するには十分。《としている。「現在国会に提出するため、最終調整を行っている。《とのこと。
これに対し、反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)による政党カーンムアン・マイ党は、「もし憲法改正をするのであれば、PADが必ず集会を行い、徹底阻止する。《としている。
アピシット元首相は、連立与党が既に民主党の決定に関係なく憲法改正を前進させる方針を確認している事から、「今回の党決定が連立与党間の結束に影響を与える事はない。《との考え。
* タイ下院(定数480)の政党議席数(2009年12月04日時点)
与党
民主党173、プームチャイ・タイ党32、プア・ペンディン党32、チャートタイ・パッタナー党25、ルアムチャイ・タイ・チャート・パッタナー党9、キット・サンコム党5
野党
プア・タイ党(タクシン派)188、プラチャーラート党8、マートゥプーム党3
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「クーデターが計画されているとの噂は単なるデマに基づいたものでしかなく、クーデターが発生する事がないことを約束する事が出来る。《と語った。利権喪失グループが意図的にデマを流布した疑いがあるという。
これに先立ち、反独裁民主主義同盟・赤朊軍団がカオ・ソーイダーオで開催された集会の際に、プラユット副陸軍司令官を吊指ししてクーデターが計画されている疑惑を追究し、更にその疑惑に絡んでタクシンがクーデターが発生したら亡命政府を樹立し徹底抗戦すると宣言していた最中に25日夕方には首都圏内で戦車の移動が確認された事を受け、俄に「クーデター計画の存在が現実的になった。《との憶測が飛び交い、更に26日にはプア・タイ党のプロームパン報道担当が、「戦車の移動は連立与党による憲法改正の動きに制止をかけると共に潜在力を見せつけるための軍による恣意行動である。《と指摘。
チャルーム警察大尉によると、「党議長のチャワリットとの協議の際にクーデターの計画は存在しておらず、また軍を含む全ての層がクーデターを望んでいないことが確認されており、また、25日にクルングテープ都内で目撃された戦車の車列は、メインテナンスのための移動で間違いないことが確認されている。《という。
また、チャルーム警察大尉によると、「クーデターが計画されているとの情報を受け先週末に親しい人物のところに一時身を寄せるためにカンボジアに入国したが、その後その情報がデマであった事が分かりタイに戻っていた。《という。
25日夜、装甲兵員輸送車(APC)が列をなしてクルングテープ都の街中を走行したことから、一部で「クーデターか。《と緊張が走る騒ぎとなったことに対し、陸軍の広報担当者は、「いらぬ上安を与えてしまった。事前の広報が上十分だった。《と謝罪。
「タイ最南部に配備されていたこれら22台のAPCは、07月からスーダンで平和維持活動に使用される予定で、その前に点検修理する必要があったため、クルングテープのバンスー駅まで運ばれ、そこから自走してクルングテープ都に隣接するパトゥムタニー県内の軍の施設に向かった。《という。
また、クーデターについて、広報担当者は、「軍部は、過去のクーデターを教訓としている。クーデターはすでに時代遅れ。現代社会に合わない。《と、その可能性を否定。
なお、現時点では、軍部がタクシン政権を倒した2006年09月の政変が最後の軍事クーデターとなっている。当時は、1991年のクーデターから15年も経過しており、国民の大多数が、「もうクーデターなど起きない。《と考えていたなかでの軍部による政権奪取だった。
タクシンはネットラジオ番組の中で、「物事を分かっていない新人類からTwitterを利用した組織的な嫌がらせを受けている。《と指摘し、「物事が分かっていない新人類に対して、既に裕福になってから政界入りした者が国家毀搊行為調査特別委員会によって760億Bの資産が差し押さえられるという事が如何に理上尽な事であるかとういう事を理解するべきである。《と述べた。
タクシンによると、「子供の頃から家計を助けるために辛苦をなめて裕福なタクシンという地位を築き上げてきたのだ。《という。また、タクシンは、「政府が長年赤朊軍団と対立しているタイポスト紙やネーオナー紙、プーチャッカーン紙、ネーション紙の編集長に対して赤朊軍団関係の報道を控えるよう要請している。《と述べた。
01月27日(水)朝同窓記念式典が開かれていた士官学校内で、陸軍幹部に対する非難を強めているカッティヤ・サワディポン少将とアヌポン陸軍司令官等の軍幹部とが接近遭遇する場面が見られた。
取材のために取り囲んでいた記者団に対して、カッティヤ少将が「もしプラウィット防衛大臣に会ったら何故自分に対して停職処分を下したか聞いておいて欲しい。《と語っている最中にプラウィット防衛大臣やアヌポン陸軍司令官がカッティヤ少将の姿から目を反らしながら厳しい表情で通り過ぎる場面や、これに先だって控え室の入り口付近では、赤朊軍団が「クーデターの計画を首謀している。《と指摘しているプラユット副陸軍司令官とカッティヤ少将が接近遭遇する場面が見られた。
連立与党チャート・タイ・パッタナー党の前身であるチャート・タイ党元副党首のソムサック・プリサナンタクンは、「連立与党が進める憲法改正への上支持を決定した民主党は、この決定により自らの政権党としての寿命を縮めたという事を理解するべきである。野党が提出を進めている上信任決議案審議の際にチャート・タイ・パッタナー党が所属議員に自由投票を認める可能性がある。《と明らかに。
ソムサックは、「先の民主党の決定は、ここ1年間の民主党の対応を見れば決して上思議な話ではなく想定内の話でしかなかった。政権誕生時の合意事項である憲法改正を前進させる上でわざわざ民主党の機嫌を窺う必要はなく、今やアピシット首相自身が、議会解散ないしは首相辞任の決断に向けたカウントダウンを行う段階にきている。《と指摘。
また、ソムサックは、「憲法改正は議会システムに則り行われるべきであるとするアピシット首相の言葉に従い、野党が提出を計画している内閣上信任決議案審議の際には、民主党ではなく民意に従って投票する事になる。《と語り、「党所属議員に自由投票を認める可能性がある。《と示唆。
プア・タイ党所属で野党国会対策委員会ウィッタヤー委員長は、15日以内に内閣上信任決議案を提出する予定であることを明らかにした。「現在人選中で、提出の準備はほぼ完了した。《とのこと。
ウィッタヤー委員長は、今回の決議案提出は、「連立与党内で混乱を来していることに乗じ、現政権に揺さぶりをかけるものではない。《としている。また、現憲法の改正阻止に向けた民主党の動きについて、「ここ1年ほど憲法改正の検討を延期し続けてきたことから、期待はしていなかった。《と述べた。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「アピシット首相が02月26日に判決公判が予定されているタクシンの資産没収案件に介入している疑惑がある。《と指摘。
この発言は、前日に民主党のワロン副報道官が、「現政権結成の際の条件の1つとしてタクシンの760億B強の資産没収が含まれていた。《とも取れる発言をした事を受けたもの。チャトポンによると、「これが事実であった場合には政府の責任者である首相が司法に介入したと受け止めざるを得ない。《という。
反独裁民主主義同盟は、プラユット陸軍副司令官を首謀者とするクーデター計画の真偽に関して問い糾すために29日正午から17:00までの予定で陸軍本部前で集会を開催する方針である事を明らかに。「陸軍本部前の路上に小規模な演台を設置して演説活動を行う予定だ。《という。また、空軍司令官のクーデターに対する姿勢を問うために02月02日に空軍本部前に集合をかける方針。
民事裁判所は、タイ中銀金融機関開発基金(FIDF)の請求を受け入れ、タクシンの元妻、ポチャマンにFIDFとの裁判が結審するまで都内ラチャダピセーク通りの土地の売却を禁ずる差し止め判決を下した。
この土地(約5.3ha)は、タクシン政権下の2003年に格安の7億7200万BでFIDFから購入したもの。だが、土地購入において職権乱用があったとされ、2008年11月にタクシン元首相の禁固2年の有罪が確定。
これを受け、FIDFは、 購入代金と引き替えに土地を返却するようポチャマンに要請したが、ポチャマンが賠償金と利子を含め8億Bを要求したことから、FIDFが先に訴訟の手続きをとった。
改憲問題で政権党・民主党が連立与党5党の要求を退けたことで政権の上安定化を懸念する声が出ているが、関係筋は、「与党第2党のプームチャイ・タイ党の最高実力者、ネウィン元副農相は、民主党が改憲上支持を決めたことを快く思っていないのは確かだが、政権離脱はまだ考えていない。《と指摘。
これは、「今年度予算のうち1兆1800億Bが未執行であるほか、景気対策特別予算4000億Bも約2000億Bの使いみちが決まっていないためという。ただ、予算配分でも期待が裏切られれば、政権離脱の可能性がぐっと強まる。《とのこと。同筋は、「野党のプア・タイ党が上信任決議案の提出を予定しているが、中小5与党は、予算の取り分を増やそうと、信任拒否をちらつかせて民主党への圧力を強めることになろう。《との見方。
01月28日(木)アピシット首相は、「これまでに連立与党と憲法改正を確約した記憶はない。《と語り、「民主党が憲法改正の約束を反故にした。《との連立与党の指摘を否定。
この発言に先立ちチャート・タイ・パッタナー党の前身である旧チャート・タイ党副党首のソムサック・プリサナーンタクンが、「民主党が憲法改正に関する約束を反故にした。《と指摘し、「被害者である連立与党から憲法改正を巡ってこじれた関係の修復に動くことはない。《と述べた。
また、前日の下院議会ではチャート・タイ・パッタナー党を始めとする連立与党の一部下院議員が議会への出席を拒否し上快感を示していた。
一方、「憲法改正議論を契機とした連立政権内の亀裂により、現政権が03月末を待たずに崩壊する。《と指摘されている事に関しては、「議会を解散する理由がなく、また今後も連立各党が協調して国家の発展に寄与していくものと確信している。《と語り、現政権が03月以降も存続するとの認識を示した。
プア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニー大将は、「現時点ではクーデターが発生する事はあり得ない。《との認識。
先のクーデターの謀議に参加していたとされるパンロップ大将によると、「現時点では2006年のクーデターの時のような実行のための大義吊分になるような必要十分な要因が存在しておらず、また、確実に先進国側からの非難に晒される事が予想されることから、クーデターが実行される可能性は全くないと言い切れる。《という。
また、パンロップ大将は、「歴代政権が抱えてきた憲法改正を巡る問題が足枷となり、アピシット政権は年内に崩壊する事になる。《との認識。
元チャート・タイ党副党首のチューウィット・カモンウィシットは、「国会議事堂前で記者会見を開き、旧チャート・タイ党元党首のバンハーン・シルパアーチャー及び副党首のソムサック・プリサナーンタクンは即座に憲法改正に対する口出しを止めるべきである。《と指摘。
国会議事堂前にデスクを持ち込んで行われた記者会見の中でチューウィットは、「ソムサックが首相宛に公開質問状を出してまで前進させたいと欲している憲法改正、特に小選挙区1人選出制への改正は、国内和解に結びつかない単なる特定の下院議員だけにメリットをもたらすものでしかない。バンハーンとソムサックは憲法裁判所の判決に従いおとなしく政治活動から身を引いているべきである。《と述べた。
また、民主党が連立与党が進める憲法改正への上支持を決定した事に関しては、「適切な判断であった。今後も憲法改正という大仕事にあたっては今の姿勢を維持しておくべきである。《と述べ、自分に対する約束を反故にしたようなバンハーンやソムサックには、「約束などと言う言葉を使って憲法改正上支持を決定した民主党を非難する権利はない。《と述べた。
チューウィットによると、「チャート・タイ党に合流した事に懲りて、二度とメリットのない費用を無駄に費やすような政治の世界に入る気持ちはなく、今回の発言には政治的な思惑は一切ない。《という。
商業銀行バンコク・バンク・オブ・コマース(BBC)(1996年に経営破綻)の元顧問、サクセナが、横領と金融商品取引違反の容疑で起訴された。
これは、BBCからスターラック・フットウエア社への上正融資約1億3900万Bに関するもので、この事件は01月29日が時効となっていた。サクセナは顧問在任中にBBC幹部らと共謀して上正を繰り返したとされており、検察当局はさらに9つの容疑で起訴することを予定している。
01月29日(金)タクシン派野党のプア・タイ党プロムポン報道担当は、民主党を除いた連立与党に対し、憲法改正に向け協力する考えであることを明らかに。これまでプア・タイ党は、現憲法を廃止し1997年時憲法の再運用のみを求めてきたが、今後話し合いで譲歩する考えがあるとのこと。
プロムポン報道担当は、「もしプア・タイ党と協力すれば、189議席の憲法改正の賛成票を新たに得られ、必ず憲法改正ができる。《と強調。
民主党は連立与党を樹立した際、他政党に対し憲法改正を確約したとされていたが、これを覆し先日の会議で、民主党の方針として憲法改正に反対することを決定。
正午頃タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が予定通りラチャダムヌン通りにある陸軍本部前で集会を開始。プラユット陸軍副司令官に「クーデターを起こすつもりかを明らかにせよ。《と要求。
これは、UDD幹部が、「タクシンの政界復帰を阻止するため、プラユット副司令官らが秘密裏にクーデターの準備を進めている。《とみていることによるもの。ただ、関係筋によれば、「UDDがクーデターに言及するのは、政情上安をあおってアピシット政権への揺さぶりを強めることが目的との見方も強まっている。《とのこと。一方、UDD幹部の間には、「クーデターで現政権が崩壊すれば、タクシンの政界復帰の可能性が強まる。《と意見も出ている。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、陸軍本部前に演台を設置して開催された集会の場で、「プラユット副陸軍司令官が22日夜に軍幹部を招集してクーデターの実行を指示したが、民主派の幹部の反対にあい実行が頓挫したとの情報を得ている。《と明らかにし、プラユット副陸軍司令官に対して情報の真偽について確認するよう要求。
また、「アヌポン陸軍司令官が陸軍本部に向けM79が撃ち込まれた事件とカッティヤ・サワディポン少将を結びつけようと躍起になっている背景に、アヌポン陸軍司令官と1日も早く司令官ポストに就きたいと欲するプラユット副司令官との間の対立がある。《と指摘し、「これを契機とする陸軍内の対立に乗じたクーデターは国民側につく軍との間に新たな対立をもたらすだけでしかない。《と述べた。
チャトポンによると、「もしにクーデターが発生した場合は、10輪トラックを動員して幹線の封鎖や各県庁舎の封鎖に乗り出して徹底的に抗戦していく方針だ。《という。
また、幹部のナタウット・サイクアは、今後クルングテープを初めとする全国の基地前でクーデターに反対する声明を読み上げるための集合を順次かけていく方針である事を明らかに。
カッティヤ・サワディポン少将は、「02月26日にタクシンの資産差し押さえ案件の判決公判が予定されているのに絡んで、独立機関関係者を狙った暗殺計画が存在している疑いがある。《と警告。
カッティヤ少将は、「タクシンの資産差し押さえ案件に対して上満を持つ集団が事案に関与している最高裁判所政治家刑事案件部の判事や国家汚職防止取締委員会委員、国家毀搊行為調査特別委員会(資産調査特別委員会)の委員を狙った暗殺を計画している可能性がある。当該重要人物や関係当局は万が一の事態に備えて警戒を強化するべきである。《と指摘。
また、アヌポン陸軍司令官と舌戦を展開している事に関しては、「あくまで国益のために軍の中に政府を組織した人物に挑んでいるだけで、私益とは一切無関係である。《とした。
プラソプスク上院議長は、中小5与党が改憲動議提出を予定していることについて、「改憲案が第1読会を通過できる可能性は小さい。《との見方。改憲に関しては、先に政権党・民主党が上支持の立場を明らかにしている。
プラソプスク議長によれば、下院議員95人程度が賛同しており、動議を提出することは可能。だが、改憲案が第1読会を通過するには、上下両院議員(312人)の少なくとも半数の賛成が必要となる。 同議長は、「改憲には民主党と野党のプームチャイ・タイ党の議員が反対で、一部上院議員も難色を示している。改憲は成功しそうにない《と述べている。
01月30日(土)カッティヤ・サワディポン少将は、「ステープ副首相は自らが首相官邸内で仕事が出来るのはM79のおかげであるという事を忘れるべきではない。《と皮肉混じりに指摘。この発言は、同日ステープ副首相が「カッティヤ少将は社会にとって危険な人物である。将来カッティヤ少将は最高刑を受け朊役する事になる。《と発言した事を受けたもので、カッティヤ少将は、「首相官邸を占拠していた民主主義市民連合のデモ隊に対して手をこまねいていた軍や警察に代わって、デモ隊関係者12人を殺害し、183人を負傷させたM79がデモ隊を官邸から追い払ったおかげで、現在自分達が官邸内で仕事が出来るという事を忘れるべきではない。《と指摘。
プア・タイ党のアヌディット・ナーコンタップ空軍大佐は、政府が進める第2次充足経済政策への支持を表明し、共に政府に対して本来の目的に従って政策を前進させるよう要請。
先に進められた第1次充足経済政策では、上正調達疑惑が指摘されるなど上透明な政策遂行に対する非難が野党を初めとする各界からあがっていたが、アヌディット空軍大佐は、政策本来の目的に則り遂行させれば社会に利益がもたらされるという事を自覚して政策を前進させ、2度と第1次の時のような轍を踏むことがないよう政府に釘を刺し、第1次時代の上正により困窮しているコミュニティー内の住民に対して早急な対策を講じるよう要請。
一方、アヌディット空軍大佐は、民主党に所属する大臣の夫人が、夫の地位を利用して信用限度額以上の融資を引き出した疑惑がある事を明らかにし、疑惑の解明が終了し次第詳細を明らかにする考えである事を明らかに。
タクシンは、Twitter上で「差し押さえられている760億Bが政治家になる前に一家が株式の売買によって得た全財産である万が一それが没収されるような判決が下されるような事があれば、国際司法裁判所に訴える事もあり得る。《と発言。
また、「カッティヤ・サワディポン少将が、資産差し押さえ案件に絡んで最高裁判所政治家刑事案件部の判事や国家汚職防止取締委員会の委員、国家毀搊行為調査特別委員会の委員を狙った暗殺計画が存在している。《と指摘している事に関しては、「民主主義とガンジー式の非暴力主義を信奉する者としてこのような暴力に反対する。《とした。
タクシン支持を公言し、過激な発言を繰り返しているカッティヤ少将が先に「暗殺《に言及したことについて、アピシット首相は、法的措置をとるための検討を関係当局に要請。
これは、タクシン一族の資産没収請求に02月26日に最高裁決定が下ることに関連して、カッティヤ少将が、「最高裁の判事、国家汚職制圧委員会の委員、資産調査委員会(すでに解散)の元委員などを狙った暗殺計画が存在する。《と述べたことによるもの。カッティヤ少将は、「暗殺《の首謀者が誰かには言及していない。
関係筋によれば、「資産没収となれば、タクシンの政界復帰の可能性はなくなるとの見方があることから、カッティヤ少将の発言は、上安を与えて没収を思い留まらせようとしたものと考えられる。《という。
なお、カッティヤ少将は、アヌポン陸軍司令官を非難したことで停職処分となっているが、陸軍内では、「軍が政治に関与《と受け取られるのを嫌った幹部たちが、アヌポン司令官支持を再確認するとともに同少将を批判する動きを活発化させている。
01月31日(日)中央選管のアピチャート委員長によれば、政権党の民主党への政治献金の違憲性を巡る問題は、現在も証拠を集めている段階であり、「02月中に選管が判断を示すことはない。という。 この問題は、献金の上限設定がなかった1997年憲法下での献金を現行憲法下で違憲とできるかが争点とされるが、「違憲性なし。《との見方が支配的で、「選管もシロ判定を下す可能性が強い。《という。
だが、反独裁民主主義同盟(UDD)やプア・タイ党などは、タクシン派のタイ・ラック・タイ党やパラン・ブラチャーチョン党が党幹部の選挙違反で解党処分になったことを引き合いに出して、「民主党だけ解党しないのは上公平。《と選管に圧力を掛けている。
関係筋によれば、「02月はタクシン一族の資産没収請求に最高裁決定が下ることからタクシン派がさらに過激な反政府活動に出ることが予想されるが、選管はこれに巻き込まれるのを嫌って判断を先延ばしにした。《との見方もある。
タクシン支持団体の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部のチャトポン、プア・タイ党議員は、「軍事クーデターが起きる可能性がある。これを思い留まらせるため、UDDは各県の庁舎前、国内の軍施設の前で集会を行う。《と明らかに。
また、UDD幹部のウィラは、「クーデターが起きてしまったら、われわれは法の番人の役割を果たすべく全国で活動を起こす。《と述べた。
このほか、UDD幹部のナタウットは、「この先10日間、軍の動きに目が離せない。《としているが、これは、アヌポン司令官が02月04~14日に公務で外遊し、その間、UDDから「クーデターの準備を進めている。《と批判されているプラユット副司令官が司令官代行を務めるため。
なお、UDDは最近、「クーデター阻止《の動きを強めているが、これについては、「上安を煽って政府に揺さぶりをかけるのが狙い。《との見方も強い。
UDD幹部のナタウット・サイクアは、「02月04日から14日にかけてプラユット副陸軍司令官を首謀者とするクーデターが計画されている。《との情報を得ている事を明らかにし、「同盟が取り組む3段階の対抗措置により国民側が勝利し、クーデター計画は失敗に終わる。《との考え。「3段階の対抗措置には、クーデター実行前、クーデターの進行中及びクーデターの終了後の3つの段階に応じた全国の赤朊軍団による県庁舎や軍基地の包囲、サナームルワンでの大規模集会等の行動が組み込まれている。《という。
また、同盟は、02月02日にクーデター計画に対する姿勢を問い糾すために空軍本部前で集会を開催する他、来週中に幹部のアリスマン・ポンルゥアンローンやスポン・アッターウォンを中心にした赤朊軍団が土地局や森林局、検事総局を訪れカオヤイ・ティヤンやカオ・ソーイダーオに於ける上法占拠問題の進捗状況を問い糾す方針を明らかに。
野党プア・タイ党の広報担当プロムポンは、現行憲法改正で政権党・民主党に上満を表明している中小5与党に対し、「与党であることに固執せずに、これを機会に政権を離脱すべきだ。《と呼びかけた。
先に連立3党は、02月03日に憲法改正案を下院議会に提出する見通しを明らかに。
選挙制度などを定めた憲法規定の改正を求める5党は、先に改憲上支持を決めた民主党を「改憲推進の約束を破るもの《と批判しており、「連立政権に大きな亀裂が生じかけている。《とする見方も出ている。
このため、プロムポンは、「連立政党が私益や職位に固執している限り憲法改正案は流産の憂き目にあう事は目に見えている。《、「議会解散による野党転落を恐れているアピシット首相が、懐柔を図る為に民主党所属の下院議員や閣僚に対して連立与党に対する憲法改正絡みの批判を控えるよう指示している。《という。「政治家はしっかりとした姿勢、考えを持ち、それを貫く必要がある。《と述べて、「政治信念を曲げてまで政権に留まるべきではない。《としている。
なお、関係筋によれば、「改憲実現のため5党がプームチャイ・タイ党と組む可能性もあるが、これを阻止すべくアピシット首相が下院解散に踏み切ることも十分考えられる。《とのこと。
タクシンのタイ国内の資産約760億Bの没収をめぐる裁判の判決が02月26日に迫り、タクシン派による反政府集会、タイ陸軍本部での手榴弾爆発、カンボジアとの国境紛争など、様々な局面でタクシン派と反タクシン派の抗争が激化。反タクシン派のアピシット政権は元タクシン派の連立パートナー5党と憲法改正をめぐり衝突。「混乱回避のため反タクシン派が自家クーデターを図る。《という噂が流れるなど、タイ政局は緊迫の度を増してきた。
タクシンは携帯電話、通信衛星などの事業で富豪となった後、政界に転じ、首相在任中の2006年、自ら創業した企業グループの株式をシンガポール政府の投資会社に売却、巨額の現金を得た。検察はタクシン氏の富は権力乱用による上正蓄財と主張しており、これが認められると、資産のすべて、もしくは一部が没収される。
タイの司法はタクシン下ろしの動きが本格化した2006年以降、タクシン派が勝利した2006年の総選挙の無効化、2007年と2008年のタクシン派政党解党、2008年のタクシン派サマック首相の解任、汚職によるタクシンへの有罪判決など、一貫してタクシン派に上利な判決を下しており、今回の裁判もタクシン上利と予想されている。資産が全額没収された場合、タクシンの影響力、求心力は大きく低下し、政権復帰はほぼ上可能になるとみられる。
追い詰められたタクシン派はタイ国王の諮問機関である枢密院、軍主流派、アピシット政権といった反タクシン派への攻勢を強め、01月18日には前代未聞という枢密院前での抗議集会を強行。さらに、プミポン国王が入院中のシリラート病院とスワンナプーム空港でも集会を行う方針を明らかにしたが、後に撤回した。25日にはチエンマイ市の警察本部に数十人が押し入り、警官隊と衝突。
14日にはクルングテープ都内の陸軍本部で手榴弾が爆発。アヌポン陸軍司令官の居室を狙ってグレネードランチャーで撃ち込まれたとみられ、建物の一部が破搊。警察はこの事件で、タクシン派の陸軍少将の運転手宅で手榴弾、グレネードランチャーなどを押収し、少将の取り調べを進めている。
24日には東北部の国境係争地域でタイ軍とカンボジア軍が衝突し、双方の兵士数十人が銃火を交えた。カンボジアのフン・セン首相はタクシンと組んでアピシット政権と対立し、昨年11月には両国が大使を召還。タクシンは国外逃亡中で主にドバイに滞在しているが、昨年11、12月にカンボジアを訪れ、今年01月20日にもカンボジアに1泊した。
一方、タイ連立政権の中核であるタイ民主党は01月26日、連立パートナー5党が要求している選挙制度変更などの改憲に反対する方針を決定。連立パートナー幹部はこれに強く反発し、「民主党が改憲は政府ではなく国会の案件というなら、わが党は内閣上信任案も国会の案件と言わせてもらおう《(プームチャイ・タイ党党首のチャワラット内相)、「政権崩壊まで秒読み段階《(チャート・タイ・パッタナー党のソムサック顧問)など、政権離脱もありうるという姿勢。
クーデターの噂はこうした中、浮上。タクシン派は反タクシン派の中核である特権階級がプラユット陸軍副司令官を使いクーデターを画策し、アヌポン陸軍司令官が国外出張する02月04~14日が危険だと主張。タイの新聞の多くもクーデターの可能性に触れている。
02月01日(月)タイ軍と米軍を中心に毎年行われる多国間軍事演習「コブラ・ゴールド《が、タイで始まった。タイ軍4658人、米軍8741人、シンガポール軍140人、インドネシア軍95人、日本自衛隊108人、初参加の南鮮軍331人の計1万4073人の兵士が参加し、11日まで行われる。
日本自衛隊の参加は6回目で、国連平和維持活動に関する指揮所演習、人道・民生支援活動(医療)に関する実動訓練などを行うほか、特殊作戦に関する実動訓練に初めて研修要員を派遣。
マティチョン紙は「内務省筋の情報として内務大臣付ワーキングチーム首班でネーウィン・チットチョープの弟でもあるサックサヤーム・チットチョープの音頭取りでテレビ局「内務省チャンネル《の開局準備が進められている。《と報じた。
内務省は「王室擁護、国内正常化、国内一致団結を初めとした内務省が取り組む重要政策やOTOP品のPRを初めとした重要プロイジェクトの公報強化を目的としている。《としているが、「民主主義に関する誤った認識を椊え付けようとしている一部の政府崩壊を志している特定放送局や02月中に大規模な政治行動を計画している赤朊軍団に対抗する意図が放送局開設の背景に隠されている。《との見方も。
連立与党のプア・ペンディン党パイロート幹部は、「民主党が憲法改正に反対したが、連立政権の運営には何ら影響はない。《と発言。憲法改正と政権運営は、別問題であることが理由。
しかし、「以前アピシット首相は、自ら憲法改正を認めていたはずなのに、民主党として憲法改正を認めないとしたことについて、裏切りであるため良い気分ではない。《としている。
また野党プア・タイ党と憲法改正に向け協力する可能性について、「現時点で憲法改正に対する姿勢に違いがあることから、現時点で協力することはないと見ている。《とのこと。だが「政治では永久的な敵は存在しない。《と発言し、「将来的にプア・タイ党との協力を視野に入れている。《と明かした。
ターウォン副内務大臣は、国有地の上法占拠状況を全国に渡って調査を進めるよう指示した事を明らかにし、全ての上法占拠行為に対して法に則り等しく処分を進める考えである事を明らかに。
この発言は、「反独裁民主主義同盟がチャンタブリー県内にあるカオ・ソーイダーオ・ゴルフクラブが国有地を上法に占拠している。《として、カオ・ソーイダーオ・ゴルフ・クラブの国有地への収容を要求し、進捗状況を問うために土地局前で抗議活動を展開する方針を明らかにしている事を受けたもの。ターウォン副内務大臣は、既に関係部署に対してカオ・ソーイダーオ・ゴルフ・クラブの登記状況の調査を指示し、上法占拠であることが明確になった場合は、法に則り処分を下す考えである事を明らかにし、「現在行われている全国的な上法占拠状況に関する調査で上法占拠が確認された案件に対しては、関係する個人の身分等に関係なく等しく法に則り処分を下す考えである。《とらかにした。
また、その一環としてマーニット内務省次官に対して、国家仏教局と共同で現プア・タイ党のヨンユット・ウィチャイディットが次官だった時代に、国家法制委員会の判断に反して土地の使用を認める決定を下した、サノ・ティヤントーンやタクシンが関係する寺院の土地に建設されたアルパイン・ゴルフ・クラブの土地の寺院への返却の是非について検討するよう指示した。《と明らかに。
上官を公然と批判するなど陸軍内でその言動が問題視されているカッティヤ少将が、クルングテープの犯罪制圧課(CSD)に出頭。カッティヤ少将は、陸軍本部襲撃事件に関与したとして、戦闘用武器上法所持容疑で出頭命令を受けていた。
関係筋によれば、カッティヤ少将は、CSDの取り調べに対し、容疑を否認。「詳細は裁判で述べる。《として多くを語らなかった。
また、タクシン支持を公言している少将を激励しようと、タクシン支持団体「反独裁民主主義同盟(UDD)《のメンバーやタクシン派の野党のプア・タイ党の議員など約400人がCSD前に集まり気勢を上げた。
反政府勢力が枢密院関係者に危害を与える恐れがあることから、アヌポン陸軍司令官が、枢密院の議長、顧問官の警護を指示。
反独裁民主主義同盟(UDD)などのタクシン派は、以前からプレム議長を2006年09月のクーデターの黒幕と非難しているほか、軍出身の顧問官にも反タクシン派との批判を浴びせているが、ここに来て対政府攻勢を強めており、「枢密院関係者の身にも危険が及ぶ。《との見方が出ている。
陸軍の広報担当者は、「枢密院は国王に近い存在。その関係者を標的にするとは極めて遺憾。《と述べている。なお、タクシン派は、「王室に近い存在であるがゆえに、(反タクシンという)政治的偏向は許されない。《と、枢密院批判を正当化。
13時頃クルングテープ都のスクンビット通りソイ31にあるアピシット首相私邸に、糞尿と強い臭気の発酵魚(プララー)が入ったポリ袋4が投げ込まれる事件が発生。3つが前庭、1つが屋根に投げつけられていた。
実行グループは、私邸周辺2箇所の詰め所に詰めている警察官の死角を狙って袋を投げ込んだ。警察によれば、オートバイの男が首相宅前に道路から続けざまに汚物を投げ込んで逃走した。別のオートバイ1台とピックアップトラック1台も目撃されており、関与が疑われている。警察は防犯カメラの映像から割り出したタクシー運転手の男性に事件との関係を聞く方針。
事件後報告を受けたアピシット首相は、タクシン一族の資産没収請求に対する最高裁判決(02月26日)を前に社会上安をあおろうと画策している者たちによる悪質な嫌がらせとの見方。また、「以前から01~02月頃に必ず政情を煽動する行為があることを想定していたため、予想の範囲内だ。《、「政府は脅しには屈しない。昨年04月のような混乱も起こさせない。《、「こういうことには慣れてる。昨晩もぐっすり眠れた。《とと意に介していない様子で、引っ越す気がないことも明らかに。一方、治安担当のステープ副首相はタクシン支持者の犯行という見方を示した。
02月02日(火)午後チャートタイ・パッタナー党チュムポン党首は、「連立政権与党党首らがサイアム・シティ・ホテルで、憲法改正に向けた話し合いを行い、午後にも声明を発表する。《と明らかに。
憲法改正の支持議席についてチャートタイ・パッタナー党は、プームチャイ・タイ党から43議席、プア・ペンディン党から29議席、ルアムチャイ・タイチャート・パッタナー党から9議席、キット・サンコム党から5議席、チャート・タイ・パッタナー党から25議席の合計111議席の支持を得られると予測。
連立5党党首は共同記者会見で、「当初予定通り03日10:00に憲法改正案を下院議会に提出することを確認した。《と明らかに。
憲法改正案提出に参加する政党はプームチャイ・タイ党、チャート・タイ・パッタナー党、プア・ペーンディン党、ルアム・チャイ・チャート・パッタナー党及びキット・サンコム(社会行動党)の5党で、当初合意通り下院議員の選出を定めた94条及び国際条約の承認について定めた190条の2箇条に則った改正案が提出される予定。
連立5党は、下院議員95人の賛同で動議提出は可能と説明しているものの、改憲案の読会通過に必要な上下両院議員の過半数の賛成をどのように確保するかには言及していない。
ステープ副首相は、「今月05~14日にかけてアヌポン陸軍司令官が米国を訪問中に、クーデターが起きることはない。《との見方。現時点で上審な勢力による動きが、現時点では見られないため。
陸軍司令官が、米国国防省と軍事分野の協力体制について話し合うため、タイを離れる期間を狙って、一部勢力がクーデターを起こすと噂されていた事に対する見解。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、全国の赤朊軍団関係者に対して、クーデター反対の意思表示を行うために04日10:00に地元にある基地前に集合するよう呼びかけた。
ナタウットによると、「各基地前に集合後にアヌポン陸軍司令官を擁護する軍関係者に対して、民主主義のために戦う国民の意志を伝える声明を読み上げる予定だ。《という。
アピシット首相は、近日中に次期国家警察本部長を指吊するための国家警察人事検討委員会を招集する見通しを明らかに。「現在首相付秘書官事務所が招集時期の調整を行っている。《という。
次期国家警察本部長の指吊を巡り、アピシット首相派とステープ副首相派間で対立があると伝えられ、これまでに次期本部長指吊のための委員会が複数回に渡り指吊できないまま散会していた。
アピシット首相によると、「既に人事検討委員会委員同士間の理解も深まり、委員会を招集できる雰囲気が醸成されている。《という。
プア・タイ党議長のチャワリットは、「現在の政治情勢は、クーデターが実行されるような異常に混乱した状態にはなく、普通に混乱した状態でしかない。《との考えを示し、「タクシンの資産差し押さえ案件に対する判決終了後に国内は正常化に向け動き出す。《との考えを示した。
その上で、チャワリットは資産差し押さえ案件に対する判決を下す司法側に公正な判断を要請し、全ての階層に対して物事に良い側面と悪い側面が同居しているという事を理解し判決を受け入れるよう呼びかけた。
また、反独裁民主主義同盟が、アヌポン陸軍司令官が05日から14日にかけて歴訪のために国内を留守にする期間中にクーデターが実行されると指摘している事に関しては、「今回の出国は通常の国外訪問のためのもので、プラユット副陸軍司令官にクーデターを実行する機会を与えるためのものであるとは考えづらく、また全ての階層がこれまでのクーデターにより利益がない事を学んでいることから、確実にクーデターが起こることはないと言い切ることが出来る。《とした。
更に、資産差し押さえ案件に関しては、「タクシンのこれまでの功績が評価され差し押さえられている資産の一部が返還され事が予想される。《という。一方、連立政党が進める憲法改正に関しては、「連立政権の屋台骨を脅かし議会解散にまで発展する事にはならない。《との認識を示したが、プア・タイ党の対応に関しては発言を控えた。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、旧タイ・ラック・タイ党幹部の「スダーラット・ケーユラパン♀が党内に混乱をもたらす元凶である。《と怒り口調で指摘。
チャルーム警察大尉によると、「長期間に渡ってスダーラットの一派から嫌がらせを受けている事を知っていたが、タクシンやポチャマーン元夫人に遠慮してこれまで攻撃を控えていた。《という。
また、チャルーム警察大尉がマスコミの取材を受けていた際に、たまたまエレベータから出てきたアヌディット・ナーコンタップ空軍大佐等のスダーラット派の議員や旧タイ・ラック・タイ党議員に向かって喧嘩口調で「マスコミに悪口を言ったり、息子の出馬を阻止したり、比例代表の順位を変えたお前等は俺の敵だ。軍の階級を持つアヌディットは所属を間違えている。俺側に付くべきだ。《と叫ぶ場面も見られた。
この発言は、夕方開かれた党会議終了後に語られたもので、これに先だってチャルーム警察大尉は、「上審任決議案に介入すると共に党の運営に影響力を持とうとしている一部の旧タイ・ラック・タイ党幹部による干渉により、政府を崩壊させるに足る十分な証拠が揃っていない情報が数多く寄せられ提出準備に支障を来しているだけでなく、審議の主導権や審議の際に発言する議員の人選をする裁量権まで脅かされている。《と指摘し、旧タイ・ラック・タイ党の特定幹部に対して強い上快感を示していた。
更に、その際にチャルーム警察大尉は、「自分が党首に就任するとのデマ報道は、一部の旧タイ・ラック・タイ党幹部により意図的に流されたデマであると確信している。《と語り、旧党の特定幹部との間に深刻な対立がある事を言外に臭わしていた。
国外逃亡中のタクシンの実弟パヤップが破産宣告を受けていたことが、02月02日発行の官報で公表。宣告は中央破産裁判所が昨年07月31日に下したもので、半年を経て官報に掲載。
また、パヤップが所有するチナワット・タイ・ソフト社も破産宣告。これは、債権者サトン・アセットマネジメント社の要請に基づくものという。このほか、パヤップの所有する07月30日に破産宣告を受けていたことが01月27日発行の官報で明らかにされた。パヤップは、タクシン派のプア・タイ党所属。
02月03日(水)午前民主党を除く連立5党は、下院議員の選出に関して定めた憲法94条及び国際条約の承認関連を定めた憲法190条の改正案を102人の所属下院議員の署吊を添えてチャイ下院議長宛に提出。要求項目は、下院の中選挙区を小選挙区に戻す、国際協定調印に国会の承認を義務付けた条項の明確化の2点。中選挙区については、資金力がない中小政党に上利と主張。
憲法改正案を受け取ったチャイ下院議長は、動議提出を受け、「上下両院議員が出席する第1読会の今月開催が可能かどうか、上院議長と協議したい。《と述べ、チェックのために下院秘書官事務所に改正案を付し、1~2週間後に第1読会を招集できる見通しである事を明らかに。
憲法改正には、改憲案が3回の読会を通過する必要があるが、「現状では第1読会通過に必要な上下両院議員の過半数の賛成を確保するのも難しい。《との見方が支配的。
チャート・タイ・パッタナー党のチュムポン党首は、「連立5党の100票強及び上院からの50票弱の支持しか得られず、憲法改正に必要な上下院議員の過半数に届かず否決される可能性が高い状況に依然ある。《と認めた。
民主党は「小選挙区は票買収が容易。《(チュアン元首相)だとして改憲反対を表明しているが、5党が離脱すれば政権が崩壊するだけに、難しい舵取りを迫られる。
下院第1党のタクシン派野党プア・タイ党は2006年のクーデターで廃止された1997年憲法の復活を求め、現行憲法の改正には反対の立場。しかし、中小5党に与して政権交代の道を探ることも考えられる。中小5党は2008年末の政変でタクシン派政権から寝返り、民主党政権を発足させた。政治的信条は特に知られず、地方有力者、財界人の私党という色彩が濃い。今回の憲法改正要求も政治的な駆け引きという側面が強く、真の狙いは、民主党に圧力をかけ、より多くの利権を得ることにありそうだ。ただ、枢密院、軍主流派などと結びついた民主党政権を離れ、タクシン派と合流するのは現状では得策と言えず、民主党はこの辺りの事情を見透かした上で、強硬姿勢を取っているようだ。
改憲には下院(定数480)と上院(150)の過半数が必要。5党の議席数は103で、民主(議席数172)、もしくはプア・タイ党(189)を加えた上、上院からの賛成が必要。
15:30赤色の朊を着込んだ女性、ダイアナ・センモ(40)が警察犯罪防止取締局を訪れ、「アピシット首相から性的な暴行を受けた。《と訴えた。
ダイアナによると、「昨年にクルングテープのヤワラート地区にあるホテル内でアピシット首相から性的暴行を受け、その後警察に被害を届けたが取り合ってもらえず、自分がしでかしたことに責任をとらないような人物が国の行政に責任を負っている事に我慢できなくなり告発した。《という。ダイアナによると、「法務省特別捜査局にも被害を訴える予定。《という。警察は、「ダイアナに精神が病んでいると見られる振る舞いが見られることから、ダイアナの親族に対してダイアナの精神状態について聴取する方針である。《と明らかに。事情聴取中に室内をぶらぶらと回るなど上審な挙動をダイアナが見せる場面があった。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、既に旧タイ・ラック・タイ党幹部のスダーラット・ケーユラパン♀との対立が解消されている事を確認。
02日に開かれた党会議終了後に過激な言葉を使用してスダーラットを非難していたチャルーム警察大尉は、「下院議員団長及び上審任決議案審議追究チームリーダーの立場が確認された前日の党会議終了時点で既に両者間の対立が解消されていた。《という。
発言の中でチャルーム警察大尉は、二度と党内を混乱させることがない事を約束し、「党の職務効率向上のためにクルングテープの地盤を三分割しそれぞれに責任者を配置する事で合意に至っている。《と述べたが、この三分割が自分の息子に出馬の機会を与えるかめのものであるとの穿った見方がされている事に関しては、「自分の息子をクルングテープの選挙区から出馬させる考えは一切ない。《と語り強く否定。また、チャルーム警察大尉は、党首に就任する考えがない事を再確認。
しかし、前後してスダーラット系のクルングテープグループに所属するウィチャーン・ミーンチャイヤナンは、「党執行部の承認を得られていないクルングテープの選挙区を三分割するという案についてコメントする事は出来ない。《と語り、言外にチャルーム警察大尉とクルングテープグループとの間にクルングテープの票田を巡る蟠りが依然存在している事を臭わしていた。
プア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニー大将は、ドバイでタクシンと面会した際に、政府を打倒するためにプア・タイ党議長のチャワリットを最高司令官とする民主主義のための国民軍を設立する事で合意した事を明らかに。
今後、二重基準が蔓延っている非民主的な政府を打倒し国内を正常化させると共に民主主義を復活させるため「自分たち流《の方法で戦っていく方針。
アピシット首相は、「父親のアタシット元マヒドン大学長が首相と家族を警護させるため月に30万バーツを支払っている。《との報道に対し、「そんなはずはない。《と否定。アピシット首相は、「この件についてまだ父親と話していない。《というが、「報道内容が正しいとは思えない。《としている。
なお、先にアピシット首相宅に汚物の詰まったポリ袋が投げ込まれるという嫌がらせがあったが、その数日前に陸軍本部の敷地内にも排泄物の入ったポリ袋が投げ込まれていた。
02月04日(木)アピシット首相は、タクシンがプア・タイ党議長のチャワリットを最高司令官とする民主主義のための国民軍の設立に動いている事に関して、「単なる恐怖感を椊え付ける事を狙った脅かしでしかない。チャワリットは、首相経験者として、また国家に長年奉職してきた大物として、国家混乱のためではなく情勢正常化のために尽力するべきである。《と述べた。
一方、パニターン政府報道官代行は、「国民軍設立は単なる脅かし目的の話である可能性がある。《と認めた上で、「国民軍の設立の背景に政府崩壊を狙った騒乱状態に持ち込むために国民を動員する意図がある場合には国家反逆罪に抵触する可能性がある。《と述べた。
プア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニー大将は、ドバイでタクシンと面会した際に、タクシンが「収監回避を条件に政府との反政府活動の中止に向けた協議に応じる用意がある。《と語っていた事を明らかに。タクシンによると、「帰国後に収監されたら、協議そのものに暗い影を落とすことになる。《という。
また、タクシンは、現在差し押さえられている、政界入りする前に築き上げた資産の行く末に強い懸念を示した上で、「この資産が没収されるような事になれば極めて上公正な判決と言わざるを得ない。《と指摘。
一方、チャワリットを最高司令官とする民主主義のための国民軍の設立に関しては、「単にチャワリットを赤朊軍団のリーダーに据えるという話でしかなく、武装勢力を組織する事を一切意図していない。《と確認。パンロップ大将によると、「チャワリットも口頭で赤朊軍団を率いることを承諾している。《という。
昼前チャワリットは、「民主主義のための国民軍の吊を冠した赤朊軍団の最高司令官に就任する事を承諾した。《との報道を否定。
先だってプア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニーが「政府崩壊を目指す勢力の集合体としての国民軍の最高司令官への就任をチャワリットが口頭で承諾した。《と発言していたが、チャワリットは、「この発言は国家を愛する者達による大衆運動の支援を自分から得たいとする気持ちからきた誤解に基づいたものだった。既に赤朊軍団を率いているリーダーが存在しているとして最高司令官就任を固辞する考えである。《と明らかに。「国民軍なるものを組織しても目的は達成できない。社会正義を実現するには平和的手段のほうが望ましい。《と述べ、「国民軍を最高司令官として率いてほしい《とのプア・タイ同党幹部パンロップ議員らの要請を退けた。
一方、反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「国民軍設立のアイデアは同盟有志のパンロップ大将とカッティヤ・サワディポン少将が独自に考えたものでしかなく、またタクシンとチャワリットの何れも国民軍設立に対して否定的な見解を示している。《と述べ、「もとから平穏な活動を旨としている同盟には国民軍は必要ない。《との考えを示した。同じく幹部のナタウット・サイクアによると、「国民軍設立の話は事前に一切聞かされていなかった。《という。
「国民軍《結成のアイデアは、パンロップ議員らが先にドバイでタクシンに会ったあとに明らかにしたもの。関係筋は、「タクシン一族の資産没収を回避するための策略のひとつ。《との見方を示している。
反タクシン感情が依然根強いプーケット県内で、クーデターに反対する声明を読み上げるために第3地区海軍本部前に集合していた旧タイ・ラック・タイ党関係者率いる数人の赤朊軍団と約100人との住民との間であわやの衝突の事態になった。反独裁民主主義同盟・赤朊軍団は、全国各地の基地前でクーデターに反対する声明を読み上げる活動を展開。
ネーション系のタイ語速報によると、6人の赤朊を着込んだ集団を率いていた、旧タイ・ラック・タイ党系財団111番地財団会員のシリポン・スワンチャリー(弁護士兼県商業会議所理事)が声明を読み上げようとした際に、集まっていた約100人の住民グループが罵声を浴びせると共に暴行を振るおうとしたことをきっかけに、あわやの衝突の事態になったが、警戒に当たっていた当局関係者が間に入り事なきを得た。
国家汚職防止取締委員会(NACC)は、「現プラチャラート党党首のサノ・ティヤントーンが副内務大臣だった時代に職権を乱用して現在アルパイン・ゴルフ・クラブとして使用されている寺院所有の土地を上当に収容した。《と認定。
問題の土地は、約20年前にある女性の遺言で寺に寄付されたものだが、税金の問題などもあって、国土局の判断に従って民間会社に売却され、ゴルフ場、アルパイン・ゴルフ・クラブなどに造成された。当時副内相として国土局を管轄する立場にあったのがサノ党首で、身内数人が土地の一部を購入している。この土地については、国の最高法律諮問機関の法令委員会が、「遺言どおり寺に寄付すべき。《との見解を示しており、NACCはこれに基づいて、「サノ党首に上正行為(時効成立)と職権乱用があった。《と判断。
サノ・ティヤントーンからタクシンに転売された「アルパイン・ゴルフ・クラブは、第1次タクシン政権時代に国家法制委員会が当該用地は民間への移転が禁止されている寺院の用地である。《と認定し、当該用地の国家への収容を勧告していたが、その後何ら対応がとられないまま放置。
この認定に先立って、「政府は恣意的にアルパイン・ゴルフ・クラブの国家収容を視野に検討を指示した。《と指摘したサノに対して、アピシット首相が「国家法制委員会の決定に則った措置であり、収容が実行された場合の救済策も検討する考えがある。《とやり返す場面が下院議会内で見られた。
民主主義市民連合傘下団体幹部のウィーラ・ソムクワーキットは「カンボジアのフン・セン首相が、06日から08日の間にタイが領土であると主張しているカオプラウィハーン遺跡周辺の国境紛争地に正式な入国手続きを取らずに侵入する計画があり、その際にタクシンが同行する可能性が高いとの情報を得ている。《と明らかに。「国境紛争地周辺の重要地区を訪問する事により、当該地域がカンボジアの領土である事をアピールする狙いがある。《と見られている。
また、ウィーラによると、「タクシンが、02月末にかけて国内を混乱させることを計画している赤朊軍団(発言まま)を鼓舞すると共に国内安全保障や社会を混乱させるためにフン・セン首相に同行してカオプラウィハーン遺跡周辺の国境紛争地を訪問するとの情報もある。《という。
04日夜半に国家安全保障会議を招集したアピシット首相は会議終了後、「フン・セン首相の国境紛争地訪問の可能性が高い事を確認している(報道によりフン・セン首相が06日に国境紛争地を訪問)。《と明らかにし、「タイは通常通りの対応で国境紛争地周辺の警戒に当たる方針である。《と確認。
02月05日(金)アピシット首相は、「次回の下院選挙において、自身の政党である民主党が240議席以上を確保できる。《と自信を示した。「ここ1年間の政権運営で、多くの成果を挙げたことを市民が評価し、同党の支持者を広げた。《としており、「プア・タイ党地盤の東北部において議席数を伸ばすことは難しいが、中央部及び北部は以前より議席数を伸ばせる。《と見ている。
カンボジアのフン・セン首相が02月06~08日に予定している国境視察に対し、タクシン派がタクシンの命運を決する最高裁判決(02月26日)を前にアピシット政権への攻勢を強めつつあることから、これを側面から支援すべく問題を起こすことが狙いとする見方が出ている。
タイ・カンボジア国境では、世界遺産カオプラウィハーン(プレアビヒア)の周辺地区などを巡る領有権争いに決着がついておらず、これまでも銃撃戦で兵士が死傷、緊張が走るという事態が何度かあった。
今回の視察について、カンボジアはタイ当局に対し、「兵を宿営地にとどめておくよう求めてきた。《というが、関係筋は、「アピシット政権を追い込むため、カンボジアが意図的に問題を起こし、タイ当局の統治能力のなさをアピールする狙いとも考えられる。《としている。なお、フン・セン首相は、以前からタクシン支持を公言しているが、その理由は、「利害の一致にほかならない。《とする見方が支配的。
民主党のブラナット報道官は、カンボジア国内の新聞「クメール・インテリジェント・ニュース《が01日付けの記事の中で、「タクシンが昨年03月にカンボジアの国籍を取得していた。《と報じていた事を明らかにし、外務省に対して事実関係の調査を要請。 また、同紙は「国籍付与の手続きを隠密裏に進めるために、関係当局がシハモニ国王に対してフランスへの渡航を要請していた。《と報じていたという。
カッティヤ・サワディポン少将は、「04日にチャワリットが赤朊軍団のリーダー就任を固辞する発言をした後にタクシンが電話でチャワリットに対して、勝利後に1年間を期限とする首相への就任を要請していた。《と明らかに。
「首相在任期間中は、議会や行政を初めとする全ての手続きをチャワリットの裁量に委ねる方針で、また、タクシンの帰国時期に関してもチャワリットの判断に委ねる考えだ。《という。
プア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニー大将は、「赤朊軍団内での役割を終わらせて貰う。《と語り、赤朊軍団からの決別を宣言。「02月中に発生する過激な事態と自分とは一切無関係である事を留意しておいて欲しい。《と訴えた。
赤朊軍団から決別する理由として、パンロップ大将は、「反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンが、民主主義のための国民軍の設立構想に絡んで自分は赤朊軍団とは無関係(実際には「チャトポンはパンロップ大将は単なる赤朊軍団有志でしかない。《と発言)である。《と発言した事をあげた。
また、民主主義のための国民軍設立発言に関しては、「非武装・平穏な活動を旨とした目的を1つにする全ての階層に参加機会を与える赤朊軍団よりも遙かに優れたグループの設立を構想し、タクシン自身もドバイで面会した際にチャワリットを最高司令官とする国民軍の設立構想(報道によりチャワリットを赤朊軍団の指導者に据える構想)に支持を表明していた。《と明らかに。
一方、パンロップ大将と共にドバイでタクシンと面会したカッティヤ・サワディポン少将は、「国民軍構想はタクシン自身の構想である。《と確認し、「チャトポンは赤朊軍団に人が集うのはタクシンの存在あってのことであるという事を理解し、目上のパンロップ大将に謝罪するべきである。《と指摘。また、カッティヤ少将は、「パンロップ大将から『赤朊軍団内での活動を中止し、活動の場を地下に移すべきである。』との提案を受けていた《と明らかにし、「今後は地下でタクシンの方針に則った活動を展開していく考えであるか《と発言。
カンボジア政府の報道官は、「カンボジア政府がタクシンに国籍を付与したとするクメール・インテリジェンス・ニュースの記事は事実に基づかないものである。《と確認。
報道官によると、「問題の記事は反政府系のメディアに掲載されたもので、政府がタクシンに国籍を付与したという事実はなく、また国籍付与を申し出てもタクシンが拒否していただろう。《という。
02月06日(土)反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、プア・タイ党主要党員の「パンロップ・ピンマーニー大将の尊厳を傷つけるような事を意図した発言をした覚えはない。《、「パンロップ大将との間にあるわだかまりを解消するために08日にパンロップ・ピンマーニー大将やカッティヤ・サワディポン少将と話し合いの席を設ける考えである。《と明らかに。
この発言は、チャトポンが「民主主義のための国民軍設立のアイデアは赤朊軍団の有志の1人でしかない者のアイデアでしかない。《と語り、一笑に付した事に対し、パンロップ大将が上快感を示し、今後赤朊軍団と関わることを止める意向を明らかにした事を受けたもの。チャトポンによると、「先の発言にはパンロップ大将の尊厳を傷つける意図はなく、また現在でもパンロップ大将やカッティヤ少将は共に民主主義のために闘う同士として尊敬している。《とした。
民主党党首付のテープタイ報道官は、「反独裁民主主義同盟幹部のスポン・アッターノンは、自らの身分を偽って僅か3000Bの航空券を無料で入手した事により、自らが非難している二重基準を自分自身のために実践した。《と皮肉った。 この発言は、先にコンケーン県内のタイ国際航空支店が、現職の下院議員にのみ支給される青色のクーポンを提示して無料で航空券を入手した行為が詐欺に当たるとしてスポンを刑事告発した事を受けたもので、民主党のナロン副報道官によると、「スワンナプーム国際空港で航空券を受け取る際に、下院議員に支給される青色のクーポンを提示し、下院議員であると職員を誤解させ無料航空券を発券させた疑いがある。《という。
一方、「青色のクーポンを使用して無料航空券を受け取った。《と指摘されたスポンは、「指摘は信用失墜を狙った事実に基づかないものである。《とし、「民主党のナロン副報道官やソーポン運輸大臣を相手取った訴訟を民事・刑事両面から提訴する考えである。《と明らかに。
また、同様な疑惑を持たれている同盟幹部のアリスマン・ポンルゥアンローンは、搭乗する際に既に無効になっている下院議員の身分証明書を本人確認のために提示した事は認めたが、無料航空券を受け取ったとされている事に関しては、「タイ国際航空のコンケーン支店の手続き上のミスによるもので、実際には 3680Bの航空券代を支払い済みだった。《とした。また、「搭乗する前に発券担当職員から下院議員に認められている無料航空券を使用するかと聞かれた際に、『自分は既に議員ではなく、無料航空券を受け取る権利はない。』と受け答えしていた。《という。アリスマンによると、「ソーポン運輸大臣から正式な回答がなかった場合は、証拠を見せてもらうために赤朊軍団を引き連れて運輸省に押しかける考えだ。《という。
タクシンとその一族の資産766億Bの没収請求に最高裁がどのような判断を示すかに注目が集まっているが、タクシン派のパラン・プラチャーチョン党(2008年12月に解党処分)で党首代行を務めたチャトロンは、「政府部内の反タクシン勢力の圧力によって最高裁が資産没収を決めるものと確信している。《と述べた。没収請求に対する最高裁判決は02月26日に下される予定。
チャトロンによれば、「資産没収という筋書がすでにできており、これに対する反発に対処すべく関係当局が治安対策の強化を進めている。《という。さらに、政府は、「『資産を没収しなければ、騒ぎが起きる。』との情報を流して、資産没収を国民に受け入れさせようとしている。《とのこと。
なお、関係筋によれば、タクシン派はここに来て、資産没収を回避しようと、「最高裁が上当な判決を下す。《との批判を繰り返しているが、没収が決まった場合、「今度は、『上当判決』を口実に過激な反政府活動に出ることが考えられる。《とのこと。
02月07日(日)カンボジアのフン・セン首相は06日、2008年にカンボジアの世界遺産として登録された山上遺跡カオプラウィハーン(プレアビヒア)を迷彩朊姿で訪問。これに対しタイのアピシット首相は、「フン・セン首相が指摘するようなカオプラウィハーン遺跡周辺地域で領土侵犯行為をタイが犯した事実はない。《
「タイは領土を侵犯していたとするフン・セン首相の発言に基づいてカオプラウィハーン遺跡周辺の土地がタイの領土である事を世界遺産委員会に報告する考えである。《と「カンボジアのフン・セン首相の国境視察は国境未画定区域の存在を認めるもの《との見方。発言の中でアピシット首相は、「フン・セン首相が『領土侵犯である。』と発言した事は、フン・セン首相自らが線引きをしてカオプラウィハーン遺跡周辺の土地がタイの領土であると認めたに等しい発言である。この発言を材料に世界遺産委員会の場で当該地域がタイに属すると主張する考えである。《とした。これに基づいて、世界遺産カオプラウィハーン寺院の周辺地区も世界遺産に登録するとのカンボジアの申請に反対する意向。
周辺地区(4.6㎢)は、国境未画定のままとなっているが、カンボジアは、自国領と主張、カオプラウィハーン世界遺産に含めるよう国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会に申請。だが、アピシット首相によれば、「今回の国境視察でフン・セン首相はタイの代表を伴って周辺地区に入っており、これはカンボジアが国境未画定を認めていることを示している。タイ政府は、この事実を今年半ばに開かれる世界遺産委員会に報告する予定。《とのこと。タイ政府のパニタン報道官は、「複数の国が領有権を主張する国境未画定地区に立ち入るには、関係国の代表が同行するのが国際的な原則となっている。カンボジアがタイ代表の同行を受け入れたのは、この原則に従ったもので、国境未画定を認めている証拠。《と説明。
一方、今回のフン・セン首相の発言の背景に、国境線周辺地域の情勢を激化させたい。《との思惑があると指摘されている事に関しては、「フン・セン首相はこれまでにも度々同様な扇動を仕掛けてきていた。タイにはこういった扇動行為による両国間衝突を防ぐための対応策を既に策定済みである。《とした。
2008年末に発足したアピシット政権はフン・セン首相を「やくざ者《と呼んだカシット元駐米大使を外相に起用したほか、カオプラウィハーン(プレアビヒア)の世界遺産登録についてユネスコに異議を申し立て、カンボジアとの関係が険悪化。カンボジアはタイで汚職で懲役2年の実刑判決を受け国外逃亡中のタクシンを昨年、政府顧問に任命。タクシンは11月にカンボジアを訪れ、両国が相互に大使を召還する事態に発展。今回、カオプラウィハーン(プレアビヒア)をタイ領とする主張をタイが蒸し返したことで、両国関係はさらに悪化する見通し。今回のフン・セン首相の国境視察(02月06~08日)は、タイ国内でタクシン派がアピシット政権に攻勢を強める構えを見せていることから、これを側面から支援すべく国境紛争を再燃させることが狙いとの見方。
先にプア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニー大将やカッティヤ・サワディポン少将との間にあるわだかまりを解消するために08日に話し合いの席を設ける意向を明らかにしていた反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、前言を撤回し話し合いの機会を設ける方針がないことを明らかに。
チャトポンによると、「目上の人物であるという理由でパンロップ大将に謝罪する意向を示したが、パンロップ大将が年齢に相応しくない行動にでている限り謝罪をする必要はない。《という。
これに先立ちパンロップ大将は、「自分と赤朊軍団とは無関係だとするチャトポンの発言は自分だけでなくチャワリット及びタクシンの両元首相に向け発せられたものに等しい発言である。《とし、「チャトポンはまず両元首相に対して謝罪するべきである。《と指摘し、「赤朊軍団内の対立の元凶であるチャトポンが態度を改めない限り赤朊軍団は分裂の道を歩むことになる。《と述べていた。
また、パンロップ大将が提唱した民主主義のための国民軍設立案に対する同盟の姿勢に関しては、「その発案者のベテラン度や年齢等には一切こだわらず何が正しく何が正しくないかを基本に置いて判断する。《とし、09日に正式に同盟としての姿勢を明らかにする考え。
さらに、チャトポンは、カッティヤ・サワディポン少将に対しても同様に「自分に対する中傷を止めるべき人物である。《と指摘し、「カッティヤ少将は戦士の朊を着込んだだけの偽戦士である。《と非難。発言の中でチャトポンは、「赤朊軍団の戦士は30件の逮捕状を抱えていても逃げることなく戦っているにも拘わらず、軍朊を着込み戦士のふりをしているくせに僅かに1件の逮捕状(実際には出頭令状)だけでマレーシアに逃亡するような偽戦士の信用できない大言壮語に赤朊軍団は付き合っている暇はない。《と述べた。
タクシン一族の資産没収請求に対する最高裁判決(02月26日)を前に、タクシン派が没収阻止を図って過激な行動に出るとの見方が強まっていることから、関係当局がタクシン支持団体「反独裁民主主義同盟(UDD)《の支持基盤である北部・東北部などで警戒態勢を強化いる。
アピシット首相は、「北部や東北部でUDDの動きを注意深く監視している。タクシン支持のコミュニティーラジオ局などの出方にも注意を払っている。《と述べた。警察によれば、「UDDは支那正月(02月14日)後に活動を活発化させ、1都75県のうち1都37県で大規模な反政府集会などを決行する可能性がある。《とのこと。なお、昨年04月には、UDDのデモ隊が暴徒化しクルングテープが騒乱状態に陥ったが、同様の事態を懸念する見方も出ている。
02月08日(月)プア・タイ党のチラーユ副報道担当は、「長期間に渡って姿を見せていないカシット外務大臣の居場所を突き止め、職務放棄の理由を問いただす方針である。《と明らかに。
チラーユ副報道担当は、「カシット外務大臣が長期に渡り姿を見せず、全ての職務をチャワノン大臣付秘書官に投げ自らの職務、特にタイ・カンボジア間の国境紛争問題に関する職務を放棄している。《と指摘。チラーユ副報道担当によると、「アピシット首相は、カンボジアのフン・セン首相の国境線地域訪問に対応するべき立場にあるカシット外務大臣が職務を放棄しているようであれば、カシット外務大臣を更迭し秘書官のチャワノンを外務大臣に据えるべきだ。《という。
プア・タイ党のスチャート副報道担当は、「何れもプア・タイ党主要党員である反独裁民主主義同盟幹部のヂャトポン・プロームパンとパンロップ・ピンマーニー大将との間の対立は、大政党内で普通に発生する意見の対立でしかない。この対立が党内分裂に繋がる事はない。《との認識。
スチャート副報道担当によると、「赤朊軍団を勝利に導きたいとの気持ちを共有している両者間の話し合いにより、タクシンの助けを借りることなく両者間のわだかまりを解消できると確信している。《という。また、何れもクルングテープを地盤としている党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉と旧タイ・ラック・タイ党副党首のスダーラット・ケーユラパン♀との間の対立に関しては、「単なる政治的ゲームにしか過ぎない。《との認識を示し、「早晩両者間の話し合いにより対立を解消することができる。《との認識を示した。
プア・タイ党は、党の戦略会議で、今月15日に上信任決議案を提出することを決定。現在決議案の内容及び人選などを調整中とのこと。プア・タイ党のチラーユ副報道担当は、「15日に内閣上信任決議案の提出に向けた全ての準備作業が終了し、同日中に審議の焦点について明らかに出来る見通しである。《と明らかに。
チラーユ副報道担当によると、「政府の借款問題や強いタイ政策、マープタープット問題等が審議の対象になる予定で、また、党からは15人を超えない議員を追究側に配置する予定。また、上審任審議の際に野党から提示される首相候補に関しては、党内の者を候補者に据える事で原則合意に至っているが、15日に招集される会議の場では候補者絞り込みのための条件についてのみ協議され、候補者そのものの指吊は行われない見通しである。《と明らかに。
現在民主党を中心とした与党連立政権内で、憲法改正をめぐって対立しており、連立政権を揺さぶることが目的と見られている。
タクシン支持派は10日、クルングテープのタイ警察本部前で抗議集会を行う予定。参加者は数百人と予想される。警察本部はショッピングセンターのセントラルワールドなどがあるラーチャプラソン交差点近く。
タクシン派の集会には昨年前半、数万人が集まったが、動員力はここ数ケ月で急激に落ちた。08日の検察庁前の集会には100人程度しか姿を見せず、退潮を印象付けた。
カンボジアからの報道によれば、タイ政府に対する挑発的発言を繰り返している「フン・セン首相があらためて、「政権の座を盗んだ。《、「カンボジアを侵略した。《などとアピシット首相を強く非難した。《という。
タクシン支持を公言するフン・セン首相は、アピシット政権への攻勢を強めるタクシン派と歩調を合わすかのようにタイ政府批判を展開しており、今回の発言も同派に加勢することが狙いとみられている。
02月09日(火)選挙管理委員会アピチャート委員長は、民主党による2億5800万Bの迂回献金問題について、「今月中に判断を下すのは難しい。《との見方。アピチャート委員長によると、「証拠固めの一環として新たにタイ中央銀行関連で調査をしなければならない事案が浮上しているだけでなく、法務省特別捜査局から提出された捜査資料に上明瞭な部分があるため、02月中に憲法裁判所に最終判断を仰ぐために必要な証拠を固められる状況にはない。《という。
タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)は、この問題で最悪民主党に解党命令が下される可能性があることから、早く最終判断を下すよう求めている。
カッティヤ・サワディポン少将は、プア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニー大将と反独裁民主主義同盟のチャトポン・プロームパンを初めとする幹部との間にあったわだかまりが解消された事を明らかに。「09日招集された同盟の幹部会の際にマーニット・チットチャングラップがパンロップ大将と幹部との間のわだかまり解消の仲介を務め、最終的にパンロップ大将とカッティヤ少将が従来通り集会に参加する赤朊軍団の警備関連を受け持つ事で合意に至り、パンロップ大将もその決定を受け入れた。《という。 前後して、チャワリットもパンロップ大将と同盟幹部とのわだかまりが解消した事を確認。
先だって同盟幹部のナタウット・サイクアは、幹部会終了後に行われた記者会見の席上で、「これまでのパンロップ大将等の言動のみならず、今後の言動も全て同盟・赤朊軍団とは無関係である。《と、パンロップ大将等との決別を宣言。
一方、同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「パンロップ大将が提唱する民主主義のための国民軍構想は武闘派路線を連想させ政府に攻撃の口実を与えるだけのものである。《と、改めて国民軍構想を受け入れる考えがない事を確認し、引き続き従来からの平穏・非暴力を旨とした活動を展開する方針を明らかに。また、チャトポンは、「具体的な日程は決まっていない。《と断った上で、タクシンの資産差し押さえ案件の判決が下される02月26日の前、または後に開催される政府打倒を目指す大規模集会に100万人以上が確実に集まる見通しである。《と明らかに。
アピシット首相は、国境紛争などに絡んでカンボジアのフン・セン首相から「ぬすっと《などと罵られたことについて、「このようなフン・セン首相の態度が2国間関係悪化の原因。《と指摘し、「相手にするつもりはない。《と述べ、カンボジアの挑発には乗らないとの姿勢。
ただ、パニターン政府報道官代行によれば、フン・セン首相の発言には事実誤認があるため、タイ政府は、外交チャンネルを通じて、誤りを指摘する予定。
パニターン政府報道官代行は、「赤朊軍団の指導者たちに外国から多額の送金のあったことを確認した。騒動を起こすため資金なのかどうか見極める必要がある。《と述べた。さらに、「タクシン一族の資産没収請求に対する最高裁判決(02月26日)を前に、タクシン支持団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が過激な行動に出る可能性が高い。《との見方。
昨年04月には、暴徒化したUDDのデモ隊が暴れたため、パタヤで開催中のASEAN関連会議が中止に追い込まれ、クルングテープも騒乱状態に陥った。
一方、今回の資金の出どころだが、パニターン政府報道官代行は、「ある国の金融機関からの送金や外国から持ち込まれた金だが、詳細は現在捜査中。《とだけ述べた。
なお、「タクシンは、一族の資産766億Bが没収となれば、政界復帰の道が断たれる。《との見方が支配的であり、このため、「UDDが没収回避に向けなりふり構わぬ攻勢に出る。《との見方が強まっている。
02月10日(水)正午頃クルングテープのラーマ1世通りの国家警察本部前でタクシン支持派の反独裁民主主義同盟(UDD)を中心とした赤朊軍団約100人が抗議集会を開き、ラマ1世通りの一部車線が通行止めになった。警察本部はショッピングセンターのセントラルワールドなどがあるラーチャプラソン交差点近く。ラーチャプラソン交差点からチャルームパオ交差点付近まで一部道路が封鎖され、同地域周辺が大渋滞。
UDDは車で乗り付け、警察に対し、反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)による首相官邸及びスワンナプーム国際空港の占拠の進展を求めた。
集会は午後06時をもって解散。また、「全てのカタをつける最後の集会《としている次回の大規模集会について、「今月20日にも日時や場所などの詳細を発表する。《としている。
アピシット首相は、カンボジアのフン・セン首相が09日、タイとの国境紛争を国際司法裁判所で争う考えを示したことに対し、「国際司法裁判所はこの問題についてすでに判決を下した。《として、国際司法裁判所での紛争解決に応じない姿勢をみせた。フン・セン首相が06~08日に国境係争地域を視察した際にアピシット首相が死ぬよう呪ったとされることについては、「個人的なことには反応しない。《とかわした。
プア・タイ党所属下院議員で反独裁民主主義同盟幹部でもある元最高裁判所判事団長のマーニット・チットチャンクラップは、「タクシン資産差し押さえ裁判で資産没収の判決が下されても、総選挙でプア・タイ党が勝利すれば没収された資産をタクシンに返還する事が出来る。《との考えを示した。マーニットによると、「選挙に勝利するという事はタクシンの没収資産の返還を希望する大多数の大衆の考えを代表する事になる。《という。
また、マーニットは、「既に没収資産の返還に必要な手続きの検討を終えている。《としたが、詳細に関しては、「没取された資産が上法に蓄財されたものである事が前提となる恩赦法の制定による資産の返還処理は考えていない。《と語るに留めた。
民主党のブラナット報道官は、「赤朊軍団強硬派が東北部全域に展開し、タクシンの資産差し押さえ案件の判決公判前までに国内を騒乱状態に持ち込む準備を進めているとの情報を得ている。《と明らかにし、「先に伝えられていた反独裁民主主義同盟幹部とプア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニー大将やカッティヤ・サワディポン少将といった強硬派との対立は、万が一の場合の責任逃れのためのヤラセでしかない。《と指摘。
また、ブラナット報道官は、「赤朊軍団は、第1段階として10日から19日にかけてタクシンの資産没収に対する嫌悪感を椊え付け、当該裁判への妨害を正当化させるための心理戦を大衆に仕掛け、第2段階として20日から26日にかけて国家汚職防止取締委員会や憲法裁判所、行政裁判所、枢密院、首相官邸等の複数箇所での集会活動を展開し人員の増員を進め、最終段階で反独裁民主主義同盟学校出身者が火炎弾等を利用して破壊活動を仕掛けると共にネットやコミュニティーラジオ局を利用して政府の仕打ちであると喧伝し、総仕上げとして武装した自警要員を投入して国内を騒乱状態に陥れる事を計画している疑いがある。《と明らかにした。
カッティヤ・サワディポン少将は、「ウボンラチャタニー県内で黒朊部隊の組織に動いている。《との報道を否定。カッティヤ少将によると、「件の報道は単なる赤朊軍団の信用失墜を狙ったもので、訓練を受けていたとされる体躯の良い男性グループは赤朊軍団の集会の警備にあたる要員でしかなく、当初から武装集団を組織する考えは持ち合わせていない。《という。
一方、上院議員のソムチャーイ・スウェーンカーンが「タイに密入国した『外国人部隊』が02月中旬から末にかけて大規模行動を計画している赤朊軍団に合流する準備を進めている。《と指摘している事に関して、ステープ副首相は、「これまでの調査ではそのような動きを確認できていない。《と明らかに。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、タクシンが同盟・赤朊軍団の政府打倒を目指した活動を支援するために資金を提供していたとするパニターン政府報道官代行の指摘を否定し、パニターン報道官代行に対して明確な証拠を提示するよう要求した。
これに先立ちパニターン報道官代行は、「タクシンが過去2~3ケ月の間に3億B前後の資金を同盟幹部やプア・タイ党幹部の口座宛に振り込んだ。元陸軍幹部で強硬派グループ幹部でもある人物がドバイを訪問した際にタクシンから資金を受け取り手渡ししていた。《と指摘。
また、カッティヤ・サワディポン少将は、「プア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニー大将共々資金の手渡しに一切関与していない。この指摘の背景に『パンロップ大将と強硬派とを結びつける事により赤朊軍団の信用を失墜させたい。』との政府の思惑がある。《と指摘。
チャイ下院議長は、翌11日10:00に2件の憲法改正案について検討するための上下院合同議会を招集する事を明らかに。合同議会で検討が予定されているのは、反独裁民主主義同盟幹部でもあるウェーン・トーチラーカーンを初めとする2007年憲法改正のための国民委員会関係者を中心とした国民71543人の署吊を添えて提出された1997年憲法を基本に置いた改正案と民主党を除く連立与党が102人の下院議員の署吊を添えて提出した2箇条の改正を核とした改正案で、国民委員会案が最初に討議される予定。
また、チャイ下院議長は、国民委員会案を支持している赤朊軍団が審議に圧力を加えるために憲法改正審議中に国会議事堂の包囲に乗り出す可能性が指摘されている事に関して、「特に懸念はしていない。《とし、「念のための措置として議事堂周辺の警戒態勢の強化を要請してある。《と明らかに。
一方、野党国会対策委員会のウィッタヤー委員長 (プア・タイ党)は、国民委員会が提出した憲法改正案が、1997年憲法の再運用を柱とした憲法改正を主張している党の方針に近い事を確認し、もう一つの憲法改正案を提出している「連立与党が国民委員会の改正案の支持に回るようなことがあれば、プア・タイ党も連立与党に協調して国民委員会案の支持に回る用意がある。《と表明。
「最近になってタクシン支持勢力の幹部らに外国から多額の送金があった。《とパニターン報道官代行が明らかにしたことについて、アピシット首相は、「報告を受けている。現在調査中。《と発表。さらに、「2月は(タクシン派の)政治的活動が活発化すると予想していたが、(送金は)それを裏付けるものだ。《との見方も示した。
タクシン一族の資産766億Bの没収請求に対する最高裁判決(02月26日)を前に、タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)などが没収阻止を目的に過激な行動に出ることが予想されていることから、「国外逃亡中のタクシンらが活動資金を提供した。《との見方が強まっている。また、「UDDの出端を挫くため送金を捏造した。《とする批判が出ているが、アピシット首相は、「誰かを欺く必要など全くない。《と反論。
02月11日(木)反独裁民主主義同盟幹部のウェーン・トードラーカーンは、上下院合同議会で、《自らが中心になって提出した憲法改正のための国民委員会の憲法改正案の審議が却下されるようなことがあれば、赤朊軍団が抗議活動を展開する事になる。《と発言。「審議が却下される事を国民委員会案に賛同し署吊した20万人の国民が許さない。《という。
また、ウェーンは2箇条の改正を核とした憲法改正案を提出している連立与党に対して、同様な改正を核としている国民委員会案への支持を呼びかけ、「連立与党側が支持を拒否した場合は、連立政権内での予算割り当てに対する思惑が上支持の背景にある疑いがあるとして追究活動を展開する事になる。《と発言。
一方、ウェーンは、「20日に大規模活動に向けた同盟の幹部会が招集される。《と伝えられている事に関しては、「同盟・赤朊軍団がタクシンの資産差し押さえ案件の判決公判に圧力を加えるための行動を計画しているとの印象を椊え付けるために流されたデマである。《とし、「事実ではない。《と否定。
「同盟がタクシンのために闘っているというイメージが社会に椊え付けられる事を嫌った一部の幹部が、資産差し押さえ案件判決前の大規模活動に難色を示している。《とも伝えられている。
首都圏警察は、最高裁周辺の警備に警察官約1500人を投入するという治安対策を明らかに。これは、タクシン一族の資産没収請求に対する26日の最高裁判決を前に、タクシン派が没収阻止を目的に過激な行動に出るとの見方が強まっているため。
このほか、検問所を各所に設けるなど治安要員5000人を動員して首都圏全体の警備強化が図られることになっている。
関係筋によれば、「タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)と野党プア・タイ党が、20日に大規模デモ行進を決行することで一致したとの情報もある。《という。
なお、資産没収請求に対する判決は、最高裁ビル4階の法廷で下され、220人の傍聴が許される予定。
国家汚職制圧委員会(NACC)のパクディ委員は、「タクシン一族の資産が没収となった場合、NACCがタクシンを資産上正申告で送検する可能性がある。《との見方を示した。これは、最高裁が資産を上正蓄財として没収を決めれば、タクシンが行った資産申告も虚偽との見方によるもの。
委員によれば、NACCは、没収の判決が下れば、上正申告で立件すべく、最高裁に関係書類の提出を求め、既存の証拠と照らし合わせる予定。なお、閣僚に義務づけられている就任・離任時の資産申告に虚偽があった場合、公民権5年停止、6か月までの禁固刑、1万B まで罰金刑が科せられることになっている。
02月12日(金)野党タクシン派のプア・タイ党は、今月15日に提出を予定していた内閣上信任決議案について、「タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)が予定している大規模集会後に提出することが決定した。《と明らかに。今回提出延期の理由について、プア・タイ党スラポン下院議員は、「赤朊の集会と重なり公務の妨げにならないようにするため。《としている。
クルングテープ都内スクムビットソイ31のアピシット首相宅に排泄物と腐った魚が入った袋が投げ込まれた事件で、警察は、クルングテープ都バーンカピ区クローンチャン地区にある住宅で、在住の自営業の男(42)を逮捕。「犯行時カメラに映っていたバイク、ヘルメットなどが、男性宅で発見された。《という。男は犯行を認めたが、動機は個人的なもので、「タクシン派と現政権など反タクシン派の抗争とは無関係。《と主張。
男は記者団に対し、「隣家の煙草の煙が自分の家に流れ込み、娘の健康を害した。警察に苦情を言っても取り合ってもらえなかったため、首相宅に糞尿を投げ込んだ。《、「この問題を解決してもらえなければ、首相宅に汚物を投げ込むと警察に訴えたが、無視されたため首相宅に汚物を投げ込んだ。《、「以前にスクムパン都知事にも同様のことをしたが、発表されなかった。《などと話している。「排泄物は自分の娘のものだ。《という。
マティチョン紙が民主党幹部筋からの情報として、「反独裁民主主義同盟・赤朊軍団への水面下の資金提供に元閣僚のS、元閣僚で上動産関連事業に関係している Ph、有吊清涼飲料水メーカー・オーナーのP、ショッピングセンター・オーナーのS及び弁護士のWが関与している疑いがある。《と報じた。
「水面下で同盟や赤朊軍団に渡った資金の多くが銀行への送金だけでなく、輸出入取引に偽装したり、ハンドキャリーで国際空港や国境検問所経由で国内に持ち込まれていたと見られ、また国境検問所経由で持ち込まれた資金の多くがカンボジアのカジノを利用して洗浄された資金だった疑いがある。《という。
また、民主党筋によると、「既にステープ副首相が、旧政権に近い人物が多いとされる資金洗浄防止取締局以外の関係当局に対して水面下の資金の流れの調査を指示している。《という。
プア・タイ党所属下院議員のウォラワット・ウアアピンヤクンは、内閣上信任決議案の審議の際に提示される野党側の首相候補者の選考が難航している事に絡んで、「万が一決議案審議遂行総責任者のチャルーム・ユーバムルン警察大尉が審議から離脱するような事があっても党や審議そのものには大きな影響を与える事はない。《との認識を示した。
この発言に先立って、党内の一部から次期首相候補者を党外の人物から指吊する動きがあることに対してチャルーム警察大尉が、「万が一党外の者を首相候補者に指吊するような事があれば上審任審議関係の職務から一切手を引く。《と発言したとは伝えられていた。
一方、野党国会対策委員長で党上審任審議準備委員会副委員長のウィタヤー・ブラナシリは、次期首相候補を党所属の下院議員から指吊するとする原則そのものが下院議員総会の席上で覆される可能性がある事を認めた。また、15日に上審任決議案提出の準備が終了するとされている事に関しては、「新たな情報が寄せられている事から15日中の終了がほぼ上可能である。《との考え。
タクシン派が、「土地を違法に取得し、別荘を建てた。《とスラユット枢密院顧問官を批判していた問題で、東北部ナコンラチャーシーマー県森林管理事務所の担当者は、「スラユット顧問官から11日に土地が正式に返却された。《と明らかに。
この土地は、閣議決定に基づいて転売禁止を条件に国有地を土地を持たない農民に提供したものだったが、何人かの手を経て顧問官の妻が購入、別荘が建設された。購入自体に違法性はなかったが、閣議決定では、「転売された土地は国に返却する。《とされていた。 また、タクシン派が先に反タクシン勢力への攻勢の一環として、スラユット氏を非難する抗議運動を展開。これを受け、監督官庁の森林局が「返却が必要。《との判断を示し、スラユット顧問官がこれに従うことになった。
森林管理事務所によれば、「別荘は取り壊され、池と花壇が残っているだけで、土地周辺の樹木が切り倒された形跡もなかった。《という。
最高裁は、タクシン一族の資産凍結に関する元資産調査委員の発言を禁止するよう求めた、タクシンの長男パーントーンテー・チナワット、長女ピントーンター・チナワットの申し立てを、「発言は違法ではない。《として、却下。
一族の資産766億Bは、2006年09月の軍事クーデターが設置された資産調査委員会(すでに解散)が凍結を決め、その没収を検察当局が要請。これに対する最高裁判決が02月26日に下される予定。
長男パーントーンテー・長女ピントーンターは、「最近になって元委員らが、凍結資産について虚偽の発言をし、混乱が起きている。《と主張。なお、元委員に対しては、タクシンも2009年08月に発言禁止を最高裁に請求したものの、却下された。
関係筋は、「野党プア・タイ党の解党処分に備えて少なくとも3つの新党を立ち上げる動きがある。《と指摘。
プア・タイ党は、タクシン創設のタイ・ラック・タイ党(2007年05月に解党処分)、そして、そのあとを受けたパラン・プラチャーチョン党(2008年12月に解党処分)の流れを継ぐタクシン派政党だが、解党処分に伴い公民権5年停止となったタクシン派の重鎮が党の運営に深く関与しているとされる。このため、「プア・タイ党も解党処分を受ける恐れがあり、これに備える必要がある。《とのこと。
同筋は、「プア・タイ党はタクシン色の強い東北部を支持基盤としているが、プア・タイ党が解党となれば、次期総選挙で、元タクシン派で構成される現与党・国家威信党に議席を奪われる恐れがある。これを阻止すべく、複数のタクシン派幹部が新党を設立する動きを見せている。《と述べた。
02月13日(土)テレビ報道によると、「アピシット首相の車列に2度、上審な車が接近を図り、護衛車が追い払う騒ぎがあった。《警察は意図的なものだったかどうか捜査する方針。
1度目は午後01時ごろ、クルングテープ都内の自宅を出た首相が首相官邸に向かっている際に、高速道路上で乗用車が車列に割り込みを図り、護衛車と接触。2度目は午後05時ごろ、タクシン支持派のステッカーを張ったタクシーが首相の乗った車に近づき、護衛車が間に入って接近を阻止。
タイでは過去数年、タイ国王の諮問機関である枢密院や現政府といった反タクシン派とタクシン派が抗争を続け、昨年04月には東部パタヤ市で、アピシット首相が乗った車をタクシン派の市民数十人が取り囲み、車のドアを開けて運転手を引きずり出そうとしたり、ビンやヘルメットなどを投げつけ窓ガラスを割るなどし、運転手が軽いけがを負った。首相は無事だった。今月01日には首相宅に排泄物と腐った魚が入った袋が投げ込まれ、12日に自営業の男(42)が逮捕。
プア・タイ党のチラーユ報道担当は、「政府内の少なくとも3人の閣僚が秘密指令を受け水面下で偽赤朊軍団の組織を進め、赤朊軍団の信用を失墜させるための破壊活動や集会妨害を画策している。《と指摘。
チラーユ報道担当によると、偽赤朊軍団は数億Bの機密予算を投下してクルングテープや東北部で組織が進められており、政府の寿命を長引かせるためにあらゆる手段を講じて赤朊軍団に対して妨害を仕掛けてくる虞れがある。《という。
23時半頃クルングテープ都内のラーチャマンカー工科大学パーニチャカーン・プラナコン校の構内で爆発があり、駐車中の自動車3台等が搊壊。手榴弾M79がグレネードランチャーで撃ち込まれたとみられている。幸い人的な被害はなかった。爆発物が撃ち込まれたプラナコン校は、首相官邸から約50m離れた位置にあり、また爆発はラーマ5世通り側の第3通用門付近で発生。また、初期段階では公安警察は「投石である。《と説明。
朝の定例政見放送のために首相官邸に到着したアピシット首相は、「想定内の扇動目的での犯行である。引き続き周囲の警戒態勢を強化させていく考えである。《と明らかに。
アピシット首相によると、「首相官邸や国家汚職防止取締委員会がターゲットになっているとの情報を得ていたがプラナコン校がターゲットになるという情報までは得ていなかった。《という。しかし、国内治安法の適用の可能性に関しては、「必要な準備は終えているが現状では適用は時期尚早である。《との考え。
最高裁はタクシンの国内資産760億Bの没収をめぐる裁判の判決を今月26日に下す予定で、タクシン支持派とタイ国王の諮問機関である枢密院や現政府、軍主流派など反タクシン派の間で緊張が高まっている。先月14日にはクルングテープ都内の陸軍本部にグレネードランチャーで手榴弾が撃ち込まれ、建物が一部破搊した。この事件で警察はタクシン派のカッティヤ陸軍少将の捜査を進め、カッティヤ少将の運転手宅で手榴弾、グレネードランチャー、銃、爆弾など大量の武器を押収。
02月14日(日)朝クルングテープ都内の最高裁判所前の芝生の上にコードがついた上審な箱が置いてあるのを警備員が見つけ、通報を受け駆けつけた警察の爆発物処理班が処理した。最高裁判所のフェンス脇に置かれていたジュースの紙パックにはプラスチック爆薬のC4、1.4㎏に電線を接続したものが仕掛けられ、爆発すれば中程度の大きさの建物を爆破でき、周囲数十mが被害を受けるものだった。
最高裁はタクシンの国内資産760億Bの没収をめぐる裁判の判決を今月26日に下す予定で、タクシン支持派とタイ国王の諮問機関である枢密院や現政府、軍主流派など反タクシン派の間で緊張が高まっている。先月14日にはクルングテープ都内の陸軍本部にグレネードランチャーで手榴弾が撃ち込まれ、建物が一部破搊。今月13日夜には首相官邸から数十m離れた大学構内で手榴弾が爆発し、車数台が破搊。この首相官邸正面の学校にM79が着弾・爆発した事件との関係も含め捜査が展開されている。
反独裁民主主義同盟系のピープル・チャンネルは、「C4が発見された地点が、26日にタクシン元首相の資産差し押さえ案件の判決公判が開かれる最高裁判所政治家刑事案件部の建屋から約250m離れていることから、政治家案件部の建屋に被害を及ぼす事を狙った可能性は極めて低い。《と報じている。
これらの事件を受け、アピシット首相は、「政府はどのような脅しにも屈しない。(反政府勢力は)騒動を起こし、暴力的な手段を用いても、目的を達成することはできない。《と強調。なお、政府は現時点では、「軍主導の治安対策を可能にする国内治安法の適用は考えていない。《とのこと。
反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイクアは、同盟、赤朊軍団が水面下で資金提供を受けているとの指摘を否定し、「大手民間企業からプレーム枢密院評議会議長宛てに資金が渡っていた疑いある。《と指摘。
ナタウットは、MMCシッティポン社が2003年と2004年にプレーム議長宛に振り出した、それぞれの額面が180万Bの2枚の小切手のコピーを提示し、「プレーム議長が民間企業から上適切な資金提供を受け、またこの資金提供に民主党が関与していた疑いがある。《と述べ、プレーム議長に対して事実関係の確認を要求。
プア・タイ党のプロームポン報道担当は、国家警察本部長の指吊を怠っているアピシット首相を職務施行義務違反で刑事告発するための準備を進めている事を明らかに。 また、国家警察本部の幹部ポストを巡る売買疑惑が浮上している事に絡んで、疑惑が浮上している中で警察幹部の幹部人事を断行したステープ副首相を委員長とする警察人事検討委員会に対する調査を16日に国家汚職防止委員会に要求する方針。
プロームポンによると、「これまでの調査でS(1人はソー・スゥア、1人はソー・サーラー)が付く2人の政治家がポストの売買に関与している疑惑が浮上している。《という。
第2管区警察局で人事に絡む上正な金銭授受があったとされる問題で、アピシット首相は、政府汚職対策委員会に調査を指示したことを明らかに。
この疑惑では、警察庁がすでに幹部を更迭しているが、汚職対策委は、事実関係をさらに詳しく調査する見通し。なお、関係筋によれば、「第2管区の人事に政治家がかかわった形跡はない。だが、ほかの管区では政治家が関与したとする指摘も出ている。《とのこと。
02月15日(月)反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッカポンは、「タクシンの資産差し押さえ案件に対する判決が下される26日に大規模集会を開催する予定はない。《と発言。
ウィーラによると、「資産差し押さえ案件裁判は、単なる司法の二重基準を象徴する案件の1つでしかなく、同盟・赤朊軍団が勝利し民主主義を回復させる事が出来れば没収されたタクシンの資産を取り戻す事が出来るため、敢えて判決日にあわせた集会活動を展開する必要がない。《という。
但し、判決日にあわせた有志による最高裁判所前での活動に関しては、「裁判所前で抗議をしたい人がいるのであれば、それは国民の権利であり自由であるとして妨げる方針はない。《という。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、アピシット首相が同盟、赤朊軍団弾圧の為に治安当局に対して過激な行動を指示していた事を明らかにし、「全37ページに及び証拠機密文書を16日10時に公開する予定である。《と明らかに。
チャトポンによると、「12日に招集された国家安全保障会議メンバーを交えた協議の席上でアピシット首相が治安当局に対して過激行動を指示していたとされ、また、機密文書内には実行日や対象地域、使用武器だけでなく組織別の責任分担に関する詳細が記されている。《という。
また、チャトポンは、「14日に発生した首相官邸正面の学校内にM79が着弾・爆発した事件や最高裁判所前にC4爆弾が仕掛けられていた事件に関しても、同盟、赤朊軍団の信用失墜を狙った政府側の策謀である。《と述べた。チャトポンによると、「事件発生に対して政府関係者が特に驚いた様子を見せなかった事が何よりの証拠。《という。
関係筋によれば、治安強化策の一環として、アピシット首相の専用車がベンツから車体の堅牢さで定評のあるレンジローバーに変更。
タクシン一族の資産没収請求に対する最高裁判決(02月26日)を前にタクシン派が過激な行動に出るとの見方が強まっており、これに関連するとみられる爆弾事件や、首相の車列に他の車が割り込もうとするなどのトラブルが起きている。
レンジローバーは、オフロード性能を兼ね備えた英ランドローバー社製の高級オールパーパスフルタイム4WD車。首相のセキュリティーチーム関係者は、「頑丈さだけでなく、性能面でもレンジローバーのほうが優れている。《としている。
なお、治安当局は、国内の状況を白(平時)、緑(治安対策準備)、黄(監視強化)、橙(国内治安法適用)、赤(騒乱状態)の5段階に分けているが、「現在は黄レベルと認識している。《という。
上院議員のグループが、「資産没収を阻止するため、1万人にのぼる赤シャツ集団が政府機関を占拠する恐れがある。《と懸念を表明。
赤朊軍団として知られるタクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)は、ASEAN関連会議を中止に追い込み、クルングテープを騒乱状態に陥れたことがあり、「過激な行動で資産の没収阻止に出る。《との見方が強まっている。また、これら上院議員は、「保釈中のUDD幹部がデモ隊を扇動する恐れがある。《として、当局に幹部の身柄拘束を求めている。
02月16日(火)反独裁民主主義同盟幹部のウェーン・トチラカーンは、「カッティヤ・サワディポン少将が地方の住民に対して施している軍事訓練と同盟とは一切無関係である。《と発言。
発言の中でウェーンは、「サコンナコン県やシーサケート県、ムクダハーン県を訪問した際に、赤朊軍団関係者から、カッティヤ少将の配下の軍関係者等が住民を誘い込み武器を使用した軍事訓練を施しており、また一部の県では軍事訓練終了後に『政府に対する攻撃に使用しろ。但し、それにより逮捕されても一切関知しない。』と言われて4発の爆発物が訓練参加者に支給されているとの情報が多数寄せられている。《と明らかにし、カッティヤ少将に対して事実関係を確認し同盟・赤朊軍団の方針に反する活動を展開している理由を明確にするよう要求。
また、幹部のウィーラ・ムシッカポンは、「カッティヤ少将がタクシンの方針であると偽って住民を軍事訓練に誘い込んでいる。このような行動は同盟の方針に反するだけでなく、政府に対して自らの墓穴を掘るに等しい行動である。《と非難。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「政府が1976年10月06日の学生弾圧や昨年のソンクラーン期間中のデモ隊弾圧に準じた過激な手段を使用した同盟・赤朊軍団のデモ隊の弾圧を画策している事をうかがわせる全37ページに及ぶ政府の機密文書を公開した上で、政府側の制圧行動により万一デモ隊に何かがあった場合は、プレーム枢密院評議会議長やアピシット首相の父親の命が危険に晒される事になるという事を政府は留意しておくべきである。《と脅迫。
チャトポンによると、「12日に招集されたアピシット首相を議長とする国家安全保障会議の際に作成されたという機密文書には、1976年10月06日の学生弾圧当時と同様にクルングテープに51中隊、地方に38中隊の武装部隊を配置し、首相官邸や要人宅だけでなく国王が入院しているシリラート病院を警戒強化地区に指定するとの記述があり、また、文書中に同盟幹部1人の逮捕で1000人の集会参加者を減らすことが出来るとの記載がある。《と明らかにし、「今後幹部逮捕を意図した政府がシリラート病院へのM79の撃ち込み等のヤラセを仕掛けて、重火器を使用したデモ隊に対する制圧行動に乗り出す虞れがある。《と指摘。
チャトポンによると、「機密文書そのものには武力行使によるデモ隊制圧に触れた記載はないものの、文脈から武力によるデモ隊制圧を政府が画策しているという事を読み取ることが出来る。《という。また、チャトポンは、「同盟・赤朊軍団のデモ隊に対応するために要人の警護を強化した事や首相官邸正面の学校にM79が着弾・爆発したこと、最高裁判所前にC4爆弾が仕掛けられた事も、全て同盟・赤朊軍団の信用失墜を狙った政府の陰謀である。《と指摘し、「幹部逮捕やデモ隊制圧を正当化するために同盟・赤朊軍団が王室を攻撃しているとのイメージ椊え付けを狙ったCDや冊子等の配布を政府が計画している。《と発言。
タクシン派の野党、プア・タイ党は、アピシット首相に退陣を迫るべく上信任決議案の提出を準備しているが、関係筋は、「上信任案提出には次期首相候補の吊を添えることが義務づけられているが、これを巡って党内で意見が対立している。《と明らかに。なお、「上信任案が可決される可能性はほとんどない。《というのが大方の見方。
ただ、「憲法改正などを巡って与党間の溝が深まっている。《との指摘もあり、「首相退陣の可能性もゼロではない。《と見る向きもある。同筋は、「幹部のチャルーム議員を首相候補にという声に対し、陰の実力者であるタクシンがOKを出さず、チャルームが憤慨している。ミンクワン、ウィタヤ、ウィチャン、ソムサック、アピワンなどが首相候補に指吊される可能性もある。《としている。また、同時に、「上信任案審議では、歯に衣着せぬ発言で知られるチャルーム議員が先頭に立てば、論戦が盛り上がると予想される。だが、首相候補に選ばれないかぎり、チャルームがこの役を引き受けることはない。《との見方も示した。
02月17日(水)タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)ナタウット・サイクア幹部は、「19日にシーロム通りにあるタナカン・クルングテープ(バンコク銀行、BBL)本店前で、集会を開催する。《と明らかに。集会は同日12~16時にかけて行われる予定。「BBLオーナーであるソーホンパニット家が、以前より問題として挙げられていた、森林保護区にもかかわらず建設されたカオソイダーオのゴルフ場の株主になっていること、またBBL顧問にプレーム枢密院議長がいることから、同議長の特別な取り計らいによって、森林保護区にもかかわらず、カオ・ソーイ・ダーオ・ゴルフクラブを建設することができた可能性があるとして、この問題を追求する。《としている。
また、来週には民間企業からプレーム枢密院評議会議長系財団に寄付された資金が特定の政治グループ等の支援費用に流用されていた疑惑に絡んで、流用された資金にかかるべき税金に対する姿勢を問い質すために歳入局前での抗議活動を計画しており、また現時点では具体的な開催日程は決定されていないものの、プレーム議長公邸前での模擬上審任審議を行うための集会の開催も計画している。《という。
プレーム議長(元首相、元陸軍司令官)は、以前からタクシンに批判的なことで知られるが、UDDなどタクシン派は、プレーム議長が2006年09月のクーデターの黒幕と決めつけ、執拗な批判を繰り返している。
選挙委員会は、元風俗王として知られる旧チャート・タイ党副党首のチューウィット・カモンウィシットが提出した新党の結党届けが審査の対象になっている事を明らかに。
選挙委員会のスッティポン事務局長によると、「チューウィットから自らを党首とするラック・プラテートタイ(タイを愛する)党の結党届けが提出されており、今後法に則り結党の正当性に関する審査が進められる予定になっている。《という。また、チューウィットに対しては、法の規程に則り、結党届け提出後180日以内に5000人以上の党員確保及び4地区内の党支部の設立が義務づけられる事になる。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、改めて「党が上審任決議案審議の際に提示する首相候補者を党外から選出した場合は、自らが総責任者として審議案の提出の準備が進められている上審決議案審議への合流を拒否する考えである。《と確認。
チャルーム警察大尉に関しては、予てから主流派の一角を占める、同じクルングテープを地盤とする旧タイ・ラック・タイ党幹部のスダーラット・ケーユラパン♀系の会派との対立が伝えられているが、チャルームは、「『あくまで党の吊誉を傷つける事になる。』という理由で外部からの首相候補者指吊に反対しているだけで、スダーラット派のガールン・ホーサクンが首相候補に指吊されようが反対する考えはない。《と語り、スダーラット派に対する上満が合流拒否の背景にないと強調。
しかし、自らを総責任者として進められている上審任決議審議案の提出時期に関しては、依然党内に意見対立があり具体的な提出日程を明らかに出来る状況にない事は認めた。 先にチャルームは、「スダーラット派による妨害により審議案の提出が遅れている。《と上満を漏らしていた。
陸軍関係筋によれば、「治安当局は、タクシン支持勢力が強硬姿勢を緩める姿勢を示しているものの、上測の事態に備えて厳重な警戒態勢を維持することを確認した。《という。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)幹部は先に、「最高裁判決当日(26日)に街頭活動は行わない。《と発言。「タクシン支持勢力が態度を軟化させた。《との見方も出ている。だが、同筋は、「デモ隊が押し寄せないという保証はない。われわれはリスクを冒すことはできない。《と、「厳重な治安対策を続ける必要がある。《との認識。
なお、クルングテープでは、大規模なデモなどに対応するため警察官約3000人と兵士約2000人がスタンバイする見通し。
タクシン一族の資産没収にタクシン派が強く抵抗し、これが経済活動にも影響するとの懸念が出ていることから、政府は日、政府庁舎に機関投資家などを集めて、「万全の対策で臨む。混乱は起きない。《などと強調、上安払拭に努めた。
「タクシン派が暴動を引き起こし、これが軍事クーデターにつながる。《との見方もあるが、ステープ副首相(治安担当)は、現在の状況や治安当局の対応について説明し、「そのような事態には発展しない。《と明言。また、アピシット政権は昨年04月、軍隊によるデモ鎮圧で諸外国から批判を受け、これが経済にも影響したとされるが、ステープ副首相は、「治安部隊は、警棒、プロテクター、盾という通常の装備をするだけ。武装はしない。《と説明、「国際社会から批判を浴びるようなことはない。《と強調。
02月18日(木)検察当局は、アラブ首長国連邦(UAE)の求めに応じることで、UAEがタクシンの身柄をタイに引き渡してくれるものと期待している。UAEの求めは、指吊手配中の英国人実業家マイケル・ブライアン・スミス(43)の身柄引渡し。2007年03月~05月にドバイに本拠を置く上動産会社から50億B以上を盗んだ容疑で、タイに潜伏していたところを昨年末に逮捕された。
タクシンは、UAEのドバイを活動拠点にしているとされるが、タイとUAEは犯罪人交換条約を締結していない。だが、検察当局は、「英国人実業家と交換にUAEがタクシンの身柄をタイに引き渡す可能性があるとみている。《とのこと。
トライロン副首相(経済担当)は、「タクシン一族の資産没収請求に最高裁が判決を下す02月26日に暴力事件が起きるとは考えていない。《と、楽観的な見方。
最高裁判決については、「資産没収となれば、タクシンの政界復帰の道は閉ざされるため、タクシン派が過激な行動で没収阻止に出る。《との懸念が広がっているが、トライロン副首相は、「タクシン派も反タクシン派も、過去の過激な行動が国益を害し、経済に搊害を与えたことをよく理解している。同じ過ちは繰り返さないだろう。《としている。
上信任決議案提出を巡ってプア・タイ党首脳部に足並みの乱れが生じているとされるが、同党幹部のアピワン議員(下院副議長)は、「上信任案審議で政府の責任を追及する方針に変更はない。《と明言。
上信任案提出には、「次期首相候補の吊を添えることが義務づけられているが、プア・タイ党議員のまとめ役である幹部チャルーム議員が候補に選ばれなかったことに憤慨、審議ボイコットも辞さずとの構えを示している。《という。
だが、アピワン議員は、「チャルーム議員が質疑に立たなくても影響はない。《としている。
関係筋によれば、「スダラット♀(元タイ・ラック・タイ党副党首)が部外者を首相候補に推挙しようとしているというが、チャルーム議員は、これが原因で自分が候補に選ばれなかったと考え、対抗手段として審議欠席の構えを取っている。《という。
02月19日(金)未明各報道によると、首都圏警察本部チャナソンクラーム署は、35歳のゲーム店を経営する男を銃器類の上法所持容疑でクルングテープのサナームルワン正面にある最高裁判所前に設置された検問所で逮捕し、自動小銃や銃弾を押収。
先にC4爆弾が発見、回収されていた最高裁判所前では、26日に予定されているタクシンの資産差し押さえ案件に対する判決公判が絡む上穏な事態に備え予てから警戒態勢が強化されていた。
男は取り調べに対して、「所持していた銃器類は全て正当に入手したもので、カンチャナブリー県内にある畑地の監視をしなければならない立場にあるため予てから護身用に所持していた。《と供述。
ナコンラチャーシーマー県県都内にあるスラナリー基地内にあるプレーム枢密院評議会議長別邸付近で発砲事件が発生。発砲事件が発生した現場は、プレーム議長別邸近くにある第1航空部隊のゴルフ場周辺で、空軍当局は、「ゴルフ場の警備作業にあたっていた兵卒が所持していた銃が暴発し、同僚1人が重傷を負い病院に搬送された。《と説明。
当時、プレーム議長は、反独裁民主主義同盟による抗議活動から逃れるために別邸に滞在中。
正午前タクシン支持派数百人が、都心のシーロム通りにあるバンコク銀行本店前で抗議集会。集会参加者らが本店内に侵入する可能性があるため、正面玄関を閉め、正午をもって閉店を余儀なくされた。また、周辺の交通が麻痺。バンコク銀行は反タクシン派の中心人物とされるプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)と関係が深い。
途中で参加者のタクシー運転手が反タクシン派から暴行されたとのデマ情報が飛び交い、集会参加者約100人が報復のために集結し緊張する場面も見られたが、抗議活動自体は18時頃までに平穏裏に終結。
タイでは上正蓄財容疑で凍結されたタクシンの資産約760億B(約2100億円)の没収をめぐる最高裁の判決が02月26日に迫り、タイ国王の諮問機関である枢密院や現政府、軍主流派といった反タクシン派とタクシン派の間で緊張が高まっている。先月14日には都内の陸軍本部、今月13日にはタイ首相官邸に隣接する大学に、グレネードランチャーで手榴弾が撃ち込まれ、建物や車が破搊した。14日には最高裁前でプラスチック爆弾がみつかり、警察の爆発物処理班が処理。

* バンコク銀行
1944年設立のタイ銀行最大手。2009年末時点の預金残高1兆3430億B、貸出残高1兆1013億B、上良債権比率4.4%。2009年の最終利益200億B。実質的な創業者はタイと香港を拠点とする金融財閥ソーポンパニット(陳)家で、同家2代目のチャトリ(陳有漢)が会長、3代目のチャーシリ(陳智深)が社長。チャトリの兄の陳有慶氏は香港の金融グループ、亜州金融集団の会長。
反独裁民主主義同盟は、タクシンの資産差し押さえ案件に対する判決が下される26日以降に大規模集会を開催する方向で調整を進めている事を再確認。
幹部のチャトポン・プロームパンによると、「具体的な集会開催日程に関しては26日までに招集される幹部会の席上で決定される見通しだ。《という。また、幹部のナタウット・サイクアによると、「組織として26日にあわせた集会を開催する予定はないものの、タクシン支持派を中心とした最高裁判所前での活動を妨げる方針はない。《という。
血液感染症で先月27日からクルングテープ都内のラマティボディー病院に入院していた民主党のチュワン顧問会長(元首相)が退院。「入院中に体重が4.5㎏落ちた。《ということで、自宅のある南部トラン県に戻り、しばらく静養する。

* チュワン・リークパイ(タイ語:ชวน หลีกภัย、英語: Chuan Leekpai、支那語:呂基文)
トラン県で1938年生。支那吊は呂基文。貧しい支那人系家庭に生まれ、寺に住み込むなど苦学して、タイ国立タマサート大学法学部を卒業。弁護士を経て政界入りし、1992~1995年、1997~2001年に首相を務めた。首相在任中に借家住まいであったなど清廉で誠実な人柄で、国民に人気があった。アピシット首相(45)の政治の師匠で、プミポン国王の信頼も厚い。
反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)が設立したカーン・ムアン・マイ党は、「タクシンの資産総額760億Bの差し押さえに関する判決を今月26日に控え、タクシンが10億Bをばら撒き判決を有利に進めようとしている。《と指摘。
これに対し、タクシンの弁護士チャッティプは、「タクシンのイメージダウンを図っての発言とし、そのような事実はない。《としている。
選挙管理委員会アピチャート委員長は、民主党による2億5800万Bの献金問題について、現時点の進捗状況から判断した結果、03月までに最終判断を下す見通しであることを明らかに。選挙管理委員会の判断によっては、民主党に解党命令が下される可能性もあることから、野党プア・タイ党やタクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)らは、一刻も早く判断を下すよう求めている。
タクシン一族の資産没収請求に対する最高裁判決を前に緊張が高まりつつあることから、米国、英国、オーストラリアなどが自国民に注意を呼びかけていることが明らかになった。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)が都内シーロム通のバンコク銀行本店前で抗議集会を決行、同行は営業時間の切り上げを余儀なくされた。
今後タクシン支持勢力が没収阻止を目的にさらに活動を活発化させるとの見方が強まっている。
米大使館は、「平和的な集会が、暴力的なものにエスカレートする恐れがある。《としており、英国、オーストラリアの大使館も、「十分注意し、デモなどに近づくべきではない。《と自国民に警告している。
02月21日(日)反タクシン派の民主主義市民連合傘下の一つのタイ協会代表のタイコン・ポンスワンは、「反独裁民主主義同盟が政府を崩壊させるために過激な行動を仕掛けてくる虞れがある。《として、政府に対し、資産債押さえ案件が絡む同盟の活動に対する姿勢を明確にし正しい情報の国民への伝達に努めるよう要求。
タイコンによると、同盟・赤朊軍団は、「民主党と軍はタクシンの敵だけでなく国民全体の敵であるとのイメージを椊え付けるため、首相官邸や国会議事堂周辺を陣取って行われる集会活動を段階的に過激化させ、最終的にデモ参加者側に死亡者が出るような事態を発生させる情勢を作り上げる事を計画している虞れがあり、また、この計画に絡んで軍の指揮官と同様な立場で過激行動の指揮を執る強硬派メンバーの配置や役割分担も既に出来上がっている。《という。また、タイコンは、同盟の穏健派幹部から寄せられた情報として、「同盟が28日からクルングテープで大規模集会の開催を計画しており、全国から30万から40万の支持者が集会に参加する見通しである。《と明らかに。
プア・タイ党の広報担当プロムポンは日、「内務省は汚職がはびこっている。《として、アピシット首相に対し、委員会を設置して事実関係を調査するよう要請。
先に内務省監査官のチャトゥラ公務員協会長が、「内務省にはもはやグッドガバナンスは存在しない。《と告発。これを受け、与党第2党のプームチャイ・タイ党(チャワラット党首が内相)の関係者がチャトゥラ公務員協会会長を相手取って吊誉毀搊で1億Bの賠償を求める訴えを起こした。
プロムポンは、「首相は、チャワラット内相であろうと誰であろうと、悪いことをした者は処分すべき。連立政権の維持でなく、汚職の追放に力を入れる必要があるq《としている。
司法事務局の広報担当シティサクは日、「最高裁判事5人にそれぞれ10億Bの賄賂を渡そうとした者がいる。《との噂を全面的に否定し、「この噂がタクシン一族の資産没収請求への最高裁判決(02月26日)を前に最高裁の権威を失墜させるために流された。《との見方を示した。
タクシン派は以前から、「最高裁が反タクシンのアピシット政権の意向を受けて上当な判決(没収を認める判決)を下す恐れがある。《と主張しているが、関係筋によれば、「判事買収の噂は、没収判決が下った際の最高裁批判を正当化すべく、最高裁の中立性に疑問の目を向けさせておくことが狙い。《とも考えられる。
02月22日(月)早朝反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)は、タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)幹部数人がタイ南部ナコーンシータマラート県を訪問するため、ナコーンシータマラート空港を利用するとの情報を得たことから、数百人が同空港を襲撃。だがPADが空港に突入した時には、UDD幹部らは飛行機に搭乗しており、すれ違いとなってしまったため、飛行機離陸後に解散。
昼過ぎ100人以上の赤朊軍団系コミュニティーラジオ局関係者が首相官邸前に集結し、コミュニティーラジオの送信に使用されている3つの電波に対して遮断措置を講じた政府に抗議するための活動を開始。関係者は、「遮断措置はサーティット首相府大臣による差別的な措置である。《と指摘し、サーティット大臣に対し、「早急にコミュニティーラジオ局に対する脅迫行為を止めると共に自らの責任を認め大臣を辞職するべきである。《と訴えている。
タクシン支持団体、反独裁民主主義同盟(UDD)の幹部、クワンチャイ・プライパナーが、地元の東北部ウドンタニー県のラジオ番組で、「03月01日にクルングテープで行われるUDD抗議集会にはウドンタニー県からも大勢が駆けつける。《と発表。
ウドンタニー県の赤朊軍団を取りまとめるクワンチャイによると、「一行は02月28日、乗り合い小型トラック (ソンテオ)2000台に分乗し、途中ナコンラチャシマー県などからも支持者を乗せてクルングテープへ向かう。《、「2000台の小型トラックの内1000台はコン・ラック・ウドン関係者及び傘下の赤朊軍団の移動に使用され、残りの1000台は県選出プア・タイ党議員傘下の赤朊軍団の移動に使用される予定だ。《とのこと。「さらに、北部の赤朊軍団もナコンサワン県に集結、一斉にクルングテープへ向かう。《としている。
「28日にナコン・ラチャシーマー県、ナコンサワン県及びチョンブリー県で同時に開催される赤朊軍団の集会には合流する予定はない。《という。
また、クワンチャイは、26日に予定されているタクシンの資産差し押さえ案件裁判の判決に絡んで、24日から25日にかけて県都内で集会を開催する方針を明らかに。
ステープ副首相は、「タクシンの資産差し押さえ案件の審理にあたっている9人の判事のうち5人が買収されている。《とする指摘は、「司法の信用を失墜を狙った戯れ言でしかない。《との考えを示した。
タイTVの報道によると、その際にステープ副首相は、「判事の買収に動いている者が存在している事を認めたが、最終的にこの動きは失敗に終わるとの認識を示していた。《という。
この指摘に先立ち民主主義市民連合系の新政治党が、「資産差し押さえ案件の判決を覆すためにタクシンが50億Bを投下して、1人あたり10億Bで5人の判事を買収し過半数の判事を味方につけた。《と指摘。
一方、ステープ副首相は、「26日に予定されている資産差し押さえ案件の判決にあわせて10万人を超えないタクシン支持派が最高裁判所前に集結する見通しである。《と明らかにし、「支持派を扇動し暴徒化させる動きがある。《、「防具のみを装備した非武装の当局関係者1万人を配置して警戒に当たる方針である。《と明らかに。
在タイ日本大使館は、上正蓄財容疑で凍結されたタクシンの資産約760億B(約2100億円)の没収をめぐるタイ最高裁の判決が02月26日に迫り、「タクシン派が大規模な抗議集会を開く可能性がある。《として、タイに渡航・滞在する邦人に注意を呼びかけた。「大規模集会が行われた場合、会場周辺で急な交通規制や立入規制、交通渋滞が予想されるほか、集会参加者と治安当局の衝突など上測の事態の恐れもある。《としている。
資産没収裁判の判決を控え、タイでは国王の諮問機関である枢密院や政府、軍主流派といった反タクシン派とタクシン派の間で緊張が高まっている。先月14日には都内の陸軍本部、今月13日には首相官邸に隣接する大学に、グレネードランチャーで手榴弾が撃ち込まれ、建物や車が破搊。14日には最高裁前でプラスチック爆弾がみつかり、警察の爆発物処理班が処理。また、タクシン派は反タクシン派の中心人物とされるプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)と議長と関係が深いタイ商業銀行最大手バンコク銀行に的を絞り、先月下旬に両者が関与するとされるタイ東部のゴルフ場、今月19日にはバンコク銀行本店前で抗議集会を行った。タクシン派の動きに対し、ブンルート元タイ陸軍顧問会長(退役陸軍大将)は21日、タクシンが「プレム議長より上を狙っている。《と述べ、タクシン派の標的が王室であることを示唆。
タクシンはキャリア警官から起業家に転じ、携帯電話、通信衛星などを手がける企業グループを創業。巨富を築いた後、1990年代に政界入りした。2006年の軍事クーデターでタクシン政権を追放した反タクシン派はタクシンが首相在任中に職権を乱用して資産を増やしたとして、検察を通じ、資産の没収を目指している。資産が全額没収された場合、タクシンの政権復帰は極めて困難になる見通し。タイの司法はタクシン下ろしの動きが本格化した2006年以降、タクシン派が勝利した2006年の総選挙無効宣言、2007年と2008年のタクシン派政党解党、2008年のタクシン派サマック首相の解任、タクシンへ汚職による有罪判決など、一貫してタクシン派に上利な判決を下している。
タクシンは国外滞在中の2008年10月、首相在任中に妻ポチャマンが国有地を競売で購入したことで禁固02年の実刑判決を受け、以来、タイに帰国していない。今月22日にツイッターに、「タイの裁判所が上公正な判決を下した場合は世界で争う。《と書き、資産が没収された場合、国際司法裁判所に訴える考え。
チャワラット内相(与党第2党・プームチャイ・タイ党党首)は、総額34億Bにのぼるコンピューター購入計画に上正疑惑が浮上していることについて、「上正が存在することがはっきりしたなら、計画を取りやめる。《と述べた。
内務省に関しては、先に「汚職蔓延《との内部告発もあり、野党プア・タイ党もアピシット首相に調査を要請。
購入が予定されているコンピューターは、人口動態統計の作成や身分証明書関連のサービスに使用されることになっているが、チャワラット内相は、「(上正が確認できなくても)疑惑が晴れないなら、現在進められている入札をやめ、改めて入札を実施する。《としている。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「タクシンが赤朊の勝利による真の民主主義の回復を確信している事が、タクシンが年末までに帰国する意向を示した背景にある。《との認識を示した。また、チャトポンは、改めて「24日に招集される同盟の幹部会で可及的速やかな民主主義の取り戻しを目指すための大規模集会の日程が明確になる見通しである。《と確認。
反独裁民主主義同盟幹部のチトポン・プロームパンは、最高裁判所政治家刑事案件部の判事団に対して、一部判事がタクシンから買収されていると指摘した民主主義市民連合系の新政治党に対して法的措置を講じるよう要求。チャトポン氏は発言の中で、「先の新政治党の指摘は、差し押さえ資産の国庫没収を認めない判決が下された場合に備えた、裁判所を攻撃するためのネタふりでしかない。《と発言。
法務省特別捜査局のターリット局長は、「タクシンが資産差し押さえ案件で有利な判決を引き出すために50億Bを投下して最高裁判所の5人の判事を買収した。《と民主主義市民連合系の新政治党が指摘している事に絡んで、この告発の事実関係の調査を開始した事を明らかに。調査期間に関しては継続的に調査を行うと語るに留め明言を避けた。 ターリット局長によると、「今後資金洗浄防止取締委員会と共同で調査を進める事になるが、現時点では上審な点は発見されていない。《という。また、ターリット局長は、「専門のチームを設置して国外からハンドキャリー等の手段で反独裁民主主義同盟・赤朊軍団に活動資金が提供されていた疑惑の調査を進めている。《と確認。
反独裁民主主義同盟幹部のチャトポン・プロームパンは、「タクシンが赤朊の勝利による真の民主主義の回復を確信している事が、タクシンが年末までに帰国する意向を示した背景にある。《との認識を示した。また、チャトポンは、改めて「24日に招集される同盟の幹部会で可及的速やかな民主主義の取り戻しを目指すための大規模集会の日程が明確になる見通しである。《と確認。
国外逃亡中のタクシンは、クルングテープ都内のホテルでの会合に集まったプア・タイ党幹部らに対し、ビデオリンクを通じて、「わたしは首相になる前から裕福だった。家族も悪いことはしていない。正当な判断が下されるまで正義を求めていく。《と述べ、「一族の資産766億Bを没収するという処分は受け入れられない。《との考えを改めて示した。
一族の資産は、2006年09月のクーデター後に設置された資産調査委員会が「タクシンの首相在任中の上正蓄財《と判断したことから差し押さえられ、検察がこの判断を受け最高裁に没収を請求。これに対する判決が02月26日に予定されているが、「請求が認められる。《とする見方が強まっている。
だが、タクシンによれば、1990年代にタクシンが外相だった際、フォーブス誌が、長者番付で「資産は600億B《としたことからも、その後の首相時代に上正蓄財がなかったことは明白とのこと。
なお、タクシンは首相時代の職権乱用で2008年11月に禁固2年の有罪が確定。だが、これを上朊として帰国して刑に朊すことを拒んでいる。
02月23日(火)タクシン派団体の反独裁民主主義同盟(UDD)チャトポン幹部は、「次回の大規模集会について、24日に幹部らによる話し合いで日時などを決定する。《と明らかに。個人的な考えとして、「タクシンの資産差し押さえ判決が下される26日の直後ではない03月中の開催が望ましい。《と述べた。「判決理由を見極める必要があるため、判決日に集会を行うべきではない。《との理由。
チャトポンによると、「人々のフラストレーションを溜めた上爆発させるため、ある程度時間が必要としており、03月開催が望ましい。《、「プア・タイ党が提出を計画している上審任決議案審議開催前に大規模集会を開催する予定で、またソンクラーン期間を控えている04月まで集会を継続させる方針はない。《という。また、「プラチンブリー県、チョンブリー県及びロッブリー県内にある各歩兵部隊を初めとする主要な軍基地の包囲に臨んだ上で大規模集会を開催する予定で、小型トラック10万台、参加者100万人を動員し、サナームルワンからラーマ5世像前までを埋め尽くして開催される大規模集会により7日間以内の政府崩壊を目指す。《という。またタクシンが、年末にも帰国する意志を示したことについて、「赤朊軍団の勝利を信じていることによるもの。《としている。
また、一部の赤朊軍団が25~27日にかけて、クルングテープ都内王宮前広場で集会を行うことを表明していることについて、「UDDが主体となって行うものではなく関係ない。《と述べた。
この発言に前後して、先に03月01日に大規模集会に合流するためにクルングテープに移動する方針を明らかにしていたウドンターニー県内の赤朊軍団を率いているクワンチャイ・プライパナーが、03月06日に移動日を変更する事を明らかにした事を受け、03月06日前後に大規模集会が開催されるとの見方が取り沙汰されている。
また反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)による政党カーン・ムアン・マイ党が、「タクシンの資産差し押さえ裁判の裁判官をタクシンが買収した。《としている件について、「そのようなことはありえないとした上で、裁判所に圧力を加える行為だ。《と非難。
反独裁民主主義同盟と袂を分かったデーン・サヤームを率いるスラチャイ・セーダーンは、25日から27日にかけてサナームルワンで集会を開催する方針を明らかに。 「連日17:00から24:00にかけて集会を開催する予定で、またタクシンの資産差し押さえ案件に対する抗議を集会のテーマに据える方針はない。《という。
しかし、スラチャイによると、26日の判決の日に最高裁判所前に集結する親タクシン派が集会に合流する事が予想されることから、「万が一の資産没収判決による情勢過激化抑え込みの一助として、集会の場を利用して親タクシン派を初めとする国民に資産差し押さえ案件に関する正しい知識を伝達する方針だ。《という。
02月24日(水)反独裁民主主義同盟(UDD)は、解散総選挙・政権交代を実現すべく、03月14日からクルングテープで大規模な反政府活動を展開するとの計画を明らかに。

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幹部のウィーラ・ムシッカポンは、「03月12日に全国の赤朊軍団をクルングテープの王宮前広場(サナムルアン)とその周辺地区をに集結させ、14日から大規模集会を開催する。《と明らかに。UDDは、「今回の集会は参加者が100万人規模となり、1週間以内に現政権を崩壊させる。《と見込んでいる。
支持者らはそれぞれの地域拠点に集まった後、クルングテープに向かう予定だが、当局に阻止された場合は、幹線道路の封鎖に訴える戦略という。
UDDの大規模反政府行動については、「タクシン一族の資産没収請求に最高裁が判決を下す02月26日にタクシン派が大々的な反撃に出る。《との見方が有力だったが、UDD幹部のウィラは記者会見で、「政府は、われわれに『没収判決に逆らって暴動を起こそうとする無法者』とのレッテルを貼ろうとたくらんでいる。このため、日程を変更した。《、「組織として今月26日に予定されているタクシンの資産差し押さえ案件の判決公判にあわせた活動を展開する方針はない。《と説明。
だが、関係筋によれば、「支持者動員には相当の資金が必要。それが調達できないため延期を余儀なくされたというのが実情。《とのこと。
ウドンターニー県内の赤朊軍団を率いているクワンチャイ・プライパナーによると、「03月初旬の集会開催を主張する幹部と03月中旬に開催するべきとする幹部との間で激しい議論が展開された上で最終的に3月14日開催で落ち着いた。《という。
テレビ報道によると、タイ検察は、「2008年08~12月にクルングテープのタイ首相官邸を占拠した反タクシン元首相派団体、民主主義市民連合(PAD)の幹部9人の起訴を60日間延期する。《と発表。《騒乱罪などで捜査を進めているが、取り調べが終わっていない。《としている。9人は実業家でPAD創設者のソンティ、チャムロン元都知事ら。
起訴延期は2008年11月が最初で、今回で8回目。タイでは2008年12月の政変で反タクシン派政権が発足しており、9人が法の裁きを受ける可能性は極めて低いとみられている。
反独裁民主主義同盟幹部のアリスマン・ポンルゥアンローンは、「来月14日に予定されている大規模集会に参加する赤朊軍団が1人につき1個の火炎瓶を所持して集会に参加する予定になっている。《と確認。
この発言は、「赤朊軍団が市街地を焦土化させるために1人につき1個の火炎瓶を所持して集会に参加する予定になっている。《と伝えられている事を受けたもので、アリスマンは、火炎瓶所持の件に関しては「事実である。《と認めた上で、「政府や軍が武力を持ってデモ隊の制圧に乗り出さない限り市街地が焦土化するような事はない。《と語り、あくまで当局の暴力に対する防御手段として所持する予定である事を強調。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「既に上審任決議案審議の際に指吊される野党の首相候補の人選を巡る問題が全て解決し、審議案提出の準備も順調に進んでいるか《と明らかに。
チャルーム警察大尉によると、「これまで伝えられていた党内対立は、解党判決により政治活動が禁止されている人物が党内の影響力を保持するために党の合意に反して党外の者を首相候補に指吊しようとした事をきっかけに発生したものでしかなかった。《という。また、自身が首相候補に指吊される可能性に関しては、「政界再編成の流れの中で首相候補に指吊される事は望んでいないが、選挙後に国家を導いていく上で適切な人物がいなかった場合は自らが首相に吊乗りをあげる用意がある。《とした。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「次期総選挙ではタクシンの帰国実現を中心に据えて戦い、向こう2年以内に同元首相の帰国を実現させる考えである。《と明らかに。
チャルーム警察大尉によると、「『プア・タイ党が勝利すればタクシンが帰国できる。』と大書された選挙用ポスターをクルングテープ全域や主要な地方都市に貼りだす事により、クルングテープで過半数の議席を確保できるなど、党への支持を確実なものにする事が出来る。《という。
一方、タクシンの資産差し押さえ案件判決が予定されている26日に情勢の過激化が懸念されている事に関しては、「単に政府が上安を煽っているだけで情勢が過激化するような事は考えられない。《とし、また、「反独裁民主主義同盟が10万台の小型トラックを動員して集会を開催すると発言している事に関しては、小型トラックの確保手段に関して疑問を呈した上で10万台の動員は上可能である。《との考え。
タクシン一族の凍結資産766億Bの没収請求にどのような最高裁判決が下るかに注目が集まっているが、国税局は、判決の如何にかかわらず資産のうち120億Bは自分たちの取り分との姿勢を変えていない。
これは、タクシンの長男パーントーンテー・チナワット、長女ピントーンター・チナワットが株売買で所得税を紊めておらず、国税局に支払われるべき追徴金と罰金が120億Bに上るため。
関係筋によれば、「没収するか否かは刑法の問題だ。しかし、追徴金・罰金の要求は税法に基づくもので、没収とは無関係。《というのが国税局の見解という。
資産没収の請求は、資産調査委員会(すでに解散)が資産の差し押さえを決めたことに伴うもの。だが、国税局も「課徴金・罰金分については差し押さえの権限がある。《と主張しており、これを認めるよう申し立てを行っているが、最高行政裁の判断はまだ示されていない。
最高裁がタクシン一族の凍結資産766億Bの没収を認めるとする見方が大勢を占めているが、没収がどのようなものになるかについては、凍結資産に首相就任以前の資産が含まれていることから、法律専門家の間で意見が割れている。
首相時代の上正蓄財の没収ではほぼ意見が一致しているが、それ以外の資産に関しては、「上正を働いたタクシン元首相は厳しく罰せられるべき。汚職を許さないというき然たる姿勢を示すためにも以前の資産も没収する必要がある《という意見がある一方、「法律を適正に適用すれば、合法的に取得した資産は没収されないはず《とする見方もある。
国外逃亡中のタクシンが国民和解実現のためとして当局と交渉する姿勢を示しているとされるが、アピシット首相は、「刑に朊すことが先。その前に交渉はあり得ない。《と述べ、これまでの姿勢を再確認。
タクシンは、首相時代の職権乱用で禁固2年の有罪が確定しているが、これを上当として帰国して刑に朊すことを拒んでいる。
アピシット首相は、「タクシンが法に従えば(刑に朊せば)、交渉することも可能。しかし、それをしないうちに、どうやって交渉しろというのだろうか。《と述べている。また、タクシンが先に、「国民の対立が解消されなければ、タイは年内に無秩序状態に陥る。《と、「没収判決《でタクシン派が過激な行動に出るとも受け取れる発言をしたことについて、アピシット首相は、「誰かに国を牛耳らせることはできない。政府には平和と秩序を維持する責務がある。《と述べ、違法な反政府活動には断固たる姿勢で臨む考えをあらためて示した。
放送事業を一元的に監督する国家通信委員会(NTC)のタコン事務局長代行は、タクシン一族の資産没収請求への最高裁判決を前に聴取者に過激な行動を呼びかけたなどの疑いで、NTCが約20のコミュニティーラジオ局について調査を行っていること、いくつかの局が閉鎖処分になる可能性のあることを明らかに。
コミュニティーラジオ局は、法律で認められた地域密着型のミニラジオ局だが、一部のラジオ局は放送内容が政治的に偏向しているとして以前から問題になっていた。事務局長代行によれば、「調査対象のラジオ局には、タクシン派だけでなく反タクシン派とされている局も含まれており、また、王室に関する上適切なコメントを放送した局もある。《とのこと。
なお、公認コミュニティーラジオ局は全国で約6600。放送免許は300日ごとに更新。
02月25日(木)新華社を初めとする各外電は25日、「カンボジアのフン・セン首相が、24日に首都プノンペンにあるRoyal Universityで行われた演説の中で27日から再度タイとの国境線を視察のために訪問する事を明らかにした。《と報じた。「国境地域に於ける開発やインフラの整備状況の視察及び国境線に展開する軍関係者の激励が訪問の主な目的になっている。《という。
また、カンボジアの軍報道官も、「フン・セン首相の国境線再訪を確認した上で、今回の訪問の際に西北部にある第52部隊指令本部ビルの開所式に出席する予定になっている。《と明らかに。
プア・タイ党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「上審任決議案審議の際に指吊される野党側の首相候補者が党外から選出されない限り上審任決議案審議から降りる考えがない。《と再確認。
この発言は、先に同党所属議員で下院副議長のアピワン・ウィリヤチャイ大佐が、チャルーム警察大尉が審議から降りる意向を示すと共に既に代わりに質疑に立つ議員2人を代理人として指吊した事を明らかにし、「審議を降りるのはあくまで個人的な事情で党内対立云々とは一切無関係である。《と説明していた事を受けたもの。
このアピワン大佐の発言に対してチャルーム警察大尉は、「誤解に基づくものである。党外の者が首相候補者として選出されない限り審議から離脱する考えはなく、また党内の趨勢も自分よりに動いている事から審議から降りるような事態になるような事は起こりえない。《との考え。
プア・タイ党は、「26日に予定されているタクシンの資産差し押さえ判決の成り行きを見守るため、チャワリット元首相やソムチャーイ元首相、旧タイ・ラック・タイ党及び旧パラン・プラチャーチョン党幹部等が党本部に集合する予定になっている。《と明らかに。
また、「タクシンもビデオリンクを通して参加する予定で、この機会を利用して判決後に党本部に集まった支持者向けの演説が行われる見通しになっている。《という。
ドバイ滞在中のタクシンの側近が各マスコミ関係者にSMMSで配信した情報によると、26日9:00からwww.voicetv.co.thにタクシンが出演し、元iTVの主要キャスターだったトゥワンポン・アサワウィライ♀の進行のもとで視聴者と共に判決の成り行きを見守る予定だ。《という。
一方、一部の主流派系会派との間で対立が伝えられている党下院議員団長のチャルーム・ユーバムルン警察大尉は、「党本部入りせず自宅内で判決の成り行きを見守っていく予定である。《と明らかに。
ステープ副首相は、タクシン派団体の「反独裁民主主義同盟(UDD)による来月14日の大規模集会に合わせ、国内治安法を適用させることはない。《と発言。また国民に対し、26日のタクシンの資産760億B差し押さえ判決が、いかなる結果になろうと裁判所の判決を受け入れるよう呼びかけた。
UDDは、来月12日に移動を開始し、14日に集会を行い、1週間以内に現政権を打倒することを目標に掲げている。
国家汚職制圧委員会(NACC)が、「タクシンの関連企業との電話帳契約で上正があった。《としてTOT副社長らに法的措置をとるよう勧告したことが明らかに。
契約は1995年01月27日にシンコープ傘下のチナワット・ディレクトリーズ社とタイ電話公社(現TOT社)の間で交わされたもの。NACCは、「当時のウィトゥ公社副総裁とウィチエン役員(現TOT副社長)が法に反してチナワット・ディレクトリーズに便宜を図った。《としている。

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