ロンドン編 London Site
KLMの欠航のおかげで深夜着になってしまった。仕方がないので空港近くのシェラトンに泊まり、翌朝、大英博物館近くのB&Bに移動した。ここの主人に「The British Museumを見るのにどのくらいの時間がかかるのか?」とバカな質問をしてしまった。主人の英国風の威厳と自信をもった声が返ってきた。曰く、「Three Weeks!」。 なんと21日。大旅行(Grand Tour)でもないので、見る気もない。走りに走って、見れるところは全て2時間で回った。後から気づいたのだが、正門からでなく裏門からのほうが効率的だった。しかし、最初はお決まりのヒエログリフから見たいのが人情だし。 所詮が海賊国家(大英帝国)の分捕り品で実に胡散臭い。これについては項を改めアグラあたりで詳しく述べるが、アグラ・フォートの壁の金の装飾を一切合切削った守銭奴ぶりにあきれ果てた。インド人のガイドは、大英帝国が削ったことを示すためにわざわざほんの一部を残している壁を指さして糾弾していた。世界中から盗んできた盗品が並んでいた。 写真は開館前に正門前でタクシーとか2階建てバスが行き違う瞬間まで待って撮った。 | |
日暮れ時、ベーカー街をうろついた。黒人のゴミ集めに尋ねたが、わからない。下層民の彼は知らないのだ。すぐ斜め向かいが、古今東西数多くの名探偵の中のその頂点、シャーロック・ホームズ先生のお宅だった。ベーカー街221番地乙、間違いない。どうということもない他人の番地にこれだけ思い入れがあるのもここだけである。本当はその隣が221番地乙で、入り口には警官が歩哨をしていたが、モリアティーにでも狙われていたのだろうか。細かいことは無視しよう。 果たしてご在宅!感激の握手、名刺をいただきその場で署名をしていただいた。名刺というところが自家営業家だ。ところが、ゴルゴ13や必殺仕事人には山のように依頼があるのだが、シャーロック・ホームズ先生の興味をお引きするような事件がなかった。そこで、超ご多忙なお仕事の邪魔にならないよう早々に退散せざるを得なかった。閉館時間になったという言い方もある。 因みに、書いている今日は4月1日なのも追記しておこう、ワトソン君! |