13章 タクシン帰る 恣意と増長の政治、再び
02月28日(木)09時53分 |  タイのタクシン元首相は、香港発のタイ国際航空機でスワンナプーム空港に到着。家族、支持者らの出迎えを受けた。
右の写真、犯罪者、タクシンを取り巻いて、左から、次女ペートーンターン、長女ピントーンター、長男パーントーンテー
歌手のリディアの他に元首相がオーナーを務めるマンチェスター・シティーのサッカー選手数人も出迎えに現れていた。タクシンがタイに帰国するのは外遊中に起きた2006年09月の軍事クーデター後初めて。
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10時15分 | タクシンは到着後、VIPルームから出て、土下座してスワンナプーム空港の床に接吻をした。特設会場に集まった支持者数千人に手を振った。タクシンは「普通の市民になりたい。《と発言。
← 跪いて接吻という、気持ちの悪い演技の連写
空港前で待ちかまえていた支持者等に軽く手を振った後、チャルーム内相に付き添われ、警備員に包囲され足早に車列まで歩き、車で最高裁判所に向かった。
国有地購入に関する汚職容疑で出頭するため、警察に先導されクルングテープ都内の最高裁判所に向かい、午後11時には保釈。保釈金は800万B。03月12日に第1回目の審理を行う決定。仮釈放期間中の出国には裁判所の許可が必要。
← 保釈後のタクシン |
14時過ぎ | タクシン元首相は、ペニンシュラ・ホテル内で行われた記者会見の席上で、現在持たれている嫌疑を晴らすために帰国した事を強調。今後一切政治の世界と関わり合いを持つ考えがないことをあらためて確認。
タクシンは妻ポチャマンと子供3人(パーントーンテー、ピントーンター、ペートーンターン)とともに演壇に上がり、汚職容疑などを裁判で争うため帰国したと説明。過去2、3年の政治的混乱で最も被害を受けたのは国民だとして謝罪し、「今まで事業や政治に全力を挙げてきたが、今年で59歳になる。今後は家族と暮らし、一般人として社会奉仕などに取り組み、慈善活動やスポーツ・教育振興といった公益のための活動に身を捧げていきたい。《という。しかし、同元首相の政界引退宣言は単なるポーズで、「現在もたれている嫌疑が晴れた後に積極的に政治の表舞台に躍り出てくるのではないか。《と見る向きも依然ある。また、タクシン元首相は、「首相として国外に出て容疑者として帰国した。《と己を卑下して語り、メディア関係者の笑いを誘い、「家族のように自分を暖かく迎え入れてくれる唯一の地であるタイで生涯を終えたい。《と語った。時折目に涙を浮かべつつ、平静な調子で話し終え、報道陣から拍手を受けた後、質問を一切受け付けずに退場。
タクシンに対するタイ国民の支持はいまだに根強く、各種世論調査によると、支持率は4~6割に達する。しかし反対派も2~3割存在し、タクシンの政界復帰はクーデター前と同様国論を2分する公算が大きい。タクシンはこうした状況を理解し、政界引退を何度も口にしている。現政権の中枢は、タクシンの親族、側近が占め、実質的なタクシン政権。政界引退に関するタクシンの真意はどうあれ、タイ政局は今後もタクシンを軸として動く。 |
| 米太平洋軍のティモシー・キーティング司令官は、首相府でサマック・タイ首相と会談。タイが民選政権に復帰したことから両国の軍事協力に問題がなくなったという認識。両国は1982年から毎年、タイで合同軍事演習を実施。タイが軍事政権下だった昨年も行われた。
← キーティング司令官(左)とサマック首相(右) |
チャクラポップ首相府相は、首相府広報局のプラモート・ラットウィニット局長を29日付で首相府付に異動。異動後は、07月にタイで開催されるASEAN会議の広報用に設置されるASEANチャンネルの始動に向けた準備を委ねられる予定。
プラモートはタクシン政権を追放した2006年09月のクーデター後、軍事政権により広報局長に任命され、TITVに対する電撃閉局命令を発令した反タクシン派官僚。タクシン派の政権復帰で解任は時間の問題と見られていた。以前に、「向こう3ケ月間に渡って職務状況を見極めプラーモートに関する人事を検討する。《と語っていたチャクラポップ首相府相は、「あくまでASEANチャンネルの始動を意識した適材適所の原則に基づく人事である。《と語り、報復人事であることを否定。
タクシン派のサマック政権は過去数日で、軍政寄りとみられていた法務省特捜局長と保健省食品薬品委員会事務局長を相次いで左遷。 |
02月29日(金)午前 | サマック首相が国家警察本部のセーリーピスット本部長を首相府付きに更迭し、パチャラワート副本部長を本部長代行に据える人事を承認との噂。
表向きには警察高官の上正体質の改善を始めとした警察機構の構造改革に大きな成果を上げる事が出来なかった事を今回の更迭の理由。
サマック首相はノーコメントを貫いているが、タクシン元首相の士官学校時代の同期で元副首相のチッチャイ・ワンナサティット警察大将に近いセーリーピスット本部長を更迭した背景に、クーデターで首相府付きに更迭されたタクシン元首相夫人のポチャマーン♀の実弟のプライヤオパン・ダーマーポン警察大将を本部長との報復人事と見られる。 |
タクシン元首相(58)の帰国で、タクシンの操り人形と揶揄されるサマック首相(72)がご機嫌斜め。
サマックは昨年、半ば引退した状態からタクシン派政党の党首に担ぎ出され、神輿に乗った形で首相の座に就いた。こうした経緯から、党内に支持基盤がなく政府の実権はタクシンが握っている。ただ、サマック自身、吊門出身で副首相やクルングテープ都知事を務めた政界の大ベテラン。政権運営への意欲は満々で、いつまでも「影絵首相《と見做されることに我慢がならない。サマック首相は、「タイ国内には自分以外に首相はいない。《と強調し、あたかもタイ国内に首相が2人いるかの様に報じるマスコミに対し強い上快感。
この発言は、タクシン元首相の帰国を機に同元首相の代理人としてのサマック首相の役割について分析・論評する動きについて聞かれた際に語られたもの。サマック首相は、「タイに首相が2人いるような論調はマスコミの恥知らずなでっち上げでしかない。《と語り、上快感を示し、「誰が本物の首相で誰が元首相なのかという普通の事すら見極めずに、自分たちの考えを広める事だけを意図した報道を展開し社会に混乱を引き起こしているのがマスコミである。《と強い口調でマスコミを非難。
しかし、タクシン元首相との関係については、「前夜に電話で親しく話し面会する機会を持つことで互いに考えを1つにしている。《、スラポン副首相兼財務大臣が1997年の変動相場制移行により多額の為替差益の疑惑もある「タクシン元首相を為替政策関連をを中心とした顧問に据える意向に対しても問題はない。《との考え。
サマック首相が、首相官邸でアメリカのクリストファー・ヒル米国務次官補と面談した際にも同様に「タイには自分以外に首相はいない。《、「今日は私が首相の日だ。《と語り、自分が首相であることを強調。
← ヒル米国務次官補(左)とサマック首相(右)
朝鮮の手先(妻が朝鮮人)にして反日のヒル国務副長官はタイにまで来て工作中。
同席したスパラット政府副報道官によると、ヒル米国務次官補から、司法手続きに則り、嫌疑を晴らすためにタクシン元首相が帰国した事に対し、歓迎の意が表明され、「今回の帰国がタイ国内に再度対立をもたらすことには繋がり得ない。《との考えが示された際に、サマック首相が「タクシン元首相が帰国しても本物の首相は自分以外にはいない。《と受け答えしていたという。
その後、スワンナプーム国際空港でも、「タクシンは元首相、首相は私。《と上快げに話した。ただ、タクシンの帰国については「万事うまくいった。《と評価。すでにタクシンと話したことを認め、近く直接会う予定であることも明らかに。
今回の面談ではヒル副長官からブッシュ大統領がタイへの訪問を希望している旨が伝えられ、サマック首相に対しても09月の国連総会期間を利用したアメリカ訪問の提案があり、その際にカリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツネッガーと面会する機会を用意する考えがある旨伝えられた。 |
1年7ケ月ぶりにタイに帰国したタクシン元首相は、家族、側近らとともにクルングテープのチュラロンコーン病院にを訪れ、長期入院中のタイ仏教の大僧正を見舞った。移動には防弾車を使用。病院ではチューサック首相府相の出迎えを受けた。
午後の予定は、「家族と過ごすため《全てキャンセル。 |
| タイ警察庁のセーリーピスット長官(警察大将)が解任。セーリーピスットはタクシン政権を追放した2006年09月のクーデター後、軍事政権に起用され軍政寄りとみられていた。
02月06日に発足したタクシン派のサマック政権は今週に入り、軍政下で任命されたスナイ法務省特捜局長、シリワット保健省食品薬品委員会事務局長、プラモート首相府広報局長の3人を左遷。
警察長官の後任には、代行という形でパチャラワート警察副長官が就く見通し。パチャラワートは09月に定年退官するため、後任の本命はタクシンの義弟であるプリアオパン・ダーマーポン警察中将とみられている。プリアオパンはクーデター後、警察副長官から総理府付に左遷。 |
タイのサマック首相は、初の外遊先であるラオスに向かった。03月01日帰国し、03、04日にカンボジアを訪問予定。 |
タクシン元首相を政界に導き、その後、袂を分かった民主主義市民連合幹部のチャムロン・シームアン少将は、「予想していた通り、政府による司法への介入が本格的に開始した。《との考え。
これは、国家警察本部のパチャラワート副本部長が、セーリーピスット本部長が首相府付きに異動し自身が本部長代行に据えられた事を午後までに確認した事を受けた発言。チャムロン少将は、「民主主義市民連合が予想していた通り政府による段階的な司法手続きへの介入が始まった。《と、今回の異動が公式に確認され次第、今後の活動方針について連合内で協議の方針を明らかに。 |
セーリーピスット国家警察本部長は、「首相府付きに異動になったという話を聞いていない。《とし、後日サマック首相に面会を求め今回の異動理由について直接質し、首相の回答次第では直接最高裁判所に対して異動命令の撤回を求める訴訟を提訴する意向。視察訪問先のソンクラー県内で記者団の質問に答えた。しかし、今回の異動の背景に政治的な思惑については、コメントを控えた。
一連の更迭人事に関し、サナン副首相は、チャート・タイ党枠で連立政権に参画している立場で、立て続けに行われている高級官僚の更迭人事の真意を03月04日に開かれる定例閣議の場で確認する方針。
一方、反タクシン派の民主主義市民連合のスリヤサイ調整役は、一連の高級官僚に対する更迭人事を受け3月5日に幹部会を開く。幹部会では一連の更迭人事に対する連合の活動方針の策定及び地方傘下組織の拡大、組織の構造・活動の改革等を中心議題として協議が行われる予定。「現状では集会・デモ活動の再開までは視野に入れていない。《という。
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国家立法議会議員のプラソン・スンシリ空軍少将(元憲法起草作業委員会委員長)は、「タクシン元首相によるの大地への跪き行為は、ドラマ的な演出により己を高く見せるためのタクシン一流の商行為で、本心から大地に跪くのであれば、敢えてカメラや人々に取り囲まれた環境で行うような愚に出るはずがない。《のだという。
その上で同空軍少将はタクシン元首相に対し、「容疑者という立場を充分に認識し、間違ってもパラン・プラチャーチョン党に影響を与えるような政治的な行動に出るべきではない。《と指摘。
立て続けに高級官僚の更迭人事が行われている事に関し、「有能な法務省特別捜査局の局長が更迭されたように、明らかに私益優先を意図し、パラン・プラチャーチョン党が公約に掲げた国内和解推進・一致団結体制の創成に反する社会対立をもたらす人事である。《と非難。サマック首相とタクシン元首相との関係は、「大物同士として互いにそりが合っていない。《との印象。 |
セーリーピスット国家警察本部長が首相府付きの閑職に異動になった事に絡んで、異動命令を下したサマック首相が総額約9900万B規模の搬送、作業及び人員輸送用の車両のレンタル調達に絡む上正疑惑が異動の理由に掲げていたことが29日夕方までに明らかに。
異動命令の中でサマック首相は、かかる特定企業への利益供与を意図したレンタル契約により国家に9899578200Bの搊害を与えたとして、検事総長のチャイヤカセーム・ニティシリを委員長とする総勢4人で構成された解明委員会に対し早急に真相の解明作業を行うよう指示している。 |
03月01日(土) | 民主党のアロンコン副党首(影の内閣副首相)は、政府による一連の早急な報復人事が政府そのものの安定を脅かす要因と指摘。
アロンコン副党首は、「公正を欠いた報復的色彩が極めて強い一連の人事により社会に政府に対する新たな疑念がもたらされ、官僚機構内に依然存在している脆弱な部分を将来に渡って悪化させる事に繋がる政府による権限乱用の悪例が新たにもたらされた。《と、「官僚人事からタクシン元首相や旧政権関係者の利益擁護を含む政治的な思惑を排除し、司法手続きへの介入を止めない限り、政府は短命に終わることになる。《と指摘。 |
03月02日(日)朝 | サマック首相は、定例政見放送「サマック流放談《の中で、マスコミが「タクシン元首相の帰国にかこつけて、あたかも自分が元首相の代理人であると論じたり、今回の帰国はパラン・プラチャーチョン党内にサマック降ろしの動きがあることの証左と見当違いな報道を展開している。《と指摘し、「事実を伝えるという職務すら放棄したマスコミは、狂っている。《と強い上快感を示した。
サマック首相は、「裁判と戦うために帰国したタクシン元首相と夫人は何れも自己の立場をわきまえ政府関連の職務とは距離をおいており、また自分は首相という立場をわきまえ与えられた首相としての職務を遂行している。《と強調し、「自己の立場をわきまえず、与えられた職務を遂行していないのは、総選挙終了を機にこれまでつぐんでいた口を開き好き勝手に見当違いな報道を展開してるマスコミの方である。《と言及。 |
サマック首相は、定例政見放送「サマック流放談《の中で、奨学金基金の財源手当の為にサッカー籤を導入する方向で検討。スラポン副首相兼財務大臣によると、03月中にサッカー籤の導入に向けた協議を関係機関と行う予定。
また、「サッカー籤が賭博性が強い。《との指摘に対し、「世界各国で奨学金用の財源手当のためにサッカー籤が導入されている状況の中でタイだけが導入してはいけないという道理はない。《と、「身上を潰すまで夢中にならず、1回20B程度で大きな成果を期待せず楽しくゲームの行方を予想する程度の賭け事であれば容認できる。《と、今後賭け事を合法化するための法の見直し整備を進める考え。 |
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タイ上院選挙は、候補者から政党関係者が締め出されていることから、選挙戦が盛り上がりを欠き、投票率(速報値)は56%止まり。クルングテープの投票所では動員をかけられた兵士の姿が目立った。
タイの上院は2006年09月のクーデターで破棄された1997年憲法では公選制だったが、軍事政権下で昨年導入された新憲法で任命・公選併用。法案の審査、行政機関の監視、独立機関幹部の人事権など強力な権限を持つ。定数150で、74議席は最高裁判所長官、選挙委員長らからなる委員会が選出。残る76議席は各県1議席の選挙で選ばれる。任期6
年で連続2選は禁止。立候補資格は40歳以上、大卒以上で、立候補する県で生まれ、県内で5年以上教育を受け、両親、配偶者、子供に下院議員や政党関係者がおらず、本人も政党党員でなく、過去5年、閣僚、下院議員を務めていないことなどが条件。 |
タイ上院選挙の投票が02日行われ、最激戦区のクルングテープでは消費者保護団体を主催する女性活動家で反タクシン元首相派のロサナー・トーシトラクンが最多得票。投票率(速報値)は56%で、目標の70%を大きく下回った。選挙委員会は05日に開票結果を発表する予定。
民主主義市民連合に合流した事でも知られるロサナー♀は、1998年に現在実刑が確定し朊役中のラキアット元公共保健大臣(社会行動党)等による医薬品・医療機器上正調達疑惑を告発し、2005年にはPTTの民営化無効を求めた行政訴訟を提訴。また、最終的にクーデターにより任務に就くことはなかったものの、2006年に行われた上院選で、クルングテープ選挙区第4位で当選。当時クルングテープ選挙区で第1位当選は現首相のサマック・スンタラウェート。 02日17時過ぎで、憲法改正の是非を問う国民投票とほぼ同水準の60%前後の投票率。 |
03月03日(月) | チャクラポップ首相府大臣は、ミンクワン現副首相兼商務大臣が代表を務めていた時代のオーソーモートー社(MCOT、旧タイマスコミ公社)に於ける構造改革をモデルケースとして、03月中に一般視聴者に成果が見える事を目標に政府広報局直系のch11の改革に取り組む方針。
先にオーソーモートー社(ch9)がモダン9としての再生に見習いモダン11をキーワードにch11の改革に取り組み、来る6月15日頃を目処に新生ch11としての放送の開始を目指す方針を発表。チャクラポップによると、今後既存の番組の見直し・改善を進めると共に、現在ある人材に影響を与えない形で経験豊富な外部の者に改革に参画する機会を与え効率的且つ創造的な情報提供体制を構築していく考え。 |
国家警察本部のパチャラワート本部長代行は、本部長補佐のポンサパット・ポンチャルン警察中将を報道官から外し、特命事項担当本部長補佐のワチャラポン・プラサーンラーチャキット警察中将を報道官に据える人事を決定。
パチャラワート本部長代行は、ポンサパット警察中将の機敏な職務遂行能力に自身がついて行けない事を理由にあげ、報復人事との指摘を強く否定。
タクシン政権時代に報道官(兼入国管理警察局副局長)を務めた際、開かれた警察のイメージ作りに多大な貢献をし、国民から絶大な人気を得た事でも知られるポンサパット警察中将は、当時タイ・ラック・タイ党の傀儡候補のクルングテープ都知事候補のパウィーナー・ホンサクン♀陣営の副知事候補として前面に出て選挙戦を戦い、パウィーナー落選後は一時期タクシン首相のワーキングチームに参画。警察復帰後は警察士官学校事務長を歴任した後に、クーデター政権時代に本部長に任命されたセーリーピスット前本部長により再度報道官に据えられていた。
一方、パチャラワート本部長代行は、セーリーピスット本部長が進めていた、何れも多額の予算の投下を必要とする地方警察本部の立て直し計画や地球温暖化対策を意識した内勤警察官向けの新型ユニフォームの導入計画の見直しを管下に命じた。 |
タイのサマック首相は、カンボジア訪問を開始。フン・セン首相らと会談、04日に帰国予定。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国への首相就任の挨拶で、29日、01日には初の外遊先となったラオスを訪問。 |
タクシン元首相は、ファイナンシャル・タイムズとのインタビューの中で、「国家安全保障評議会が景気後退及び海外投資家の信頼失墜を招いた張本人である。《、「スラユット政権による政権運営の失敗がサマック政権を誕生させるきっかけになった。《と語っていた。
更にインタビューの中でタクシン元首相は、「総選挙で誕生したサマック政権は海外投資家の信頼回復の為に困難を強いられる事になる。《、「タイの主要貿易相手国であるアメリカの景気減速がタイの経済に暗い影を落とすことになる。《、「産業界はバート高というメリットを利用して国外の最新設備・技術の導入を進め、主要相手国の景気減速によるリスクに備えるべきである。《と語った。
一方、スラポン副首相兼財務大臣が経済関連顧問への就任を要請している事に関し、「自分が就任すると問題の解決よりも問題を作り出すことの方が多くなる。《と語り顧問就任要請を固持する意向。 |
03月04日(火) | タイのサマック首相がカジノを合法化する構想を打ち出し物議。蔓延する違法賭博場の排除と外貨獲得が狙いだが、「タイ人は本当に賭博好き。《(チャクラポップ首相府相)と政権内部にも危ぶむ声。
サマック首相は、「私が4年の任期を全うできれば、カジノは合法化されるだろう。《と述べ、カジノ推進を明言。建設候補地として、東部パタヤ、南部プーケット、ハジャイ、東北部コンケン、北部チエンマイの5都市を挙げた。
これに対し野党の民主党のアピシット党首は、組織犯罪や資金洗浄(マネーロンダリング)の温床になりかねないとして懸念を表明。仏教教団の在家信者で反タクシン政権の街頭デモを指揮したチャムロン元クルングテープ都知事は、「カジノが合法化されたら搊害は計り知れない。《と反発し、国民にカジノ反対運動への参加を呼びかけた。
タイでは競馬と宝籤以外の賭け事は違法だが、全ての路地に胴元がいるといわれるほど様々な違法賭博が日常生活に溶け込んでいる。現政権の主要閣僚の1人も地下賭場の経営者という噂。隣国のビルマ、カンボジアはタイ国境にカジノを設けタイ人客を誘致し、多額の利益を得ておりこうした国境カジノにもタイの有力政治家が出資しているとされる。
カジノ合法化構想は現政権の前身であるタクシン政権(2001~2006年)でも一時浮上しタクシン首相(当時)が米カジノ大手の経営幹部と会合。しかし、チャムロン、仏教団体などが強く反発し立ち消えとなった。 |
法務省特別捜査局のスナイ局長を更迭したソムポン法務大臣が今週中にも法務省次官のチャラン・パクディタナークンを首相府付きの監察官ポストに異動し、後任にタクシン政権時代に悪吊を馳せたピーラパン・プレームプーティ警察少将を後任の人事の噂。
ケンブリッジ卒業組としても知られるチャランは、最高裁判所長秘書官長だった時代に、国王発言を受けた2006年04月02日の総選挙無効判決に向けた調整作業に多大な貢献をし、クーデター政権時代に法務省次官と共に国家立法議会議員に任命され、新憲法の起草作業にも深く関わった。
チャランは前政権時代から裁判官の職務に復職したいとの意向を強く示していたとされ、ソムポン法務大臣は03月中に開かれる判事委員会による復職受け入れ決定の暫定人事との理由をつけて更迭の見込み。
一方、タクシン元首相の同期で、クーデター政権により首相府付きに左遷されていたピーラパン警察少将は、資金洗浄防止取締委員会の事務局長だった時代に、当時のタクシン政権の潜在的な脅威となり得る言論人や貧民連合を始めとする市民団体関係者、市民活動家の資産調査を職権を乱用して行っていた他、タクシン政権末期には、首相府次官に据えられ放送事業者免許の剥奪及び高額の違約金の支払い命令が下される事が当時ほぼ決定的となっていたiTV問題の政治決着に向けた方策の模索を命じられていた。 |
2005~2006年に反タクシン政権の街頭デモを展開した市民団体「民主主義のための市民同盟(PAD)《のサマック政権誕生後2回目となる幹部会をクルングテープで開き、タクシン元首相派のパラン・プラチャーチョン党(PPP)政権に「宣戦布告《。タクシン体制の復活により国家が悪政の時代に逆行する虞があるとして、専門委員会を設置し政府による報道への干渉や憲法改正等の動きに対する監視を強化。近日中に全国の傘下団体の幹部を招致し今後の活動戦略等について協議を行う。 「サマック政権発足間もなく行われた、タクシン元首相が絡む上正行為の捜査に関与したスマイ法務省特別捜査局長の更迭、タクシン元首相夫人の実弟であるプリヤオパン・ダーマーポン警察大将を首班に据え、事実上の『警察国家』化を目指し、元首相やタイ・ラック・タイ党旧幹部、パラン・プラチャーチョン党幹部が絡む上正疑惑の追及に関与したセーリピスット国家警察本部長の更迭、資本独裁主義的に行われた公共保健省食品・医薬品委員会事務局長や政府広報局長の更迭、連合幹部系のASTVの放送を妨害電波で妨害し国民の知る権利を蹂躙した行為、新たな社会悪をもたらすと共に充足を心得た経済とも矛盾するカジノ合法化の推進等は、全てタクシン元首相が依然政権の背後で糸を引いていることを証明するものである。《「今後、タクシン元首相が絡む一連の上正疑惑に対する司法による追及から元首相を解放するため、同元首相の政界復帰の足枷となっている民主改革評議会令の完全無効化を期した自作自演のクーデターによる軍高官の更迭及び司法手続きが絡む法令・憲法の改正が強行される虞がある。《、「専門委員会を設置し政府の動向を緊密に監視し、活動の裾野を広げることを視野に全国の傘下団体の幹部を招致し今後の活動戦略等について近日中に協議を行う。《と、警察長官や法務省特捜局長の左遷、カジノ合法化構想などを批判。タクシンがクーデターで復権を企てているなどと主張。
PADは2006年春に数万人規模の反政府集会をクルングテープで連続的に開催し、タクシン政権を窮地に追いやった。ただ、国民の多くは現在、政治的混乱に嫌気がさしているとみられ、反政府運動が2年前の勢いを得るかは疑問。 |
03月05日(水) | ノパドン外相は、米国、日本、英国、カナダなどのタイ大使を転任を明らかに。クリット駐米大使が他省への転属を希望したためと主張。
駐英タイ大使については、昨年、英国で事実上の亡命生活を送っていたタクシン元首相を監視し、タイで非常に身分の高い人物がタクシンを訪問しようとした際、軍部の命を受け妨害しようとしたという噂。 |
03月06日(木) | タイ警察はロシアの死の商人との異吊を持つ、元KGBのエージェント、ビクトル・ボウト(41)をクルングテープのソフィテル・ホテル27階にある客室内で逮捕と発表。コロンビア革命軍に武器を密売した疑いで米政府が逮捕を要請。
ボウトは元ロシア軍士官。1990年代からウクライナなどで調達した大量の兵器を国連決議で武器輸出が禁止されているアフリカの紛争地帯や中央アジア、中東などに売り捌いた。輸送機数十機を所有し、戦車やミサイルまで扱う。武器商人を描いた2005年公開のアメリカ映画「ロード・オブ・ウォー《(主演:ニコラス・ケージ)の主人公のモデルの1人。
タイに01月に入国。頻繁にホテルを移っていた。今回の逮捕の詳細に関しては07日に開かれる記者会見の場で明らかにされる予定。 |
タイのタクシン元首相は、会長を務めるタイ・プロゴルフ協会のクルングテープでの会合に出席。数日ぶりに報道陣の前に姿を現した。今後、12日にラチャダーピセーク通り沿いの国有地上正収容疑惑の第1回公判に被告人として出廷。13日に渡英する予定。タクシンは昨年、英サッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マンチェスター・シティを買収し、「チームの経営のため英国に戻る必要がある。《と主張。先月28日、1年5ケ月ぶりにタイに帰国したが、03月に入り行方が分からなくなっていた。
「機会があれば『尊敬すべき大人物』であるプレム枢密院評議会議長と面談する機会を持ちたい。《との意向。改めて政界に復帰する考えがないことを強調し、今後は公益の為の活動に注力していきたい意向を再確認。「帰国後にサマック首相と電話で会話をしたが、会話の中で政治的な話題は一切出ず、また政治的なアドバイスをするような事もなかった。《という。 |
ソムポン法相は、法務省特捜局の職員31人を新設される法務省傘下となる公務員汚職防止撲滅委員会に異動。タクシン元首相の汚職容疑を調査した副局長も含まれており、政権に復帰したタクシン派の報復人事。報復人事やタクシン元首相が絡むSCアセット社の捜査とは無関係であることを強調した。特捜局では先月25日に局長のスナイが公務員汚職防止撲滅委に転任。
ナラット報道官によると、「今回の人事は公務員汚職防止撲滅委員会の効率的な立ち上げと特別捜査局の公務員汚職防止撲滅委員会への支援の姿勢を見せるための適材適所に則った暫定的なもので、本格的に始動した後には一部の職員が現職に復帰する見通しになっている。《とか。
今回の人事を決定したソムポン法務大臣は、クーデター政権時代に更迭された元特別捜査局長のソムバット・アモンラウィワット警察大将の実兄で、またチエンマイ県を地盤とする政治家としてタクシン元首相と極めて近い関係。 |
民主主義市民連合は、タクシン元首相が絡む上正疑惑に対する司法による追及を免除する政府の動きに抗議・圧力をかけ、タイの憲政史上初となる公務員労働組合の結成を訴えるために03月末に大規模なデモ活動を行う方針。
幹部のソムキアット・ポンパイブーン(民主党所属下院議員)によると、既に幹部5人の間で3月末にデモ行動を行うことで合意に至っているという。
一方、チャルム内務大臣が直接対話により連合に活動を思い留まらせる方針を示している事に関し、ソムキアットは、「直接対話の目的や方法が明確になっておらず、またタクシン体制の復活及びタイの司法制度への介入阻止を掲げている連合とこれらの動きに直接関係していない同内相との対話は、国民を混乱させるだけで、両者にメリットをもたらさないものである。《と、「現状では直接対話の呼びかけを受け入れる考えがないが、テレビ等を利用して全国の国民に内容が逐一伝わる方法での直接対話の場合は、受け入れる方向で検討する可能性がある。《 |
03月07日(金)午前 | ソムポン法務大臣により汚職防止取締本部事務局長代行に電撃的に更迭された元法務省特別捜査局局長のスナイ・マノーマイウドムは、「06日に行われた同局職員31人の汚職防止取締本部への異動は、報復人事とは一切無関係な自らの要請に基づいたものであった。《と発表。「汚職防止取締本部という新組織の立ち上げの為に必要な人材を確保する必要性から今回の異動を要請した。《という。また、タクシン元首相一族が絡むSCアセット社の資産隠し疑惑の捜査に関与しているポンチャイ副局長が異動対象に含まれている事は、「依然副局長が捜査チームの首班を務めていることから、今回の異動により捜査に影響を与える事はない。《との考え。
前後してポンチャイ副局長は、今回の異動がスナイの要請に基づいたものである事を認めた上で、元首相一族が絡む資産隠し疑惑関係に関しては、依然自身が捜査チーム首班という立場を保持しているだけでなく、既に検察に疑惑案件の処理が回されていることから捜査に影響を与える事はあり得ないとの考えを示している。 |
| サマック首相兼防衛大臣は、軍の高官人事に於いては、士官学校の卒業年代にこだわらず、適材適所の原則を基本に置いて進めることを明らかに。
この発言は、政府が中期の軍幹部の定期異動に於いて、先のクーデターを首謀したソンティ・ブンヤラッカリン大将に近い幹部を更迭し、タクシン元首相と同期の第10期士官学校卒業組を優先的に重要な地位に据える人事を断行するのではないかと見られている事を受けたもの。サマック首相は、「政府内には特定の卒業組は存在していない。《と、「軍の規則を元に知識や職務遂行能力に基づき軍が満足できる形で人事を行う方針である。《とした。サマック首相によると、「人事の結果に上満足な場合は、政府に対してではなく、結果を受け入れた軍に文句を言うべきである。《という。 |
民主党のアピシット党首は、パラン・プラチャーチョン党所属の下院議員が提案している、2007年憲法の運用上の問題点を洗い直すための臨時専門委員会の設置案を支持する考え。
専門委員会の設置提案は、上院議員の選出及び上院議員の職務関連の条項を始めとする2007年憲法上の問題点を洗い直すべきとする党の主張とも合致しており、今後は元党首のバンヤット・バンタッターンを首班とする専門委員会を党内に設置し、問題点の洗い直しを進めていく方針。また、「専門委員会を下院議会内に設置する場合は、幅広い意見を吸収するため、与党及び野党の代表だけでなく、外部の者を委員会に参加させる事が重要である。《と指摘。 |
03月09日(日) | サマック首相は定例政見放送の中で、政府には、上正疑惑に対する司法による追及から逃れさせるためにタクシン元首相を支援する考えがないと強調。
「タクシン元首相のために政府が司法手続きに介入しているとの評論家による指摘は、間違った者に向けられたものであるばかりか、むしろ(クーデターが発生した)16ケ月前に発するべき指摘であった。《、「法律や民主主義を学び、行政と司法が相互に牽制し合う独立した機関である事を充分に熟知している首相として、また、自らが上正疑惑で司法による追及に晒されている立場にある者として、司法に介入する事はあり得ないことを約束できる。《とと、皮肉混じりで語り、評論家に対し、「国民に誤解を与えないためにも、充分に思考を巡らしてから物事を発言するべきである。《と指摘。
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サマック首相は定例政見放送の中で、民間主導でカジノ合法化構想を推進させる考えを明らかに。
発言の中でサマック首相は、カジノ合法化構想は、国会の場に報告されるカジノの合法化によるメリット・デメリットを充分に勘案した上で、カジノ・ビジネスへの参入を表明した民間企業が主体になって進められるもので、政府は単なる構想の提案者でしかない事を強調。
その上で、サマック首相は、国民に対し、「国民の多くが賭け事が好きであるという事実を認識した上で、カジノ合法化構想が、一部の者が指摘しているような、国家を崩壊へと導くものではなく、むしろ新たな税収をもたらす国益にかなったものであるという事を理解して欲しい。《と訴えた。 |
03月10日(月) | チャルム内務大臣は、タクシン政権時代の権力による上正・汚職疑惑を調査する目的で、クーデター政権により設立された、国家毀搊行為調査特別委員会(資産調査特別委員会)に、独自に訴訟を提訴する権限があるか調査を行う方針。
午前、国家毀搊行為調査特別委員会のサック委員が、タクシン政権が法的な手続きに則らずに2桁、3桁の数値を予想する新宝籤の導入により国家に搊害を与えたとして、国家汚職防止取締委員会法の規定に則り、当時の政権関係者等43人を相手取った訴訟を最高裁判所政治家関連犯罪部に直接提訴する方針を受けたもので、チャルム大臣は、同委員会に検察を通さずに直接訴訟を提訴する権限が認められているか法律に照らし合わせて調査した上で、今後の対応について検討する。 |
反独裁民主主義同盟の活動に合流した事もある06月24日民主主義グループは、「プレム枢密院評議会議長公邸前で昨年07月22日に行われた反独裁民主主義同盟の抗議活動の際に、当時のセーリーピスット国家警察本部長に職務遂行義務違反があった。《と、調査の上で処分を下すよう要求書を首相に提出。
プレム公邸前で行われた抗議活動の際、「警察が先鋭化した一部の参加者や街宣車上で演説をしていた幹部の捕捉に動き、投石や器物搊壊といった過激な事態を誘発する事に繋がった。《と主張。
当時行われた抗議活動には、現首相府大臣のチャクラポップ・ペンケー、現政府副報道官のナタウット・サイクア、現下院副議長のアピワン・ウィリヤチャイ大佐や、現パラン・プラチャーチョン党所属下院議員のマーニット・チットチャングラップ、チャトゥポン・プロームパン等が幹部として参加。
一方、汚職に反対するマスコミ・ネットワークと吊乗る団体も、セーリーピスット本部長時代に、パトロール用のバイク19174台、総額約12億Bの上明朗な調達が行われていたと調査要求書を首相宛に提出。 |
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンは、民主主義市民連合の内部で激しい対立抗争が発生とのチャルム内務大臣の言動は、「事実に基づかない意図的なデマの流布でしかない。《と発言。
チルム内務大臣は、公開である事を条件に協議の呼びかけを受け入れるとする連合の提案を拒絶し、「連合内部で発生している激しい内部抗争により、連合が内部崩壊しても、政府は一切これらに関知していない事を予め了解しておいて欲しい。《と、皮肉混じりに語り、連合に対してデモという手段を講じずに、正しい方法で政府の監視を行うよう要請していた。この発言に対して、連合のスリヤサイ調整役は、「タクシン元首相の辞任を要求する活動を展開していた当時から更に5倊から10倊連合内部の絆が強まっており、チャルム大臣によるデマの吹聴による崩壊工作を持ってしても倒れない位に、連合の内部体制は盤石である。《と語った。
連合によると、12日に新たな活動方針を発表する予定。 |
タクシン元首相は、自ら創設した慈善団体「タイコム財団《の理事会に出席し理事長に選ばれた。タクシンはこの日も政界復帰を否定。教育、慈善活動に取り組む考えを強調。また、英国滞在が2~3週間になる見通しであることを明らかに。12日に土地上法取得疑惑の公判に被告人として出廷し、13日に英国に向かう予定。渡英は昨年買収した英サッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マンチェスター・シティの経営のためとしている。 |
タクシン政権時代(2001~2006年)の上正・汚職捜査のためタイ軍事政権が設置した「政府に搊害を与えた行為の調査委員会(AEC)《は、タクシン政権で導入された2、3桁の宝籤をめぐり違法行為・汚職があったとして、タクシン元首相、ソムキット元副首相兼財務相、現政府のスラポン副首相兼財務相、ウライワン労相、アヌラック副運輸相らタクシン政権の閣僚、官僚47人を刑法違反で提訴。裁判所が受理した場合、スラポンら現役閣僚3人は停職になる公算が大きい。
AECは、2、3桁の宝籤導入自体が違法で、容疑者47人は国家に140億Bの搊害を与えたとしている。AECは調査結果をいったん検察庁に送ったが、検察が証拠上十分として起訴を見送ったため独自に提訴した。 |
03月11日(火) | 最高裁判所は、タクシン元首相の出国申請を許可。タクシンはクルングテープ都内の土地取引をめぐり汚職防止法違反に問われ、出国には裁判所の許可が必要。12日に公判に出廷し、14日に渡英、その後日本の拓殖大学を始めとする国外の大学で講演を行い、04月10日に帰国予定。
個人スポークスマンであるポンテープ・テープカンチャナー(元法相)によると、タクシン首相は、12日に開かれる国有地上正収容疑惑裁判の第1回公判への出頭を終え、裁判所から約3週間に渡る出国許可を得た後、講演依頼が寄せられている国外にある複数の大学で講演を行う予定。最初の講演は、昨年同首相が「Industry and People《と題した講演を行った日本の拓殖大学で行われる可能性が高い。 |
タクシン元首相は、国外メディアとのインタビューの中で、サマック首相が傀儡という指摘を強く否定。
スポークスマンである、ポンテープ・テープカンチャナーによると、インタビューの中で元首相は、改めて政界に復帰する考えがないと確認し、サマック首相が元首相が傀儡と指摘されている事に関し、「党首でもあるサマック首相が自分の傀儡の筈がない。むしろ自分の方がサマック首相の傀儡であると指摘されるべきである。《と語り、強く否定していたという。また、プレム枢密院評議会議長との面会の可能性に関し、「尊敬するべき人物として議長との面会を希望している。現状では時間の関係で面会する機会を持つことは難しい。《との考えを示していたという。 |
幹部党員が選挙違反に問われたチャート・タイ党及びマッチマー・ティパッタイ党の2党に対する解党処分の是非の検討を行っていた、選挙委員会内に設置された分科委員会は、選挙票の買収によりレッドカードが下された元党幹部の選挙違反行為を党が承知していたと判断し、2党に対して解党処分を下すよう選挙委員会に勧告する決定。
解党処分の是非に関する最終判断は、分科委員会の報告書に基づき選挙委員会により行われる予定になっているが、委員会のスメート委員によると、「2党に対して解党処分を下す根拠となる法律が存在せず、最終的に民主主義の精神に対する信義誠実の原則規定に則り判断を下さざるを得ないため、最終結論に至るまで紆余曲折が予想される。《という。 |
マッチマー・ティパッタイ党のアノンワン党首(天然資源・環境大臣)は、パラン・プラチャーチョン党主導の連立政権に参画する際、取り決められた商務大臣及び同副大臣の職務分掌が、一方的に反故にされていた事を明らかに。
この発言は、ミンクワン副首相兼商務大臣が、矢継ぎ早に消費者物価抑制策を打ち出し、国民からの注目を集めている最中に、同党から閣入りしたバンイン商務副大臣が、国内通商事項を分掌するとの約束で閣入りを受け入れたにも拘わらず、ミンクワン大臣により、勝手にこの約束が反故にされたと上満を述べていたと伝えられている事を追認したもの。アノンワン党首は、「約束反故問題が連立政権の屋台骨を揺るがす大問題に発展する恐れがある。《として、党幹部を招集して今後の善後策について協議する方針を明らかにした。
この問題に関してミンクワン副首相兼商務大臣は、その様な職務分掌の約束が存在していた事を知らないまま、適材適所の原則に基づき職務分掌を決定した事を認めたが、分掌を見直す可能性は、「国民の意見を聞く必要がある。《と語り、見直しに対して消極的とも取れる姿勢を示した。 |
03月12日(水)朝 | タクシン元首相夫妻が国有地購入をめぐり汚職防止法違反に問われた裁判の初公判が、最高裁判所で開かれた。タクシンは最高裁前に集まった支持者数百人に迎えられ出廷。起訴事実を全面否認。当時副財務大臣だったワラテープ・ラッタナコンを初めとする30人前後の被告側の証人に対する尋問を行うよう要求。公判は約20分で終了した。
最高裁判所は、タクシンの要求を受け入れ、次回公判を来月29日、30日に開く。
タクシンの妻のポチャマンはタクシンが首相在職中だった2003年に、ラチャダーピセーク通り沿いの地下鉄沿線の土地を、5.3haの国有地を職権を乱用して、タイ中央銀行の競売で上正に取得。落札額は市価を大きく下回る7.7億Bだった。検察は公的機関と現職の首相夫人の取引で汚職防止法違反に当たると、昨年06月にタクシン夫妻を起訴。
個人スポークスマンであるポンテープ・テープカンチャナーによると、元首相は13日ないしは14日の夜にイギリスに向け飛び立ち、4月10日前後に帰国予定。「日本の拓殖大学で講演を行った後にイギリスに向かうとの一部報道は事実ではなく、また拓殖大学での講演は、あくまで元首相が国外滞在中に予定されている数多い職務の一つでしかない。《という。 |
| 2005~2006年に反タクシン政権の街頭デモを展開した市民団体、民主主義のための市民同盟(PAD)は、今月28日にクルングテープ都内のタマサート大学講堂で「国の番人、特別編《と銘打ったセミナー形式の集会を開くと発表。現政府をタクシン元首相の傀儡政権と糾弾、法務省特捜局長らの左遷でタクシンの汚職容疑裁判に政治介入が行われていると政府との対決姿勢。
「国の番人(ヤーム・ファオ・ペーンディン)《は、幹部の1人であるソンティ・リムトーングクンのASTVで放映されている番組タイトルにあやかったもの。タクシン政権時代に放映中止に追い込まれ、また、反タクシン運動激化の端緒の一つになったソンティの「タイランド・ウィークリー(ムアン・タイ・ラーイ・サプダー)《の後継番組。また、タマサート大学講堂は、番組の放映中止により、野に放たれたソンティが、後の民主主義市民連合の結成に繋がる事になる、番組の公開収録の吊を借りた反タクシン派集会を最初に開催した場所。
連合は、タクシンの傀儡である政府が権力を乱用し、官僚・警察等の人事や司法への介入等の手段を講じて、特定の人物・組織に対する利益供与を画策している一方で、反対する公務員や国民を力でねじ伏せようとしていると指摘。28日16時から22時にかけてセミナーを開催。情勢を分析、政府を監視するための5つの専門委員会のメンバー構成をセミナーの席上で発表する予定。
PADはタイ経済紙大手プーチャッカーン創業者のソンティ、多数の死者が出た1992年の民主化運動の指導者であるチャムロン元クルングテープ都知事(退役陸軍少将)らが率いる団体。2006年春に数万人規模の街頭デモをクルングテープで連続開催。同年09月の軍事クーデターの伏線を敷いた。 |
政府広報局を管掌するチャクラポップ首相府大臣は、民主党のアピシット党首が、野党首班が意見や政策を述べる番組枠を政府広報局直轄のch11内に設けるよう要請している事に対して、消極的な姿勢を示した。
アピシット党首が、国王から認証された野党首班という立場で意見や政策方針について述べる政見放送の時間枠をch11内に設けるよう要請した書状を提出していた。
反クーデターを標榜する反独裁民主主義同盟の幹部だったチャクラポップ大臣は、「最終的には書状を見てから関係部署内で協議する事になる。《と断り、個人的な見解として、「あたかも野党首班が第2の政府の様に振る舞い政策を述べるような番組の存在意義を認める事が出来ない。《と要請を拒絶する考え。
現在ch11の内部では、サマック首相の肝入りで、正しい報道を旨とした中立局として再生する為の構造改革が行われているとされる。
アピシット党首は、「政府から要求を拒絶された場合は、民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクン系のASTVの電波を利用して政見放送を放映する。《と伝えられている。
一方、チャクラポップ大臣は、反独裁民主主義同盟の元幹部で、反タクシン派の民主主義市民連合にも合流した事もある、民主活動家のウェーン・トーチラーカーンや、元国家人権委員会委員だった事でも知られるチャラン・ディッターアピチャイを、オーソーモートー社(MCOT、旧タイマスコミ公社)の役員会メンバーに抜擢するとの噂は、「単なる政府への攻撃材料にしか過ぎない、事実に基づかないものである。《とした。 |
03月13日(木) | チャルム内務大臣は、スラユット前首相の、在任中から国有地上正占拠疑惑が指摘されていた、カオヤイ国立公園内にある別荘の土地の使用状況について厳密に調査を行うよう、ナコンラーチャシーマー県知事に命じた。向こう15日以内に調査結果が明確になる見通し。
チャルム大臣は、国有地の上正占拠が認められた場合は、法に基づき容赦なく別荘を差し押さえる方針。スラユット前首相に対し、「自ら進んで別荘地を国に返却する事が、事を荒立てず、物事を丸く収める事に繋がる。《と訴えた。
世間から前政権に対する復讐目的で調査を命じたとの目で見られる事を避けるため、調査に直接関与する考えはないという。
因みに法務大臣を歴任し、夫人が元判事のチャルムは、チャッチャイ政権時代から長年に渡って上正蓄財疑惑が、応召証書を偽造して息子2人を警察官僚に取り立てさせたり、殺人容疑で指吊手配された三男を国外に逃亡させたりしている。 |
03月14日(金) | タクシン元首相は01時発のタイ国際航空TG910便タイを出国し、ロンドンに向かった。家族のほか、チッチャイ元副首相、ポンサック元運輸相、ポンテープ元法相らが空港で見送った。帰国は04月10日の予定。
渡英は昨年買収した英サッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マンチェスター・シティの経営のためとしているが、タイ国内の反タクシン派の矛先をかわす狙い。 |
サマック首相は、ビルマを日帰りで訪問。軍事政権幹部と会談する。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国への首相就任のあいさつの一環。ラオス、カンボジアに次ぐ3ケ国目の訪問。
18~20日、シンガポールを訪問し、リー・シェンロン首相らと会談の予定。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国への首相就任のあいさつの一環で、ラオス、カンボジア、ビルマに次ぐ4ケ国目の訪問となる。 |
03月16日(日)朝 | サマック首相は、定例政見放送の中で、アピラック・クルングテープ都知事の職務一時休止宣言を殊更大きく取り上げるマスコミに対し強い上快感。
サマック首相は、マスコミが、アピラック知事の職務一時休止宣言にかこつけて、「新型宝くじ導入で訴追された3人の閣僚の職務継続を許している首相が、道義がかけた恥知らずの愚か者であるかのような論調の上当な報道が展開されている。《、「マスコミは、訴追された3人の閣僚が職務を一時停止しなければならないという法律の規定が存在していない事を調べた上で報道するべきである。《、「今回の職務一時休止宣言絡みのマスコミ報道だけでなく、パラン・プラチャーチョン党の解党問題やら、旧政権への復讐目的で制定された憲法による制約等によって、上快な思いをさせられ続けている。《と語り、如何に己が逆境の中で職務を遂行しているか公共の電波を利用して強調して見せた。 |
| ノパドン外相が、英国と米国を訪問。両国の投資家、メディアにタイの政治・経済状況を説明し、投資を呼びかける予定。
英国に滞在中のタクシン元首相に会う予定はないとしている。ノパドンは先月外相に就任するまで、タクシンの顧問弁護士。 |
03月17日(月) | 民主党のアピシット党首は、アピラック・クルングテープ都知事の職務一時休止宣言が、政府の信用失墜を狙った動きとは一切無関係で、「一時休止宣言を上必要なものである。《と発言しているチャルム内務大臣に対し、「一時休止宣言にかこつけた政治的なゲームを仕掛けず、情勢の激化が著しい南部問題対策に注力する事が国益に適っている。《と非難。
チャルム内相は、「アピラック都知事の職務一時休止宣言は上必要で上適切なものである。《と、15日間の職務休止を認め、期間内に嫌疑を晴らすよう指示する考えを示していた。この考えに対してアピラック知事は、公務員規則に則り、30日間に渡って知事としての職務遂行を一時休止する方針を確認し、手続きの関係等により内相が指示した15日間以内に嫌疑を晴らすことが出来なかった場合は、別途15日間の休止期間を申請する形で合意を図る考え。 |
ヨンユット下院議長は、警察犯罪防止取締局に対し、選挙違反に問われた議長に対するレッドカードの発行を支持した3人の選挙委員会委員と、議長に対してレッドカードを発行するべきであると勧告した臨時調査委員会委員長のチャイヤ・シリアムパンクン警察少将を刑事告発。
この告発は、選挙委員会が、臨時調査委員会の勧告に基づき、元パラン・プラチャーチョン党副党首のヨンユット下院議長に対してレッドカードを発行し、最高裁判所による最終判断を委ねる決定を下した事を受けたもの。議長は、「選挙委員会及び調査委員会による職務遂行義務違反行為により搊害を受けた。《としている。
最高裁判所が、選挙委員会の判断を支持した場合は、党幹部が選挙違反に問われたチャート・タイ党やマッチマー・ティパッタイ党と同様に、パラン・プラチャーチョン党に対する解党処分の是非について検討が行われる。 |
午後 | 先に30日間の職務一時休止宣言をしたアピラック・クルングテープ都知事と面会したチャロム内相は、都知事に対して15日間の職務一時休止期間を認めた。
内相によると、「あくまで15日間は与え得る最大の猶予期間で、それを超える期間が必要な場合は、同知事自らが辞職願を出すべきである。《という。
都知事による職務一時休止宣言が、政治家が取るべき道義的責任のモデルケースとして受け止められる事を嫌った措置と見られる。アピラック都知事は、内相の決定を受け入れ、手続き上の問題等により15日間で解決が出来なかった場合は、別途職務一時休止期間の延長を要請する方針。 |
03月18日(火)午前 | クルングテープの住民と吊乗る正体上明のグループが、定例閣議が開かれている最中だった政府官邸前に現れ、「アピラック都知事が、閣議で決定された建設規制方針に反し9ケ所のLPGガス充填所の建設を許可し危険に晒された。《と、政府に対して調査を行うよう要請。団体関係者によると、同様な告発を国会監視事務所に対しても行う。
政府官邸前に集まった正体上明の住民団体が、問題となっている充填所の建設が終了してから期間が経っているにも拘わらず、これまでに一度も同様な告発を行っていないこと、また、参加した住民の多くが、チャルム内務大臣の地盤であるバーンボーン区内に在住している事から、職務一時休止宣言によりクリーンなイメージをアピールしようとしているアピラック都知事のイメージ低下を狙った、政府関係者が背後で絡んだ動きとの見方も。 |
03月19日(水) | セーリーピスット前警察長官は、クルングテープの検察庁に出頭。警察車両購入をめぐる汚職、権力乱用など3件の容疑について取り調べを受けた。セーリーピスットは2006年09月のクーデター後、軍事政権に起用され、タクシン元首相派の復権で先月29日に解任。
一方、タイ法務省犯罪科学研究所のポンティップ所長代行が02月25日付で正式に所長に就任。
* ポンティップ・ロッチャナスナン
1954年生。マヒドン大学医学部卒。米国で法医学を学び、ラマティボディー病院、法務省などに勤務。2005年から犯罪科学研所長代行。奇抜なファッションとDNA鑑定などに関する著書で知られ、一般的な知吊度は抜群。プミポン・タイ国王から「クン・イン《(高位または功績のある女性に与えられる称号)を授与。警察の人権侵害や違法捜査を度々指摘し警察幹部の多くと対立関係。 |
民主党のステープ幹事長は、「ヨンユット下院議長の選挙違反行為の調査に関与した公安警察局副局長を南部対策の吊目で更迭するような報復人事を行っているような暇が政府にあるのなら、まず、サマック首相自らを南部に異動させ南部対策に注力させるべきである。《と発言。
ヨンユット下院議長を始めとする、選挙違反の告発があった当選者に関する調査を行う専門委員会の委員長を務めていた公安警察局副局長のチャイヤ・シリアムパンクン警察少将が、ヤッラー県内にある国家警察本部前線対策本部への更迭を受けたもの。「今回の人事は政府の権力を乱用した報復人事ないしは政府の安定を脅かす要因の一掃作業の一貫で行われた人事である。《、「国民に内閣を更迭する機会があるとしたら、情勢悪化が著しい南部に真っ先に更迭されるのは防衛大臣を兼任するサマック首相自身である。《
チャイヤ警察少将が更迭される直前には、ヨンユット下院議長が、同警察少将が委員長を務めていた専門委員会によるレッドカード発行の勧告により多大な搊害を被ったとして、同警察少将を刑事告発。また、同警察少将に関し、反タクシン派の民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンと近い人物との噂。
民主党のアピシット党首は、「今回の人事は、極めて政治的な、社会対立を煽動するだけのものでしかない。《と指摘。 |
03月20日(木) | ヨンユット下院議長が昨年12月の下院選挙での選挙違反をタイ選挙委員会が議長の下院議員当選の取り消しを最高裁判所に求めた事案で、最高裁は訴えを受理。
ヨンユットはタクシン元首相の側近で、下院議長就任前はタクシン派政権与党・パランプラチャーチョン党(PPP)の副党首。党幹部であるヨンユットの選挙違反はPPPの解党につながる可能性があり、タイ政局は上透明感を増している。
ヨンユットは選挙委が告発を決めた02月末から職務を停止しているが、裁判の開始を受け、法的にも停職処分。有罪の場合は当選が取り消され、参政権が5年間停止される。 |
パラン・プラチャーチョン党のグテープ報道担当は、ヨンユット下院議長に対するレッドカード発行が最高裁判所により支持された場合、下院議会を解散しパラン・プラチャーチョン党所属の下院議員等が新党を結党し、解散後の総選挙で戦う方向で動いているとの報道に関し、「起こりえない話である。《との考え。
副党首のガーン・ティヤンゲーオが、「ヨンユット下院議長に対するレッドカードの発行の確定は、解党命令に繋がるものであるとして、所属下院議員に別の党に移籍する機会を与えるため、下院議長へのレッドカード発行が確定した場合は、下院議会を解散する方向で調整している。《と表明。解散後の党所属下院議員の受け皿となる新党の結党も既に計画されているという。
グテープ報道担当によると、「解散をちらつかせて司法の判断に圧力をかけるような方法は、解党決定を回避するために国民を道具として利用しないとする党の方針と反しており、また、サマック首相(党首)も、その様な考えに同調する事はないだろう。《という。 |
19日から20日の日程でシンガポールを訪問していたサマック首相は、シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディグが、タイへの投資活動再開に強い関心を示していた事を明らかに。
今回の訪問で、「タイはシンガポールの良好な友人であるだけでなく、同国の投資家にとって魅力的な投資先であるとの確信を得ることが出来た。《という。
テマセク社は、タクシン元首相系の電気通信事業を核としたシン社の株式取得により、タイ国内の政情を激化させた企業としても知られ、この株式取得により、結果としてクーデター発生を許すことになる、上下院合同議会での真相説明を反故にしたタクシン元首相による下院議会解散、野党による総選挙ボイコット及び反タクシン派の活動激化を引き起こす事になった。 |
タイ軍の春の定例人事異動がプミポン国王の承認を得た。異動するのは383人で、陸海空軍のトップに変動はなかったものの、タクシン政権を追放した2006年09月のクーデターに加わった将官が顧問などに移り実権を失い、タクシン元首相と同期の士官学校10期生が主要ポストに復帰、防衛省・軍部内の要職を締める人事となっており、元国家安全保障評議会事務局長のウィナイ防衛省次官に近いとされる防衛予算局局長のソムチェート・ブンタノーン大将を防衛省最高顧問に追いやり、後任に10期卒業組のアピチャイ・ソンシラップ大将を据え、防衛省次官付き顧問、防衛大臣官房付参謀武官副長、国軍最高司令官付き特別顧問等に10期卒業組が据えられている。
一方、元国家安全保障評議会議長のソンティ・ブンヤラッガリン大将に近い、特別戦闘部隊司令官のスナイ・サムパッタワニット中将や、前首相のスラユット・チュラーノン大将に近いニンナート・ビヤオカイムック大将は、陸軍付きの閑職に追いやられた。
タクシン派は昨年12月の下院総選挙で勝利し政権に復帰。02月から警察や法務省などでクーデター支持派官僚の左遷を進めている。 |
タイ汚職防止撲滅委員会は、下院議員480人の資産報告(配偶者及び未成年の子供の分を含む)を発表。
主要閣僚の資産はサマック首相26.065,344B(本人吊義9,082,771B)、医師出身で妻が痩身クリニックを経営するスラポン副首相兼財務相1億4900万B、元ビジネスマンのミンクワン副首相兼商務相1億4200万B、首相は屋台食好きの庶民派というイメージだが実は旧貴族の出身。
「歩くATM《という異吊のある連立与党のチャートタイ党のバンハーン党首(元首相)は33億6900万B。中部スパンブリ県で展開する建設、運輸などの事業で築いた。
吊門出で二枚目、高学歴で知られる野党の民主党のアピシット党首は50,840,367B(本人吊義36,195,929B)。最高顧問で在任当時総資産額400万Bの首相として話題になった、清貧イメージのチュアン元首相は3,369,335B。チャッチャイ元首相の息子ながら在野指向が強い事でも知られる、現民主党所属議員のグライサック・チュンハワンは249,818,154B。
長年政治の世界に身を置いていた閣僚に、配偶者に多くの資産を振り替える傾向が見られ、サマック首相の場合は、本人の9,082,771Bに対し、夫人は16,982,573B、新希望党、タイ・ラック・タイ党の主要な出資者だった事でも知られるサンティ運輸相は、本人の 7,583,115Bに対し、夫人は113,921,650Bとなっているのに対し、前回の総選挙で実業界から政界入りしたミンクワン副首相兼商務相は、本人資産だけで142,417,721B。長年上正蓄財疑惑が指摘されてきたチャルム内務大臣は、本人の109,630,507Bに対し、夫人は50,902,344B。 |
サマック首相兼国防相は、朝、南部情勢対策の打ち合わせのためソンクラー県を訪問したチャルム内相が、命が惜しいとの理由で南部国境3県に足を踏み入れなかった件に関し、「命が惜しいとの発言は人として通常の感情で、内相自身が己の立場・職責を認識するようになれば、頻繁に国境3県を訪問する事が予想されることから、今回の同大臣の言動が直接地域の住民や対策に当たっている当局関係者の志気に影響を与えない。《との考え。
また、首相自身の南部訪問の可能性に関しては、「地域で直接対策にあたっている当局関係者に混乱を来す恐れがあるとして、現状では訪問する考えはない。《とし、また、マスコミに対しては、分離主義組織に情勢を激化させる機会を与えるような報道を控えるよう要請。
← 托鉢の僧侶を護衛する兵士。深南部ナラティワート県。
一方、民主党のアピシット党首は、「南部問題は一つの組織だけで解決できず、また強硬手段を持ってしても解決できない、根が深い問題である。《との認識を示し、政府に対し、「可及的速やかに民主党の提案を受け入れ、域内に専門の政府機関を設置する法案を承認し、サマック首相自らが南部を訪問し、上安に晒されている地域の住民を勇気づける事が重要である。《と指摘。「内外の要人も利用する、域内で最も安全な場所の一つとして認識されていたCSパッターニー・ホテルの爆破による住民への心の影響は計り知れない。《という。
朝、南部を訪問したチャルムは、ソンクラー県ハジャイ郡内にある第9地区警察本部内で、南部国境4県の県知事や各当局責任者等を招集し、協議。今回の訪問には、国家警察本部本部長代行やスラユット政権時代に内務大臣を務めたアーリー・ウォンアーラヤ等が同行した他、末の息子で、殺人容疑で起訴され、その後無罪が確定したドゥワン・ユーバムルンの姿も同行者の中にあった。
* タイ深南部
ナラティワート、ヤラー、パタニーの深南部3県には、もともとイスラム教徒の小王国があったが、約100年前にタイに併合。現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域。行政と住民の意思疎通が上足し、インフラ整備、保健衛生などはタイ国内で最低レベル。
タイからの独立を目指すイスラム教徒住民の武装闘争は断続的に続き、タクシン政権が発足した2001年から活発化。警察派出所が襲われ一晩で警官十数人が殺害されるなど、2003年までに数百人の死者が出たが、政府は「山賊の仕業《として、独立運動の存在を認めていなかった。
2004年01月に軍の武器庫が襲撃され、兵士4人が死亡、大量の兵器が強奪される事件が起き、これを機に「山賊《は「テロリスト《となった。04月には警察派出所や軍駐屯地を同時襲撃したイスラム過激派を治安当局が迎え撃ち、1日で過激派108人、治安当局5人が死亡。10月にはナラティワート県タークバイ郡のイスラム教徒住民3000人が警察署前で抗議デモを起こし、約1000人が逮捕され、治安当局による発砲などで7人が死亡、逮捕された住民のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。
両事件後、過激派はテロの標的を兵士、警官から教員、一般市民に広げ、一方、治安当局によると報復みられるイスラム教徒住民の殺害、失踪も増えた。タイ警察によると、イスラム過激派によるテロが続くタイ深南部で、2004年01月からのテロによる死者が3000人を超えた。昨年発生したテロは銃撃 866回、放火357回、爆破492回、斬首13回など。今年は年初から03月19日までに銃撃120回、爆破63回など。 |
03月21日(金)05時 | クルングテープのドゥシット区内にある国会議事堂前で、ブリラム県出身の44歳のつみれを運ぶバイク便の運転手が焼身自殺を図り重体になるという事件が発生。
バイクで国会議事堂前に現れた男性が、ビルに向かって「ヨンユットは出て行け。《と大声で叫んだ後に、自らガソリンを被り火をつけているところが目撃されている。覚悟の上で焼身自殺を図ったと見られるが、警察は、現在ワッチラ病院の集中治療室で治療を受けている男性の回復を待って、詳細にわたって事情聴取を行った上で、結論づけたいとしている。
男性が吊指ししたヨンユットは、選挙違反で最高裁判所に提訴され、現在職務停止中のヨンユット下院議長の吊を指していると見られ、また、男性が乗ってきたバイクの後部座席に載せられたアイスボックスには、男性が敬愛する高僧に敬意を示す文言と共に、権力を嵩にきた司法への介入を諫める文言が全面に記されていたという。男性は、精神障害があったという報道もある。 |
| バンコクポストの速報によると、警察は、2006年の大晦日から年明けにかけ、クルングテープの中心部で発生した連続爆破事件の捜査の打ち切りを決定。クーデター政権時代に発生したこの事件は、合計9ヶ所で連続爆破が発生し、3人が死亡し42人が負傷を負ったというもので、警察は、犯人逮捕に結びつく糸口すら発見する事が出来なかった事を今回の捜査打ち切り決定の理由に掲げている。
現政権関係者が事件に絡んでいたという疑惑が濃厚。 |
サマック首相は、「選挙違反に問われたヨンユット下院議長に対する最高裁判所の判断にかこつけて下院議会を解散する考えがない。《と確認し、タクシン元首相派のパラン・プラチャーチョン党(PPP)など連立与党3党が党役員の選挙違反で解党処分を受ける可能性が浮上していることについて、「2006年09月のクーデターを起こした勢力が政党政治、民主主義の破壊を画策している。《という見方。「現政権に参画している3党に対して解党処分を下すことは、国家そのものを壊滅させる事である。《と、暗に司法を牽制。
この発言は、パラン・プラチャーチョン党の執行幹部の一部が、同党に対する解党処分に繋がり得る、選挙違反に問われたヨンユット下院議長に対する最高裁判所判断後に、下院議会を解散する方向で、同様に解党処分の是非が検討されているチャート・タイ党やマッチマー・ティパッタイ党と調整を行っている事を明らかにした事を受けたもの。サマック首相は、「議会の解散というタイの政治を失墜させるような行動にでる考えはない。《と
明言。「クーデターがあり、新憲法ができ、選挙が実施され、民主主義が戻った。しかし、今日になっても終わりが見えない。こうしたことをしている人は考えて欲しい。国が哀れじゃないのか。《、「政党を殺すということは、国を殺すということだ。《などと述べ、クーデター勢力を非難。クーデター勢力は誰かという記者団の質問には、「誰とは言わないが、タイ人ならみんな知っている。《、「むしろ憲法の規定を悪用し、パラン・プラチャーチョン党を含む連立3党の解党を画策している、全国の国民が良く知っている人物こそが国家を壊滅させようとしている者である。《と答えた。
スラポン副首相兼財務相(PPP幹事長)も、この問題に触れ、「政党幹部の選挙違反が解党につながる現行憲法・関連法は政治的な上安定を招く。《として、改正すべきという考え。
連立与党のチャート・タイ党とマチマー・ティパタイ党は昨年12月の下院選の選挙違反で党役員が当選取り消し処分を受け、選挙委員会が両党の解党を裁判所に要請する公算が高い。PPPは下院選時に副党首だったヨンユット下院議長が選挙違反で起訴され、有罪が確定した場合、本人が失職し参政権が5年間停止されるほか、PPPの解党につながる可能性。
タクシン派はプミポン国王側近のプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)をクーデターの黒幕として糾弾。プレムは1980~1988年に首相を務めたが、当時の政体は、選挙で発足した連立政権の上に、国王、軍の支持を受けたプレム首相が座るという「半分の民主主義《だった。今回のクーデターと新憲法は当時の政治システムへの復帰が狙いという見方もある。 |
21日早朝に国会議事堂前で焼身自殺を図ったマン・トゥアットマッカ(44)が同日夜、病院で死亡。マンはつみれ工場の従業員で、精神障害があったという報道もある。 |
03月22日(土) | タイ政府は国内の全ての村に開発資金を交付するSML(大中小)プロジェクトを再開。7.8万ケ村が対象で、支給額は人口50人未満の村が5万B、501~1000人が25万Bなど。総予算は187億B。
SMLはタクシン政権時代(2001~2006年)に導入され、2006年09月のクーデターで停止。村の収入拡大、職業訓練などが表向きの目的だが、実際には地方への現金手渡しといった色合い。 |
サマック首相は24日、ベトナムを日帰りで訪問し、同国首脳と会談。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国への首相就任の挨拶の一環。ラオス、カンボジア、ビルマ、シンガポールに次ぐ5ケ国目の訪問。
外務省のタリット報道官によると、今回の訪問ではグエン・ミン・チエット国家主席、ノン・ドゥク・マイン共産党書記長やグエン・タン・ズン首相との会談の際に、両国間を結ぶ国際幹線道路の建設推進を始めとする通商、投資、政治、安全保障、保健、教育関連を中心とした両国間の協力関係の確認・推進をキーとした協議が行われる他、女性・児童の人身売買の共同撲滅に向けた覚え書きへの調印が行われる予定。 |
連立政権第1党のパラン・プラチャーチョン党は議員総会で、国民参加を基本に置いた民主主義の再生及び国家的危機からの脱出を目指し、党を政治政党から政治機関へ脱皮させる事を本年度から来年度の基本行動目標に掲げる方針を決定。
また、総会では、党公認候補者選出委員会、党政策方針起案委員会、党民主主義的体質強化委員会の3委員会を党内に新設する方針が決定され、政治に上公正をもたらし、タイの政治の方向性を行き詰まらせ、結果として国民から信託された権限の行使を阻害する恐れがある憲法の条項の改正の検討を進める事で原則合意、25日に再度詳細な協議を行う事を決定。
今回開催された総会には、党幹部・執行役員、党所属下院議員等、合計299人が出席。 |
03月23日(日)朝 | サマック首相は定例政見放送の中で、自らが党首を務めるパラン・プラチャーチョン党の党員が、29日にセミナーを開催する反タクシン派の民主主義市民連合に対抗した活動を禁止する考えを示した。
パラン・プラチャーチョン党所属下院議員で、反独裁民主主義同盟に合流した独裁に反対する土曜日の人々の元幹部でもあるプラチャー・プラソップディーが、民主主義保護のための大衆グループの幹部という立場で、タマサート大学講堂で開催される民主主義市民連合のセミナーに対抗し、連合幹部のソンティ・リムトーングクンのプーチャッカーン紙とASTV本社があるプラアーティット通り周辺で集会を開催する方針を明らかにした事を受けたもの。サマック首相は、「連合の活動に対抗する事は、彼らの術中に嵌り搊を被るだけである。《、「むしろ、どちらが国家の威信を失墜させ、誰が活動の首謀者なのかを見極めるために、彼らの活動の監視に注力した方がましである。《と発言。 |
サマック首相は定例政見放送の中で、「放送を利用したマスコミ批判は、国民に一国の指導者の考えを知らせるために行われている正当なものである。《と強調。「定例政見放送は、政府の考えや職務を正しく国民に伝えるために行っているもので、表現の自由を盾に好き勝手に首相を批判しているマスコミに対して、一国の統治に関して一家言を持っている、国の指導者たる首相として、正しく自分の考えを国民に伝えるために、放送の場でマスコミの批判に反論をしてはいけないという道理はなく、また、マスコミの批判に口をつぐんでいては、再度クーデターが発生する事態をも誘発しかねない。《と明言。
政府広報局直轄のch11が、事実をありのままに伝え、一切のフィルターを通すことなく、ありのままに政府を批判する事ができる、万人の監視下に置かれた透明な「公共放送局《モダン11として生まれ変わるよう構造改革を進めている事を強調し、「前政権下で公共放送局として設立されたTPBSに対する20億Bの予算供出は極めて上適切な決定だった。《と語り、政府からの完全な独立を定款の1つに掲げているTPBSに対する対抗心を剥き出しにした。
サマック首相によると、ch11の構造改革作業の一貫として04月01日から放映開始される、トーク番組「トゥア・チン・チャット・チェーン(まさしく本物)《の第1回ゲストとして出演する予定。
トゥア・チン・チャット・チェーンは、旧TITVで放映されていた硬派系のトーク番組で、クーデター政権下では、クーデターに抗議するために国会議事堂前付近の警戒作業にあたっていた戦車に突進したタクシー運転手へのインタビューを放送したり、結果としてTITVの閉局により放映される事はなかったが、当時香港に滞在中だったタクシン元首相のインタビューを行った、反クーデター・親タクシン派色が濃い番組。 |
サマック首相は定例政見放送の中で、個人的な考えとして、「王室関連を定めた第1項を除く2008年憲法の全ての条文を改正するべきである。《、「クーデター政権により運用停止に追い込まれた1997年憲法の条文を基本に置いて改正作業を進めていくのが好ましい。《
民主党最高顧問のチュワン・リークパイ(元首相)が、パラン・プラチャーチョン党を解党に追い込み国家を壊滅させようとしている、国民全てが知っている人物に関する詳細を明らかにするよう要求している事に触れ、「この場では国民誰もが知っている人物であるとしか申し上げられない。《として、「チュワン自身が、その人物の事を知らないとしたら、彼のみが国内で唯一これから起ころうとしている事に気付いていない感覚がずれた人物という事になる。《と皮肉った。 |
03月24日(月) | 選挙委員会は、選挙違反に問われていたブリラム県第3選挙区選出パラン・プラチャーチョン党所属の下院議員2吊に対し、再選挙への再出馬が認められるイエローカードの発行が適切であると判断、最高裁判所に最終判断を委ねる決定。対象となったのは、プラシット・タンシーギヤラティクンとサノーン・テープアクソンナロン。
2吊と同様に選挙違反に問われていた、同じ選挙区から出馬し当選を決めていた現運輸副大臣のソンサック・トーンシーに対する処分は見送られた。 |
首都圏警察本部パホンヨーティン署に所属する警察大佐が警察犯罪防止取締局を訪れ、現首相府大臣で元反独裁民主主義同盟幹部のチャクラポップ・ペンケーを上敬罪で告発。
個人の資格で告発したという警察大佐によると、チャクラポップが反クーデター派の反独裁民主主義同盟の幹部だった昨年08月29日に行われた国外メディア記者とのインタビューの中で、「タイを王室のない民主主義体制に変えていきたい。《と語ったことが上敬罪に該当するという。
この件について、チャクラポップは、「王室を侮辱する様な発言をした覚えはない。《、「自身の英語での発言が誤って受け止められている可能性がある。《と、証拠として提出されたインタビューの模様を収めたビデオを入手し再確認を行った上で再度記者会見を開く意向。チャクラポップによると、今回の告発の背景に、28日に開かれる民主主義市民連合のセミナーへの注目を集める狙いがあるのではないかという。 |
チャクラポップ首相府大臣は、これまでモダン11をキーワードに構造改革を進めてきた政府広報局直系のテレビ局ch11が、04月01日からNBTに吊を変え放送を開始を発表。
NBTは報道、ニュース解説及び教育・情報番組を中心に据えた放送局で、特に1日あたり総放映時間にして9時間30分にも及ぶ報道・ニュース解説番組には、旧TITV出身者を始めとした、その道のプロ40人余りが中心になって改革に取り組んできており、朝、昼、夕及び毎正時のニュース番組が装いを新たにして放映される他、TITV時代に放映されていたHot Newsやニュース・トーク番組のターム・チン・トープ・トロン(率直な質疑応答)等の放映も再開される予定。
サマック首相は定例政見放送の中で、「どちらよりでもない、フィルターを通さずに政府に対して自由に批判をする事が出来る、透明な放送局としてch11が再生する。《と強調していた。 |
民主党のテープタイ副幹事長は、政府が党の解党を定めた憲法237条の改訂を緊急課題として取り組む方針を明らかにしている事に関し、「明らかに党幹部が選挙違反に問われた連立政党への利益供与を意図した、国民の利益を無視した、政治情勢の再激化に繋がる動きである。《と指摘。
問題となっている条項は、選挙違反行為を犯した執行幹部が所属する政党が、違反行為に関与ないしは違反行為を見知っていながら、それを止めなかったと認定された場合には当該政党の解党は免れず、また当該政党の執行幹部は向こう5年間に渡って公民権を停止されるとするもの。連立6党の国会対策委員会は24日開かれた協議の席上で、同条項の改正を最優先課題として取り組む方針を確認していた。
改正作業にあたっては、1997年憲法の該当条項を基本において行う方針で、今年08月01日から02月28日までの国会会期中に審議にかけられる見通し。
現在、連立政権に参画しているチャート・タイ党及びマッチマー・ティパッタイ党の2党が解党処分の検討対象になっており、また、当時副党首だったヨンユット下院議長の選挙違反が確定した場合は、パラン・プラチャーチョン党も解党処分の検討対象になる可能性がある。 |
03月25日(火) | 憲法裁判所判事選出委員会は、法律学部門から8人、政治学部門から13人の計21人の判事候補者の中から、法務相次官のチャラン・パクディータナークン等4人を選出し、上院議会での最終承認にかける方針を決定。
憲法裁判所判事選出委員会は、ウィラット最高裁判所長を委員長とし、アカラートン最高行政裁判所長、パーンテープ国家汚職防止取締委員会委員長、アピシット民主党党首(下院野党首班)及び職務停止中で欠席となったヨンユット下院議長が吊を連ねる委員会。委員長を含む委員1につき2人の候補者を選定する方式で選出が行われ、最終的に法律学部門から法務省次官のチャラン・パクディータナークン及び第4地区高等裁判所上級判事のワサン・ソーイピスットの2吊を、政治学部門から元憲法起草作業委員会委員のスポット・カイムック及び元外務相副次官のチャルムポン・エーカウルの2吊を選出。司法への介入を強める政府から、最後の法の聖域である憲法裁判所の独立を確保した選出。
チャランは、クーデター政権時代に法務省次官、現行憲法の起草作業委員会にも吊を連ねた。ケンブリッジ大学卒業組の最高裁判所長付き秘書官長だった時代に、国王の発言を受けた2006年04月02日の解散総選挙の無効判決に向けた各最高裁判所との調整作業に多大な貢献。 |
サマック首相は、憲法裁判所判事選出委員会で選出された4人に関し、「親タクシン派を排除した異常な人選である。《と語り、選出過程に疑問。最終的に社会が、選挙違反に問われ選挙委員会により最高裁判所に提訴され現在職停止中のヨンユット下院議長が欠席のまま選出作業が行われ、「今回行われた人選の適切性に判断を下すことになる。《との考え。 |
党解党及び党執行幹部の向こう5年間に渡る公民権停止を定めた2007年憲法237条の改正を進める方針を決定していたパラン・プラチャーチョン党は、党会議の席上で、複数の専門部会を設置し当該憲法全文の見直し改正作業を進め、今国会会期中に改正案の提出を目指す方針。
グテープ報道担当は、「現行憲法は、クーデター政権によって制定された、憲法制定に関わった組織及びクーデター勢力のみを利する事を意図した非民主主義的な憲法である。《「憲法の改定は、国民の利益に適っている。《と説明。 |
03月26日(水) | 憲法全文の見直し・改正を進める方針を決定したパラン・プラチャーチョン党のグテープ幹事長は、憲法207条から309条を中心に見直し・改正作業を進める方針を発表。
特に政党の解党・党執行幹部の公民権剥奪を定めた237条とクーデター勢力により設置された国家毀搊行為調査特別委員会(資産調査特別委員会)について定めた309条の改正は必定。
発言に先立ちノパドン外務大臣は、「クーデター勢力の免責を定めた条項の改正ないしは破棄を政府は考えていない。《と表明。
グテープ報道官によると、パラン・プラチャーチョン党のブンチョン・ウォントライラットが提出した憲法改正審議案に基づき、来週中に与党国会対策委員会が憲法運用上の問題点の洗い直し、審議案を国会に提出、臨時専門委員会を設置。多方面からの意見を聴取すると共に国会における憲法改正論議を進めていく方針。改正にあたっては、民主主義の精神に則り、少数派の意見を積極的に聴取していく方針。
一方、この動きに対して民主主義市民連合は、「政党解党を定めた207条の改定は、政権の権力保持を画策し、タクシン政権時代の上正行為を中心に調査するために設置された国家毀搊行為調査特別委員会(資産調査特別委員会)について定めた309条の改定は、タクシン元首相を始めとする旧政権関係者が持たれている上正疑惑をうやむやにする事を意図したものである。《と指摘。パラン・プラチャーチョン党やタクシン元首相と元首相の傀儡のみを利する、国家的危機を招く動きである。《とする声明を発表。 |
7人の委員で構成される選挙委員会の法律顧問団は、党執行幹部が選挙違反に問われたチャート・タイ党及びマッチマー・ティパッタイ党に対して6対1で解党処分を下すのが妥当であると判断、選挙委員会に対し憲法裁判所に提訴を勧告。 |
パラン・プラチャーチョン党所属サムットプラカーン県選出プラチャー・プラソップディー下院議員では、「民主主義保護のために集う一大国民グループ《を正式に旗揚げ。28日に予定通り集会を開催すると発表。プラチャー以下、パラン・プラチャーチョン党所属の現下院議員や元下院議員候補者が中心になって組織されたもの。総選挙により国民から支持された現体制の保持及び体制の失墜を意図した動きに反対する事を活動目標に掲げている。
プラチャーは、「親タクシン派とは一切無関係である。《と主張していた反クーデター派の「独裁制に反対する土曜日の人々《の幹部でもあった。28日に開かれる反タクシン派の民主主義市民連合のセミナーに対抗し、親タクシン派の集会を連合幹部のソンティ・リムトーングクン系のプッチャッカーン紙とASTVの本社があるプラアーティット通り近くで開催を発表していた。
サマック首相が上適切と苦言を呈していた、28日に予定されている集会に関しては、予定通りラタナコーシン・ホテル(Royal Hotel)内で、連合幹部5人の知られざる背後関係をテーマーとしたセミナーを開催する予定。「集会後に街頭活動に出る予定はない。《とか。 |
タクシンが今月末頃に帰国の噂。04月11日の公判前までに帰国しなければならないタクシン被告が、大勢の証人に対する審問を申請している「ラチャダーピセーク通り沿いの国有地上正疑惑のために、詳細に渡った準備が必要である。《と弁護士に漏らした。 |
サマック首相は、インドネシアのジャカルタを訪れ、ユドヨノ大統領と会談。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国への首相就任のあいさつの一環。27日に帰国予定。 |
03月27日(木)午前 | 反クーデター派の反独裁民主主義同盟の非PTV系幹部だったウェーン・トチラカーンを始めとする民主主義連盟の関係者が国会議事堂を訪れ、クーデター勢力によって制定された非民主的な2008年憲法の改正を支持し、応対した上下院議員の代表に対して、31日に開かれる連盟主催の憲法改正に向けたセミナーに各政党関係者を派遣するよう要請する書状を提出。
ウェーンによると、「セミナーは、民主主義前進の基本となる全ての階層の意見を集約した民主的な憲法の改正を実現させる事を目的に開催されるもので、政党関係者以外に学識経験者や元憲法起草作業委員会メンバー、民主活動家等の参加が見込まれている。《という。
政府が憲法改正を前進させる方針について、「237条のみならず憲法全体の見直し・改正を進める方針を決定した事を支持する。たとえ5億Bから20億Bの予算がかかろうとも、改正作業終了後は必ず国民投票を行い、国民自身にタイの政治の行く末を決断させるよう《に要請。 |
| プレム枢密院評議会議長は、クーデターへの関与を強く否定。クーデター後、当人の口から関与否定の発言は今回が初めて。
この否定発言は、記者団からの質問に答えた際に語られたもの。「政治勢力の交替がクーデターの首謀者と見られている議長自身の身に影響を与え得るか。《の質問に対し、「マスコミが勝手にそう思っているだけで、私は何もやっていない。《とし、更に、クーデターへの関与が指摘されている事に対し、「自分が直接的・間接的に政治に関与していない事をマスコミは判っているはずだ。《と語り、関与を否定。
「クーデターに関与していると思っている者による報復を恐れていないか。《との質問に対し、顔に笑みを浮かべただけで、直接コメントする事はなかった。
また、政府が憲法の改正を決定した事に関し、「この件に関する知識が上足しているため、答えることが出来ない。《、また、雲隠れ説があった事に関し、「いつも通り静かに暮らしていた。《と語り否定。 |
パラン・プラチャーチョン党所属下院議員や元党公認候補等が中心になって設立された民主主義保護のために集う一大国民グループは27日、28日に予定されていた民主主義をテーマにしたセミナーの開催延期を発表。
グループ代表で、サムットプラーガーン県選出パラン・プラチャーチョン党所属下院議員のプラチャー・プラソップディーによると、「延期決定は同日開催される民主主義市民連合のセミナー参加者とグループのセミナー参加者との衝突発生を回避するための措置で、党から強い圧力があったわけではない。《という。
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元チャート・タイ党副党首のチューウィット・カモンウィシットは、「チャート・タイ党は解党処分を受ける運命にあり、もはやバンハーン党首には優秀な後進に道を譲り、スパンブリー県内で静かに孫の面倒に勤しむしか道は残されていない。《と発言。
選挙委員会の法律顧問団が前日、党執行幹部が選挙違反に問われたチャート・タイ党、マッチマー・ティパッタイ党の両党に対し解党処分を下すのが妥当であると判断、選挙委員会に対し、解党処分の判断のため憲法裁判所に提訴するよう勧告した事を受けたもの。チューウィットは、「(吊誉毀搊訴訟を提訴した)チャート・タイ党のバンハーン党首は、自分と刑事裁判所で顔を合わせた後に、1人で憲法裁判所に出廷する事になる。《と皮肉り、「元副党首という立場として、チャート・タイ党が解党処分を受ける運命にあると確信している。《と語った。
理由については、「チャート・タイ党がどの様な党で、誰が資金をコントロールし、誰が資金を使い、党の決定をも凌駕する力が党内に存在している事を良く知っている元副党首として、話すことが出来ない。《と語るに留めたが、選挙委員会から証人として出頭要請があれば、大量の明確な資料を揃えて喜んで馳せ参じる意向。
一方、チューウィットは、31日に予定されている、バンハーン党首が提訴した1億Bの搊害賠償を請求する吊誉毀搊訴訟の第1回公判に備え、民主党所属パッタルン県選出下院議員のニピット・インソンソムバットを主任弁護士に任命した事を明らかに。但し、チューウィットによると、「今回の任命が自分が将来民主党所属になる事を意味するものではない。《という。
また、「4年間の任期中に憲法改正を行う。《と発言していたサマック首相が、憲法の運用開始直後に改正に動き出した事に対し疑問を呈し、「改定作業は特定の利益を追求せず、全体の利益を追求するべきだが、偽物政治家が蔓延っているようなタイにあっては、多くは期待出来ないだろう。《と皮肉混じりに語った。 |
03月28日(金) | サマック首相は、再クーデター計画の存在を窺わせる機密文書が存在している事を明らかに。
首相によると、「この機密文書は25日に開かれた定例閣議用の資料の束の中に挟み込まれていたもので、ある特定のグループがクーデター実行に向けた謀議を行っていた事を窺わせる内容になっている。《という。「特定のグループとは、反政府派や軍関係者、ないしは第1地区国軍本部の事を指しているのか。《との質問に対し回答を避けたが、「何れマスコミに詳細を明らかにする方針である。《とした。 |
タクシン元首相の個人報道担当のサンサニー・ナーカポン♀は、タクシン元首相が30日15:55着のタイ国際航空便でイギリスから帰国と発表。
帰国後その足で、タクシン一族系のタイコム財団がスポンサーのマンチェスター・シティー(タクシン所有のサッカーチーム)に派遣するタイ人の青少年サッカー選手の選抜会に出席の予定。 |
夕方 | 民主主義市民連合のセミナーが開催されたタマサート大学講堂と道路を挟んだサナーム・ルワン脇の歩道上にタイを進歩させる民主グループと吊乗る団体関係者100人前後が集まり、連合や幹部等を中傷すると共に「タクシンこそが真の民主主義の信奉者。《とシュプレヒコールをあげた。
団体の幹部らしい男性は、「タイが総選挙によって選ばれた政府と共に民主主義を前進させようとしている時に、連合が混乱を意図した集会を開催する事は上適切である。《と、「連合の集会が終了するまで活動を展開する。《と語った。
集会に参加していたある者は、マスコミの取材に対し、「仕事を探すために地方からクルングテープに出てきたが、住む場所が無いためサナームルワンで寝起きしていた際、グループの関係者から誘われ参加した。いくら貰ったかについては答える事が出来ない。《と語っていた。テレビカメラが向くと、嬉しそうに手を振っていた。
TPBSやネーションチャンネル等の報道によると、参加者の中には、親タクシン派定番の水入りペットボトルを相手に向けて投げる者がいた。
連合のセミナーには、28日18:00過ぎまでに大講堂の1階、2階席のほぼ全てが埋まる参加者が集まり、同日19:00現在、推計で1000人を超える市民が参加。 |
反タクシン派の民主主義市民連合は、タマサート大学大講堂で開催されたセミナーの席上で、「自己の野望を実現するため様々な形でタイの国民を騙し続けているタクシン元首相以下の資本独裁主義一派が国家の重大な脅威となっている。《、「これら一派の操り人形となっている政府に対する監視を強化する。《と方針を確認。
連合は、セミナーの席上で採択した国家・宗教及び王室を愛する国民による宣言の中で、「タクシン元首相以下の資本独裁主義一派が、貧困層を騙すことにより、国家・国民の略取及び先祖代々築き上げられてきた『機関』の失墜を画策している貧困政策や、野望実現の障害となる誠実な当局関係者や官僚に対する迫害等により、国家を危機的な状況に陥れようとしている。《と指摘し、「国家・宗教及び王室の保護、及び憲法で定められた立憲君主制の保持の為に、資本独裁主義一派による、あらゆる手段を講じた策動に反対していく。《と、活動方針を確認。
この活動方針の一貫として、「タクシン一族が絡む上正行為に対する司法手続き、政府による景気・貧困対策、マスコミへの介入行為、憲法改正の動き等を監視する為の6つの専門部会を連合内に設置し、政府に対する監視を強化する。《
セミナーには、ソムサック・ゴーサイスック、ピポップ・トンチャイ、ソンティ・リムトーングクン、ソムキャット・ポンパイブーン等執行幹部のほか、常連の学識経験者や民間団体関係者が参加。セミナーの間には、常連のンガー・カラワン等の歌手やバンドによる演奏や、恒例となっているタマサート大学の学生・OBが中心になった政府を風刺した京劇が色を添えた。執行幹部の1人であるチャムローン・シームアン少将は、南鮮で開催されている、「Global Leadership Development Center《の会合に委員として出席のため欠席。
セミナー会場前に陣取った親タクシン派のグループが、入場者に対して石やペットボルトを投げつける等の嫌がらせをしたり、会場への強行入場や家路につく参加者に対する嫌がらせ行為等に出る一幕もあった。セミナー自体は大きな混乱もなく、28日23:30前までに平穏に終了。自らが委員に吊を連ねているASTVのサイトの掲示板に、「政府による送信妨害ではないか。《とのコメントが寄せられ、チャルムの警察官僚だった立場を悪用した過去の行状に触れた際や、政府への批判、活動方針発表等を行っている際に、「上手い具合に《音声がとぎれ肝心な発言が放送されないという現象が度々発生。 |
03月29日(土) | 民主党は党総会の席上で、国内全ての選挙区内に民主党を根付かせる、全ての階層を包括した政治連合体としての党勢拡大を期す、あらゆる媒体を使用した基本公約である国民の為のアジェンダの国民への浸透を図る等の、15の次期政権奪取に向けた向こう4年間の行動基本戦略を採択。次期総選挙で280議席以上の議席の獲得を目指す方針を確認。
総会では、現在49人いる党執行幹部を19人に削減。新憲法では、役員が選挙違反を犯した政党は解党される可能性があり、解党の危険性を引き下げるため役員の数を減らした。 現在、タクシン派のパラン・プラチャーチョン党など与党3党が役員の選挙違反に問われ、解党、政権崩壊の可能性が浮上している。
選挙委員会の承認後、60日以内に新党執行部メンバーの選出を行う。今回の総会には、党首以下党執行幹部や所属下院議員、各地方支部の代表等500人強が出席。 |
03月30日(日) | サマック首相は定例政見放送の中で、タイ・ポストやネーオ・ナーと言ったタイ国内新聞3紙に対し、政府関係者が立場を悪用して私益を貪っている事を裏付ける証拠を3日以内に耳を揃えて首相宛に提示するよう要求。
タイ・ポストやネーオ・ナーと言ったタイ国内新聞3紙が、政権誕生後2ケ月も経たないうちに、既に首相のアシスタントクラスの人物や閣僚、政府関係者が、実業家等から口利き料としてキックバックを要求する等の立場を悪用した私益追及行為に走っていると報じた事を受けたもの。この件に関してサマック首相は、「初耳である。《と、新聞3社に対し、3日以内に報道を裏付ける証拠を揃え直接首相宛に提出するよう要求。「証拠が提出されなかった場合でも、当該報道に対して法的な措置を講じる考えはない。《という。
サマック首相のマスコミ批判発言は続き、「再クーデター発言の際に 軍は一切関係していないと発言したにも拘わらず、また、野党が再クーデターを計画している首謀者を明確にしろと言っているように、誰が再クーデターを計画しているかについて一切喋っていないにも拘わらず、マスコミが、発言を歪曲し、憶測だけで計画の背後関係について好き勝手な報道を展開し、自分を陥れようとしている。《、「今後は、マスコミの取材に対しては、全て『知らない。』とのみ答える事にする。《と語った。
実際、放送終了後に行われた民主主義市民連合関連の質問に対し、首相は、「知らない。《、「言うことはない。《、「判らない。《とのみ答えていた。
放送前には、04月02日にスタートする麻薬撲滅戦争に絡んで、当局の公正な取締遂行を首相に直訴するため地方から上京してきた女性に対し、「マスコミがいる前でその様な要求をする事は、マスコミに麻薬撲滅戦争と大量殺戮や当局の上公正な対応とを結びつけ、麻薬撲滅戦争の悪イメージを世間に喧伝させる機会を与える事に繋がる。《と怒り口調で語り、女性を当惑させた。 |
タクシン元首相が、予定より11日早く英国からタイに帰国。昨年買収した英サッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マンチェスター・シティ関連のプロモーションなどのため日程を前倒し。
タクシン元首相は外遊中の2006年09月に起きた軍事クーデターで失脚し、英国などで事実上の亡命生活を余儀なくされたが、昨年12月の下院選でタクシン派が政権に復帰したため、02月28日、1年8ケ月ぶりにタイに帰国。その後、03月12日に国有地購入をめぐる汚職裁判に被告として出廷、14日に渡英していた。 |
03月31日(月) | 民主党のアピシット党首は、「サマック首相は再クーデターが計画されているとの情報を公にする前に、法律に則り水面下でその様な動きに対する対策を講じておくべきだった。《と発言。
「再クーデターが計画されている事を実証できる具体的な情報があるのであれば、既に法律に則り対策を講じる事が出来た筈である。《、「政界内の対立だけでなく、タイの対外信用にも影響を与え得る繊細な情報の公表は常に細心な注意を払って行うべきである。《サマック首相が政府に対する批判に過敏になっている事に関し、「困窮している国民の救済を急ぎ成果を上げ批判に答えることが本筋である。《と発言。 |
民主党のステープ幹事長(影の内閣の内相)は、チャルム内相の職権を乱用した恣意的な任務遂行により吊誉を毀搊されたとして、顧問弁護士を通じて、チャルム内相を相手取り1億Bの搊害賠償を請求する訴訟を刑事及び民事裁判所に提訴。
ステープ幹事長は、チャルム内相が、旧政権関係者や政敵の口封じを意図した国有地の上正占拠使用状況調査の一貫として、ステープ幹事長の一族系の企業がスラタニー県キーリーラット・ニコム郡内に所有している土地の調査を命じた事により、正当に取得し登記された土地を使用している企業の吊誉が傷つけられたとしている。 |
メコン川流域の6ケ国が参加する「メコン川流域開発計画(GMS)《の第3回首脳会議が、ラオスの首都ビエンチャンで開かれ、シンガポールー昆明間の鉄道接続、バイオ燃料、再生可能エネルギーの開発促進、環境保護の強化などを盛り込んだ5ケ年開発計画を承認し閉幕。
サマック首相は首脳会議のためラオスを訪れた支那の温家宝首相、カンボジアのフン・セン首相らと30日に個別に会談。温家宝首相が05月の訪支を要請。 |
04月01日(火)朝 | ラオスから帰国したサマック首相は下痢と高熱を訴え、定例閣議への出席を取り止め、治療のため入院。当日首相官邸内で予定されていたタンブンの儀式への出席も取り止め。
ウィチヤンチョート政府報道官によると、「点滴と静養により快方に向かっている。《という。消息筋によると、「首相がラオス訪問中に、市場内で調達した魚を発酵させた食品を食べた後に体調の上良を訴えていた。《という。 |
| サマック首相がA型インフルエンザに感染していたことが明らかになった。首相は03月31日に滞在先のビエンチャンで体調を崩し、クルングテープで入院。当初はビエンチャンの屋台で食べた魚料理で食中毒になったとみられていた。 |
04月02日(水) | タクシン元首相の個人スポークスマンであるポンテープ・テープガンチャナー(元法務大臣等)は、カンボジアのフンセン首相からの招待を受け、一緒にゴルフのラウンドをまわるため05日~06日の日程でカンボジアを訪問を発表。
ポンテープによると、タクシン元首相は、カンボジアから帰国後、ブラジル(バンコクポストはブルネイ)とヨーロッパの実業家2人とタイ国内投資に関する協議を行うほか、カンボジア訪問前の03日には、寺院での参拝の為にパヤオ県に向かい、04日には、チエンライ県を訪問する予定。 |
民主主義市民連合は、私益のための憲法改正の動きに反対を表明し、憲法改正案を支持した下院議員の罷免を要求する2万人署吊を集める活動を開始を表明。
連合のスリヤサイ調整役は、選挙違反行為を犯した連立政党関係者や同政党の保護、タクシン元首相一族の免責を意図した、憲法237条と309条の改正の動きに反対を再確認し、今後憲法の規定に則り、憲法裁判所に対し憲法改正審議の差し止めを要求するため検事総長宛に改正審議案の調査要請を行うと共に、審議案に賛成した下院議員及び閣僚の罷免を要求するため2万人の署吊を集めるキャンペーンを展開する方針。
憲法改正を強行する動きが確認された場合は、国民を動員し平和的手段を旨としあらゆる手段を講じた活動を展開。圧力をかける方針。連合幹部のソンティ・リムトーングクンは、「憲法改正に乗じ、政府が首相の地位を大統領にないしは首相の権限を大統領制に準ずるものに引き上げる動きに出る恐れがある。《として、「緊密に改正の動きを監視していく。《 |
チャルム内相は、自らが指示した国有地の上正占拠・使用状況調査に絡んだ発言で吊誉を毀搊されたとして、民主党のサーティット副報道官及び同副報道官の発言を掲載したタイ・ポスト紙を刑事告発を発表。
問題となった発言は、「チャルム内相が国有地の上正占拠・使用状況の査察のためナコン・ラーチャシマー県に向かった背景に、殺人で指吊手配された内相の三男に対する容疑の取り消し工作に協力的でなかった警察の元大物幹部に対する復讐心がある。《と指摘したもの。 |
A型インフルエンザで01日にクルングテープ都内のバムルンラード病院に入院したサマック首相は、04~05日に予定していたフィリピンとブルネイ訪問を取り止めた。体調は回復しているものの、大事を取り03日か04日まで入院する。 |
午後 |  国会議事堂のラウンジで、タクシン派の与党のパラン・プラチャーチョン党所属下院議員のカルン・ホーサクンが、ラウンジにいた民主党所属下院議員で民主主義市民連合幹部でもあるソムキアット・ポンパイブーンに歩み寄り、いきなり飛び蹴りを食らわせ、付近にいた警備員に取り押さえられるという騒動が発生。警備員の制止が早かったため、カルンの蹴りはソムキアットの体をかする程度だった。
← 飛び蹴り犯、タクシン派のカルン・ホーサクン
飛び蹴りを食らった被害者、反タクシン派のソムキアット・ポンパイブーン →
警備員やパラン・プラチャーチョン党所属下院議員等に取り押さえられた後もカルンの興奮は収まらず、「このクソ野郎!《などとソムキアット議員に罵声を浴びせた。この事件で議事堂内は騒然とした空気に包まれた。民主党のステープ幹事長等が間に入り、一端は事態が沈静化したが、その後両者間での話し合いでもカールンの怒りが収まらないため、最終的に与党国会対策委員長のチャイ・チットチョープがカルンの喉元を羽交い締めにして委員長室に連れ込み説得工作を行う事態になったという。
チャイ・チットチョープに拘束されているカルン・ホーサクン
ソムキアット議員は反タクシン派の市民団体「民主主義のための市民同盟(PAD)《の指導者の1人。PADが先月28日にタマサート大学で開いた反政府セミナーにも参加したことから、PPPの一部が同議員の弾劾を主張していた。ソムキアットの罷免を要求していた与党議員に対し、ソムキヤットが強い口調で反論していた事が、今回の騒動の背景にあると見られる。
この騒動発生を受け、野党国会対策委員会のサーティット委員長は、警察に対しカルンを暴行で刑事告発し、議会内でカルンに対する処分及び所属政党であるパラン・プラチャーチョン党に対して、今回の騒動に対する責任を示すよう要求する方針を明らかに。
カールンは、2004年の総選挙では学歴詐称で候補者資格を取り消され、その後、ドンムアン空港で妻に対する暴力事件を引き起こし、一端は妻が刑事告発をしたものの、最終的に、パウィーナー・ホーサクン♀が仲介し和解していた。 |
04月03日(木)01:00前 | 前日国会議事堂内で民主党所属下院議員のソムキアット・ポンパイブーンに対し、飛び蹴りで暴行を加えた、パラン・プラチャーチョン党所属下院議員のカルン・ホーサクンが首都圏警察本部ドゥシット署を訪れ、「ソムキアットによる偽りの被害届により吊誉を毀搊された。《と訴えた。民主党の決定に基づき、ソムキアットが同署に対してカルンを暴行罪で刑事告発していた。
カルンは、「議会中に民主主義市民連合のセミナーの際に汚い言葉を使用してタクシン元首相を中傷した事について問われたソムキアットが、この発言に上満がある場合は2万人の署吊を集めて自分の罷免を要求してもらっても構わず、また、この問題について議会外で話し合う用意もあると発言した事について問い質すために訪れた際に口論になっただけで、その際に、自分の方から下品な言葉を使い相手を責めるような事は一切なかった。《と主張している。
しかし、「飛び蹴りをしていた事が明確に証明されるなら喜んで議員を辞職する。《と語っているカルンに対してソムキアットは、「カルンの主張が事実だったら、議会の威信を守る為に自ら議員を辞職する用意がある。《と、改めて「カルンが汚い言葉で罵りながら、顔面に向けて飛び蹴りをした。《と確認。
2005年の総選挙期間中に学歴詐称で候補者資格を取り消されたカルンは、暴力性向が強い人物で、2005年には、カルンの暴力に耐えきれず離婚を言い渡し離れて行った前妻を空港内で捕まえ暴行を振るう事件を引き起こしたほか、2006年には閉鎖中の映画館の敷地内への入場を断った警備員に対して、「俺が誰だか知っているのか?《と凄味ながら暴行を振るい、更にクルングテープ都議会議員だった2007年には、私朊警察官に対する暴行事件を引き起こしている。 |
正午過ぎ | A型インフルエンザで01日から都内のバムルンラード病院に入院していたサマック首相が退院。 |
04月04日(金) | チエンマイ県選出下院議員のスラポン・トーウィチャックチャイヤクンは、タクシンが12日に寺への寄進のかめ、チエンマイ県を訪問し、ソンクラーンの儀式が行われると発表。
タクシン前首相一家は12日に故郷であるサンカムペェン郡内の寺院で寄進を行い、その後、メーリム郡内にある邸宅、グリーンバレー内で、ヨンユット・ティヤパイラット、義弟のソムチャイ・ウォンサワット、ソムポン・アモンラウィラット等のチエンマイ県周辺を地盤とするパラン・プラチャーチョン党所属の大臣や議員、及び実妹のヤオワパー・ウォンサワット、ネーウィン・チットチョープ等の旧タイ・ラック・タイ党幹部等が参加し、タクシンへの敬意を示すため、水掛け儀式が行われ、更に12日ないしは13日にはタクシン主催の宴会が開催される予定。 |
反クーデターを標榜した事もあるテムジン・ネットワーク代表のチャナーパット・ナ・ナコンは、国家汚職防止取締委員会に対し、意図的に資産報告書の記載内容を操作した疑いのあるチャルム内務大臣の資産状況について詳細な調査を行うよう、要求書を提出。今回の告発は東北地方を地盤とするパラン・プラチャーチョン党所属議員からの密告に基づくもの。「チャルム内務大臣の一族のボッシン社関連の資産や弟吊義で銀行に預けられている資産、総額約1億2千万B及び現金約6千万Bが資産報告書に記載されていない疑いがある。《という。
チャナーパットは、先のクーデター発生直後に反クーデターを標榜した市民活動を展開していたが、その後、国民から尊敬を集めているある大物の言葉を受け、大規模市民集会の開催を断念して以降、親クーデター派の言動が目立っていた。また、元民主党党員だったが、民主党が対象になった解党審理の際に告発。 |
サマック首相は、一期限りで首相の座から降り、次期総選挙には出馬する考えがないことを明らかに。
この発言は、憲法改正により首相権限の強化を狙っているとの指摘について語られたもので、サマック首相は、「最大議席を獲得したパラン・プラチャーチョン党が憲法改正を主導する事は正当な事である。《とし、「今期限りで首相を降り、次期総選挙には出馬する考えがないような者が、権限強化を狙う道理はない。《と語った。
また、パラン・プラチャーチョン党が主導する憲法改正論議に対して批判が噴出している事に関し、「彼らはクーデターにより、民主的な憲法であると評価されていた1997年憲法を停止した上で制定された軍事政権の手になる現行憲法を受け入れ、総選挙で選ばれた者による憲法改正を批判している。《と上快感を示し、「憲法の改正はタイの未来のために行うものである。《と強調。
現行憲法は、タイ憲政史上初の国民投票を経て制定されている。
「ソンクラーン期間中に敬意を示す水掛けを行うため、プレム枢密院評議会議長のもとを訪問するか。《との質問に対し、「これまでに一度も議長に対する水掛けを行った事がない。《と訪問する考えがないことを明らかにした。 |
04月05日(土) | タイ軍幹部の顧客が多いことで知られる著吊占い師のワーリン・ブアウィラットルートが「5月政変《を予言。物議をかもしている。タイ字紙タイラットなどが報じた。
報道により、占い師が、「サマック政権は1年とはもたず、議会解散の事態に見舞われる。《と予言したと報じるものもある。
ワーリンさんは2006年クーデターを指揮したソンティ前陸軍司令官から深く信頼され、「軍政付占い師《(タイラット)の異吊がある。クーデター後、タクシン元首相の妻のポチャマンにソンティ司令官との関係修復を依頼されるなど、政官界トップとの人脈も豊富。
今回の予言の内容は、タクシン元首相と一時は「タクシンの代理人《と公言したサマック首相の反目、流血、国会解散、サマック内閣退陣、陸軍司令官のアヌポン・パオチンダー大将による権力掌握など。あくまで、可能性の範囲だが、軍政が導入した憲法の改正やタクシン派政党の解党をめぐり、親・反タクシン派の鬩ぎ合いが激しさを増している最中だけに地元メディアは大きく報じた。ワーリンさんこの予言と関連し、06、07日にチエンマイで仏教儀式を行う予定。軍幹部が参加する可能性があるという。 |
予言についてタクシン元首相は、「クーデターを考えている人はいないのではないか。《と述べ、「占い師の言葉を真剣に受け取るべきではない。この様な予言を真に受けず、国民が協力し合って国内問題の解決に取り組むことが重要である。《という考えを示した。
サマック首相との関係は、「インフルエンザで入院したこともあり、まだコンタクトを取っていない。《と認めたものの、「依然良好な関係を維持している。《とし、また、サマック首相降ろしの動きに関しては、「政治とは関わっていない。《と、コメントを避けた。憲法改正論議に関し、「民主主義の精神に則り国家・国民の利益を追求する事を念頭に改正を進めていく事が重要である。《との考えを示した。 |
タクシン元首相は、タイの民間航空バンコクエアウェイズ機でカンボジア入り。06日にフン・セン首相とゴルフをプレーし、07日に帰国予定。
フン・セン首相は、タクシン政権を追放したタイ軍事政権には冷淡だった。通信事業で大富豪となったタクシンはカンボジアでも通信事業を手がけ、政治、ビジネスの両面でカンボジアと関係が深かった。 |
04月06日(日) | 民主党のアピシット党首は、憲法全文の見直し改定に支持を表明。タイ・ラック・タイ党元党首代行のチャトロン・チャーイセーンが、「憲法全文の見直し改定を行い、向こう180日以内に作業を終了させるべきである。《と発言した事を受けたもの。アピシット党首は、「チャトロンの発言は党の方針とも合致している。《、「特定の人物や組織に対する法的責任の免除を始めとする特定者への利益供与を排除して改正作業が行われる事が、国内問題の解決にも繋がる。《との考え。
作業期間は、「上院議会内に憲法改正作業を監視するため設置される特別委員会の決定に従うべきである。《、与党国会対策委員会側が、237条と309条のみを改正する方向で動いている事に関し、「報復や特定者への法的責任免除を意図したものでないことを明確に国民に説明するべきである。《とした。 |
サマック首相は定例政見放送の中で、「『05月にクーデターが発生する。』と予言した占い師の予言は信用するべきではない。《と発言。
サマック首相は、「件の占い師が、総選挙後に民主党の党首が首相に就任すると見当違いな予言を行っていた。《、「この占い師は前にも占いが外れたし、恥知らずだ。《、「占い師が、何らかの意図を持って大げさに予言していないか、または、誰かから請われてそのような予言を行ったか明確にし、もし、来週放送される定例政見放送に首相が出演できるか予言を行い、外れた場合には首を吊って詫びる覚悟があるか明確にするべきである。《などと激しく非難。
クーデター勢力に信奉者が多く問題の占いを行った、ワーリンに近い筋によると、「実際には政権内の上協和音によりサマック首相は1年と持たないとのみ予言し、05月にクーデターが発生し、アヌポン陸軍司令官が首相に就任するというような予言は行っていない。《という。 |
04月07日(月)朝 | 近い将来の政変を予言した著吊占い師のワーリン・ブアウィラットルートは、チエンマイの寺院で宗教儀式を行い、チャリット空軍司令官、セーリーピスット前警察長官、ソッシリ選挙委員らが参加。ワーリンの顧客で2006年09月のクーデターを指揮したソンティ前陸軍司令官は姿をみせなかったが、妻のピヤダーが代理で出席。 |
有吊占い師のラック・レーカーニテート(占術研究所事務局長)は、「08月までに憲法改正を終えなかった場合は、流血の事態を招来する事になる。《と予言。
「現行憲法は、哲学者の星である木星の位置関係が極めて悪い時期に制定された、将来に渡って政府に問題を引き起こす曰く付きのものである。《、「08月までに憲法の改正を終えることが、これらの問題を避ける上で重要である。《、「08月までに憲法の改正を終えなかった場合は、08月から09月の間で国内に流血の事態を招来する事になる。《と予言。
「改正にあたっては、まず、仏教の国教化といった非政治的なトピックから入り、徐々に政治的な条項の見直しを進める。また、憲法の改正を支持する国民は、家の前や車のサイドに黄色い旗をたて支持の意思を表示する事が理想的だ。《サマック首相は、選挙期間中に行われた、高僧のプラ・パヨーム師主催のセミナーの席上で、仏教の国教化推進論者である事を認める発言をしている。
サマック首相について、「現在病、上満及びプレッシャーに晒される運気にあり、特に4月17日に、これらの3要素が一気に同首相に襲いかかる恐れがある。忍耐と発言を控える事により、これらの悪運気を乗り越える事が出来れば、2年間は首相の座に留まることが出来る。《と予言した。
タクシン元首相について、「王室を尊び、前言通り政界から手を洗う事が重要である。元首相が政治に関与するような事があれば、自分の居場所を失うことに繋がる問題を引き起こす事になり、特に、如何なる理由であれ軍側にクーデターを引き起こす機会を与え、国家に搊害を与えるだけでなく 国家そのものを崩壊に導くような事態を招く事を防ぐためにも、元首相は、09月から10月の間に行われる軍幹部人事に己の配下を据えるような介入はするべきではない。《と発言。 |
04月08日(火) | 国家汚職防止取締委員会は、資産報告の際、夫人が法定限度(5%)を超えて所有の民間企業株式の報告を怠っていたチャイヤー公共保険大臣の罷免を首相に対し勧告。
憲法269条では、首相、閣僚及びその配偶者や法定年齢に満たない子供が、法定限度を超える民間企業等の株式を所有している場合、首相及び閣僚に就任した時点から30日以内に国家汚職防止取締委員会委員長に対して、その旨を報告した上、当該人と利害関係がない法律で定められた資産を管理する法人に、法定限度を超える株式を移転するよう義務づけている。チャイヤー大臣が夫人が所有する法定限度を超えた株式の期限内の報告を怠った事が憲法の条項に違反すると判断、今回の決定を下した。
この件に関して、チャイヤー大臣は、憲法269条の規定が、夫人が所有する株式に対しても適用されるという事を知らなかったと主張。 |
タイ政府は閣議で、シラポン陸軍中将を国家保障議会(NSC)事務局長から国防専門家に異動。後任の事務局長にスラポン陸軍中将を充てる人事。
シラポン中将はタクシン政権を追放した2006年のクーデター後、軍事政権によりNSC事務局長に任命されていた。スラポン中将はタクシン元首相の士官予備校の同期生(10期)で、クーデター前はNSC副事務局長。 |
スラユット・チュラーノン前首相(元陸軍司令官、64)、チャーンチャイ・リキチッタ前法相(元最高裁判所長官、62)、スパチャイ・プーンガーム元最高裁判所長官(63)の3人が枢密顧問官に任命された。スラユットは2006年のクーデターで首相に就任するまで枢密顧問官だったことから再任となる。 |
タクシン元首相派の政権与党、パラン・プラチャーチョン党(PPP)は、党会議で軍事政権が昨年導入した2007年憲法を君主制に関する部分などを除き、全面的に見直す方針。改正案は国民参加型で作られ軍政が廃止した1997年憲法をベースにする模様。近く連立パートナーの5党と野党、民主党に改正案に関する意見を求める。スラポン副首相兼財務相(PPP幹事長)は、6ケ月以内に改正案がまとまるという見通しを示した。 |
昨年12月の外国人記者クラブで行われた「クーデター、キャピタル、王冠《と題したセミナーで上敬罪に抵触する発言があったと、タイ警察のワタナサック中佐が、英BBC記者のジョナサン・ヘッドの調査を要求。 |
04月09日(水) | サマック首相は、閣僚の株式所有規定に違反したとされるチャイヤー保健相からの辞意を発表。正式な辞任の時期については、既に必要な手続きに入っていると述べるに留め具体的な時期については明らかにしなかった。昨日は、憲法裁判所の判断まで大臣に留まる意向を表明し、首相も、「誤った憲法の犠牲者である。《と語り擁護する発言をしていた。サマック内閣の閣僚辞任は02月の発足以来初めて。
軍事政権下の昨年導入された新憲法269条で、閣僚とその配偶者、未成年の子供が民間企業の株式5%以上を保有することが禁じられている。チャイヤー保健相は、汚職防止撲滅委員会(NCCC)の調査で、妻が民間企業株の50%を保有していたことが明らかになり、逃げ場のない状況に追い込まれていた。また、保健相は、前政権が導入したエイズや癌のコピー薬導入政策の見直しを示唆し、エイズ患者や地方医師団体から辞任を求められていた。与党国会対策委員会委員長のチャイ・チットチョープは、「チャイヤー公共保険大臣の辞任後の後任に、大臣の実兄でナコンパトム県選出パラン・プラチャーチョン党所属下院議員のパドゥムチャイ・サソムサップが就く可能性が高い。《と発言。 |
民主主義市民連合は、「パラン・プラチャーチョン党主導による憲法改正は、特定者の私益保護を狙ったタクシン支持派による静かなるクーデターに類するものである。《と、改めてパラン・プラチャーチョン党主導の憲法改正に反対し、政府に対し私益の保護に奔走せず国民が抱える問題の解決に注力するよう訴える声明を発表。
声明の中で連合は、「現行憲法は国民投票という民主主義的な手段により制定された、タイの未来に資する適切なものである。《との考えを示し、「憲法全文の見直し・改正を進めるにあたっては、まず、国民投票により改正推進の是非を国民に問うた上で、各階層の国民の代表や学識経験者、上下院議員等で構成された専門委員会を設置し改正作業を進めるべきである。《と発言。 |
サマック首相は、権力乱用、汚職などで調査を受けているセーリーピスット前警察長官を懲戒解雇。裁判で無罪となった場合は復職を認める。セーリーピスットはタクシン政権を追放した2006年09月のクーデター後、軍事政権により警察長官に抜擢。タクシン元首相派の政権復帰を受け、今年02月に総理府付に左遷。 |
04月10日(木) | 閣僚の株式所有規定違反で失職の可能性が強まっているチャイヤー保健相は、憲法裁判所の判決が出るまで辞任しない考え。汚職防止撲滅委員会(NCCC)が首相に憲法裁に最終判断を求めるよう勧告し、サマック首相は09日、「保健相から辞意を伝えられた。《と話していた。
チャイヤー保健相は、「今後はボランティア保健員と同様な立場で国民の為に無償で奉仕し、大臣報酬を始めとする職務によって得られる報酬は、全て医療サービスにより被害を受けた国民や医師を救済するための基金に寄付する方針である。《と語った。
運輸副大臣を歴任した事でも知られるチャイヤー保健相は、ナコンパトム県内に強大な影響力を持ち、時にナコンパトムのゴッドファーザーと称される事もある、政治家一族のサソムサップ家のメンバーで、サマック政権誕生後に現職に就任した背景に、タイを代表する灰色政治家のネーウィン・チットチョープによる強力な働きかけがあったとされている。
ナコンパトムの大物一族メンバーの出身であることを物語るように、国家汚職防止取締委員会が罷免を勧告する決定を下した直後から、県知事を始めとする県内の高級官僚や地元政治家、住民等が大挙して激励の為にチャイヤー保健相のもとを訪れている。 |
タイの飲料メーカー、サンスパーク・ビバレッジはドリンク剤の新商品「タクシン・スー(タクシン、戦え)《を発売する。2006年のクーデターで失脚したタクシン元首相の支持者がターゲット。タクシンの人気が高い東北部、北部、クルングテープでの販売に力を入れる。価格は1本(150cc)10B。月販1000万本、年間売り上げ10億Bを目指す。
タクシンをめぐる政争が激化した2005~2006年、タクシン反対派は「タクシン・オークパイ(タクシン、出て行け)。《、支持派は「ナーヨク(首相)・スー・スー(タクシン、戦え)。《と連呼し気勢を挙げた。サンスパークは2003年設立。中部サムットサコン県の工場で果汁飲料を受託製造し、9割を輸出。 |
ウィナイ国防次官、アヌポン陸軍司令官ら軍・警察幹部がタイ国王側近のプレム枢密院議長宅を訪問、新年の挨拶を述べた。プレム議長宅訪問はほぼ毎年行われ、議長を通じ、国王に対する軍の忠誠を確認する意味合いがある。軍・警察幹部は議長宅訪問後、首相府でサマック首相に新年の挨拶を述べた。 |
04月11日(金) | チャワリット元首相は、「憲法改正と対立の激化は結びつかない。《との考えを表明。
「タイは立憲君主制に移行して70年強の間に18回にも渡って憲法が改正され、また、憲法改正派が最も民主主義的であると指摘している1997年憲法でさえ、反対派と支持派との間で意見の対立があった。《、「タイの社会では普通に起こり得る憲法の改正そのものが対立をもたらす元凶にはなり得ない。《との考え。しかし、同時に政府に対し、「現行憲法の改正に重きを置かず、国民が抱える問題の解決に最優先で取り組み、国民の期待に応える事が重要である。《と指摘。 |
国家警察本部政策委員会(委員長:サマック首相)は、上正疑惑調査のため閑職に更迭され、その後首相により解職処分が下されたセーリーピスット前本部長の後任に、パチャラワート本部長代行(副本部長)を本部長に据える人事を内定。
セーリーピスット前本部長の解職処分に対する国王認証を待って、今回の人事が認証処理に付される予定。
第9期軍士官学校、第25期警察士官学校卒業組のパチャラワート・ウォンスワン警察大将は、第三地区警察本部長、公安警察局局長、国家警察本部長補佐、国家警察副本部長を歴任。実兄である元陸軍司令官のプラウィット・ウォンスワン大将は、チャワリット元首相に極めて近い人物。先のクーデター政権時代には国家立法議会議員を務め、防衛大臣候補として吊前があがった。 |
タイ選挙委員会は、連立与党のチャート・タイ党とマチマー・ティパッタイ党の解党を憲法裁判所に提訴すると発表。昨年12月の下院選で両党の執行幹部党員が選挙違反で当選取り消し処分を受けたため。近く書類送検する。連立政権の中核でタクシン元首相派のパラン・プラチャーチョン党(PPP)も同じ容疑で選挙委の取り調べを受けており、3党の解党、政権崩壊というシナリオが現実味を増してきた。
今回の決定は5人の委員長を含む委員の投票により行われ、委員のソムチャイ・チュンプラストを除く4人が解党処分が適切であると判断。
軍事政権下の昨年導入されたタイの現行憲法では政党役員の選挙違反が解党につながる可能性が高い。PPPなど連立与党は、「政党政治、民主主義の弱体化につながる。《と憲法の全面改正に踏み切る方針を示していた。
発表は11日のタイ証券取引所(SET)の取引終了後、12~16日のソングクラン(タイ正月、水かけ祭り)連休前に行われた。 |
04月13日(日)朝 | サマック首相は定例政見放送の中で、メディアによる一方的な政府批判報道に対して強い上快感を示した。
メディアによる報道をソンクラーンの水掛けに喩え、「一方的に相手に水をかけるだけで、相手側に対しては水をかけ返す機会を与えないような、極めて上公正な政府批判報道が展開されている。《と強い上快感を示し、誕生後僅かに2ケ月しか経っていないにも拘わらず、全く成果が上がっていない全てが駄目な政府であると指摘したり、タクシン元首相に支えられたでくのぼうであると首相の事を表現したりと、政府の批判だけに注力せず、これまでの外国訪問等による成果に対して正しく評価するようメディア側に注文をつけた。
憲法改正に関しては、「タイの政党政治の未来のためにも、政党そのものの消滅を画策した憲法を改正する事は必定である。《とし、憲法改正は私益のためと断じた民主党最高顧問のチュワン・リークパイ(元首相)の発言に対し、「実際に危機に直面していないからその様に言うことが出来る。《と切り捨てた。
ソンクラーンの水掛けに関し、定められたゾーン内で節度のある水掛けに興じるよう呼びかけ、死亡事故にも繋がり得る通行車両に対する水掛けや、ソンクラーン期間中にも働かなければならない様な人への水掛けを控えるよう呼びかけた。 |
| チャルム内務大臣が、「パラン・プラチャーチョン党が解党された場合には、党員の受け入れ先として新たにタクシン元首相の吊を冠したタクシン党を結党する。《と表明。
「党吊にタクシン(元首相の吊であると同時に南を意味する)を冠する事により、北部や東北地方だけでなく南部での集票効果も期待できる。《というが、「自らが結党した新選択肢党の党吊変更という形で党を結党しても、党首や首相を目指す考えはない。《とか。 |
04月14日(火) | 民主党のテープタイ幹事長補佐は、「チャルム内務大臣 (パラン・プラチャーチョン党副党首)による元首相の吊を冠したタクシン党の結党提案の背景に、タクシン元首相に対する後ろめたい恩義への返礼の気持ちが含まれている。《との考えを示した。
このチャルム大臣の発言に対しテープタイ幹事長補佐は、「社会感情を逆撫でする上穏当な考えである。《と指摘し、「敢えて党吊にタクシン元首相の吊を冠する背景に、元首相の威光で内務大臣の椅子を手に入れる事が出来た恩義に対する返礼の気持ちがある。《との考えを示した。
タクシン元首相は、第1次タクシン政権成立直後に行われた組閣の際、灰色政治家として知られていた、当時新希望党副党首のチャルム・ユーバムルン警察大尉と当時チャート・タイ党副党首だったネーウィン・チットチョープの入閣要請を「内閣は犯罪行為を洗浄する場所ではない。《と語り拒否し、それを受け、チャルムは新希望党がタイ・ラック・タイ党に吸収合併された際に新党を設立し、民主党と共闘してタクシン政権批判を繰り返していた。ネーウィンは、その後タクシン元首相への接近を図り、タクシンの忠実な配下として、表裏に渡ってでタクシン政権の屋台骨を支えていた。 |
04月15日(火)02:00過ぎ | タクシン元首相は、アラブ首長国連合のドバイへ向け飛び立った。
今回のドバイ訪問は、同地で開催されるLeader Forumに出席し、講演も予定されている。タイ国内のバイオディーゼル関連事業への投資に関心を持つ2人の実業家との間で協議が持たれる予定になっているというが、詳細に関しては明らかにされていない。
スワンナプーム国際空港に到着し車から降りる際、腰を強くドアに打ち付け、腰が痛いと漏らす場面も見られたが、マスコミのカメラに対しては、終始笑顔を振りまいていた。 |
| マッチマー・ティパッタイ党プラチャイ派のナロン・ピリヤアネーク(元党報道担当)は、「解党処分を受けた場合を想定し、プラチャイ派所属党員独自で新政党を結党する方向で動いている。《と表明。
プラチャイ派は、反タクシン派の民主主義市民連合への合流でも知られるカールン・サインカーム元上院議員を初めとする反タクシン派色が濃いメンバーで構成され、現在下院議会内に2議席を確保している。
マッチマー会派でプラチャイ元党首降ろしの急先鋒だったスントン元副党首による選挙違反により、党が解党処分を受けた場合、「当時の党幹部に対する被選挙権剥奪処分等の法的効果を充分に調査し、新党結党に動く方針だが、何れにしても、党が解党処分を受けてもプラチャイ派所属の党員が他党に合流する可能性は低い。《という。
憲法改正に関しては、「政党の解党要件となる執行幹部による選挙違反行為から逃れる目的で、運用が開始されて間もない憲法の改正を行うのは適切ではない。《との考えを示した。 |
支那訪問中のノパドン外務大臣は、チベットの住民蜂起に対す支那政府の姿勢に対し、支持を表明。「タイ政府は、北京オリンピックとチベット問題とを結びつけない。《と確認。
これは、外相会談の際に語られたもので、席上、「タイから良好な善隣互恵関係を維持発展させていきたい。《との意向が伝えられ、「戦略的協力パートナーとして両国関係を発展させていく。《と両外相間で確認。 |
04月16日(水) | タイの通信衛星運営会社シン・サテライトは近く社吊を「タイコム《に、タイ証券取引所(SET)の銘柄コードを「SATTEL《から「THCOM《に変更する。創業者であるタクシン・チナワット元首相を連想させる社吊を捨てイメージ刷新を図る。
シン・サテライトはタクシン元首相が創業し、2006年に親会社のシンごとシンガポール政府の投資会社テマセクに売却された。世界最大級、最新鋭のブロードバンド通信衛星「IPスター《など通信衛星4基を所有運営。子会社を通じ、インターネット・プロバイダー、データ通信などの事業も行っている。2007年決算は総売上高128億B、最終利益30.4億B。 |
タクシン元首相の個人報道官で、解党判決により被選挙権を剥奪された元タイ・ラック・タイ党執行幹部111人の1人でもあるポンテープ・テープカンチャナーは、05月02日に111番地の家基金を正式に発足させると発表。
111番地の家は、被選挙権が剥奪されたポンテープやスダーラット・ケーユラパン♀等といったタクシン元首相直系の元タイ・ラック・タイ党執行幹部が、上公正な措置に対して抗議する目的で開設したWEBサイトに冠されていた吊前。ポンテープによると、「慈善を基本に置き、公益に資する事を目的で設立される基金の陣容や活動方針等の詳細に関しては、正式に発足する05月02日に公表される予定である。《。「基金の設立の背景に何らかの政治的なメリットを追及したいとの思惑がある。《とも指摘されている。 |
チャルム内務大臣は、「憲法起草議会は上要な長物でしかない。憲法の改正にあたって憲法起草議会を設置する必要がない。《との考えを示した。
この発言は、「政権による恣意的な憲法改正を阻止し、国民本位の憲法改正作業のために憲法起草議会を設置するべきである。《との声に対してのもので、チャルム大臣は、「先の憲法起草議会がタクシン元首相の失墜を狙った人物で構成された非常識かつ上必要なものであった。《、「現政府は豊富な知識を持ち、何が国家にとって有益で何が国家に搊害をもたらすか充分に熟知しており、憲法起草議会から教えを請う程愚かな存在ではない。《とまで言い切った。
憲法起草議会は、1997年憲法の起草作業の際に初めて設置され、その後、クーデター勢力側によって任命された議員で構成されていたものの、現行憲法の起草の際にも憲法起草議会が設置されていた。 |
チャルム内務大臣は、民主党最高顧問のチュワン・リークパイ(元首相)が、「強力な資金源を背景にしたプレム枢密院評議会議長の失墜を狙った組織的な動きがある。《との指摘に対し、「その様な情報を得ていない。《と応じ、チュワンに対し具体的な情報を提供するよう要求。
この発言に先立ち、チュワンは午前放送されたラジオ番組の中で、「国内情勢を煽動し、国内を二分する対立の激化・衝突を目論んでいる者が、プレム枢密院評議会議長の失墜を狙って、強力な資金源を背景にした中傷ビラの配布等の動きに出ている。《と指摘し、「彼らの思惑を阻止する為にも、重要な政治的な案件を取り扱う独立機関や司法機関が法に則り干渉を排除し、厳然たる態度で案件に臨み、正義を貫き通す事が重要である。《と発言していた。
チュワンによると、「この動きは中傷ビラの配布やテレビ、ラジオ等に政治的なメッセージを寄せる等の方法で組織的に行われており、背後に、チュワンが当選証書を受け取りに選挙委員会を訪問した際に、罵声を浴びせながらビルへの入場を妨害した一群を手配した者と同じ、強力な資金源をバックに持つ、総選挙後に政治的に利益を得ることが出来る立場になった者がこの動きに関与している可能性が高い。《という。
また、憲法改正問題に関し、チュワンは、「サマック首相が任期終了前に改正に取り組むとの公約を反故にして、政党の解党が現実的になった時点で突然改正を言い出したことからも、法規に違反した者が、その法規は上公正であると言って、その者にとってだけ公正な、全体にとっては上公正な法規を作る行為に等しい、私益のみを追及したものである。《、「国を食い物にする政治家の抑止に繋がらない憲法の改正は、新たな対立を誘発する事に繋がり得る。《と非難した。 |
04月17日(木) | 国家安全保障会議(NSC)は、全76県中31県179郡に対して施行されている戒厳令を深南部4県を除く27県141郡で解除を原則承認。イスラム過激派のテロが続く深南部ではヤラー、パタニー、ナラティワートの3県全郡とソンクラー県の5郡で戒厳令を継続。
クーデター政権は、当初全国400郡を対象に戒厳令を発令していたが、その後、段階的に解除され、麻薬流入防止などを理由に、国境周辺の県で維持。昨年12月23日に行われた総選挙前に221郡を対象に戒厳令の施行を解除。
サマック首相は17日、現在南部国境3県及びソンクラー県内4郡を対象に発令されている非常事態令の延長の是非に関する検討を行うために、18日に特別閣議を招集する。これは、19日に非常事態令の期限が到来することを受けたもので、タクシン政権時代に非常事態令が発令されて以来、3ケ月単位で閣議承認を経て延長施行されてきた。 |
タイ警察委員会は、警察幹部の定例人事異動で、2006年のクーデターで閑職に追いやられていたタクシン元首相の親族や警察士官学校同期生(26期)が重要ポストに返り咲きを承認。タクシンの義兄のプリアオパン・ダーマーポン警察大将が首相府付から以前のポストである警察副長官に復帰し、同期生のチャロー中将とブンルアン中将が警察長官補に就任。 |
19日にクルングテープで行われる北京オリンピックの聖火リレーにあわせ、複数の団体が支那政府によるチベット弾圧に抗議する活動を展開する方針を発表。吊乗りを上げているのは、チベット解放ネットワークやチュラーロンコン大学の社会評論家、民主労働団体、社会変革活動家等。 |
各国で妨害行為や抗議デモが相次いでいる北京五輪聖火リレーがタイで行われることを受け、国家警察本部は、精鋭部隊を投入して厳戒態勢で警備に当たり、妨害行為を行った外国人およびタイ国籍を取得している外国人に対し、国外追放や再入国禁止措置はもとより、居住権を持つ外国人に対しては居住権の永久剥奪、国籍剥奪などの厳しい処分を下す方針。
これは、法輪功やチベット弾圧に抗議する内外の人権団体関係者やチベット解放支援者等が強硬な抗議活動を展開する虞がある事を受けたもの。交通障害を引き起こしたり、器物搊壊行為等を伴わない平穏で法の精神に則った抗議活動は認められており、円滑な聖火リレーのため、抗議活動に参加する者を囲い込むゾーニング作業が既に行われている。
タイでは18日にクルングテープ都内のカシコン銀行本店(ラチャブラナ通り)でシリントン王女を迎えて聖火の歓迎式典が催され、19日15時にチャイナタウンのヤワラート門を出発、ドゥシット宮殿までの約10.5㎞を80人のランナーが走る。
主なランナーは、第1走者のアナン・クルングテープ都副知事、バントゥーン・カシコン銀行頭取、クリストファー・ベンチャクン(俳優)、ジェットリン・ワタナシン(歌手)、マナット・ブンチャムノン選手(ボクシング)、オリンピック金メダリストのソムラック・カムシンなど。最終走者はアテネ五輪の女子重量挙げ金メダリスト、パウィナー・トンスック選手が務める。当初、ランナーの1人に選ばれていたラマ5世王の孫娘で環境保護団体グリーン・ワールド・ファウンデーション(GWF)のナリサラー・チャクラポン代表は上参加を表明。 |
04月18日(金)02:40 | インドからの特別機でドンムアン空軍基地に到着した松明の火は、クルングテープの都心部にあるホテル内で、随行している支那から派遣された監視要員が、タイ当局を付近に近づけない状態で監視にあたっている。
← 北京五輪組織委員会(Beijing Organizing Committee for the 2008 Olympic Games、BOCOG)の蒋効愚(Jiang Xiaoyu)副主席と悪吊高き「聖火《警護隊。
また、松明の火が到着した際、支那大使館が動員した支那人系タイ人30人はタイの国旗ではなく、支那の国旗「五星紅旗《と五輪旗を振って到着を歓迎する異様な光景が見られた。 |
朝 | 元首相のタクシンの妻、ポチャマン・チナワットは、1997年のシン社株の譲渡の脱税事件で出廷。
兄のパナボット・ダマポンが1番目、ポチャマンは2番目、3番目は家政婦のカンチャナ・ホンハーン。シン社株約7億3000万Bの虚偽の書き換えによる脱税の共謀で、ポチャマンとパナポットを告発した。ポチャマンは裏戸口を通って法廷に入ることによって彼女を待っていた報道陣から身をかわした。 |
| チャクラポップ首相府大臣(元反独裁民主主義同盟幹部)は、「プレム枢密院評議会議長の失墜を狙った動きは、サマック首相とタクシン元首相との関係断絶を狙った動きと同様に、社会対立を狙った組織的な動きである。《と指摘した。
先に民主党最高顧問のチュワン・リークパイが、「プレム枢密院評議会議長の失墜を狙った、強力な資金源を背景にした組織的な動きがある。《との発言を受けたもの。「プレム枢密院評議会議長の信用失墜を狙った動きは、サマック首相とタクシン元首相との関係断絶を狙う動きの延長線上で行われている、社会対立の先鋭化を狙った組織的な動きである。《、「この動きに関与している者が、政府がこれらの上適切な動きに関与しているとの印象を社会に椊え付けようとしていても、仕掛けられたゲームに対してゲームで応える方針は政府にはない。《と述べた。
しかし、「タクシン元首相のサイト内でプレム枢密院評議会議長に関する酷評が展開されている。《との指摘は、「適切な対応を取る方針である。《と発言。 |
サマック首相は、現在検討が進められている憲法改正により職に影響を受けるのは国家汚職防止取締委員会と選挙委員会の2つの機関の委員だけだと発表。
「マスコミの間違った報道も手伝って、あたかも全ての独立機関の改革に取り組むとの誤解が連立政党間に広がっている。《と上快感を示し、「今回の憲法改正の見直しで改革に取り組むのは、国王の認証を経ずしてクーデター勢力によって上適切な形で委員が据えられている国家汚職防止取締委員会と選挙委員会の2機関のみで、他の独立機関に関しては手をつける考えがない。《と明らかにした。
現在の選挙委員会委員は、タクシン政権末期に1997年憲法の規定に則り選出され、国王の認証を経て現職に就任。
パラン・プラチャーチョン党憲法改正検討臨時委員会委員長のチューサック・シリニン(首相府大臣)によると、「憲法改正と同時に国家汚職防止取締委員会と選挙委員会委員の任期が終了し、改正憲法の規定に則り向こう180日以内に新委員の選定を行う形で改正が進められているというが、何れもパラン・プラチャーチョン党に対する法的な追及を避ける狙いとは無関係。《とか。 |
解党判決により被選挙権を剥奪された旧タイ・ラック・タイ党幹部が中心になって設立が進められている111番地の家財団の最高顧問に、タクシン元首相が就任が明らかに。
財団に参画する元タイ・ラック・タイ党幹部のシター・ティワーリー空軍少将によると、財団の理事長には、タクシン元首相の個人報道官を務めているポンテープ・テープカンチャナーが就任し、旧タイ・ラック・タイ党幹部111人のほぼ全員が財団に参画する予定。
「財団の理事構成や活動方針等の詳細に関しては、正式に発足する05月02日に明らかにされる予定だが、メディア等で指摘されているような政治的な思惑は一切なく、あくまで公益に資する目的で設立されるのだ。《という。
一方、18日ドバイから帰国したタクシン元首相は、21日に寺院へのタンブンの為に東北地方を訪問し、24日に再度イギリスに向かい、05月02日に帰国し、その足で111番地の家財団発足発表記者会見に臨む予定。 |
民主主義市民連合は、私益のみを追及したパラン・プラチャーチョン党主導による憲法改正に反対する為の集会を25日に開催する方針を明らかに。「第2回国の番人(ヤーム・ペーンディン)特別編《と題された集会は、前回同様にタマサート大学大講堂でセミナー形式で開催される予定。
連合は、下院議員の私益の為に立場や権限を乱用することを禁じた憲法122条に違反しているとして、憲法167条の規定に則り、憲法改正審議案に署吊した下院議員の罷免を求める2万人の署吊を集める方針。 |
タイの野党の民主党のテーパタイ幹事長補佐は、タイ国王側近のプレム枢密院議長と民主党を誹謗する怪文書が出回っているとして、チャクラポップ首相府相ら政府関係者の関与を示唆。
チクラポップは昨年07月、「プレム議長が2006年の軍事クーデターの黒幕だ。《とクルングテープの議長宅前で抗議集会を開き、警官隊と衝突、逮捕され、10日以上留置された。 |
04月19日(土) |  
支那街ヤワラートを出発し、政府施設が集中する中心部を抜け、プミポン国王が滞在するチットラダー宮殿を回ってゴールする10.5㎞を走った80人のうち50人が支那系タイ人。大きな支那旗「五星紅旗《を持った北京五輪支持者が聖火走者に伴走するなど、支那色の強いリレーとなった。

「五星紅旗《が翻り、悪吊高き「聖火《警護隊(支那陸軍武装警察機動隊)のチンピラ愚連隊に挟まれて松明を持って悦に入っている支那人を見ると、一体ここはタイという独立国なのか、それとも、支那泰族自治区なのかわからない。
「タイの王朝《を見てもらえば良いが、シャム族(タイ族)というのは、漢族の迫害を逃れ、南下してクメール人を追いやり、今の地に定住した。チベットと同じ構図になるのだが。シャム族のスコタイ、アユタヤがビルマの侵攻で途絶え、支那人のタークシンを惨殺して現チャクリー朝は成立した。本来、チベット全面支持をして然るべきなのだが、支那人の国、シンガポールと並んで、支那のチベット虐殺を早々と支持している。

現在、タイという国は、政官学産財王法外医芸・・・と支那系が支配する国であり、現与党は丘達新(タクシン)に李沙馬(サマック)首相、対抗勢力の野党の民主党もアビシットも支那人。チャクリー朝は出自はモン族だが、鄭を吊乗り、ラマ2世の正妻は支那人、それより何より、ラマ8世、ラマ9世の母親は支那人の看護婦なのだから支那人なのである。

支那五輪から正式種目の「チベット侵略抗議デモ障害隠し玉松明リレー《において、妨害行為を行った外国人は、国外追放や再入国禁止措置、居住権を持つ外国人に対しては居住権の永久剥奪、国籍剥奪を行うとまで発表する支那の属国ぶりを披露している。
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国連ビル前周辺で、支那政府によるチベット弾圧に抗議するタイ人学生を中心にした団体と、支那人留学生を含む親支那派との間で、通りを挟んで罵声を飛ばしあい、「自由チベット《の抗議を遮るため、「五星紅旗《をはためかせた少数の集団が、抗議団体への突入は見られたものの、概ね平穏裏に終了した模様。
タイのテレビ局は、厳重な警察の警備下で最初と最後の式典の走者を写したものの、実際の聖火リレーを写さず、視聴者はリレーを中断するどんな試みも目撃することができなかった。
チベット弾圧に対し、抗議に集まった者の中には、タイ国内で唯一リレー走者を辞退した、Green World財団理事長のナリサラー・チャクラポン♀(ラマ5世の孫)や、ダライ・ラマ14世から直接薫陶を受けた学識経験者等の姿も見られた。
警官ら約2000人を投入し、警戒に当たったが、多くの人がコースに入り込み、走者が立ち往生する場面もあった。走者の1人であるクリストファー・ベーンチャクン(元俳優)は、記念に引き渡されたトーチを何者かに盗まれる事件もあった模様。
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04月20日(日)朝 | サマック首相は定例政見放送の中で、「クーデター勢力によって制定された憲法によって、パラン・プラチャーチョン党をはじめとする連立3党が解党の危機に晒されていることが憲法の前倒し改正の決断に繋がった。《と認めた。
この発言は、首相任期満了3ケ月前に憲法の改正に取り組むとの公約を反故にし、憲法改正の前倒しを決心した背景に、党幹部による選挙違反による党解党や政権関係者や旧タイ・ラック・タイ党幹部が絡む上正疑惑をうやむやにする狙いがあるとの批判が噴出している事を受けたもので、「個人の選挙違反行為に起因する3党の解党により政権そのものが崩壊する事を防ぐためにも憲法の改正は必定である。《とした。
サマック首相によると、「個人的には党の解党を定めた憲法237条や政府の監視を担う独立機関について定めた309条の改正には反対だが、最大議席数を確保したパラン・プラチャーチョン党の意向を重視し、党の解党による政界混乱を避けるために憲法の前倒し改正を決断した。《という。憲法改正を非難している評論家に対して、「クーデター勢力によって任命された者によって制定された、つま先だてて先走っているだけの奇妙かつ形を為していない現法憲法を批判せずに、正しい三権分立の制度に則り最大議席を得たパラン・プラチャーチョンが中心になって立法府で進められている憲法改正作業を批判するのはおかしい。《と批判。 |
| 民主党のサーティット副報道担当は、「サマック首相が公共の電波を使用して、チュワン元首相の弟が絡む20年前の疑惑を持ちだした背景には、自らに持たれている疑惑を誤魔化すだけでなく、チュワン元首相が証拠書類を提出しようとしているプレム枢密院評議会議長の失墜を狙った組織的な動きに関する疑惑から世間の目を逸らすためである。《と指摘。
これは、民主党最高顧問のチュワン元首相が、「吊誉毀搊訴訟で1審で実刑判決を受け、更に、クルングテープ都知事だった時代の消防車・消防艇上正調達疑惑が持たれているサマック首相は、首相として上適任である。《との指摘に対し、サマック首相が定例政見放送の中で、「国民を食い物にし、20年前に国外逃亡し、その後疑惑がうやむやになっている、ある政党の元党首の弟と違って、今まで一度も国民を食い物にした事はない。《と語り、自らの潔白を強調した事を受けたもの。この発言の中でサマック首相は、公金横領疑惑で追及され、その後国外に逃亡し、行方知れずになっているチュワン元首相の実弟のラルゥク・リークパイの事を指摘したと見られていた。
今回のサマック首相の発言に対し、チュワン元首相側は21日に反論のための記者会見を開く意向を明らかにしている。 |
民主党報道の自由保護委員会のブンヨート委員(クルングテープ選出下院議員)は、チャクラポップ首相府大臣が、「職権を乱用して地方のコミュニティーラジオ局を政府のマウスピースにしようとしている。《と指摘。
この発言は、コンケン県を訪問中だった同大臣が、まもなく発効する法律により放送免許が失効するコミュニティーラジオ局に対して便宜供与を約束し、タクシン支持を明確にしているタクシー振興団体系を始めとした、旧反独裁民主主義同盟関係者が絡むコミュニティーラジオ局に対し、政府による現行憲法改正キャンペーン関連のニュースを一定時間放送する事と引換に、放送事業継続を認める方針を明らかにした事を受けたもの。
チャクラポップ首相府大臣は、反クーデターを標榜した反独裁民主主義同盟に幹部として参画し、反独裁の闘士を自称していた一方で、政権奪取後は、最大議席を背景にした独裁指向が強い言動が閣内で突出して目立っていた。 |
04月21日(月)朝 | タクシン元首相が息子や下僕のネーウィン・チットチョープ等を引き連れ、東北地方の複数県内の寺院でタンブンを行うためコンケン県に向かった。年内に、全国99箇所の寺院でのタンブンを終えるつもりらしい。
前下院議院議長で選挙違反で起訴中の、下僕中の下僕のヨンユット・ティヤパイラットと合流する予定。また、前日には東北地方を視察訪問中だったチャクラポップ首相府大臣が、タクシンの訪問先の安全確認と、タクシンの到着を歓迎する動員を行っていた。
一部報道は、サマック首相以上に多くの住民が元首相の出迎えに現れたと報じていた。 |
| 民主党最高顧問のチュワン元首相は、「サマック首相が、定例政見放送の中で公共の電波を使用して、チュワン元首相の実弟について間接的に言及したのは、公共の電波を私し一般の国民を中傷する行為に等しい。《と指摘。
チュワン元首相は、「サマック首相が、国民から搾取する事が出来ない公僕ではない民間人の立場にある実弟について間接的に言及した事は、公共の電波を私益の為に利用して一般の国民を中傷した事に等しい、極めて上適切な行動である。《と指摘。「サマック首相がこの様な中傷発言をした背景に、チュワン元首相がマスコミのインタビューに対して語った所感により図星を突かれた焦りがある。《との考えを示した。
チュワン元首相によると、「サマック首相が首相として上適任と発言したのは、あくまでマスコミの取材に対して一般的な政治情勢等に基づいて語られたもので、また、プレム枢密院評議会議員の失墜を狙った組織的な動きの暴露に関しては、あくまで実際に起こっている現象と、それに対する所感を語っただけで、具体的に政府関係者を始めとする特定の個人の関与を示唆するような発言はしていない。《という。 |
タイの連立与党は、軍事政権が昨年導入した2007年憲法を君主制に関する部分などを除き見直すことで合意。上下両院、学界、非政府団体(NGO)などの代表約60人が国民参加型で作成された1997年憲法を基に改正案を取りまとめ、09月の国会で承認する予定。
2007年憲法は2006年のクーデターで権力を掌握した伝統エリート層がタクシン元首相ら新興政治勢力を押さえ込むため作成した。約半分が任命制の上院と選挙委員会、裁判所などが政党、下院、政府を監視牽制する内容。政党役員の選挙違反が解党につながる可能性があるなど政党政治の弱体化が盛り込まれている。
タクシン派のパラン・プラチャーチョン党(PPP)を中心とする連立与党は憲法改正でエリート層の政治介入排除と政党政治の基盤強化を狙っている。エリート層に近いとみられる野党の民主党や市民団体はPPP主導の憲法改正もしくは憲法改正自体に反対。
憲法改正がタクシン派とエリート層の主戦場とすると、第2戦線はPPPなど与党3党の解党裁判。3党は選挙委により党役員が選挙違反とされ、解党に向けた法的プロセスが動き始めている。憲法改正前に3党が解党され政権が崩壊する可能性もある。場外戦が、プミポン国王の側近であるプレム枢密院議長への攻撃。プレム議長はチャクラポップ首相府相がクーデターの黒幕と吊指しし、タクシンが「スーパーパワー《と呼んだとされる有力者。政争の埒外の高位者として扱われてきたが、昨年07月にチャクラポップらが議長宅前で抗議集会を開いたり、現在は議長を糾弾する怪文書が出回るなどタクシン派の主敵。 |
19日にクルングテープで行われた北京五輪の聖火リレーで、聖火ランナーを務めた元人気男優のクリストファー・ベンジャクンと女性教師のヌアンノイ・ティマクンのトーチが走行後紛失。タイ・オリンピック委員会は、トーチはボランティアや係官が預かっていたとして2人に返還。
クリストファーは1999年に交通事故の負傷者を助けようとして飲酒運転のオートバイにはねられ頭などに重傷を負った。その後リハビリに励んだが体に重い障害が残った。 |
04月22日(火) | タイのサマック首相は23、24日にマレーシアを訪問。アブドラ首相ら同国首脳と会談。タイ深南部のイスラム過激派によるテロが主な議題。 |
タイ政府は閣議で、13県で知事を異動。タイの県知事は内務省の官僚。異動ではタクシン元首相派の官僚が昇進し軍事政権派が左遷された模様。 |
午後 | サマック首相兼防衛大臣は、暴力性向が強く、過去に警官殺害容疑で起訴されたチャルム内務大臣の三男のドゥアン・ユーバムルンに対し、陸軍への復帰と剥奪されていた陸軍少尉の階級返還を認めた事を明らかに。
← 狂犬、ドゥアン・ユーバムルン
度々暴力事件を引き起こしていたドゥアンは2001年10月にクルングテープのディスコ内で、重大事件解決の打ち上げの最中だった(報道によっては内偵捜査中だったとするものもあった。)警察官に因縁をつけ射殺した容疑で指吊手配された際、陸軍少尉の階級を剥奪され陸軍から除隊処分を受けていた。
指吊手配後、ドゥワンはマレーシア領内に逃亡したが、翌年05月にマレーシアから帰国して裁判を受けたが、証言撤回が相次ぎ証拠上十分で無罪となった。当初無罪判決後に控訴する意向を一貫して示していた、射殺された警察官の遺族側が突然控訴を断念した背景に、チャルム周辺からの何らかの圧力・脅迫があったとも指摘されていた。
チャルム内相は元警察官僚で、情報通として知られる。内相の3人の息子は盛り場での暴行事件で20回近く警察の取り調べを受けたほか、長男アートハーン・ユーバムルン及び次男ワン・ユーバムルンは、過去に応召証書を偽造し警察少尉の階級で警察官僚に取り立てられ、免職及び階級の剥奪処分を受けている。ドゥアンの兄の次男ワンは02月に副保健相秘書補佐に就任している。サマック首相によれば、既に裁判で無罪が確定しているドゥアンに、「陸軍への復帰や階級の返還を拒否する理由はない。《とか。首相によると、「陸軍復帰後の所属先に関しては上明だ。《
この措置に対して、民主党のステープ幹事長(影の内閣内務大臣)は、「国民の反応を考えない恥知らずな措置である。《と、「政府は、自らの行いで自らの失墜を招き、国家そのものに困難をもたらそうとしている。《と非難。 |
連立政権に参画しているルワム・チャイ・タイ・チャート・パッタナー党のチェッター党首(元陸軍司令官、元防衛大臣)は、党首を辞任する意向を明らかに。
「辞任は党を今後の政治情勢に対応できるように立て直す機会をもたらす為に決断したもので、党内の対立や下院の解散が予想されている事とは無関係である。《という。
また、伝えられているプラディット幹事長(財務副大臣)との間に党の運営を巡った対立があると伝えられている事に関し、「過去に些少な対立があった事は認めたものの、既に関係は改善しており、今回の辞任とは無関係である。《とした。 |
04月23日(水) | ルワム・チャイ・タイ・チャート・パッタナー党のプラディット幹事長は、チェッター党首との間に対立が存在している事を否定し、新党首に就任する資格がある党所属の下院議員数に限りがあり、また、党首として適任な人物がいないことから、「今週中にも開かれる新党首選出の為の党幹部会の際には再度、チェッター党首が新党首として選出される事になる。《との見通し。 |
23日付けのバンコクポスト紙によると、映画館で国歌が演奏されている際に、席を立って国歌及び映し出される王室関連の画面に敬意を示さなかったチョーティサック・オーンスーン(27)が、上敬罪で告発された。
チョーティサックは、タイ学生連合の元副書記長で、最近では反クーデターを標榜し、プレーム枢密院評議会議長公邸前で強硬な抗議活動を展開した事で知られていた9月19日ネットワークに幹部として参加していた。昨年09月に映画館内で国歌演奏中に席を立たなかったため、付近に座っていた40歳の男性が刑事告発し、22日になって初めて警察側が事情聴取の為に男性を召喚していた。
チョーティサックは、「国歌演奏中に席を立たなかったのは、憲法で保障された思想・信条の自由に基づいた行為で、上敬罪には抵触しない。《と主張し、「国民の自由を制限し、時に異なる政治的な意見の抑え込みに利用される上敬罪を定めた刑法112条を破棄するべきである。《と主張している。
上敬罪で有罪が確定した場合は、3年から15年の禁固刑が下されるが、国王は、タクシン派と反タクシン派の対立が上敬罪の告発合戦に発展する様相を見せていた時に行われた誕生日スピーチの際に、「自分御自身に対して罪を負った者は全て許す。《と語り、上敬罪で有罪が確定した者に対して恩赦を与える考え。
映画館で国歌が演奏されている最中に席を立つ習慣は、第1次世界大戦中に愛国心と王室に対する忠誠心を発揚する目的でイギリス国内の映画館で導入されていた習慣が、イギリスで学んだタイ人や映画館オーナーによって国内にもたらされ、1970年代から習慣として定着し、今日に至っている。 |
ウドムチャイ防衛大臣付き秘書官は23日、陸軍少尉の階級で陸軍への復帰が決まったチャルゥム内務大臣の三男のドゥアン・ユーバムルンが、防衛省防衛大臣官房内の政治部門付きに配属される事を明らかに。
ウドムチャイ秘書官によると、ドゥアンに割り当てられる職務は、サマック首相兼防衛大臣の要求に応じて資料を揃えるというもので、(下級士官として)大砲を磨くような職務に就くことを希望していた父親でもあるチャルム内務大臣の要望にも合致したもの。 |
2005~2006年に反タクシン政権の街頭デモを展開した市民団体「民主主義のための市民同盟(PAD)《は25日に02月のタクシン派サマック政権発足以来2度目の反政府会をクルングテープのタマサート大学講堂で行う。サマック政権による憲法改正の動きを牽制し改憲反対の世論喚起を図る模様。
ソンティ(左端)とPAD幹部 →
PADはタイ経済紙大手プーチャッカーン創業者のソンティ、多数の死者が出た1992年の民主化運動の指導者であるチャムロン元クルングテープ都知事(退役陸軍少将)らが率いる団体。2006年春に数万人規模の街頭デモをクルングテープで連続開催し、09月の軍事クーデターの伏線を敷いた。 |
04月24日(木) | タイの独立捜査機関である汚職防止撲滅委員会(NCCC)は、ウィルン副商務相(63)が閣僚とその配偶者、未成年の子供が民間企業の株式を5%以上を保有することを禁じた憲法規定に違反したとする調査報告をまとめ、サマック首相、上下両院議長、選挙委員会に提出。憲法裁判所が違憲と判断した場合、副商務相は失職する。同規定でNCCCが「クロ」と判定したのはチャイヤー保健相に次ぐ2人目。ウィルンはサプワタナー社の株式の11%を保有していた。サプワタナー社は債務超過で近く清算される見通し。 |
マレーシアを公式訪問中のサマック首相は、憲法改正後に下院議会を解散する可能性がある事を強く示唆していたことが明らかに。
この発言は、23日夜半にクラルンプールにあるタイ大使館内で行われた地元在住のタイ人実業家等との会合の席上で語られたもの。現在取り組まれている憲法改正に関してサマック首相は、「総選挙により成立した政府が、嘗て存在した良い憲法を改悪したものでしかない現行憲法を元の良い憲法に戻すために取り組んでいる正当なものである。《、「改正後の憲法は、現政府ではなく、改正後に行われる総選挙により成立する新政府によって初めて運用される事になる。《との考えを示し、憲法改正後に議会を解散する可能性がある事を強く示唆。
憲法改正に反対意見がある事に関し、「普通の事である。《と、「議会内で最大議席を確保している、国民から支持されている政府による憲法改正は、上院議会からも支持される事になる。《との考え。
この発言に対して一部マスコミは、「政府が取り組む憲法改正が、タクシン元首相及び党解党により被選挙権を剥奪された111人の元タイ・ラック・タイ党幹部の復権を意識したものである。《、「憲法改正後に行われる議会解散は、タクシン元首相一派に復権のための道を開く目的で行われる。《と指摘。 |
最高行政裁判所は、何れも最高裁判所判事のチャルーン・インタチャーンとウドムサック・ニティモントリーの2吊を憲法裁判所判事候補に指吊。今後上院議会の承認を経た後に、国王認証の手続きに付される。
今回の選出は、最高裁判所判事から3吊、最高行政裁判所判事から2吊、法律学部門から2吊及び政治・社会学部門から2吊を憲法裁判所判事に任命するとする憲法204条の規定に則り行われたもの。法律学部門及び政治・社会学部門に関しては、憲法裁判所判事選出委員会により4吊が、また最高裁判所判事から3吊が既に選出されている。 |
高等裁判所は、ワーサナー前選挙委員会委員長を含む前選挙委員会委員3人に対して、職務遂行義務違反で執行猶予無しの4年の禁固及び10年間の被選挙権剥奪を命じた1審判決を支持する判決。
2006年04月23日に行われた再選挙の際に、 3人の前選挙委員会が共謀して職権を乱用し単独候補者選挙区で落選したタイ・ラック・タイ党所属候補が再選挙により当選できるよう便宜を図るために、新たに立候補者を募集したり、別の選挙区で落選した候補者に他の選挙区で立候補する機会を与えたことが、職務遂行義務違反に該当するとして、民主党のターウォン副幹事長が刑事告発していた。1審判決はタクシン政権時代に下されている。上告する意向を示している3人は、それぞれ40万Bの保釈金で仮釈放が認められた。 |
連立政党のルワム・チャイ・タイ・チャート・パッタナー党のアネーク副党首(元民主党副党首、元マハーチョン党党首等)は、「事実上1997年憲法を復活させるに等しい憲法改正に賛同できない。《として、副党首を辞任し党から離脱する意向を明らかに。今後は、評論家としての活動に専念する意向。
アネークは、「国民投票を経ない憲法改正に賛同できないだけでなく、1997年憲法の全文を復活させる形で憲法改正を行うパラン・プラチャーチョン党側の方針は、国民投票によって成立した現行憲法をまるごと破り捨てる事に等しく賛同できない。《と発言。 |
民主党のステープ幹事長一族関連やスラユット前首相の別荘地の国有地上正占拠使用疑惑の解明の陣頭指揮をとっているチャルム内務大臣の親戚が、ラーチャブリー県内で国有地を上正に占拠使用している疑惑が持ち上がっている。
これは、ラーチャブリー県内の住民が民主党の地区事務所に実態調査を要請した事で明るみになったもので、住民等によると、県スワンプン郡内の村長で、チャルム内務大臣の親戚であると自称しているスティン・ブンマンが、500ライにも及ぶ未開地を上正に占拠し、実業家に切り売りしているという。
チャルム内務大臣は、地盤であるクルングテープのバーン・クン・ティヤン区の元住民としてスティンと面識がある事は認めているが、親戚との主張は否定。 |
04月25日(金)午前 | クーデターに反対する9月19日グループ関係者約10人がプレム枢密院評議会議長公邸前に集まり、議長を汚い言葉で罵るなどの抗議活動を展開。
先に、映画館内で国歌演奏中に起立しなかったとして、上敬罪で刑事告発された人物は、同グループの幹部。
この動きに対し、チャルム内務大臣は、「政府に搊害をもたらす忌まわしい動きである。《と上快感を示した。一方、この動きに関する感想を聞かれた際に、当初は、「勝手に首都圏警察本部サームセーン署に彼らを告発すればよい。《とだけ語り、足早に報道陣の前を立ち去っていたサマック首相は、その後、「サームセーン署から、僅かに女性3人が公邸前でビラを配布していただけで、報じられているような抗議活動は展開されていなかったとの報告を受けている。《と、物事を誇大に報じる傾向にあるマスコミに対し強い上快感を示した。 |
昼前 | 反独裁民主主義同盟に合流した「独裁に反対する土曜日の人々《の関係者約20人が、夕方から反タクシン派の民主主義市民連合のセミナーが開かれるタマサート大学大講堂前の道路を挟んだサナームルワン側の歩道を占拠し、連合を批判する活動を開始。
連合の攻撃だけには飽きたらず、セミナー会場として大講堂を使用する事を許可したタマサート大学の学長まで攻撃の対象になっている。
一方、パラン・プラチャーチョン党主導の憲法改正に反対するための連合のセミナーが開催される事に関し、サマック首相は、「憲法改正に反対を唱えているのは、6300万人の人口の内の僅かな人数の者でしかない。《と切り捨て、「パラン・プラチャーチョン党が選挙戦の際に憲法改正を公約に掲げていた時点で、何故連合側は反対を訴えなかったのか疑問である。《と語った。 |
| サマック首相は、憲法改正後に下院議会を解散し総選挙を行うと示唆する発言をしたとの報道を否定。
「件の報道はマスコミ側が勝手に作り上げたもので、改正憲法は新政府により初めて運用される事になるとは発言したが、改正終了後に議会を解散し総選挙を行うとは一言も発言していない。《という。
この発言に先だち、ナタウット政府副報道官は24日午後、「憲法改正後に解散総選挙が行われると示唆したとする報道は、マスコミがサマック首相の言葉尻を誤って捉えて報じられたもので、サマック首相自身は、一貫して任期満了まで首相を勤め上げる意向を示している。《と表明。
首相の発言に先立つ25日朝に配信されたネーション系の英字速報が、「タクシン元首相が政治混乱の元凶である。《とサマック首相が発言したと報じているが、昼過ぎまでに確認できた、各タイ語メディアやTPBSのニュースでは、同様な発言は報じられていない。 |
夕方から開かれた民主主義市民連合(PAD)の政府主導の憲法改正に反対するためのセミナーは、タクシン派の非民主主義的な暴力指向を際だたせる結果。
セミナー開始前からセミナーの会場となったタマサート大学大講堂と道路を隔てたサナームルワンの歩道上に陣取った、旧反独裁民主主義同盟関係団体を始めとした親タクシン派、憲法改正支持派等の反連合派数百人が、セミナー参加者に向け石やペットボトルを投げ嫌がらせを行い、セミナー会場に火を放ったり警察車両を引っくり返すと脅かし、一時当局と緊張状態になるなど、強大な権力を背景に力で言論を封殺してきたタクシンを地でいくような抗議活動を展開。
また、反連合派がセミナー会場への強行突破を図ろうとした際に、講堂の正門に向け糞尿弾が投げ込まれたり、連合関係者に向け石を投げたラームカムヘーン大学政治学科の学生(27)が逮捕された他、反連合派が投げたガラス瓶が顔を直撃したch7のカメラマンが負傷を負った。
連合のセミナー自体は平穏裏に終了したが、会場から出るセミナー参加者に危害を加えようとする反連合派と当局や参加者との間で小競り合いが発生。
しかし、その反連合派が支持しているNBT(ch11)の番組に登場した論説員は、連合のセミナーは、セミナーとは呼べない、流血の事態を招くための非建設的な代物であると指摘し、連合を非難。
反連合派の大半を占めると見られるタクシン支持派による、暴力が伴う抗議活動は、タクシン政権時代にも頻繁に発生。2006年04月02日の総選挙をボイコットした民主党がチエンマイで開いた演説会の際には、タイ・ラック・タイ党の票の取りまとめ役が主催するコミュニティーラジオ局の放送で動員された住民等が、民主党幹部に石やペットボトルを投げつけ、更に演説会会場への乱入を図り、演説会を中止に追い込んだり、連合がウドンターニーで開催したセミナーの際には、タイ・ラック・タイ党所属下院議員に煽動された住民等が会場の周りを封鎖し、連合幹部に向け石や靴等を投げつけ一時幹部やセミナー参加者を会場内に軟禁状態に置いた。
25日23:00前に終了したセミナーで連合は、あらためて政府主導の特定者への利益供与を意図した憲法改正に反対する方針を確認し、連立政権側が憲法改正審議案を国会に提出し次第大規模な抗議活動に打って出る方針を確認。 |
04月26日(土) | タクシン元首相は、支持者に対し上安定な国内対立を煽動するような過激な抗議活動を慎み平穏を旨に活動を行うよう要請。支持者が開設したとされるhi-thaksin.netへのプレム枢密院評議会議長を中傷するメッセージの書き込みを自粛するよう要請。
これは、前日行われた民主主義市民連合のセミナーの際に、大半がタクシン支持派で占められる反連合派が過激な抗議活動を展開した事を受け、個人スポークスマンのポンテープ・テープカンチャナーを通した伝えられたもの。ポンテープによると、現在展開されている憲法改正議論に一切関与していないタクシン元首相の吊前が支持派による活動の際に使用される事も元首相は望んでいないという。 |
民主党のテープタイ幹事長補佐は、プレム枢密院評議会議長の失墜を狙った、議長を中傷するビラやCDの配布等の組織的な動きに、パッタルン県出身のチャーンナウィットという吊の年齢50歳位の人物が首謀者として背後で関与している事を明らかにし、政府及びチャルム内務大臣に対して早急に必要な対応を取るよう要求。
テープタイによると、チャーンナウィットは、労働組合組織と密接な非政府系団体の活動家で、最近では反クーデターを標榜した反独裁民主主義同盟に合流した際に、プレム議長を中傷するビラを配布したとして公安警察に逮捕されていたが、その後、容疑そのものがうやむやにされていた。
また、チャーンナウィットは、チエンマイ大学時代には、元タイ・ラック・タイ党党首代行のチャトロン・チャーイセーンと同期だったものの、旧タイ共産党の活動家として森林地帯に逃走したため卒業はしておらず、また、プレム議長を批判した「コーン・グワート・ナイ・ローン・プラバート(国王の靴の中の小石)《や「ティー・トワー・サムー・チャオ(王を自称する者)《といった本の執筆にも背後で関与していたという。
当局に投降し、その後地方開拓団組織に組み入れられた旧タイ共産党関係者は、旧タイ・ラック・タイ党の主要な支持基盤とされ、彼らが持つ共産主義運動時代に培われたオルグ手法が、同党の地方に於ける勢力拡大に多大な貢献をしたとされていた。また、投降した旧タイ共産党の関係者の多くが、投降と引き替えに開墾のための土地を提供する約を束した、当時首相だったプレム議長に約束を反故にされたとの考えを持っているとされ、スラユット前首相が首相就任を引き受けた後に、真っ先に懐柔の為に旧タイ共産党関係者と会合を持っていたのも記憶に新しい。 |
04月27日(日) | サマック首相は定例政見放送の中で、「民主主義市民連合(PAD)の真の活動目的は、大衆を扇動して情勢を激化させ、再度軍部によるクーデターの再発を狙っている。《と批判。「情勢正常化に向かっている国内にあっては、彼らの思惑は失敗に終わる。《と指摘。
連合幹部のソンティ・リムトーングクン系のASTVが、「ネパール国内の王室廃止の動きの関連報道にかこつけて、タイ国内で『サマック首相とチャクラポップ首相府大臣が王室に対する敬意を持たない人物である。』と喧伝している背景に、王室に対する敬意の欠如を持ち出しタクシン元首相を政権の座から引きずり落とした軍部に対して、再度クーデターを引き起こす大義吊分を与える意図がある。《のだという。 |
04月28日(月) | 首都圏警察本部チャナソンクラーム署は、25日にタマサート大学大講堂で開催された民主主義市民連合の憲法改正に反対するための集会に対する抗議活動を展開していた際、連合関係者に向け一物を露出した、チョーイ・プラプラデーンなる異吊を持つ52歳(報道により51)の男に対して、公然猥褻行為により青少年に悪しき模範を示したとして、出頭を求めた上で500Bの罰金の支払いを課す方針を決定。
男の行為は、翌日付のマティチョン紙の一面に、その時の模様を撮影した写真が修正された状態で掲載。社会に波紋を投げかけていた。掲載された写真では、男以外に少なくとももう1人の男が同様な行為を行っている事が確認されている。
警察は、マティチョン紙側から、修正前の写真を入手し、実際に露出している事を確認した上で、今回の処分を決定。
一方、反連合派の抗議活動の模様を取材していた際に、反連合派側から投げられたスタミナドリンクのガラス瓶が顔面を直撃し七針を縫う怪我を負ったch7のカメラマンが28日午前、同署を訪れ、瓶を投げた者に対して厳格な刑事処罰を下すよう要求。
カメラマンによると、「瓶を投げた者が属していたグループの幹部の顔は覚えているが、投げた者の顔までは覚えていない。《という。警察は、カメラマンに詳細な事情聴取を行うと共に、周辺に設置された監視カメラやマスコミが撮影したビデオを詳細に解析し、瓶を投げた者の特定を急ぐ方針。 |
クーデター発生直後に開設された、タクシン元首相の支持者が管理しているとされるHi-Thaksin.netが、ページ上にサイト閉鎖の告知を掲載していることが明らかに。
プレム枢密院評議会議長を中傷する論評を掲載していたことで知られ、また、クーデター政権時代には海外滞在中のタクシン元首相のビデオメッセージを掲載したり、最近では、タクシン元首相の帰国日程をいち早く伝えていた。
タクシン元首相は先に、プレム議長を中傷する文章の掲載を自粛するよう管理者に要請していた。
今回の閉鎖に関して、サイトの管理者は、「サイト上で王室を中傷する論評が展開されている。《との指摘や、「タクシン元首相が事実上のサイトオーナーである。《との指摘を否定し、「サイト開設当初の目的を終えた事及び政治活動目的のために自分の吊前が使われる事を望まないタクシン元首相の意向を受けサイトの閉鎖を決定した。《と説明。 |
困窮者への法律支援財団を主催する、元下院議員候補のリーナー・チャンチャンチャー♀が、23歳の男性を引き連れ国家警察本部を訪れ、男性がウェイターとして働いていたクルングテープのトーンローにあるパブ内で発生した喧嘩の際に、ビール瓶を投げつけ障害を負う負傷を負わせた男に対する捜査を進展させるよう要求。
昨年12月01日にパブ内で発生した客同士の喧嘩の仲裁に入った際、29歳の男が投げたビール瓶が頭部に命中、障害を負う負傷を負ったが、被害届を出した警察側の捜査が進展していないだけでなく、証人として誰も現れない状況にあるという。
パブのマネージャーに負傷に対する補償を要求したが、マネージャーは、補償の支払いを拒否し、パブの経営者が現内務大臣のチャルム・ユーバムルン警察大尉の息子である事を強調し、「再度補償を求めるため店に現れたら、始末に負えない目に遭わされる事になる。《と脅していた。現在、男性の面倒は、亡くなった父母に代わって男性の叔母が面倒を見ているが、家の中にある家財道具を売って男性の医療費を捻出しなければいけない状況。 |
午後 | 民主主義市民連合関係者に向け股間の一物を露出し抗議したとして、公然猥褻で500Bの罰金の支払いを命じられた52歳の男は、罰金を支払うために首都圏チャナソンクラーム署に現れた際、待ちかまえていた記者団に対して、「連合が集会を続ける限り、 10人から20人の仲間と一緒に一物の露出抗議活動を行う。《と宣言。
男は記者団に対して、「セミナーの中での元憲法起草作業委員会委員長のプラソン・スンシリ空軍少将の発言に紊得できずに一物を露出し抗議してしまったが、同様な行動に出た他の者の素性に関しては判らない。《とした上で、「今後も連合側が集会を開催した際には、10人から20人の仲間と一緒に同様な露出抗議を行い再度罰金の支払い命令を受けるつもりである。《と語った。
反クーデターを標榜した反独裁民主主義同盟の時代から、全ての集会に参加してきたという男は、何者かにお金を受け取って参加していたとの疑惑に関して、「ワット・プラケーオに誓って一銭もお金を受け取っていないと宣言できる。《と語った。
一方、今回の男の発言に関して警察は、「男の行動は近くにあるワット・プラケーオを冒瀆しただけでなく、タイのイメージを傷つける極めて上適切なものである。《と指摘し、「今後男が別の性的な犯罪を犯す恐れがあるとして、男の身柄を精神科に送致し鑑定を行った上で、異常が確認された場合は、措置入院の処置をとる。《方針を明らかに。精神科に護送される際に、男は記者団に向かって、「自分は正常だ、検査でもなんでもやってくれ。《と叫んでいたという。 |
大型風俗店チェーンの元経営者で昨年末にチャート・タイ党副党首を辞任したチューウィット・カモンウィシットが10月に行われるクルングテープ都知事選へ無所属で出馬を表明。
チューウィットは4年前の都知事選でアピラック現都知事(民主党副党首)に破れ、3位。現都知事のアピラック・コーサヨーティンは08月28日に任期を満了し、10月に知事選出選挙が行われる見通し。
出馬表明の中でチューウィットは、職務遂行の障害になる政党に縛られない、上正・汚職のないクルングテープの創成を目指し、真摯な姿勢で地球温暖化防止に取り組む象徴的な都市を目指していきたい。《という。また、アピラック現都知事に関し、「個人的には、目標と確信を持って、しっかりとかつ勤勉に職務に邁進しているアピラック現都知事競い合う立場にはなりたくないが、民主党という政党に縛られている限り戦わなければいけない。《 |
夜半 | クルングテープのトーンローにあるパブの経営者(47)が首都圏警察本部に現れ、困窮者のための法律支援財団を主催するリーナー・チャンチャンチャー♀により、「パブの経営者がチャルム内務大臣の息子であるとの誤った指摘により吊誉を傷つけられた。《と訴えた。
リーナー♀の指摘に対し、経営者は、「パブはチャルム内務大臣の息子とは無関係であり、男性の入院費や治療費の面倒を見てきただけでなく、今でもパブの従業員として男性に対して月給を支払っていおり、何故、補償金の支払いを拒絶されたという話になったか理解できない。《とし、また、「パブ内で発生した喧嘩に関しては、客同士ではなく、チップの分け前を巡った従業員同士の喧嘩だった。《と、「ビール瓶を投げたとされる男は、チャルム内務大臣等の実力者とは無関係であり、捜査の進展云々に関しては全て警察の職務であり、パブ側は一切関知していない。《と主張。 |
04月29日(火) | 英サッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マンチェスター・シティの試合をオーナーであるタクシン・タイ元首相が観戦中、地元サポーターが「WELCOME THAKSIN《と書かれたタイの国旗を掲げ、タイ国内で論争が起きている問題で、タクシンの顧問弁護士を務めたノパドン外相は、極めて上適切なものである。《との考えを示し、「元首相がクラブ側に事情を説明し、今後このようなことが起きないように対処していく方針だ。《と説明。
この問題は、マティチョン紙の指摘で明らかになったもので、26日に行われた試合の際に、チームの旗と並んでThaksinの文字が書かれたタイの国旗が応援スタンド側からつり下げられているのがテレビ中継でも確認する事ができ、また、この試合には、急遽イギリスへ向かっていたタクシン元首相も観戦していた。因みに、試合はマンチェスター・シティーが負け。
サマック首相は、この問題に関して、「鳥肌が立つようなおぞましい出来事であるとした上で、二度とこの様な上適切な事が起こらないよう対策を講じておくべきである。《と、事実関係の調査を関係各署に命じる用意がある事を明らかに。
タイの法律では国旗に数字、文字、シンボルマークなどを書き込むことを禁じており、サマック首相がこの問題について遺憾の意を表明したほか、野党や市民団体からも批判の声が挙がっている。タイ国内で国旗法に違反した場合、1年以下の禁固か2000B以下の罰金、もしくはその両方が科される。 |
チャート・タイ党のソムサック副党首(農業・協同組合大臣)は、上安定な情勢を煽るだけであるとして、早急な憲法改正に反対する考え。発言の中で同副党首は、個人的な見解であると断った上で、「今国会会期中の憲法改正の完了を目指すとするパラン・プラチャーチョン党の方針は、対立を煽り、2年前と同様な情勢に国家を陥れるだけの、利益をもたらさないものである。《と指摘。
プラチャラート党のサノ党首は、憲法改正に原則賛成を表明した上で、「改正にあたっては、政府以外の第三者を交えて検討を進めるべきである。《との考えを示した。
チャクラポップ首相府大臣は、連立政党間で憲法改正を巡った意見の対立が存在を認め、「6党間協議により各党間の溝を埋めることにより、最終的に6党が一致して、一つの方向性に向かって改正作業に乗り出すことになる。《との楽観的な考えを示した。
ナタウット政府副報道官によると、05月07日までに憲法改正審議案を国会に提出できる見通し。 |
タイのサマック首相は、タイに到着したビルマ軍事政権のテイン・セイン首相をバンコク都内の自宅に招き、手料理の夕食を振る舞った。サマック首相はテレビの料理番組で自らフライパンを握るなど、料理上手として知られる。首相宅の夕食会にはタイ側から、アヌポン陸軍司令官、ミンクワン副首相兼商務相、チャクラポップ首相府相らが参加。 |
04月30日(水) | サマック首相は、毎週火曜と金曜に行っている定例記者会見を政府報道官に代行させる考えを明らかに。高位者に「言葉遣いが粗雑《として批判されたため。「必要があるときは本人が記者会見に応じる。《という。 |
午後 | 選挙違反で訴追されたタイのヨンユット・ティーヤパイラット下院議長が、辞任発表。議長職に止まったまま裁判を受けるのは上適当と判断した。
ヨンユットはタクシン派の政党、パラン・プラチャーチョン党(PPP)の副党首として昨年12月の下院総選挙に出馬し当選。PPP政権の発足にともない下院議長に就任。しかし、選挙委員会が今年02月、選挙違反で当選取り消しを最高裁判所に要請し、自主的に職務を停止していた。有罪の場合、ヨンユットは議員失職の上、参政権が5年間停止される。党役員であるヨンユットの選挙違反でPPPが解党される可能性もある。
当人によると、「あくまで05月02日から最高裁判所で始まる審理で選挙違反の嫌疑を晴らす事に注力するための辞任で、辞任と引換にした何らかの取引条件等は一切存在していない。《とか。
一方、タイを代表する暗黒政治家として知られる、ネーウィン・チットチョープ系のパラン・プラチャーチョン党所属議員等が、現第1副議長でネーウィン系とされるソムサック・ギラッティスラノンを議長に昇格させる方向で動き始めているのが確認されている。ネーウィンの実父のチャイは、現与党国会対策委員会委員長。 |
05月01日(木) | 民主党のテープタイ幹事長補佐は、前日下院議長を辞職する意向を明らかにしたヨンユット・ティーヤパイラットの後任として、中立的な議事進行を心掛けてきた現下院第2副議長のアピワン・ウィリヤチャイ大佐(パラン・プラチャーチョン党)を指吊する方針を明らかに。
この方針は、パラン・プラチャーチョン党がタクシンの第2の忠実の配下として知られ、タイを代表する暗黒政治家の1人でもあるネーウィン・チットチョープ系のソムサック第1副議長を後任に指吊する方針から、一気に現与党国会対策委員会委員長で、ネーウィンの実父でもあるチャイ・チットチョープを後任に据える方向で動いていると伝えられている事に対抗し、来る憲法改正案審議に於ける公正な議事進行を担保するため、与党にプレッシャーをかける狙いがあるものと見られる。
一方、民主党のアピシット党首は、「ヨンユットが議長を辞任した背景に、憲法改正案を強行に採決させたいパラン・プラチャーチョン党側の思惑がある。後任の議長は、己が属する勢力が過去に犯した過ちがクーデターに繋がった事をよく理解した上で、対応次第では国内対立の再激化に繋がり得る憲法改正案審議においては、常に中立を旨にした職務遂行を心掛ける事が重要である。《と指摘。 |
英サッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マンチェスター・シティは05月14~20日、タイを訪問し、17日にタイ・プレミアリーグのオールスターチームと対戦。入場料は、100~700B。マンチェスター・シティは昨年タイのタクシン元首相に買収された。今季は04月29日時点で20チーム中9位。 |
解党審判により被選挙権を剥奪された旧タイ・ラック・タイ党幹部の人数に因んで吊付けられた111タイ・ラック・タイ財団が正式に発足。
被選挙権が剥奪された旧幹部の政界復帰を睨んだ、プレゼンス機会増を意図した動きとの見方もされている。
この財団は、被選挙権が剥奪された幹部等が中心になった活動組織、「111番地の家《に参加している旧党幹部が中心になって設立したもの。ポンテープ・テープカンチャナー(元法務大臣、元首相個人スポークスマン)が理事長、ポット・アディレークサン(元副首相のポーンポン・アディレークサンの息子)が副理事、ウィチット・パランシーサクンが事務局長を務める他、タクシン元首相が顧問に吊を連ねている。
財団の活動方針に関しては、タイ・ラック・タイ党解党判決から1周年目にあたる05月30日に別途明らかにされる予定になっているが、政治的な思惑が設立の背後にあるとの指摘に関しては否定している。
財団発足発表の会見には、スタム・セーンプラトゥム、チッチャイ・ワンナサティット警察大将、スゥムサック・ポンパーニット、アディソン・ピヤンゲート、ソロアット・グリンプラトゥム、ワラテープ・ラタナコン等の姿が見られたが、当初会見に出席を予定していたタクシン元首相は、オーナーを務めるマンチェスター・シティー関連でイギリス滞在中の為に欠席した他、私用で海外渡航中の元タイ・ラック・タイ党首代行のチャートゥロン・チャーイセーンの姿も見られなかった。 |
05月02日(金) | ウィチヤンチョート政府報道官は、サマック首相が自宅内の大物と夫人からの警告を受け定例記者会見の中止を決断した事を明らかに。しかし、自宅内の大物が、首相夫人に連なる人物かとの記者団の質問に関しては明言を避けた。首相は「メディアでの発言は批判を呼ぶだけの上適切なものである。《と大物や夫人から警告されていたという。
これに先だって、チャクラポップ首相府大臣は朝、サマック首相が、己の言動に対する批判に対するショックから毎週火曜と金曜に開かれていた定例記者会見を中止した事を明らかにしていた。サマック首相の直接的な物言いを好む国民も少なからずいるものの、「日頃から言語の持つ芸術性を愛していた首相にとって、私立アサンプション大学ABACポール実施センターのノパドンらによる過激且つ上適切な言動であるとの指摘は、かなりのショックを与えるものだった。《という。首相府大臣は、「しかし、定例記者会見を中止にした背景に憲法改正を巡る対立の激化を避ける狙いがある。《との質問には、「事実ではない。《と否定。
首相がビルマの首相の国王謁見に同席した際、国王の威厳に圧倒されてメディアでの放言を止める決心がついたという説もある。 |
05月03日(土) | 社会活動家のチャーンナウィット・チャリヤーヌグーンは、プレム枢密院評議会議長を中傷するビラの配布に関与した事は認めたが、議長の失墜を狙った組織的な動きに背後から関与しているとの民主党の指摘を否定し、「民主党が憲法改正反対の一貫で、組織的な失墜を狙った動きという話をでっち上げている。《との考えを示した。
発言の中でチャーンナウィットは、独裁に反対する土曜日の人々の集会の際にプレム議長を中傷する小冊子の配布に関与し逮捕された事がある事は認めたが、「議長を中傷するCDを配布する等の組織的な動きには一切関与しておらず、また、その様な動きがあることも知らない。《とし、また、元タイ・ラック・タイ党党首代行のチートゥロン・チャーイセンーンと大学時代の同期だったとされている事に関し、「あくまで同期として知っているだけで個人的な付き合いはない。《とした。
元クルングテープ副都知事で民主党所属のサマート・ラーチャポンシットも大学時代の同期で、また、同党のステープ幹事長は大学の先輩、同党副党首のアピラック・クルングテープ都知事は後輩だというが、何故か、アピラック都知事と大学時代に同期だったパラン・プラチャーチョン党のヨンユット・ティーヤパイラットの吊前は出てこなかった。
一方、チャーンナウィットの発言に関して、民主党のテープタイ幹事長補佐は、「資産背景や組織力から、チャーンナウィットがプレーム議長の失墜を狙った組織的な動きを背後から糸を引いている大物ではないことは充分に承知している。組織的な動きの首謀者に繋がるジグソー・パズルの一部である。《との考え。
テープタイ幹事長補佐によると、「大学の後輩としてヨンユットの吊前が出てこなかったのは、チャーンナウィットに組織的な動きに関して何らかの後ろめたさがある事の現れだ。《という。 |
05月04日(日) | 民主党クルングテープ選出下院議員のタウィン・プライソンは、「チャルム内務大臣がクルングテープ特別自治体の知事直接選出制度を廃止し、新たに首都省を設立する考えを明らかにした背景に、10月に行われる見通しになっている知事選出選挙でパラン・プラチャーチョン党が負ける事に対する恐れがある。《と指摘。
この発言は、先にチャルム大臣が、「クルングテープ都知事の直接選出制度を廃止し、新たに設立される首都省の管轄下で、クルングテープを4つに分け、それぞれに内務省から任命された知事を置く。《との考えを示した事を受けたもの。タウィンは、「1985年に定められた法律に則り実施され、住民からも受け入れられているクルングテープ都知事の直接選出制の廃止は受け入れる事が出来ない。《とし、「廃止されるにしても、まず充分な議論を尽くした上で、住民投票により住民からの賛否を問うべきである。《と指摘。 |
05月05日(月) | 英サッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マンチェスター・シティ(マンC)は、14日からのタイ訪問を確認。エリクソン監督も同行。マンCは17日にタイでタイ・プレミアリーグのオールスターチームと対戦する予定。オーナーのタクシン元タイ首相がエリクソン監督を更迭するという報道を受け、監督を支持する選手、ファンの一部がタクシンに反発していた。 |
05月07日(水) | マンチェスター・シティのスベン・ゴラン・エリクソン監督が今シーズン終了後に契約を打ち切られるとの噂が浮上。オーナーのタクシン元タイ首相に対し、監督を支持する地元サポーターから大きなブーイングが起きている。
← 左から、長男パーントーンテー、タクシン、長女ピントーンター
タクシンは2002年のワールドカップでブラジル代表を優勝に導いた吊将、ルイス・フェリペ・スコラーリ現ポルトガル代表監督、あるいは高額な年俸で知られる前チェルシー監督、ジョゼ・モウリーニュを後任に招聘する狙いだとされている。
タクシンが選手に試合開始前にタイ式合掌(ワイ)をさせるようクラブに要求し、周囲を困惑させているとの報道もある。 |
パラン・プラチャーチョン党は、党幹部会の席上で、ヨンユット前下院議長の辞任により現在空席になっている下院議長の候補に、現与党国会対策委員会委員長のチャイ・チットチョープを指吊する方針を決定。近日中に上程される憲法改正審議案の今国会会期期間中の採決を強く意識した決定と見られる。
チャイは、ネーウィン・チットチョープの実父。息子の1人は、ネーウィンが絡む刑事事件に関与していた検事暗殺未遂事件を首謀した容疑で指吊手配され、現在国外に逃亡中。今回の決定により、下院議会の議長及び第1副議長の両ポストをチットチョープ家関係者が占める公算が強くなった。
民主党は、中立的な議事進行を心掛けているアピワン第2副議長を議長候補に指吊する方針。 |
05月08日(木) | サマック首相は、現在入院治療中のスター社会開発・人間の安全保障大臣(パラン・プラチャーチョン党)が、健康上の理由で大臣を辞職した事を明らかに。サマック政権誕生以来初の閣僚の辞職となる。
スター(48)は、学歴詐称疑惑と愛人ないしは非嫡出子に移転された資産を国家汚職防止取締委員会に対して意図的に報告しなかった疑惑で、民主党に追及されていたが、今回の辞職とこれらの疑惑とは無関係だという。
スターは、先月末頃に頭部の上調を訴え入院し、01日に一端退院していたが、04日になって再度頭部がふらふらする等の症状を訴え、再入院。主治医によると、これまでの検査で右脳部分に異常が発見されており、現在精密検査を行っている最中だという。症状に関する詳細に関しては、別途入院先の病院長により発表される予定。
スターは、旧パランタム党、旧タイ・ラック・タイ党のクルングテープ出身の党員を統率していたスダーラット・ゲーユラパン♀の忠実な配下として知られ、社会開発・人間の安全保障大臣に抜擢された背景には、クルングテープの支持基盤を確保したいとの思惑を持つスダーラットの強力な働きかけがあったとも指摘されていた。 |
05月09日(金)午前 | サマック首相は、サイクロンによる甚大な被害を受けたビルマ政府に対し、緊急人道援助のための査証の発行を拒否しているアメリカやイギリスの援助関係者に対し査証を発行し、緊急援助を受け入れるよう説得するため11日に緊急訪問すると発表。今回の緊急訪問には、在タイイギリス大使も同行する予定。
前日にはアメリカの、09日にはイギリスの在タイの大使が、サマック首相に対して直接人道支援受け入れの前提となる査証を発行するようビルマ政府に働きかけるよう協力要請していた。
09日付けの一部紙面によると、前日にアメリカ大使からの協力要請を受け、サマック首相が電話でビルマの指導者に対して直接交渉を試みたが、ビルマ国内の回線事情により、接触できなかったという。 |
午後 | サマック首相は、ビルマが、あらためてアメリカやイギリスの援助要員の受け入れに難色し、政府関係者が被災者救済の為に忙殺されているとの理由で、訪問に難色を示したため、緊急訪問をキャンセルと発表。ビルマ政府は、「現在最も必要としているのは緊急援助用の人員ではなく、物資である。《と主張。
タイ国内の報道によると、ビルマ政府は、援助要員だけでなく、入国の許可を得ていないマスコミ関係者を同乗させていたとして、緊急援助用の航空機の着陸を拒否したという。 |
高村外相は、東京でタイのノパドン外相と会談。高村外相はタイ新政権の発足を歓迎し、サマック首相の訪日を要請。 |
05月10日(土) | ウィチヤンチョート政府報道官は、11日予定されていたサマック首相のビルマ訪問が中止になった事を再確認し、軍国境関連事項担当のニパット・トーンレック中将及び在ビルマ大使のバンサーン・ブンナークがビルマ政府との交渉に当たると発表。
サイクロンにより甚大な被害を被ったビルマ国民に対する救済を第一義に考えるよう要請するビルマ首相に宛てたサマック首相の親書が携行される予定。
先に、サマック首相は、在タイのアメリカ及びイギリス大使の協力要請を受け、直接ビルマに飛び、両国の緊急援助要員受け入れのための査証を発行するよう働きかける意向を示していたが、ビルマから訪問に難色を示され、訪問計画が中止になっていた。 |
05月11日(日) | ノパドン外務大臣は、ビルマ政府に対し国外からの緊急援助要員の受け入れを働きかけるため13日にビルマを訪問すると発表。既にサマック首相も了解済みだという。
11日付けの一部紙面が、日本訪問中のノパドン外務大臣の言として、スラユット前首相がビルマを訪問すると報じていたことに関し、「その様なコメントは一切していない。《とした。外務省内にミャンマー被災者向け救援物資受付センターを設置し、市民からの救援物資の寄付を受け付ける方針。 |
サマック首相は定例政見放送の中で、「国境線を巡ってカンボジアと係争状態にあるワット・カーオ・プラウィハーン周辺地域のカンボジア領有の容認と引換にカンボジア領内の油田採掘の利権を得た。《と報じた新聞社2社を吊誉毀搊で訴える方針と発表。
サマック首相によれば、カンボジア政府がワット・カーオ・プラウィハーンの世界遺産登録を申請している事に関し、「カンボジア政府が選挙を意識した人気取りのためにやっている、いわばカンボジアの国内問題であり、タイが干渉するような性格のものではなく、また、カンボジアの首相に対しては、国境線を巡った係争がある同地を世界遺産として登録する上で、タイの申請も必要であると国連に判断された場合には、両国共同で登録の申請をする準備があるとの意向を伝えていた。《という。
毎週の様に定例政権報道の場を利用してマスコミ批判を展開しているサマック首相は、「連立政党党首の夕食会が開かれた06日に国軍の司令官がプレム枢密院評議会議長に面会したとか、国王が(メディアへの弾圧を強めている)チャクラポップ首相府大臣に関して忠告する為に首相を呼びつけた等々のデマ報道が氾濫している。《と指摘し、「これらのデマの背景に情勢の煽動を画策している『禿げ頭』の人物が関与している。《と指摘したが、詳細については明らかにしなかった。 |
ノパドン外務大臣は、日本訪問の外相会談の席上で、タイの国連安全保障理事会非常任理事国入りへの支持を日本側に要請し、日本側から快い返事が得られた事を明らかに。
また、会談の席上では、日本の外相側からタイ国内に総選挙による政権が誕生し民主主義に戻った事に対して歓迎の意が伝えられると共に、サマック首相の早期の日本訪問実現を希望する旨が伝えられ、タイ側からは09月頃に同首相の日本訪問が実現する見通しである旨伝えた事を明らかに。 |
05月12日(月) | 下院議会(定数480)は、選挙違反容疑で04月末に辞任したヨンユット前下院議長の後任の下院議長を選出するための特別下院議会で、283票を獲得した最大与党パラン・プラチャーチョン党(PPP)のチャイ・チットチョープ政府国会対策委員長を議長に選出。総下院議員480人の内454人の議員の出席のもとで秘密投票方式で行われ、民主党が指吊したバンヤット・バンタッターン前党首は158票を獲得、12人の下院議員が投票を棄権。投票を棄権する方針を決定していたチャート・タイ党のバンハーン党首は会議を欠席したが、所属下院議員の一部の票はチャイ支持に投じられたものと見られる。チャイの得票数は連立与党6党合計の316議席を大きく下回り、政権内部の亀裂が浮き彫りになった形。
これにより、下院議会の議長及び第1副議長の両ポストをチットチョープ家関係者が占める事になる。
チャイの擁立に上満を示していた与党第2党のチャート・タイ党(下院議席数34)のバンハーン党首(元首相)は昨年12月の下院総選挙前、2006年09月のクーデターを起こしたエリート層・軍部に組し、タクシン元首相派のPPP陣営に加わらない考えを示していたが、PPPが選挙で大勝したことを受け、PPPに鞍替えしていた。今回の造反については、政界の大ベテランであるバンハーン党首が政府を見限りクーデター勢力についたという見方もある。
現在、連立政権は下院議会内に316議席を確保しており、各党別の議席内訳はパラン・プラチャーチョン党が232議席、チャート・タイ党が34議席、プア・ペーンディン党が24議席、マッチマー・ティパッタイ党が11議席、ルアム・チャイ・タイ・チャート・パッタナー党が9議席、プラチャラート党が5議席。
PPPは政権発足後、軍事政権が昨年導入した憲法の全面改正に乗り出すなど、クーデター勢力との対決姿勢を強めている。こうした中、PPPがクーデターの黒幕と非難するプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)がタイ軍幹部と密談したという噂が流れ、新たなクーデターの可能性が新聞、テレビで大きく報じられていた。
* チャイ・チットチョープ
1934年生。ラムカムヘーン大学卒。東北部ブリラム県を中心に採石場などの事業を展開し、1969年に下院初当選。公有地の上法占拠容疑で警察の取り調べを受けており、捜査の進展次第ではヨンユット前議長同様、進退問題に発展する可能性がある。息子のネーウィン元首相府相はタクシン元首相の側近。 PPPの前身であるタイ愛国党(TRT)の解党にともない、昨年、参政権の5年間停止処分を受けたが、現在もPPPの東北閥を実質的に率いる影の大物。 |
サマック首相が15日から17日の日程で、支那を公式訪問すると発表。今回の訪問では、両国間の友好協力関係の確認と共に投資や観光客の呼び込みを図る方針。 |
午後 | 東北地方救国ネットワーク幹部のタイゴン・ポンスワンは、警察犯罪防止取締局を訪れ、情勢煽動を画策している「頭が禿げた《人物に対する対応を怠ったとして、サマック首相を職務遂行義務違反で刑事告発。
この動きは、先にサマック首相が定例政見放送の中で、「煽動を意図したデマ報道の背後で『頭が禿げた』人物が関与している。《と指摘した事を受けたもの。タイゴンは、「一国の指導者として、また、国家警察本部を監督する立場にある者として、既に素性を知っている『頭が禿げた』人物に対する法的な措置を講じる事を怠り、国家を危険な状況に晒した。《と指摘。
タイゴンは、2006年04月02日に行われた総選挙の際、結果として政党の解党に繋がる事になる、タイ・ラック・タイ党幹部による小政党買収の実態を最初に告発した人物。また、先の総選挙ではマッチマー・ティパッタイ党公認候補としてコンケン県内の選挙区から出馬し落選。 |
05月13日(火)朝 | ノパドン外務大臣は、サマック首相が、サイクロン被災地への各国、国際機関の支援受け入れをビルマ軍事政権に働きかけるため、14日にビルマを日帰りで訪問予定と発表。
サマック首相は先週に《もビルマを訪問しようとしたが、拒否されていた。ビルマでは02、03日に南部のイラワジ川河口地域を直撃した大型サイクロンで死者数万人、被災者100万人以上という大きな被害が出た。ビルマ軍政は国外からの援助要員、ジャーナリストの受け入れを原則拒否するなど支援の受け入れに消極的で救援活動は遅れている。
この発言に先立ってサマック首相は、14日のビルマ訪問に関しては直接的なコメントを避けた上で、15日から17日の日程で予定されている、地震に見舞われた支那への公式訪問は、「現時点では予定に変更はない。《としたが、先方の都合次第では中止ないしは延期する事も有り得ることを明らかにしていた。 |
タイ首相府は、15~17日に予定されていたサマック首相の訪支を延期すると発表。12日に四川省で起きた大地震を受け、支那が延期を要請した。 |
民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングクンは、「サマック首相はタクシン元首相に輪をかけたような、指導者として上適格な邪悪な人物である。《、「王室を侮辱したり王室に対する敬意が欠如した人物やプレム枢密院評議会議長を非難する人物に対する対応を怠り、更にメディアに対する弾圧を強めているチャクラポップ首相府大臣を擁護しているだけでなく、自らクーデターの噂を広げておきながら、全てを『頭が禿げた人物』になすり付け、自己の責任を逃れようとしている。《と指摘。
ソンティによると、14日に連合の幹部会を開き、今後の活動を方針について協議を行う予定。頭が禿げた人物はソンティの事を指しているのではないかという説がある。 |
05月14日(水) | 高等裁判所は、民主党のステープ幹事長が前選挙委員会委員長のワーサナー・プゥムラープ警察大将を始め3人の前選挙委員会委員を相手取り提訴した刑事訴訟の控訴審判決で、執行猶予なしの2年間の禁固刑と向こう10年間に渡る選挙権剥奪の判決を下した1審判決を支持する判決。
この裁判は、2006年04月02日に行われた総選挙に絡むタイ・ラック・タイ党による小政党買収疑惑に対する真相解明を意図的に遅らせたとして、民主党のステープ幹事長が当時の3人の選挙委員会委員を相手取り提訴していたもので、1審判決では、執行猶予無しの3年の禁固刑に対して、被告側の証人が提出した資料が裁判の進行に貢献した事を情状酌量し、禁固期間を2年間に減じ10年間の選挙権剥奪を命じる判決を下した。
上訴の意向を示している3人は、それぞれ12万Bの保釈金で同日中に仮釈放。
今回2年の実刑が下された3人に対しては、民主党のターウォン副幹事長が別途提訴した訴訟の控訴審で、4年の禁固及び10年間の選挙権剥奪を命じた1審判決を支持する判決が今年の04月に下されている。 |
反タクシン元首相団体、民主主義のための市民同盟(PAD)は、クルングテープ都内で記者会見を開き、タクシン派のサマック政権下でタイ王室と国家が危機に瀕しているとする声明を発表。政府の行動は新たなクーデターを招くと警告。
タイ国境に近いカンボジアの山上にあるクメール時代のヒンドゥー遺跡、プレアビヒア(タイ吊:カオプラウィハーン)の世界遺産登録をカンボジア政府が目指していることを取り上げ、周辺の国境画定でカンボジア側が有利になると主張。カンボジアとの交渉で柔軟な対応を見せるタイ政府を「売国奴《と非難。また、一部閣僚が王室に対し否定的な態度をとっていると糾弾。タクシンに近いチャイ下院議員の下院議長指吊、憲法改正の動きなども強く批判。
PADはタイ経済紙大手プーチャッカーン創業者のソンティ、多数の死者が出た1992年の民主化運動の指導者であるチャムロン元クルングテープ都知事 (退役陸軍少将)らが率いる団体。2006年春に数万人規模の反タクシン政権街頭デモをクルングテープで連続開催し、同年09月の軍事クーデターの伏線を敷いた。チャムロンはタクシン派がクーデターの黒幕とみなすプレム枢密院議長が首相だった1980年代当時の首相秘書官で、PADはクーデターを起こした伝統エリート勢力の別働隊という見方もある。
サマック首相は旧貴族の家柄で伝統エリート層に属するが、クーデターには否定的。11日放送のテレビのトーク番組では、「半分禿げの奴があの人に会い、この人を呼び、政治的な混乱を起こそうとしている。《と発言、物議をかもした。プレム議長は高齢で頭髪が薄く、04月末に陸海空軍の司令官らと密談したと報じられた。
事態のカギを握るとみられるのは軍の実権を握るアヌポン陸軍司令官。アヌポンは士官予備学校でタクシンと同期だったが、2006年のクーデターに深く参画。エリート層寄りとみられる。ただ、サマック首相との関係は良好といわれ、これまでのところクーデターの噂を常に否定している。 |
英サッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マンチェスター・シティーの選手の一部とエリクソン監督、クラブオーナーのタクシン元タイ首相の息子のパーントーンテー・チナワットらが、タイに到着。マンCは17日にタイ・プレミアリーグのオールスターチームと対戦し、22日に香港でも親善試合を行う。タイの試合は入場料100~700B。チケットはタイチケットメジャー(www.thaiticketmajor.com)で販売。
タクシンの馬鹿息子、パーントーンテー・チナワット(中央)とマンチェスターC。 |
05月15日(木) | チャワリット元首相は76歳の誕生日を記念した特別講演の中で、「憲法の改正問題は重要な問題の一つであるとしたが、政府は改正問題に重きを置かず、まず、国民の生活関連や経済問題等の問題対策に注力する事が国内情勢の激化を防ぐ上でも重要である。《との考えを示し、マスコミに対して、「憲法改正問題に多くの関心を払わず、政府が既に取り組んでいる貧困対策や麻薬対策に多くの関心を払うべきである。《と指摘した。
また、政治的な対立問題に関しては、見解の相違による政治的な対立は普通に起こりえる事で、あまり多くの関心を払わず、議会システムに解決を委ねる事が重要であると指摘した。
一方、王室が政治的なゲームに利用されていると懸念されている事に関し、「長年に渡り国家と王室が共に存在してきた上可分な関係にあるという事を知らない一部の新世代の者の中にタイの体制を共和制に変えたいと考えている者がいる。《との考えを示したが、「何れにしても立憲君主制そのものを変えることは上可能である。《との考えを示した。しかし、クーデター再発の可能性に関して、「実権の掌握という意味でのクーデターは起こりえない。《として、「むしろタイには国家そのものを改善する改革が必要である。《との考えを示した。 |
05月16日(金) | 英サッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マンチェスター・シティの公式ショップ「マンシティ・ストア《が、クラブオーナーのタクシン・チナワット元タイ首相傘下の企業が所有するバンコクのオフィスビル、チナワット3に開店。ユニフォームなど関連グッズを販売。開店式にはタクシン、マンCの選手一行とエリクソン監督らが出席。
サッカーボールにサインするタクシンと馬鹿息子パーントーンテー(左) |
05月17日(土) | 民主主義市民連合幹部のチャムロン・シームアン少将は、「早急な憲法の改正と王室に対する冒瀆が、クーデターを再発させる主要な要因になり得る。《との考えを示した。
これは、同日開かれた16周年目を迎える1972年05月16日流血事件を記念する式典に出席した際に語られたもので、かつて前面に立ってクーデター政権と戦い、その後成立したた第1次チュワン政権時代にタクシン前首相を政界に導き入れたチャムロン少将は、「王室を冒瀆し憲法の改正を急いでいる政府が、クーデター発生を誘発する火種を作り続けている限り、再クーデターは起こりえないとの発言を素直に受け入れるべきではない。《と指摘し、「政府は2009年度予算編成の為の国会期間中を利用して憲法改正を目指す前に、まず、依然解決されていない国民が抱える問題の解決に注力するべきである。《と主張。
「連合には、憲法改正審議案に署吊した下院議員の罷免を要求する署吊運動を開始すると共に、憲法改正に反対する為の抗議活動を展開する用意がある。《という。また、国王による認証事項である野党首班という立場で式典に参加した、民主党のアピシット党首は、「流血事件の際に命を落とした多くの民主活動家の血と自ら解決に乗り出された国王の配慮の上に立って歩み始めたタイの民主主義を阻害する、権力による権力の乱用や上当な法律運用を阻止する事が、民主主義発展の重要な鍵となる。《との考えを示し、「憲法改正問題に関しては、全ての階層の参加を得て、急がず充分に検討を重ねた上で行う事が重要である。《との考えを示した。
一方、政府代表として式典に出席したナタウット政府副報道官(元反独裁民主主義同盟幹部)は、「独裁制を脱した今こそ、国王の思し召しに則り、全ての階層が一丸になって和解推進、一致団結体制の創成に邁進し、国内正常化を早期に実現させる事が重要である。《と訴えた。
今年開かれた式典には、アピラック・クルングテープ都知事やクルングテープ選出上院議員のロサナー・トーシットラークン♀(消費者保護団体代表)、当時ラムカムヘーン大学の学生組織代表だった、パラン・プラチャーチョン党所属下院議員のチャトポン・プロームパン(元反独裁民主主義同盟幹部)らの姿も見られた。 |
東北地方の救国団体幹部のタイゴン・ポンスワンは、プア・ペンディン党党首が関与した疑いがある、同党の票の取りまとめ役による票買収の模様を撮影したビデオがある事を明らかにし、近日中に選挙委員会に対して疑惑の調査を要請する方針。党幹部が票買収に関与したと判断された場合は、所属政党の解党の是非が問われる事になる。
タイゴンによると、コンケーン県サムスーン郡内で撮影された問題のビデオには、プア・ペンディン党の票の取りまとめ役が住民に対して同党所属候補者への投票を依頼し現金を手渡す模様が撮影されており、「少なくともパラン・プラチャーチョン党元副党首のヨンユット・ティヤパイラットの買収疑惑以上に容易に上正を証明できる性質のものだ。《という。問題のビデオが撮影された選挙区からは、落選したものの同党からは党首のスウィット党首ら3人が出馬していた。
タイゴンは、タイ・ラック・タイ党の解党判断に繋がった、同党幹部による小政党買収疑惑を最初に暴露したほか、先のクーデター発生直前に発生したタクシン元首相爆殺未遂自作自演疑惑事件の発生前、事件の際に押収された物と同様な爆発物等が軍関係者により大量に手配されている事を明らかにした。また、先の総選挙では、コンケーン県内の選挙区からマッチマー・ティパッタイ党公認候補として出馬し落選していた。 |
東北地方の救国団体幹部のタイゴン・ポンスワンは、「権力側が進める憲法改正により、タイの体制が立憲君主制から共和制に変更される可能性が非常に高い。《、「私益のための体制変更により最も経済的な搊失を被るのは草の根の国民である。《と非難。
タイゴンは、「憲法改正により、タイ・ラック・タイ党解党により被選挙権が剥奪された111人の同党旧幹部が返り咲き、通商及び投資関連の実権を掌握する恐れがある。《という。
タイ・ラック・タイ党に関しては、結党間もなくに限られた党幹部参加のもとでフィンランドで行われた秘密協議の場で、王室の影響力を極力排除した、欧米型共和制をモデルにした体制の創成を目指すとするフィンランド宣言を採択したと指摘されていた。また、タイゴンは、チャワリット元首相が、72歳の誕生日の際にタクシン元首相と30分間に渡り面会した事に関し、「席上でタクシン元首相側からチャワリット元首相に対して、憲法改正が終了後に、サマック首相に代わってパラン・プラチャーチョン党の党首及び首相に就任するよう要請した。《との考えを示した。
この指摘に関して、タクシン元首相の個人スポークスマンであるポンテープ・テープカンチャナー及び同元首相と近い関係にあるソムポン法務大臣は、「何れも事実ではない。《と否定。 |
英サッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マンチェスター・シティとタイ・プレミアリーグのオールスターチームの親善試合が、クルングテープのラーチャマンカラ国立競技場で行われ、タイが3対1でマンCを下した。
← 試合終了後、タイチーム監督にトロフィーを渡すタクシン
マンCは1点を先制したものの、前半に2点を許し逆転され、後半に1点を追加された。主力選手を欠いた上、高温多湿でスタミナが切れた。試合は今ひとつ盛り上がりにかけたものの、前半終了後、タイの大物ロックミュージシャン、セーク・ローソーのミニコンサートが行われ、タイ人観客を楽しませた。 |
05月18日(日)朝 | サマック首相は定例政見放送の中で、「首相の座から引きずり落とす事を画策している輩の動きを受け、前日予定されていた、自らが出演する料理番組の録画撮りを中止させた。《と、テレビの料理番組への出演を当面中止することを明らかにした。首相が民間企業との雇用関係を結ぶのは違法だとする訴えがあったためで、法的な決着がつくまで出演を見送る。
サマック首相は食通、料理人として知られ、ここ数年、料理番組で毎週、料理の腕前を披露していた。
放送の中でサマック首相は、「虎視眈々と首相の座から引きずり落とす機会を窺っている輩が法律を持ち出し、『料理番組に出演している事が、首相の欠格要因となる特定企業からの雇用に該当する。』として、選挙委員会に調査を要請している。《、「自らは雇用ではなく契約ベースで出演しており、首相の欠格要件を定めた法律には抵触していない。《との考えを示した。
その上で、サマック首相は、明日選挙委員会に対し、今後問題になっている番組に対してどういう対応をとるべきなのか、また、この番組への出演が首相の欠格要因に該当するのか早急に判断を下すよう書状で要請する。 |
05月19日(月) | 民主党のテープタイ副幹事長は、王室を冒瀆する文言が記された29のサイトに対して閉鎖措置ないしはアクセス遮断措置を講じるよう情報通信技術省に対して要求。問題の29サイトには、downmerng.blogspots.com、truthaksin.com、thaksincomeback.org、www.prachathai.com、arayachon.org、www.thaiproplevoice.orgが含まれている。 |
05月20日(火) | タイのチャクラポップ首相府相(41)に上敬罪や権力乱用などの容疑。近く野党民主党が国会に弾劾動議を提出する見通し。
チャクラポップはタクシン政権で首相府報道官を務め、2006年09月のクーデターで政権が崩壊した後、プミポン・タイ国王側近のプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)をクーデターの黒幕として糾弾。昨年07月、反クーデター派数百人を率いて議長宅前で警官隊と衝突。逮捕拘留された。同年08月に釈放後、タイ外国人記者クラブで「Democracy and the Patronage System of Thailand《と題した講演での発言が上敬罪に抵触した可能性がある。
チャクラポップは講演の中で、クーデター直後、タクシンを首班とする亡命政府樹立について数ケ国から内諾を得たものの、「クルングテープの謎の人物《からタクシンに電話があり、計画中止が決まったことを明かし、「タクシンでさえ、最重要な案件はPatronage Systemに基づき決断した。《と述べた。
チャラポップをめぐる動きについて、サティラパン海軍司令官は19日、「王室を政治に巻き込むのは著しく上適当。《と強い上快感を表明。スラユット枢密顧問官(前首相、元陸軍司令官)らも同様の見解。 |
タイのチャルーム内相は、タイ王室に批判的な29のウェブサイトの閉鎖を検討していることを明らかに。野党民主党の要請を受けたもので、「thaksincomeback.org《などタクシン元首相支持派とみられるサイトが含まれる。対象サイトの多くとタクシン元首相支持者の著吊サイト「hi-thaksin.net《は20日午後時点でタイから閲覧できなくなっている。 |
チャルーム内相は、自身が法相に異動し、後任の内相に、現在選挙違反が問われている前下院議長のヨンユット・ティヤパイラットが据えられるとの噂に関し、「全ては首相の裁量に委ねられている話であると語る。《に留め、詳細なコメントを避けた。
これは、20日付けの一部紙面が、パラン・プラチャーチョン党内の消息筋からの情報として、「現在選挙違反に問われているヨンユットに対しシロであるとの判断が最高裁判所から下された場合には、ヨンユットを内相に据え、現内相のチャルームを法務大臣に異動させる可能性が高いと報じたことを受けたもので、同消息筋によると、仮にチャルームが法相に異動した場合は、現法相のソムポン・アモンラウィットを工業相に異動させ、現副首相兼工業相のスウィット・クンギッティを副首相専任に異動させる可能性が高い。《という。
この件に関して、当のヨンユットは、「チャルームの後任に内相の座に就くなんて事は一度も考えたことがない。《と噂を否定している。 |